<老後資金をシミュレーション>現実を知って、未来に備えよう!

子育て中のご家庭では、老後のことまで考えられないですよね。特に40代、50代の頃は、教育費のピークで、それどころではないないのが実情です。でも、60代はもう目の前です。人生の3大資金、教育資金、住宅資金、そして老後資金、つい忘れがちな現実、老後資金について考えていきたいものです。



今の高齢者の生活費はいくらか、知っていますか?

夫婦2人で生活していく上で必要と考える日常生活費の金額

今の高齢者の生活費、いくらぐらいだと思いますか。
生活保険文化センターが行った意識調査によりますと、夫婦2人での最低日常生活費は、「20万円~25万円未満」の金額を答えた人が多く、次に多かったのは、「25万円~30万円未満」、「15万円~20万円未満」となり、平均22.0万円となっています。
実際の生活費を総務省統計局の調査で見てみると、消費金額は、242,234円です。

内訳は、
食料:64,576円
住居:15,673円
光熱費・水道:22,978円
家具・家事用品:9,830円
被服及び履物:7,084円
保健医療:14,893円
交通・通信:27,476円
教育:303円
教養娯楽:25,577円
その他の支出:53,844円
 (内交際費:25,358円)
となっています。

あくまで、これは平均の金額です。この金額には、家賃が含まれていません。賃貸の場合、家賃も考えなければなりません。
また、先ほどの意識調査で「15万円~20万円」と答えられたかたもおられるので、この金額より少ない金額でやりくりをされているかたもおられると多いと思います。

老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益法人生命保険文化センター(2015年11月著者調べ)

統計局ホームページ/平成27年/統計トピックスNo.90 統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)−「敬老の日」にちなんで−
参照元:総務省(2015年11月時点著者調べ)

生活費にゆとりがあると考えられる金額は?

ゆとりのある老後を考えたとき、旅行や趣味の充実、介護を考えて家のリフォームや住みかえ、子どもが結婚するときには援助もしてやりたいと思っているかたも多いでしょう。

旅行をするなら、
国内旅行平均消費額:33,700円
海外旅行平均消費額:279,100円

住まいについては、
住みかえの平均持ち出し金額:2,497万円
リフォーム平均金額:717万円

子どもの結婚への援助金は、平均162.4万円

かなり高額な金額です。

上記をすべてかなえることはなくても、先ほどの生命保険文化旅行センターの意識調査では、ゆとりのある老後生活費として、平均35.4万円と答えています。

JTB「2015年旅行動向の見通し」
参照元:JTB広報室(2015年11月筆者調べ)

ニュースレター:住みかえ意識調査「シニアライフの住まい 住みかえVSリフォーム」平均持ち出し費用は住みかえ2,497万円、リフォーム717万円|三井不動産リアルティ
参照元:三井不動産リアルティ(2015年11月筆者調べ)

ゼクシイ 結婚トレンド調査2015
参照元:リクルートマーケティングパートナーズ(2015年11月著者調べ)

老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益法人生命保険文化センター(2015年11月著者調べ)



老後資金をシュミレーションして、収支のバランスを見てみよう

公的年金の受給額は?

老後の主な収入として考えられるのは、年金です。毎年、自分の誕生月に、日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」をチェックしていますか。また、「ねんきんネット」では、60歳まで加入した場合の年金見込み額が試算できます。現時点で、自分の年金がいくらになるのかを知ることが、老後資金を考える第一歩になります。また、男性は昭和36年4月2日以降生まれ、女性は、昭和41年4月2日以降生まれから、公的年金は、65歳からの受給になります。

今の高齢者の収支を見て見ると、平成27年度は年金額が改定され、厚生年金で妻が専業主婦の場合の平均的な受給額は、夫婦で221,507円となりました。総務省の家計調査での1カ月当たりの生活費約24万円には、厚生年金の場合、2万円ほど毎月足りず、ゆとりのある老後生活費35.4万円なら、13.2万円足りません。

ねんきんネット|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2015年11月著者調べ)

平成27年度の年金額改定について |報道発表資料|厚生労働省
参照元:厚生労働省(2015年11月筆者調べ)

老後資金として、どれだけ用意すればいい?

今の高齢者の収支を参考に考えてみましょう。仮に60歳で退職したとして、85歳までの生活費は7,200万円、ゆとりのある生活費と考えるなら1億620万円になります。公的年金は65歳から85歳までの受給で、5,280万円になるので、1,920万円足りず、ゆとりのある生活を考えるなら、5,340万円足りません。
退職金が2,000万円あれば、生活費はなんとか賄えそうですが、ゆとりのある生活には、かなり足りないことがわかります。
また、上記は、生活費だけの計算になりますので、賃貸の方なら家賃がかかり、持ち家ならリフォームすることが予想されます。医療費、介護費も年齢とともに、支出する金額は上がっていきます。
先ほどの計算に、家賃の方は、今の家賃を毎月の生活費に加算して老後の費用をかんがえるべきでしょうし、持ち家なら、リフォームの予算たてを考えることも大切です。

今の生活の延長に老後がある

公的年金で足りない分は、退職金、貯金などを切り崩すことになります。しかし、最近の傾向として、60歳の時点で、住宅ローンと教育ローンがかなりの残っているため、それらを退職金で完済すると、老後資金に充てるはずの退職金が残らないケースが多いそうです。
このままでは、老後資金が不足してしまいます。そうならないためにも、家計を戦略的に考えなおす必要があります。それには、現状を家族で把握し、将来の見込みを話し合うことが大切です。
子育て中は、老後なんてまだまだ先、と思いがちですし、今の生活で精一杯なところもあります。ただ、寿命のある限り、老後はやってきます。住宅ローンの借り換えや、進学については子どもに奨学金をかりてもらうなど、家族で話し合うことで、意識も変わります。夫婦、親子でお金の知識を身につけ、老後資金に備えたいものです。

※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。