宝くじの換金、高額当選で大失敗しないために知っておきたいこと

2015年もあと少し。年末ジャンボ宝くじも11月25日から発売が開始されました。1,000円以上の当たりを当てたことがない筆者ですが、もしかして!を期待して、つい毎年買ってしまうのが宝くじ。今回は、万が一の高額当選に備えて、宝くじの仕組みや換金方法、注意点についてまとめてみました。備えあれば憂いなしです。



押さえておきたい宝くじの基本

宝くじのはじまり

宝くじはいつからはじまったのでしょうか?世界ではその歴史は古く、約2000年も昔、ローマ時代にまでさかのぼると言われています。 宝くじの歴史は、諸説ありますが、今から約400年前の江戸時代初期、大阪府箕面市龍安寺の「富会」が原点と考えられています。しかし、金銭がからみ「富くじ」として町にはんらんするようになると、幕府も禁制を出すなど徐々に取り締まるようになりました。

富くじは、1842年の「天保の改革」により禁止され、明治に入ってからは「太政官布告」できびしく禁じられました。天保の禁令以来、100年以上、日本で「富くじ」は発売されなかったのです。

日本のくじは摂津・瀧安寺から
世界の“くじ”の歴史をたどると、約2,000年も昔、ローマ時代にまでさかのぼります。しかし、今日のような“近代的富くじ”となると、時代はぐっと後になり、15世紀半ばのオランダで、町の建設や要塞構築などの資金調達のため“富くじ”を発行した記録が残されています。一方、日本の“富くじ”の起源は、江戸時代初期の寛永元年(1624年)頃※。
摂津箕面(せっつみのお)(現在の大阪府)の瀧安寺(りゅうあんじ)で、正月の元旦から7日までに参詣した善男善女が、自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、7日の日に寺僧がキリで3回突き、3人の“当せん者”を選びだし、福運の“お守り”を授けたのが起こりとされています。
※さらにさかのぼって天正3年(1575年)ともいわれています。

出典:

www.takarakuji-official.jp

形を変え、今の「宝くじ」に

宝くじに転機が訪れたのは昭和終戦直後です。昭和20年10月、政府は戦後の激しいインフレ防止のためにも、浮動購買力を吸収する必要性が大きくなり、「宝くじ」という名前で「政府第1回宝籤」を発売することになりました。

さらに戦争で荒廃した地方の復興資金調達のため、各都道府県が独自で宝くじを発売できることになりました。政府くじは廃止され、その後は地方自治体が独自または共同で発売する「自治宝くじ」だけが残りました。

大型くじにマスコミが使用した「ジャンボ」という言葉が愛称として定着したこともあり、その人気は広がっていきます。このジャンボ時代の到来により、賞金金額はますまず高額化し、平成元年には1等・前後賞合わせて1億円と、最高賞金は1億円の大台にのりました。今では、1等・前後賞合わせて10億円にまで賞金金額の高額化は進んでいます。

宝くじはどういう仕組みなの?

大きなお金が動く宝くじですが、いったいどのような仕組みになっているのでしょうか?そのお金はいったいどこから?宝くじの仕組みは、宝くじ公式サイト「宝くじの仕組み」に詳しく書かれています。

宝くじについて 宝くじの仕組み | 宝くじ公式サイト
宝くじ公式サイトでは、ジャンボ宝くじをはじめとする全国自治宝くじ・ブロックくじ、スクラッチ、ロト、ナンバーズといった各くじの特徴や購入方法、発売スケジュールなどをご紹介。さらに宝くじにまつわるデータや歴史、当せん者のエピソード、収益金の使われ方など宝くじのことがもっとよくわかる情報を提供しております。 多くのファンをもつ宝くじですが、その発売元は、実は地方自治体です。それは、法律でも明確に定められ、一般の企業などが販売するのは禁止されています。

地方自治体が総務大臣の許可を得て、事務などの処理を銀行などに委託します。受託した銀行は、宝くじ券の作成から宣伝活動、売りさばき、当選金の支払いに至るまで、宝くじ運営にまつわる多くの業務を担当することになります。

宝くじの販売を通じてあがった収益金は、抽選会終了後、発売元である地方自治体に納められるという流れです。

宝くじ売上金のゆくえ

宝くじで集められたお金はどのように使われるのでしょうか?

「宝くじ公式サイト」が発表した平成25年度の収益金活用内容によると、売上金は以下のように振り分けられています。

46.5% 当選金として当選者への支払い
11.9% 印刷経費・売りさばき手数料
40.3% 収益金として、販売元である全国都道府県及び20指定都市に納められ公共事業などに使われる
1.3%  社会貢献広報費

これによると、約40%が地方自治体に収められる収益金になります。こうして納められた収益金は、福祉の充実・公共事業などさまざまな自治体運営に活用されます。

宝くじ公式サイトより
●生かされる宝くじの収益金
宝くじは、販売総額のうち、賞金や経費などを除いた約40%が収益金として、発売元の全国都道府県及び全指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われています。

出典:

www.takarakuji-official.jp
宝くじは、競馬やスロット、その他のギャンブルと比較しても、非常に効率が悪く当たり率が低い賭け事だと言われています。ですが、単純にどこかの企業の収益になるのではない、社会貢献につながっていくというイメージが、損をしてもそれほど腹が立たず、いまだ宝くじが日本国民に愛され根強い人気を保つ理由かもしれませんね。



宝くじの種類

宝くじの種類は大きくわけて4種類です。ジャンボ宝くじ、通常宝くじ、数字選択式宝くじ(ロト・ナンバーズ)、スクラッチくじです。

①ジャンボ宝くじ
みなさんが一番ぴんとくるのがこれでしょうか?組や番号があらかじめ印刷された宝くじです。抽選により決定する当選番号に持っているくじが一致すれば見事当選です。

グリーンジャンボ、ドリームジャンボ、サマージャンボ、オータムジャンボ、年末ジャンボの5つがあります。いずれも1等が一億円を超える通常くじです。当選金額が大きいことと、販売終了まで売り切れないよう追加発行されることが特徴です。

②通常宝くじ
組や番号があらかじめ印刷された宝くじです。抽選により決定する当選番号に持っているくじが一致すれば見事当選です。さまざまな種類があり、発売期間が決まっているのが特徴です。

③数字選択式宝くじ
番号を自分で選択でき、抽選日が曜日ごとにあるタイプのくじです。 購入者が、自分の好きな番号を選んで購入できます。ロト7、ロト6、ミニロト、ナンバーズ3編、ナンバーズ4編があります。

④スクラッチくじ
くじ券をコインなどで削り(スクラッチし)、表れる数字や絵合わせでその場ですぐに結果がわかるくじです。発売時期があるタイプのくじです。

あなたに合った宝くじはどれ?

宝くじはこのように種類もさまざまです。大きく狙いたい、または小さくてもいいから当選確度を高くしたい?自分で選びたい、それとも運は天に任せたい?

あなたに合った宝くじはどれでしょうか。宝くじ公式サイトでは、自分のし好に合った宝くじの種類を見つけることができます。

商品比較 | 宝くじ公式サイト
宝くじ公式サイトでは、ジャンボ宝くじをはじめとする全国自治宝くじ・ブロックくじ、スクラッチ、ロト、ナンバーズといった各くじの特徴や購入方法、発売スケジュールなどをご紹介。さらに宝くじにまつわるデータや歴史、当せん者のエピソード、収益金の使われ方など宝くじのことがもっとよくわかる情報を提供しております。

宝くじ、当たったらどうする?

まずは、基本的な情報から押さえておきましょう。あなたは、運よく、宝くじを当てました。さて、どうしますか?大興奮のまま、宝くじを買った売り場に直行ですか?

それは、当選額が高額であればあるほど、きわめて危険です。まずは深呼吸して一旦落ち着きましょう!



宝くじの換金方法

宝くじ売り場で換金できる?

半分あたりで、半分はずれ、というのが正解です。というのは、宝くじを換金できる場所は、当選金額によって異なるからです。

●当選金が1万円以下の場合
全国の宝くじ売り場で換金可能です。もちろん、みずほ銀行をはじめ、全国の受託銀行等の窓口(宝くじ券の裏面記載事項をご覧ください)も換金可能です。

●当選金が1万円を超える場合
売り場に「5万円マーク」のある宝くじ売り場であれば5万円以下まで換金可能です。それ以外では、みずほ銀行をはじめ、全国の受託銀行等の窓口で換金可能です。

●当選金が5万円を超える場合
これは、みずほ銀行本支店のみ換金可能です。

浮かれに浮かれて、当選したー!とやみくもに宝くじ売り場に駆けていくのはとんだ無駄足になるだけでなく、「襲ってくれ」「宝くじを奪ってくれ」と言っているようなものです。いつ何時、あなたのそばに、よからぬことを考える人が潜んでいるかもしれません。いてもたってもいられない気持ちはわかりますが、そこはくれぐれも進捗に。

それなりの金額の当選であれば、迷わずみずほ銀行での換金をお勧めします。なんでも、宝くじの高額当選者が通される「億の部屋」なるものがあるらしいです。運が良ければ、その幻の部屋に通されるかもしれませんよ。

宝くじ、換金できる時間は?

高額当選の場合、銀行で換金することになるので、当然、換金できるのは銀行窓口の営業時間内です。また、100万円を超える当選金の場合、残りは後日振込になるようです。

宝くじ換金、くじだけでOK?

1当選金あたり50万円以上の受け取りには、身分証明書が必要です。

●1当せん金あたり50万円以上の場合
・ご本人確認ができる書類(健康保険証・運転免許証等)

●1当選金あたり100万円を超える場合
・ご本人確認ができる書類(健康保険証・運転免許証等)
・ご印鑑

宝くじに税金はかかるの?

安心してください。宝くじに税金はかかりません。「宝くじは非課税」という話をなんとなく聞いたことはありませんか?所得税も住民税も一切かかりません。宝くじの当選金については「当せん金付証票法」という法律の第13条で、所得税を課さないことが定められています。

当選金額が10万円でも10億円でも、当選金額にかかわらず、宝くじに税金はかからないのです。つまり10億円当たったら、まるまる10億円もらえるということですね。確定申告も不要です。まさに、当たった人はパラダイスです。増税、増税の昨今、課税非対象を貫いている宝くじって、それだけですごいですね。

宝くじ換金に潜む落とし穴

所得税も住民税もかからない、一見、税の制度から確立され守られている宝くじですが、だれもがやってしまいがちな大きな落とし穴があります。

それは、贈与税がかかるということです。1億円当たると、心も大きくなります。「これまでお世話になった両親に、1,000万円プレゼントしよう!」という気持ちにもなりますよね。これだけ聞くと美しい素敵な話ですが、ちょっと待ってください。

1年間の間に、第三者(家族であっても)に110万円以上のお金を渡すと、渡された人に、とてつもない贈与税がかかってくるのです!

宝くじにもかかる贈与税

日本の法律では、子供や孫たちに資産を贈与すればするほど、目減りしていくという構造になっているのです。そのため、贈与税は、最高で50%程度にもなるのです!

富裕層が、資産として持っている金の延べ棒を、1本が100万円程度の価値になるよう何分の1かに分割し、毎年1本ずつ子供や孫に贈与していくサービスがブーム、というニュースを見たことがあります。1本1,000万円の価値になる金の延べ棒をそのまま贈与して国に50%持っていかれるぐらいなら、手数料を払ってでも、1/10にカットして、毎年相続していくほうがいいという考えなんですね。

私は富裕層の子でも孫でもないので、ピンときていませんでしたが、宝くじのまさか!を考えると、この贈与税は知っておかないと、あとで後悔することになりそうですね。

共同購入の場合もご用心

仲良しママさんグループが、「みんなでお金を出しあって、宝くじを買いましょう!当たった当選額はみんなで山分け。旅行にもいけるかも!」なんてノリで、宝くじの共同購入をする姿も珍しくありません。職場のみんなで出し合って宝くじを購入するケースもあるでしょう。

しかし、これも要注意です!

少額であれば、たとえば10万円程度でも大きな問題は生じないでしょう。10人で出し合って10万円の当選。一人1万円ずつ分け合う、もしくはホテルでリッチなディナーを楽しんで終わりです。

ところが、1億円の当選ではこうはいきません。代表者がみずほ銀行を訪れた場合、どうなるでしょうか。通称「億の部屋」に通され、当選金を受け取ったらそれでもうアウトです。その後、そのお金が第三者に分配されたとなると、それはもう「贈与」なのです。

たとえば、5人で1億円もらえるのであれば、1億円÷5=2,000万円で、一人2,000万円もらえるところが、受け取った1人は2,000万円もらえるとしても、その他の4人は、2,000万円ー贈与税=約1,000万円しかもらえないということです。残念すぎますね…。

贈与税をとられない裏技

前述のようなトラブルに発展しかねないので、私個人的には「共同購入」をお勧めしません。ですが、共同購入してしまった場合でも、実は、贈与税をとられず、まるまるみんなで満額もらえるハッピーな方法があるのです!

当選金は全員で受け取りに行く

友人や新規と共同購入した宝くじが高額当選したときの裏技。それは、当選金を分配したい全員で、受け取りに行くというものです。分配したい全員の名義で受け取れば分配できます。

宝くじ、これも注意

宝くじの期限は1年間

宝くじの換金期限は1年間です。それを過ぎるとただの紙くずとなってしまいます。宝くじを買ったことを忘れてしまうのでしょうか。1年以上前の宝くじが出てきたのが実は1億円の当たりくじだったなんて、一生分の悔いが残ってしまいますね。

1億円以上の高額当選、受け取りにこない人がどれだけいると思いますか?

宝くじ公式サイトによると、平成27年の年末ジャンボ宝くじで1億円以上の未換金くじは、なんと12本もあるそうです!

初歩的なことですが、買った宝くじは、たいそう大事に扱ってしまい込むのではなく、「冷蔵庫にはる」「財布に入れて持ち歩く」などしましょう。常に目につくということが大事です。

当選証明書を発行してもらう

宝くじで高額当選し、みずほ銀行で換金する際、「当選証明書」を発行してもらいましょう。これは、当選者からの申し出をし、銀行が発行してくれる書類です。あなたの資産が突然増えるわけですから、税務署から出所についてあらぬ突っ込みをされた場合も、当選証明書があればそれで事足ります。

逆に証明書がないと、「宝くじに当たった!」というのは意外に証明しにくいもの。資金を元手に事業を起こすにしても家や車を買うにしても、お金の出所について問い合わせを受けることを想定しておきましょう。不要な手間や手続きを避けるためにも忘れないでくださいね。

高額当選者だけもらえる小冊子?

1,000万円以上の高額当選者には、「【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために」という小冊子が渡されるそうです。なんでも、高額当選金で有名なアメリカやカナダなどで以前から同様のガイドブックが発行されていて、それに倣った形だとか。

残念ながら、私はその本を見たことはありませんが、どうやら本当らしいです。この冊子には、高額当選した方がさまざまなトラブルに合わないため、具体的なアドバイスが書かれているそうです。この小冊子は行員の方も関係者以外閲覧することができず、もちろん非売品だそうです。

一度は読んでみたい本ですね。

これから買える宝くじ

これから買える宝くじのご紹介です。宝くじ公式サイトでは、エリアごとに今月・来月購入な宝くじがまとめられていてとても便利です。2016年の始まりに、「まさか!」を期待してみたい皆さんは、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
宝くじ発売スケジュール | 宝くじ公式サイト
宝くじ公式サイトでは、ジャンボ宝くじをはじめとする全国自治宝くじ・ブロックくじ、スクラッチ、ロト、ナンバーズといった各くじの特徴や購入方法、発売スケジュールなどをご紹介。さらに宝くじにまつわるデータや歴史、当せん者のエピソード、収益金の使われ方など宝くじのことがもっとよくわかる情報を提供しております。

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