風呂のリフォーム費用はどのくらいかかる?豆知識も教えます!

「うち、そろそろ建てて○年経つんだけど…」と、家の老朽化を心配する人も多いと思います。そこで、家の建て替えするほどではないけど、風呂のリフォームをしたいと考えることもあるでしょう。でも、実際に風呂をリフォームするとなると、どれくらいお値段がかかるのでしょうか。知っておきたい豆知識も併せて押さえておきましょう。



風呂のリフォーム、なぜ必要?

さて、そもそも風呂のリフォームはなぜ必要なのでしょうか。3つのポイントをまとめてみました。

湯沸かし器の問題

まず、風呂を沸かすには、当然のことながら湯沸かし器が必要です。そうしないと、温かいお風呂には入れませんよね。そこで、湯沸かし器の耐用年数がどのくらいか、ということを調べてみました。おおよその目安としては、10~15年程度のようです。

もちろん、メンテナンス、使用状況により幅はありますが、あまりに長く使っている場合(20年以上)は湯沸かし器自体の交換を考えるべきでしょう。古い湯沸かし器だと温度制御機能がついていないこともあるので、事故が起こる可能性も否定できません。

基礎部分の問題

考えていただければわかると思うのですが、一戸建ての場合、家の土台となる「基礎」と呼ばれる部分があります。この基礎はコンクリートでできているのが一般的です。コンクリートは丈夫ではありますが、水気の多い場所ではだんだんと傷んできます。

風呂は水気だらけの場所です。当然、ずっと持つ基礎なんてものはあり得ません。基礎が傷んでくると、最悪のケースでは床自体が抜けてしまうこともあります。そうなると、ケガをする人だっているでしょう。家族の安全のためにも、ここは押さえておきたいポイントです。

高齢の家族の問題

一体いつ建てたのかわからないほど古い風呂には、先に書いたこと以上に立ちはだかっている問題があります。それは、高齢の家族がいた場合に起こりうる事故です。驚きの話かもしれませんが、風呂場での事故はとても多いのです。

「急激な温度の変化に体がついていけず、重病に至るほどの血圧の変化を起こす」ということは実際にあります。最悪のケースでは、そのまま心臓停止という事態に陥ることもあるようです。

風呂場で死ぬ人の数は交通事故死の4倍!寒い家が引き起こす高齢者の病|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
参照元:ダイヤモンド・オンライン編集部(2015年11月時点、筆者調べ) 十分な断熱対策がなされていない住宅が全体の7割にも上る日本。風呂場で溺死する人の数は1万9000人と、なんと交通事故死の4倍にもなる。その多くは高齢者。一気に寒暖の差にさらされることで、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすのだ。そのほかにも、“寒い家”は高齢者の健康に大きな害を及ぼしていることが分かってきた。 また、この他にも、浴槽の構造の問題もあげられます。昔ながらの浴槽は、どちらかと言えば深いです。高齢者がこういった浴槽に浸かった場合、バランスを崩すとそのまま溺れてしまう可能性もあるのです。手すりがついていれば、このような事故はだいぶ防ぐことができます。そのあたりも見据えて、リフォームを考えましょう。



風呂のリフォーム工事って、何をするの?

では、風呂のリフォーム工事は具体的に何をするのでしょうか。大まかに分けて、次のことを行います。

湯沸かし器の取り換え

まず、一番大事になってくるのは、湯沸かし器の取り換えです。先ほども書いたように、湯沸かし器には寿命があります。寿命が近くなってくると、うまく動かなくなることもザラです。

最近の湯沸かし器ではあまりない話ですが、不完全燃焼を起こして、一酸化炭素中毒を引き起こした、という事故も報告されています。風呂のリフォーム工事と湯沸かし器の交換はセットと考えてください。

配管工事

水回りをいじることになるわけですから、配管を新しくすることが必要になります。そのため、工事期間中は一時水道が使えなくなることがあります。トイレや食事の準備も考えたスケジューリングを立ててもらうようお願いしましょう。

基礎、内装工事

基礎が傷んだままでは、内装だけいじってもリフォームの効果はありません。基礎からやり直すことが大事になります。流れとしては、古い浴槽を撤去し、壁や床を取り壊す→基礎の枠組みを組み直し、コンクリートで固める→そこから新しい設備を導入する、といったところでしょう。

浴槽、シャワー等の取り換え

もちろん、浴槽やシャワーなどの設備を取り換えるのも大事な作業です。これをやらないと、風呂のリフォームをやったことにならない、と言っても過言ではありません。気に入った浴槽があるといいですね。

結局、いくら位かかるの?

さて、これを読んでいる皆さんが一番気にかかっているであろうことを今からお話ししていきたいと思います。ズバリ、いくらかかるのかということです。

何を望むかによっていくらでも変わる

おおざっぱに言ってしまえば、「結局、何をどうしたいかによって、いくらでも変わる」ということです。「普段、夜にしか洗濯をしないから、風呂場に洗濯物を干したい」という場合は浴室乾燥を付けることを検討するべきでしょう。

「リラクゼーション機能を充実させたい」という場合は、ミストサウナやジャグジーを付けることも検討すべきです。夢は膨らむばかりですが、こんな現実もあります。それは、機能が多ければ多いほど、お金はかかるということです。

多機能になればなるほど、工事も複雑になりますし、必要な部品も増えます。当然、お金がかかるのは目に見えていますよね。夢を持つのはいいことですが、「自分たちの予算だったら、どこまでできるのか」ということを冷静に考えて、物事を進めましょう。

大まかな工事例をまとめてみた

ここで、とある家の風呂場リフォームの実例を参考にして、「このくらいの広さなら、これくらいの予算が必要」という実例を示したいと思います。 <スペック>
・築30年、風呂場の広さは0.75坪。
・基礎工事、湯沸かし器の交換、浴槽・シャワー・洗面台等部品の交換を希望。
・工期は4日間
<実際に行ったこと及び金額の一例※なお、価格は税抜き、かつ値引き前>
・浴室内部、ドア枠の解体および撤去:65,000円
・給水、給湯、排水、追い炊き管の改修:50,000円
・電気配線の改修:30,000円
・換気ダクト、配管、ベントキャップ取付:20,000円
・コンクリート打設:35,000円
・システムバス一式:800,000円
・システムバス搬入、組立:100,000円
・アルミサッシ取付:130,000円
・間仕切壁の造作:10,000円
・化粧ドア枠取付:30,000円
・既存洗面台の解体、撤去:5,000円
・給水管、給湯管の回収:20,000円
・床クッションフロア貼り:15,000円
・天井クロス貼り;17,000円
・化粧洗面台一式:170,000円
・化粧洗面台一式搬入、取付:20,000円
・ガス給湯器一式:350,000円
・ガス給湯器搬入、取付:35,000円
・廃材分別処分費:35,000円
・現場管理養生費:20,000円
総額:1,957,000円→つまり、約200万円! 費用を大まかに分ければ、次の2つになります。
・部品にかかる費用(給湯器、洗面台、浴槽等)
・工事にかかる費用
このうち、部品にかかる費用は、業者によっては大幅に値引きをしてくれる、ということもありえます。すごい場合だと、60パーセント引きということもあるようです。

一方で、工事にかかる費用を値引きしてもらうことはなかなか難しいのが現実。あまりに安い賃金で職人さんを雇うのは、ちゃんとした工事をしてもらえなくなるリスクと隣り合わせです。このあたりは割り切っておくといいでしょう。まず、200万円くらいを目安とし、そこから値引き交渉に入って安くしてもらう、という予算の立て方をするといいかもしれません。



その他押さえておきたい豆知識

費用の面のお話しをしたところで、リフォームをするにあたり押さえておきたい知識をお伝えします。

やっぱり大手メーカーは安心

浴槽、化粧台など、部品に特にこだわりがない場合は、大手メーカーのものを選んでおくと何かと安心です。まず、基本的に丈夫です。よほどぞんざいな扱い方をした場合は壊れるかもしれませんが、そう簡単には壊れません。

そして、壊れたとしても、修理が利きます。担当してくれた工務店に電話をするのもよし、メーカーに直接連絡するのもよし。部品が手に入らなくて……という事態はあまり生じません。

そういう意味では、大手メーカーが一番安心、ということがおわかりいただけるでしょうか。もちろん、「自分のセンスに合うものを選びたい!」という場合は、輸入品も含めて検討するのも悪くはありません。ただ、先に挙げたようなメンテナンス性の点では劣る可能性もあることも覚えておきましょう。

LIXIL|浴室(ユニットバス、お風呂等)
LIXILの浴室空間に関するユニットバス・お風呂・浴槽・システムバスなどの商品のページ。操作性やお手入れしやすさ、フォルムなど、住まう人の目線に立ってこだわりました。浴室を検討している方は一度はご覧下さい。 参照:LIXILグループ 2015年11月参照 筆者調べ

浴室・お風呂まわり| 商品を選ぶ | TOTO
TOTOのバスルーム・浴室・お風呂まわりの商品情報。魔法びん浴槽などの高断熱浴槽で省エネ・CO2削減、快適な入浴を実現します。高いデザイン性のバスタブ・シャワー金具等、リフォームや新築に適した浴室商品です。 参照:TOTO株式会社 2015年11月参照 筆者調べ

「あいみつ」の重要性

さて、工事の具体額もわかったところで、実際に工事を検討するときに必ずやっておきたいことを書いておこうと思います。「あいみつ」という言葉、ご存知ですか?これは「相見積もり」の略です。つまり、複数の業者から見積もりを取り、比較検討するということ。

風呂のリフォームは決して安い買い物ではありません。ちゃんと情報収集して、自分にとって納得がいく値段を示してくれる業者に発注することが大事になってきます。安いから、といって飛びつくのも考え物ですが、理不尽に高い買い物をする理由もありません。

やりすぎはよくありませんが、「あちらはこれくらいでできる、とおっしゃってたんですが……」と交渉をするときにも使えます。交渉の結果、大幅な割引になる、ということもあり得ますので、試しにやってみましょう。目安としては、2~3社くらいから見積もりを取るといいかもしれません。それ以上だと、事務処理も大変ですし、営業電話の対応はもっと大変になります。打ち合わせにかかる時間もバカにならないですしね。

もちろん、長年付き合いのある業者さんがいて、そちらに頼みたい、という場合は、無理にこういうことをする必要はありません。

ショールームに足を運ぼう!

工事をすることになると、最初にやるのが、浴室、洗面台などのカタログを見ること。「こんなのがあるんだ」という知識を得るのには役立ちます。しかし、カタログはあくまでカタログでしかありません。実際の色、質感、使い勝手は、やはり実物を触ってみないとわからないものです。

そこで、ショールームには必ず足を運ぶようにして下さい。気の利く工務店の方なら、ショールームへのアポイントも取ってくれるはず。ショールームでは、わからないことがあればメーカーの担当者の方が丁寧に解説してくれます。「ここをこうすればいいんだ」という具体的な解決策を示してくれるので、選ぶときの参考になるでしょう。

窓の大きさには注意しよう

風呂のリフォームに、「こうすべし」という見本はありません。自分で「このお風呂だったらゆっくりできそうだな」と思えるデザインにすることが一番大事です。見ていて落ち着く配色、手触りを優先してデザインを選ぶといいでしょう。

ですが、一点だけ注意してほしいことがあります。それは「窓の大きさ」です、「?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、理由を説明しましょう。窓を大きくすれば、それだけ開放的な雰囲気にはなります。朝風呂が好き、という方の場合、朝日が差し込む中で……と考えると、なんだかうれしいですよね。

しかし、日が差し込む、というのは、裏を返せば、中が見えてしまうということ。風呂場の構造を見て、隣近所から丸見えになってしまわないようにデザインしてもらうことが必要になります。ひどいケースになると、「実際やってみたら、隣近所に丸見えになる状態の窓だったので、目隠しをすることで頭がいっぱい」ということも……綿密に打ち合わせをするしかありません。

風呂のリフォームに適した季節は?

さて、風呂のリフォームに一番適した季節はいつなのでしょうか。答えは「寒くもなく、暑くもない時期」だそうです。つまり、春と秋ですね。夏は汗をかくので、シャワーが使えないというのは正直きついでしょう。逆に、冬は体が冷えるので、お風呂に入れないというのはかなりのマイナスポイントです。

工務店へのリフォーム工事の発注も、春と秋に集中しているそうです。逆に、値引きを狙うなら夏や冬など、人がやらない時期にあえてやってみる、というのも一つの手段かもしれません。

リフォーム中のお風呂事情

最後に、リフォーム中にお風呂をどうするか、ということについても触れておきます。季節、工務店の腕にもよりますが、標準的な風呂のリフォームの工期は3~4日程度です。つまり、最低でも2日は家でお風呂に入れない、と思っていたほうがよさそうでしょう。その間、お風呂をどうするかということも考えておかないといけません。最近はスーパー銭湯も充実しているので、たまには外風呂を楽しんでしまいましょう!

快適な風呂は人を幸せにする

「なんだかんだで、家の風呂が一番落ち着く」という人は多いかもしれません。毎日入る、と言っても過言ではない場所だから、とにかく快適な空間にしたいもの。そのためには、しっかり資金計画を立て、内装も考えて準備することが大事です。素敵な風呂が手に入るといいですね!