主婦におススメの貯金術で1,000万円貯める方法

主婦におススメの貯金方法を詳しく解説していきます。「こんなの当たり前」と思われるかもしれませんが、実は「貯金」は「当たり前のこと」が「できる」「できない」が運命の分かれ目なんですよ。



へそくりのすゝめ

明治時代に「学問のすゝめ」を著した福沢諭吉先生。今や私も大好きな「壱萬円札」上にてそのご尊顔を日々拝することができるようになりました。

私も先生に倣って「へそくりのすゝめ」を以下記したいと思います。

図書カード:学問のすすめ
参照元:青空文庫より(2015年11月現在、筆者調べ) 「へそくり」の語源は、綜麻繰り(へそくり)で、綜麻とは紡いだ麻糸を環状に幾重にも巻き付けた糸巻きのことだそうです。この麻糸の糸巻きを作ることでお金を貯めた、というのが語源のようです。

ネオファースト生命(旧損保ジャパンDIY生命)が夏に行っている「サラリーマン世帯の主婦500人に聞く夏のボーナスと家計の実態調査」では、20代~50代の主婦の「へそくり」の平均額を調査・公表しています。2015年の夏のボーナス後に公表された平均「へそくり額」は421.1万円で、結構ニュース番組などでも取り上げられていたのでご記憶の方も多いのではないかと思います。

この「へそくり額」夫には内緒なんだそうです。まあ、「へそくり」って「こっそり隠してするもの」というイメージはありますが。アンケート結果によると、貯めた方法は以下の通りだそうです。

・結婚前に貯めておいたお金をとっておいた 47.2%
・結婚後、自分が勤めて稼いだお金を貯めた 33.2%
・結婚後、生活費を浮かせるなどしてこつこつためた 27.5%
・結婚の時に親からもらったお金をとっておいた 17.6%
・株式投資、FXなど資産運用で増やした 16.6%
・財産分与や遺産など自分の親戚関連の資産 9.3%
・インターネット・ビジネス、フリーマーケット、趣味の作品の販売などでお金を貯めた3.6%

結婚前のお金を大事に貯めておいたり、結婚後にご自身が勤めて(稼いだ)お金をコツコツ貯めていたとは見上げたものです。

私も専業主婦の方には「へそくり」を強く推奨したいと思っています。「夫に内緒」にする必要性については旦那さんの性格にもよるかもしれません。「へそくりがある」と当て込んで無駄遣いをしてしまったりする男性も多いのでしょう(?)から、「こっそり」行う必要があるのかもしれませんね。

私が考える「へそくり」の重要性はその「名義」にあります。世帯主である旦那さんではなく、「奥さん名義」の資産を持つことは、いろいろな意味で重要です。「ははぁ、離婚の時の財産分与の話だな」と即座に思われた方は1/3だけ正解です。残りの2つの理由は、ご主人が突然亡くなった時のためと、相続のための対策としてです。

突然伴侶に先立たれた時に、財産を全て「旦那様名義」にしておくと厄介になる場合があります。銀行や金融機関に名義人が亡くなったという情報が入ると、口座が凍結されてしまう場合があるからです。相続の手続き等が全て済むまでは時間もかかりますし、その間に銀行の口座が全てつかえないとなると大変厄介ですよね?

そして、相続に関しても、財産を夫だけの名義にしておくと旦那さんが先に亡くなられた場合には相続されるのは通常、配偶者である妻と残された子供になりますが、財産が多い場合には相続税の心配をしなくてはならないかもしれません。まあ、相続税がかかるのは「富裕層」がメインなので普通のご家庭ならそれほど心配もいらないのでしょうが、「万が一」を考え、できるだけ夫婦で財産を折半して保有しておいた方が良いだろう、というのが私の考えです。

夫婦が2人で協力して財産を作り上げ、管理することの重要性について考えていただきたいものです。富裕層の家庭では奥さんと旦那さんの名義に分けて財産を分別・管理することはしごく当たり前のことなんですよ。

臍繰り(へそくり)の意味・語源・由来を解説
参照元:語源由来辞典より(2015年11月現在、筆者調べ)

サラリーマン世帯の主婦500人に聞く「2015年夏のボーナスと家計の実態調査」
参照元:ネオファースト生命HPより(2015年11月現在、筆者調べ)調査結果はネオファースト生命のニュースリリース(2015年7月2日付)を参照



貯金する技術とは?

貯金は簡単な算数によって決まります。「収入ー支出=貯蓄」だからです。毎月の支出額を収入額を上回らないように管理して暮らせる人は「貯蓄ができる人」なのです。支出の額を管理するためには、生活費の各費目に予算を設け、それを上回らないように暮らすことが大切です。

王道:手取り収入の2割貯金

私が考える「貯金術」の王道は「手取り収入」の2割貯金です。

人は「無駄遣いをしないで暮らそう」とどんなに強く思っていても、大体収入の2割くらいは後から考えれば「無駄だった」ということがあるものだと思うのです。私の経験では「どんなに完璧」に支出を管理しようとしても必ず「これはいらなかったでしょ?」という「浪費」は後から見つかるものです。

■ユダヤの法則=78対22の法則

「ユダヤの法則」というのを聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか。100人の優秀な生徒ばかりを全国から集めて学校を作ったとします。そのうちの22人は「落ちこぼれる」のです。78人の優秀な生徒が残り「残った78人全員は最も優秀な生徒ばかりだ」と考えます。ところが、しばらくすると78人の中から今度は17人(78人の22%)が落ちこぼれてしまう傾向があるそうです。この話を聞いた時に、「あ、それは私の家計簿と同じかも!」とひらめいて、78対22の法則、通称「ユダヤの法則」を「貯蓄の割合」の目安に取り入れることにしたのです。

手取りの収入からまず先に2割相当額を貯蓄として引いてしまいます。残りの収入の8割で生活するのです。収入の8割ならそれほど生活が苦しく感じることもなく続けられはずです。面白いことに、やっぱり「これは浪費だったかも」と思える無駄な支出が(8割の生活費の支出の中にも)2割程度、後から見つかるのです。試しに1、2年続けてみてください。

2割貯金を続けていくだけで2年後には(ボーナスなどの臨時収入も少し足すだけで)年収の半分相当の貯蓄額が達成できているはずです。ボーナスは「会社の業績」や「景気」に左右されてしまいますので、生活費の計算の時には入れないように注意しましょう。「手取りの固定給」のみで生活予算を考え、実践してみて下さいね。

チリも積もれば、小銭貯金

小銭貯金は楽しい貯金方法です。毎日財布の中に残った小銭を貯金箱に移すだけなので手間もいりません。私は普段あまり現金は持たず、基本はクレジット・カードで済ませてしまうためにあまり小銭も出ませんが、たまに「現金」を使った時に受け取る「お釣り」を小瓶に貯める楽しみがあります。チリも積もれば何とやらで、近所の郵便局に行って数えてもらうと数千円単位になることもあります。

できれば銀行の窓口や郵便局が忙しそうな時間は避け、一度に大量の小銭も持ち込まないようにしてあげてくださいね。私は500mlのペットボトル1本に収まる程度の小銭が貯まったら、午前中の早い時間帯を目安に郵便局の窓口に持ち込むようにしています。持ち込む時にはビニール袋などに入れて「ザーッ」と小銭を機械に入れやすい状態で持ち込みます。場所にもよるのでしょうが、昼休み時間や午後3時~4時ぐらいは結構忙しそうなので、そうした時間は「マナーだと思って」避けるようにしています。

財形貯蓄

ご主人の会社に財形制度がある場合に「財形貯蓄」を利用されることを考える方も多いと思います。財形貯蓄はお給料から天引きされるので「強制力」があるために自分で計画的に貯蓄をするのが苦手という方にはいいかもしれません。

それぞれ、「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」「一般財形貯蓄」という名前で、財形には3つの種類があります。「一般財形貯蓄」以外には非課税のメリット(財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄を合わせて、貯蓄残高550万円まで)があるので、銀行の預金よりも有利と言えるでしょう。

■住宅(マイホーム購入費限定)
■年金(リタイア後の資金限定)
■一般(自由)

ただし、住宅と年金はそれぞれの目的以外の理由で解約すると「非課税払い戻し」のメリットが受けられませんのでご注意ください。また、「一般財形貯蓄」は自由な目的(例えば結婚資金など)で解約できるのですが、そのかわりに非課税メリットはありません。

なお、3つの財形に共通するメリットは「財形融資制度」を利用できる(かも)しれないことです。融資制度の利用には条件がありますので詳しくはご主人の勤務先の「財形制度」をお調べになることをお勧めしますが、勤労者財産形成事業本部のホームページのリンクも貼りましたのでご参照ください。

将来マイホーム購入などを検討されている方は「財形住宅貯蓄」を活用し、非課税のメリット(金利収入分に対する課税約20%強相当)を受けられる上に「融資制度」も活用できるかもしれませんよ。

財形貯蓄制度|貯蓄・融資のご案内
参照元:勤労者財産形成事業本部HPより(2015年11月現在、筆者調べ)

普通預貯金

しかしながら、主婦の方におススメの「1,000万円の貯金(へそくり)」については、「普通預金口座」を利用した「へそくり」を一番のおススメとします。会社の財形は住宅購入や老後資金の積み立てという意味では強制力や非課税のメリットがありますが、「旦那さん」の会社の制度を利用するとなると、「へそくり感」がどうしても足りませんし、家計のやりくりがうまくいった月にちょっと余分に預金、などといった応用もききません。

いつでも必要な時に自由に入出金できる「へそくり」こそが何といっても一番利便性が高く、「心のゆとり」につながる貯蓄方法と考えられます。まずは「年収の半年分」程度の貯蓄額ぐらいまで「奥様名義」の「普通預金口座」で貯めましょう。ゆうちょ銀行でも、町中の銀行でも、ご自身にとって一番便利な金融機関で「へそくり専用」口座をお持ちください。もちろん、ネット銀行でもかまいません。

私はアナログ派なのと預金通帳に残高を記帳する時の打刻音(ジジーッという機械音です)が大好物なので(悪趣味なのは分かっていますが好きなものは仕様がありません)、その楽しみのために職場近くの都市銀行に「へそくり専用口座」を作りました。

年収の半年分の貯金ができたら、リストラや病気、事故、自然災害時への「安心の備え」になるはずです。そのまま「年収分まで」その口座をキープして貯蓄を続けてみて下さい。

ただし、1金融機関に預ける現金は1,000万円までが原則です。元本1,000万円以上の預金は「預金保険機構」の保護の対象外となってしまうため、万が一金融機関が破たんした場合に備えてこの原則を守りましょう。

「年収分の普通預金」を超える預貯金は「余裕資金」と考えて良いでしょう。「余裕資金」でなら「投資」にチャレンジしてもいいかもしれませんよ。

万が一金融機関が破綻したときに、預金者が保護される仕組み等
参照元:預金保険機構HPより(2015年11月現在、筆者調べ)

ETF、投資信託、金

ETF(上場投資信託)や投資信託、金投資などは、比較的安全な金融商品と言えると思っています。もちろん、投資元本が保証されていない以上「元本を下回る」つまり、損をする可能性はありますが、普通預金口座で1年分の年収に相当するぐらいの貯蓄がある人なら、保有資産全体を「分散」させる意味でも、こうした金融商品や金などの実物資産に投資をしておくのも一つの「資産防衛」手段の一つと言えるのではないかと思うのです。

こうした商品を私が人に勧める理由は、①保有資産全体の分散、②インフレ対策、③外貨資産への分散、の3つの理由があるからです。決して「投資でお金を増やそう」というのではなく、あくまでも「現金に偏っている保有資産を分散させる」という目的と、「インフレへの対策」としてです。

今はデフレからの脱却を目指している日本ですから「キャッシュ=現金」を持っているのが実は一番いいという考え方もありますが、日本円の価値は下がっています(円安誘導の金融政策の結果です)から、収支でみればデフレで上がった「現金価値」が円安によって相殺され、差し引きほぼゼロ、というのが2015年の日本の状況だと私は考えています。

「現預金」以外に「金(金は世界の基軸通貨、米ドル建ての資産です)」や海外ETF、外国株式や債券等に投資する投資信託などは、資産防衛の一助にはなってくれるかもしれないと考えているのです。

現在は円安なので「海外の資産を買う」のは不利だという考え方もできるのですが、一気に大金を投じるのではなく、様子を見ながら「時期をずらして」「少額づつ」投資額を増やしていけるのも「金投資」や「ETF・投資信託」のメリットでもあるのです。

繰り返しになりますが、「資産を増やす」のではなく、「資産を分散する」のが目的だと考えてくださいね。元本の保証のないのが「投資」であるという大前提をお忘れなく。

金やETF・投資信託への投資をしていると、どうしても「外国為替レート」や「金価格」「株価」や「経済情勢」などが気にかかるようになります。経済や金融の勉強にもなると思えば楽しめます。でも、楽しめる範囲をキープするためにも、過剰な投資は厳禁ですよ。あくまで「余裕資金」が原則です。「余裕資金」がすでにある場合には、話題のNISA(ニーサ)口座などでの投資を検討してもいいかもしれませんよ。

「みんなにいいさ!NISAがいいさ!!」|2014年1月から導入された「少額投資非課税制度」です
参照元:日本証券業協会HPより(2015年11月現在、筆者調べ)

貯蓄の道は山登りの如し

貯蓄は山登りに似ています。少しづつ休憩をとりながらマイペースで頂上を目指すのです。今回は1,000万円を貯蓄の目標額に定めましたので1,000m級の山の頂上を目指すつもりでいきましょう。ちなみに人気の高尾山は600m程度、筑波山が900mぐらいの標高だそうですよ。

スタートから1合目:100万円

既述したように毎月の手取り収入の2割を貯めていきましょう。2割貯金をコツコツ貯めていくとどうなるかは電卓を使えば簡単に計算できますが、お忙しい方のために一覧表を作成したのでご参照ください。少額づつなので結構時間がかかるように見えるかもしれませんが、ボーナスや臨時収入は一切考慮せず、年収もずっと上がらないという「悲観的すぎるだろ、これ」という前提条件になっていますから、安心してください。

100万円が貯まればしめたもの。1合目まで行くと「よし、頑張ろう」と一気にモチベーションがアップします。貯金で一番の難関は100万円とか500万円などといった目標額の大きさに関係なく「スタート」を切れるかどうかと「続ける」モチベーションの維持なのです。

5合目:500万円

5合目、500万円までやってきました。お疲れさまです。よく頑張りましたね。目指す山頂まであと半分です。

ちなみに、毎月6万円貯金なら7年目にクリアしているはずです。ボーナス分や臨時収入、小銭貯金などを続けていた人ならもっと早くに達成できているかもしれません。

・毎月6万円:7年目達成!
・毎月5万円:9年目達成!
・毎月4万円:11年目達成!

年収も上がってきているのではないでしょうか?2014年(平成26年)分の国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、サラリーマンの平均年収額は415万円(平均年齢45.5歳)です。これでお宅の年収分の貯蓄額は達成できましたか?

民間給与実態統計調査 年度別リンク
参照元:国税庁HPより(2015年11月現在、筆者調べ)

10合目:1,000万円達成!

5合目を越えるとちょっときつくなってきますよね。教育費の負担やその他、お小遣いも含めて子育てにかかる費用も大きくなってきますからね。

もしかしたら途中で「どうしても」必要になって少し「へそくり」から生活費等に充ててしまったかもしれませんが、どうですか?計算上では毎月一定額の貯蓄を続けていくだけで、1,000万円の貯蓄は以下のような達成時期に「目標クリア」できているなるはずなんですよ。金利は算入していませんが、ま、入れてもどうせ大したことない額ですしね。

・毎月4万円:21年目達成!
・毎月5万円:17年目達成!
・毎月6万円:14年目達成!

ボーナスや臨時収入、小銭貯金も加えていればもっと早くに達成できているかもしれません。年収が上がっている分、毎月の貯蓄額も増えているはずです。

3歳のお子さんがいる場合、毎月6万円なら17歳の時、5万円なら20歳の時、4万円なら21歳の時に目標クリア!となる計算です。ご自身やご主人の年齢とも比較して「○○歳で1,000万円達成か…」とおおいに妄想をお楽しみ下さい。



節約よりも収入アップ

実は「節約」よりも「収入アップ」こそが一番の「貯金」の味方とも考えられます。

専業主婦の方も、お子さんが小さいうちは難しいかもしれませんが、中学生、高校生など少し手がかからなくなってきたら、在宅で副収入を得る方法や、都合のよい時間帯だけ外にパートに出ることも考えてみてはいかがでしょうか?

私の年代(50代手前)になると、子供が大学生や社会人という友人も沢山いるのですが、みんな「もうすっかり親離れしちゃって寂しいから」と外に働きに出始めるのですが「短い時間だけでも、もう少し若いうちから外で働いておけば良かったかな」という声はよく聞きます。

冒頭でご紹介した「主婦のへそくり」アンケートでも、3割以上の主婦の方が「結婚後、自分が勤めて稼いだお金を貯めた」と回答しているぐらいです。

まとめ

「主婦におススメの貯金術で1,000万円貯める方法」はいかがでしたか?「当たり前のことしか書いてない」と思われた方には申し訳ないです。でも、「貯蓄」って意外と「当たり前」と思っていることが「できない」場合だけ「できない」ものなんです。

私も若い時には収入も少なく、1人暮らしを始めたころは毎月のように赤字が出るありさまで「ボーナス」で赤字の補てんを繰り返していたのですが、少しづつ「貯金体質」がつくようになりました。

・手取り収入の2割貯金
・普通預金口座(へそくり口座)
・小銭貯金
・臨時収入やボーナスの追加貯金
・少額の投資
・収入アップ

どうぞ楽しんで貯金生活を満喫してくださいね。

※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。