年収500万円比率が最も高い業界とは?

年収500といえば、収入を考える上での一つの目安になるのではないでしょうか。そこで、各業界を見渡したときに、平均年収500万円の中で最も高い比率をしめるIT業界と、その職種についてご説明します。※本記事のデータは、2015年11月時点にでの筆者調べとなります



平均年収619万円の「プロジェクトマネジャー」とは?

プロジェクトマネージャーとはその名の通り業務の完遂に向けてプロジェクトの計画とチームをまとめる役割を果たします。IT業界ではひとつの案件、またはその案件を構成するための複数の作業をプロジェクトと呼び、規模によってはプロジェクトマネージャーがそのままプロジェクトのリーダーとなることもあります。

プロジェクトマネージャーは遂行するべき業務に適切なスキルを持った人員を振り分けたり、その際のスケジュールの見積もりを行いつつ、現場から上がってくる問題点などを汲み上げ、予測されるリスクへの対応を行うだけでなく、時には他のプロジェクトマネージャーと情報の共有を行うなどしてプロジェクトの完遂をめざします。

今でこそプロジェクマネージャーにはPMP(プロジェクトマネージャープロフェッショナル)といった資格などひとつの重要なポジションとして認識されているものの、小規模な会社では開発現場でプログラムを書くPGや、仕様書、設計書の作成といったことをメインにやっていたSEが出世するとチームリーダー、つまりプロジェクトマネージャーにされてしまい、専門の知識もないまま現場に放り込まれてプロジェクトが立ち行かなくなったり、プロジェクトマネージャーにされた人間が精神的に病むといったことも少なくありませんでした。

パソコンを操作するのがメインの立場からいきなり人の管理をメインにする立場になるのだから当然です。しかし、開発現場での経験が無い人間がプロジェクマネージャーになっても正しい見積もりができないため難しい問題です。そのため、ますますPMPの重要性が高まっています。



平均年収633万円の「ITコンサルタント」とは?

ITコンサルタントは、顧客が抱えている問題を分析し、情報技術を用いて解決へとつなげるための提案を行うことを業務とします。顧客からどのような課題があるかを聞き取った上で、そこから問題の原因や解決できる手段を導き出すのが主な役割です。

ITコンサルタントが単独で開発にあたることは稀であり、専門スタッフを編成し管理するのも重要な仕事です。システム開発に関わる技術職の中では、クライアントに近い立場で仕事に関わる職業です。顧客が必要とするシステムの開発では、初期の段階から開発に携わり、全体的な開発方針や設計に大きな影響を持ちます。

ITコンサルタントとして仕事をこなすため必要な技術や知識の一つは、問題を解決に導く分析力や思考力です。顧客が要望する問題解決のための手段を、システム開発に先駆けて導き出さなければなりません。また、クライアントが抱える問題の解決手段としてコンピューターシステムを用いる必要から、情報技術に関する知識に熟知していることが求められます。

情報技術者として開発に長年携わってきたキャリアの先に、ITコンサルタントの仕事があります。また、システム開発のプロジェクトは、スケジュールが厳しくなるケースが往々にしてあります。そのため、最後までこの仕事をやりぬくためには、体力があるのも条件のうちです。また、厳しい状況でも冷静で論理的な判断を失わない精神面のタフさが、ITコンサルタントにとって必要です。

平均年収448万円の「SE・プログラマ」とは?

SE・プログラマは、ソフトウェア開発に関わる役割を担います。そのため、プログラミングによりソフトウェアを構築するのが、主な業務です。ただし、大きな規模のソフトウェア開発でプログラミングを行うには、事前の設計が重要です。

そのため、ソフトウェアの全体的な設計はSE、実際のコーディングを主に担当するのがプログラマという役割分担があります。ただし、SEも具体的にプログラミング業務を行ったり、プログラマもある程度の設計に関わることから、SEとプログラマーの境は厳密ではありません。またSEには、ソフトウェア開発のプロジェクトの進捗状況を管理する業務も含まれます。

SE・プログラマとして業務をこなすために必要となるのは、プログラミングやソフトウェア設計に関する知識と経験です。ソフトウェアはプログラム言語の構造を持つため、開発に必要となる種類のプログラム言語について、理解できる知識を持つ必要があります。また、動作の効率性や安定性が良いソフトウェアの開発には、ソフトウェア全体の設計を行う知識が重要であり、経験はできるだけ豊富な方が仕事では有利です。

またSEは、クライアントと情報交換を行い、ニーズをソフトウェア開発に反映させる必要があります。クライアントやチームスタッフ間とも十分に意思疎通ができるような、コミュニケーション力が求められます。その他、開発プロジェクトを進行させるための管理能力もまた、業務上重要な能力の一つです。



平均年収485万円の「サーバーエンジニア」とは?

サーバーエンジニアとは、コンピューターシステムを運用するためのサーバーの構築や管理などを仕事とする職業です。主な仕事は、主に三つに分類されます。一つ目は、サーバーシステムの構築、設計、運用する仕事です。これは、使用するサービスに応じて、それに適したサーバーを構成する仕事です。具体的な例としては、wwwサーバーやメールサーバーなどが挙げられます。

二つ目はサーバーの負荷の軽減システムの構築です。これはサーバーに複数のアクセスが集中したりすると、サーバーに多大な負荷がかかり、機能しなくなることが考えられます。そうならないように負荷を分散するシステムを考えることです。三つ目は、セキュリティー対策です。これはサーバーがウイルスなどの脅威により機能しなくなることを防ぐために、ウイルスが侵入できなくなるよにセキュリティーを強化・構築する仕事です。そのほかにも、障害発生時の応急処置や予防対策などサーバーエンジニアはサーバーに関わる業務を幅広く担当します。

サーバーエンジニアになる為には、windowsやLinuxなどのOSの知識やセキュリティーの知識が要求されます。また上記に記述したようにサーバーに関わる幅広い業務を担当するために、ネットワーク全般に関する知識が求められることも多々あります。

また未経験者の場合でも、サーバーの管理や運用などの基本的な仕事の担当から始まり、知識経験を取得しながら、サーバーの構築などといった上流工程の業務にキャリアアップする機会が与えられています。

平均年収420万円の「テクニカルサポート」とは?

テクニカルサポートは消費者からのパソコンソフトの操作法や、パソコン自体の操作法に対して、わかりやすく、相手が使えるようにその操作方法を丁寧にサポートして教える仕事のことを指します。パソコンソフトやパソコンは操作が非常に複雑なことが多く、また使用しているハードによってもうまく動作がしないことが多々あります。

テクニカルサポートは消費者がどのような環境でパソコンを使用しているか、そのようなソフトと一緒に使っているかなどを電話やメールで聞き出し、状況を把握して最適な回答を導き出し、消費者に伝えます。相手に伝えて自分で操作をしてもらうこともありますし、外部から相手のパソコンを自分で操作をして解決することもあります。パソコンが苦手な人は高齢者など、パソコン自体の用語も知らない人が多いので、ゆっくり丁寧に粘り強くヒアリングをする必要があります。

テクニカルサポートになるために必要な知識や経験としては、まずIT関連の基本的な資格を取り、総合的に幅広い知識を保つ必要があります。ITパスポート等マイクロソフトの基本的な資格から取得をするようにしていきましょう。

そしてサポートでお客に直接対応する仕事なので、接客のスキルも必要になります。正しく丁寧な言葉遣い、相手の問題点を聞き取るために粘り強く、正確に聴取をするためにロールプレイングをして、訓練も必要になります。また相手にわかりやすく伝える必要もあるのでユーザーサポートのアルバイトなどをしている人は適しています。

平均年収421万円の「ヘルプデスク」とは?

ヘルプデスクは、社内外の顧客や社員の問い合わせに対応する業務を行っています。具体的な問い合わせの分野は、自社で扱う製品ということもあれば、社内に導入されているIT機器類について対応することもあります。また、それらを全て兼用していることもあります。

IT業界に特化した場合、一般的にはインターネット回線の他、社員が利用する各パソコンやコピー機といったものの不具合に対応することが多いです。単純に壊れたパソコンなどを交換する業務から、ウイルスメール検知や侵入防止といったセキュリティ対策の最前線に立つこともありますので、ITに関する幅広い知識が求められます。

また、何が起こっているか分からないという人からの問い合わせを受け、それらを的確に対処しなければならないため、人の話を良く聞いて理解する能力と、理解がおよんでいない人に理解させるための説明能力も求められます。更に対応する相手が社外あるいは顧客の場合、ビジネスマナー等も欠かせません。

このため、ヘルプデスクというと、社内で何かあった時だけ対応する人と勘違いされることもありますが、縁の下の力持ちといっても過言ではなく、見えないところで様々な業務に追われていることが多いです。他の業務に追われている際にヘルプの連絡を受けることもあり、判断力や仕事を順序立てて行う力も必要です。このため新人から配属されると言うよりかは、現場にて経験を積んだ人が担当した方が、より理解力に差が出るので喜ばれやすいです。

平均年収580万円の「研究開発」とは?

研究開発業務は、一般的には5年から10年先の将来を見据えた研究を行います。

必要なスキルとしては、プログラミング技術などが必要になるのはもちろんですが、最新のハードウェア技術などについても目を光らせておく必要があります。特に、現在は高価なシステムであっても、近年の半導体技術の進歩は速いため、数年たつと安価にシステムを組むことができるようになるかもしれません。よって、最新技術を紹介する展示会などに頻繁に参加することも有効なことといえます。ネット業界における新技術は、将来のハードウェア動向により方針が大きく変わってきます。

実際の業務としては、将来世の中に主流になりそうな、技術アイテムを抽出して、そのシステムを構築していくこととなります。研究開発部門では、一般的には量産時のコストは度外視され、新機能の実現を最優先に設計を進めてゆきます。

企業の規模により作業の進め方は異なりますが、多くの会社では、開発アイテムを決定した時点で、その研究を行うかどうかの検討会が開催されます。検討会をパスすると実際に設計を始めてゆき、デモンストレーションが可能になるレベルまで設計を進めてゆきます。最終的にはデモンストレーションを行いその新機能の有効性が検証されます。

特定のプロジェクトにおける研究開発職の最後の作業としては、実際に製品とするための生産部門に対する技術の引き継ぎとなります。一般的なユーザーが使いやすく、コストも抑えられるようなアドバイスなども行ってゆく必要があります。

平均年収549万円の「社内SE」とは?

社内SEとは会社の内部で使用するシステムを司るエンジニアのことを指します。社内で使用しているシステムを改良や新しく産み出すために、社内の人間の要望などをヒアリングし、使用するソフトの仕様書を書いて、ソフト開発会社に発注し、自分でそのチェックなどをして、社内で運用できるようにしていきます。

またマニュアルを作ったり、FAQを作って円滑に運用が行われるようにするのも仕事です。他にも社内でパソコンに関するあらゆることを手配したり、セッティングすることを求められる機会も多くあります。新しい周辺機器の導入や選定、設置や単純に基本的なソフトの操作説明を求められることも有り得ます。

社内におけるパソコン関連の何でも屋という立場になることも多くあります。仕事はソフトの開発ですが、自分で開発をすることは少なく、外部のソフト開発会社に依頼をするので、その進行管理がメインとなります。

社内SEになるにはパソコン関連について広くやや深めの知識を持ってる必要があります。まずソフトの開発を行うので、データベースや仕様書を書ける知識を持っているとスムーズにことが運びます。またマニュアルの作成も必須なので、ライティングやマニュアルの作成経験があると強みになります。その他社内のパソコン何でも屋的な仕事になるので、OSやワープロソフト、表計算ソフト、インターネットのネットワークなどスペシャリストとまではいかなくても、パソコン関係なら何でも答えられるような知識をも持っておきましょう。