子供を大学に通わせる費用は?学費以外の費用まで徹底解説

2015年現在、日本の大学進学率は56.5%(浪人生含む)となり、2人に1人が大学進学を希望する時代となりました。子供が大学に行きたいと言ってきた時、どのくらいの貯えがあればよいのでしょうか。国公立と私立、理系と文系などによっても費用が異なります。それぞれの目安を知っておきましょう。



国公立大学と私立大学

国公立大学と私立大学の学費は大きく異なり、その差はほぼ2倍です。それぞれいくら位かかると思いますか?年間費用から卒業するまでの費用を調べてみました。

国公立大学の学費

まずは初年度、つまり1年目にかかる費用をみてみましょう。
文部科学省の調査によると、初年度にかかる学費(入学金と授業料の合計)は平均87万6,689円です。国立と公立でも少し差があり、公立のほうが入学金が10万円ほど高いようです。
1年目から87万円…!と驚かれた方もいるかもしれませんが、これは入学金が入っているため。2年目以降は授業料のみですので年間54万円ほどになります。
4年制の場合、卒業するまでに平均250万円(内訳:授業料約216万円+入学金約34万円)の学費が必要になる計算になります。

参照元:文部科学省「平成26年度学生納付金調査結果」(2015年10月 著者調べ)

出典:

www.mext.go.jp

私立大学の学費

次は私立大学です。私立は国公立よりも学費が高い傾向にあります。
初年度にかかる費用は平均131万2,526円(内訳:授業料86万72円、入学金26万4,390円、施設整備料18万8,063円)となっています。
2年目以降は授業料+施設整備料で年間約100万円、4年制の場合約426万円の学費が必要となります。国公立大学のほぼ2倍ですね。

参照元:文部科学省「私立大学等の平成25年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」(2015年10月 著者調べ)

出典:

www.mext.go.jp



あなたの子供は文系、理系?医歯薬系?

性格や考え方で理系っぽい、文系っぽいなどと言われることがありますが、あなたやあなたの子供はいかがですか?性格と進路の関係性はさておき、私立大学の場合は学部によっても学費が大きく異なります。文系、理系、医歯薬系の3つを比べてみましょう。

私立文系の学費の平均(年間)

私立文系の学費は年間約74万2,000円です。平均は約100万円ですので少し低めなのが文系の特徴です。

私立理系の学費の平均(年間)

理系は実習や設備に経費がかかるため、年間約123万円となっています。特別な装置や薬で実験をするので、文系より高くなるのは致し方ないと言えるでしょう。

医歯薬系の学費の平均(年間)

そして群を抜いて高額なのが私立医歯薬系です。年間約362万8,000円で、私立大の4年間の学費の平均にせまる金額です。
また医歯薬系は6年制がほとんどのため、単純に6倍すると卒業までに約2,000万円かかる計算となります。

参照元:文部科学省「平成25年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」(2015年10月 著者調べ)

出典:

www.mext.go.jp
このように、私立大は学部によって学費が異なってきます(国公立大の場合は一律です)。自分の子供はどんな分野が好きか、いまから気にかけておくのもいいかもしれません。

まだあった!大学通学に伴う生活費

ご自宅の近くに大学はありますか?自宅から通学できる場合とそうでない場合により、伴う費用が大きく変わってきます。自宅通学と、一人暮らしや学生寮などの自宅外通学の費用を比べてみましょう。

自宅通学の生活費(月間)

日本学生支援機構によると、自宅に住んでいる学生は生活費として毎月約3万6,000円の支出があるようです。
この生活費には、食費、住居費・光熱費、趣味、衣服などが含まれますが、自宅ですので住居費・光熱費は0円、食費も約8,300円におさえることができているようです。

自宅外通学の生活費(月間)

学生寮・アパート・マンションなどに住むいわゆる1人暮らしの学生は、毎月約8万円の支出があります。
特に住居費・光熱費の約3万1,000円、食費の2万円が大きな出費となっているようです。
自宅と自宅外では、学費以外の出費に毎月4万円ほど異なり、年間にすると48万円ほどの差が出てきます。学生は定期がとても割安になるため、遠いところからでも自宅から通う人が多いのはこのような理由かもしれません。

参照元:独立法人日本学生支援機構 「平成24年度学生生活調査結果」(2015年10月 著者調べ)

出典:

www.jasso.go.jp



学費を支援してくれる奨学金制度

想像していたよりも高くてショック…と思った方、学費などを支援してくれる奨学金制度が多様化し、種類も多くなったことはご存知でしょうか。平成24年度では、大学学部(昼間部)で奨学金制度を利用している人の割合が50.7%となり、2人に1人が利用しています。代表的なものを挙げてみます。

第一種奨学金と第二種奨学金

日本学生支援機構が運営する、最も利用者の多い奨学金制度です。
第一種と第二種があり、第一種には利息が付きません。大学を卒業したら返還します。

特待生制度と成績優秀者奨学金

私立大学に多い奨学金制度で、授業料の一部、または全額が免除になります。
「特待生制度」は、入試で優秀な成績を修めると得られます。「成績優秀者奨学金」は、一定の成績をクリアし続けることで得られ、2年目から受けられることが多いようです。
卒業後に返還する貸与型と、返還の義務がない給付型の2種類あります。

地元出身者優遇制度

公立大学が設けている、大学が設置されている地域の学生を優遇し、入学金を低く設定してくれる制度です。 他にも、あしなが育英会や交通遺児育英会などが行っている奨学金制度や、地震、風水害などの被害による「災害救援奨学金」「緊急奨学金」「東日本大震災の被災者を対象とした減免」、「新聞奨学生制度」などがあります。
また近年は大学が独自で設けた奨学金制度が増えているので、気になる大学はHPを確認してみるとよいでしょう。

大学で奨学金の貸与を希望する方へ-JASSO
参照元:日本学生支援機構(2015年10月時点、著者調べ)

まとめ

大学を卒業するまでにかかる学費は、国公立大で平均250万円、私立大で平均426万円、一般的に私立文系 < 私立理系 < 私立医歯薬系の順で高いこと、また1人暮らしの場合には家賃を含む生活費も視野に入れておく必要もあることがわかりました。
子供の大学に必要な費用を知ると同時に、こんなに親に出してもらっていたのか…と感謝の気持ちが沸き上がってきたのはわたしだけでしょうか。
親が知っておくべき費用ですが、子供にも伝えることで大学生活の4年もしくは6年間、真剣に勉強してもらうきっかけになるかもしれません。