失敗しない<婚約指輪の相場と選び方>を元宝飾販売員が伝授!

いよいよ「結婚」の二文字が見えてきた時、女性ならば誰もが夢見るキラリと光るアレ。一生に一度の大きなプレゼントだから失敗はしたくない。でもたくさんありすぎてよくわからない。そもそもいくらくらいで手に入るものなの?一生に一度の大きなお買物を失敗しないためにぜひとも知っておいて欲しいことがあります。



婚約指輪って何?

「婚約指輪」とは、男性が女性にプロポーズをする時に、永遠の愛を誓う証にプレゼントする指輪のことです。

結婚指輪と婚約指輪の違い

意外に知らない人が多い「結婚指輪」と「婚約指輪」の違い。簡単に言えば読んで字のごとくです。「結婚指輪」は、結婚式でお互いが交換し、毎日身につける指輪です。古くはローマ時代に遡ると言われており、長い歴史があります。

一方「婚約指輪」は、求婚の際に男性が女性に対して、永遠の愛を誓う証としてプレゼントする指輪です。ヨーロッパなどでは家に代々伝わる指輪であったり、男性の母から伝わる指輪であったりしますが、一般的には貴石のついた指輪が好まれる傾向にあり、中でもダイヤモンドは地球上でもっとも硬度が高い(硬い)ということから「固い絆」や「固い誓い」などを表し特に人気があります。

ダイヤモンドだけ?

中でも日本では一時期ダイヤモンドメーカーのコマーシャルがテレビや雑誌、映画館などで頻繁に流れた時期があり、その影響で「ダイヤモンドは永遠の輝き」ということもあって婚約指輪=ダイヤモンド一択にあるのが現状です。

しかし日ごろ指輪をつける習慣のない女性に指輪を贈っても「使わないのではもったいない」と考える人も近年は増えており、どうせならば実用的なものをプレゼントしたいということで、ペンダントや腕時計などをプレゼントする男性も増えてきてはいます。

いつどのようにして購入する?

こればかりは人それぞれです。いくつかあるパターンの中で比較的多いのは以下のタイプです。

・男性がプロポーズをしてOK をもらってからカップルでいろいろなお店を回って探す
・すでに婚約は決まっているが、結納の際に納めたいので2人で探しにくる
・男性がプロポーズの際にサプライズとして渡すために1人で店を訪れて選ぶ

そして意外と多いのが男性と、女性が身内、主にお母さまを伴ってくるというパターンです。



婚約指輪の相場とは

結論から言えば相場なんていうものはありません。婚約指輪は男性が女性に永遠の愛を誓う贈り物です。お互いが幸せならば、世の中の人がいくらの物を買っていようがどうでもいいことです。まず大切なのは、男性が女性のために頑張って指輪をプレゼントしようとしたその気持ちを評価することでしょう。

普段なじみのない宝石売り場というキラキラしていて決して居心地が良くない場所で、自分が決してつけることのない装飾品を、頑張って貯めたお金で買おうとしてくれる男性のその気持ちを、まずは感謝と感動の気持ちをもって迎えてあげてください。

そうは言ってもやっぱり相場が知りたい!これはもう仕方のない欲求です。あまりにも相場から外れた金額を想定してお店に行くのは不安です。ではいくらぐらいを想定すれば安心なのでしょうか。

「給料3カ月分」神話

その昔よく言われたこの「給料3カ月分」の呪縛はいまだに多くの日本人を苦しめています。これはバブル真っ盛りのころの日本でよく言われた婚約指輪の相場です。この3カ月分が額面で3カ月分なのか、はたまた手取りで3カ月分なのかで金額は大きく変わってきますがとりあえず3カ月分です。当時ならばボーナス1回分というところでしょう。

時代は変わってバブル崩壊後のお話しをしますと、頑張って一般的なお給料と自分が思える金額の3カ月分に相当する金額を一所懸命に貯めた男性も数多くいらっしゃいました。が、実際にはもはや3カ月分にこだわる余裕は多くのカップルには無いと感じられました。男性がこれから控えている「結婚」一連の資金の中で割けると判断した金額で予算を組まれる場合が多かったように思います。

男性は結婚にかかる費用をシビアに考えがちなので婚約指輪で無理をしたためにハネムーンのホテルがランクダウンしたり、披露宴の予算を下げなくてはいけないという事態を避けるために厳しい予算組みを強いられています。また、婚約指輪は生活必需品でもなければ命にかかわる物でもないので男性の中ではどうしても優先順位が低くなりがちです。それでも女性の喜ぶ顔を見たくて皆さん一所懸命選ばれます。

婚約指輪の相場

なんだかんだで、相場はないようです。しかし、よく出る人気の価格帯というものが存在します。それは、ズバリ30万円台~40万円台と50~60万円台です。この価格帯は正直購入するブランド、店で意味合いが変わってきますので一概には言えません。この業界は商品そのものの価値としての価格にプラスアルファで、ブランドの付加価値というものが加わります。詳しくは後に述べますが、とりあえず金額だけで言えば上記の通り、30~40万円台と50~60万円台がなんとなくよく出る印象です。

なぜこの価格帯かというと、婚約指輪として用意されている商品の中では30万円台くらいからダイヤモンドの選択肢が増えてくるからです。一般的な立て爪タイプの物でのお話ですが、このくらいの価格から石の大きさやグレードのバランスにいろいろこだわり出すことが可能になり、かつ結婚資金の中から捻出しやすいラインだからだと思われます。

50~60万円台で探される方は、結婚資金の中で婚約指輪に割ける額が比較的多いタイプの方の価格帯になるでしょう。ダイヤモンドの大きさもややボリュームを出したり、グレードにもこだわりを持つことが可能になってくるでしょう。

婚約指輪の相場は絶対?

ではそれ以下の金額では買えないのか?そんなことはありません。それでも、高品質のダイヤモンドを使用した「婚約指輪」と呼ばれる指輪は、20万円台くらいからと思いましょう。それ以下の金額になってくると、見た目は婚約指輪らしいデザインであってもダイヤモンドの質を求めるのは、厳しくなってきそうです。

ではそれ以上で上限は無いのか?無いです。いくらでも高いものを探すことは可能です。ハリウッドスターや著名人たちが、何千万という指輪を贈っていることからもお分かりいただけると思います。ただ、天然の物ですのである程度の大きさやグレードを求めると、あとは限界が出てきますのでそれ以上で何千万円という指輪は、ブランドの価値やメインの石の周りにさらにダイヤモンドがたくさんついたりした場合のお値段でしょう。

婚約指輪の値段と根拠

素人目にはすべて一緒に見える小さな石がなぜあれほど高価で、同じ大きさでも値段が違うのか。ダイヤモンドの価値を決める基準について、簡単にご説明をしますとダイヤモンドの値段を決めるポイントは大きく分けると2つです。ダイヤモンド自体の質を評価する「4C」と、その他の要因である「ブランド」及び経済情勢です。

自然の産物であるダイヤモンドは原石の状態から人間の手によって加工されることで初めて輝きを放つことができるのです。そしてこの段階からダイヤモンドの価値は大きく変わります。最終的な形、大きさ、石の純粋さが価値として反映され、そこに指輪にしたりする加工が加わり「商品」の形になります。指輪にする工程で使用される地金と、装飾として使われる脇石があればそれも値段に反映されるそうです。

地金は日々の金・プラチナ相場で輸入されるときの金額が変わりますし、さらにドルと円のバランスでも大きく変わります。

今日輸入したプラチナとダイヤモンドをすぐに商品にして店頭に出しているわけではありませんので今日の相場=今日の値段というわけではもちろんありませんが、多くの海外ブランドの商品同様に定期的に販売価格の見直しが行われたり、入荷した時期により同じグレードの同じデザインの指輪でも価格が違う場合が出てくるでしょう。



値段を左右するダイヤモンドの「4C」

「4C 」とはアメリカ宝石学会が定めたダイヤモンドの評価基準で、現在ではこれが国際基準として浸透しています。ダイヤモンドの「色(color)」、「透明度(clarity)」、「重さ(carat)」、「カット・研磨(cut)」の4つの頭文字のCをとって「4C」と呼びます。原石のダイヤモンドを加工した後に高品質のダイヤモンドにはこの「4C」に基づく評価が下され、鑑定書にはこの「4C」の内容が記載されます。

1.「色(color)」

ダイヤモンドは無色透明が最も高価とされ、色味が黄色くなるにしたがって価値が下がります。しかしカラーダイヤモンドという分野があり、ピンクやブルー、カナリア・イエローなど希少価値が非常に高いため無色透明のダイヤモンドよりも価値が高くなるものも一部にはあります。色のランクはDを最高とし

・D、E、Fまでを無色透明
・G、H、I、Jまでをほぼ無色
・K、L、Mをかすかな黄色

となり、23段階に分かれます。 通常「婚約指輪」の売り場にはD~Fまでを中心に用意しており豊富な在庫を誇る店舗ではJまでを用意しています。これは色が鑑定士の目でなくては容易に区別がつかないためで、デザインによっては色をそれほど気にしなくても問題のないものやその分大きさを優先させることができるためです。

2.「透明度(clarity)」

天然鉱物であるダイヤモンドにはその生成過程において不純物が混じることが多々あり、その内包物の数や大きさ、位置などによって判定されます。透明度は以下のように分かれます。

・「FL(Flawless)」 10倍まで拡大しても内包物や傷が見当たらない
・「IS(Internally Flawless)」 外部には小さな傷が見られるものの、内部には10倍に拡大しても見当たらない

・「VVS1(Very Very Slightly)」 10倍に拡大しただけでは内包物の発見が非常に困難
・「VVS2(Very Very Slightly)」
・「VS1(Very Slightly)」 10倍の拡大では内包物の発見が困難
・「VS2(Very Slightly)」
・「SI1 (Slightly Included)」 10倍の拡大ならば内包物の発見が簡単だが肉眼では困難
・「SI2(Slightly Included)」
・「I1(Included)」 内包物の発見が肉眼で容易
・「I2 (Included)」
・「I3(Included)」

「FL」、「IF」の上位2ランクに関してはあまり出回らないので、あったとしてもそのために高額になります。事実上は「VVS」クラスからが婚約指輪の売り場では最高だと思っていいでしょう。そして一般的にはこの「VVS」クラスから「VS」クラスまでを揃えるお店が多いです。

「SI」クラスは宝石好きの方が何らかのこだわりにより選ばれる場合が多く、やや玄人好みになります。「I」クラスは高級なファッションリングやペンダントトップなどには使用されますが、婚約指輪としては好まれないため売り場ではあまり置いていないでしょう。

3.「カット・研磨(cut)」

色や透明度に関しては自然の物ですが、この部分だけは人間がダイヤモンドの価値を左右することができる領域になります。ダイヤモンドのカットにはスクエアやオーバル、ハートシェイプ、ペアシェイプなどの形状がありますが、ダイヤモンドの輝きを最も美しく放つことができるとされているのがラウンド・ブリリアント・カットです。

これは、外から入ってきた光をダイヤモンドの中に取り込んで、反射させる角度を計算しつくしたカットであり、高い技術力が求められるダイヤモンドの命ともいえるポイントです。どんなに無色透明のFLクラスであろうと、このカットが下手だとダイヤモンドの輝きは失われ、価値も無くなってしまいます。

カットの評価は以下のようになります。

・「エクセレント(Excellent)」
・「ベリー・グッド(Very Good)」
・「グッド(Good)」
・「フェア(Fair)」
・「プア(Poor)」

婚約指輪には、とにかく最上のものをどの店も用意するはずですので、基本的にはエクセレントカットしか置いていないでしょう。

4.「カラット(carat)」

宝石の大きさ、正確には重量を表す言葉です。もともとはカラット豆という豆を宝石の取引で重さを測る際に使用していたもので、その豆1粒のおおよその重さである0.2gを1カラットとし、「ct」と表示します。通常婚約指輪として店頭に用意されるものは0.3ct台からが一般的です。

ブランド

ダイヤモンドの価格を左右する大きな要因の一つに「ブランド」があります。星の数ほどあるダイヤモンドの婚約指輪を扱うブランドには、どのような違いがあるのでしょうか。

やっぱり憧れ

やはり人気があって高額になるのは海外の宝飾ブランドです。ハリウッドスターや映画の影響もありますが、ダイヤモンドとの長い付き合いがある欧米系ブランドは洗練されたデザインと何よりも長年培われてきた世界的な信頼があります。ヨーロッパ系のブランドではブルガリ、カルティエ、ダミアーニなどが日本では人気があり、直営店も多く展開されています。アメリカ系ではティファニーやハリー・ウィンストンなどが有名です。

欧米系ブランドは商品のデザイン、加工などをすべて海外の工場・工房で行い、完成形を日本に輸入する形になるためそのすべてが「輸入品」となります。したがって日本の高級宝飾ブランドと比べてもそもそものスタートが高いブランドとなります。

質実剛健・高い満足度

一方で国産ブランドにはミキモトやタサキなど真珠の養殖から始まり後に総合宝飾ブランドとなった老舗や銀座和光や田中貴金属のように古くからその名を知られた老舗までありますし、新興の貴金属ブランドは数限りなくあります。

国内ブランドの強みは、欧米系ブランドと違いダイヤモンドや金・プラチナなどの素材を輸入をして国内でデザイン・加工をしているという点です。これは国内の需要や流行にいち早く対応する事ができるということですし、例えばダイヤモンドの裸石(ルース)と自分の希望のデザインを選んで自分のためだけに加工をしてもらうセミ・オーダーも可能になるのでより顧客満足度の高いサービスを提供できます。また、より強いこだわりを持ったブランドになると自社で原石を仕入れて研磨までしている場合もあります。

目に見えない価値

とても大雑把に言ってしまえば、ダイヤモンドの4Cが同じ場合ですと国産老舗ブランドの価格を1とした場合、海外有名ブランドは2~3倍くらいだと思いましょう。これはとても大雑把ですがそのくらいの覚悟をして店頭に足を運べば心臓の負担も和らぎます。

これらブランドはただ看板料で高いわけではありません。海外ブランドには日本でダイヤモンドが取引される前からの古い歴史があり、それ相応のプライドをもっています。海外ブランドを選ぶ場合はその価格にそのブランドの歴史やこだわりを認める分が含まれていると思いましょう。バッグなどのようにそのブランドのロゴが大きく見えるわけではありませんが、大好きなそのブランドの指輪をしているという本人の満足感が何よりも価値があるのだと思います。

そして日本ブランドを選ぶ場合は同じ価値であっても価格が抑えられる分、本来のダイヤモンドの価値に集中することができるのでそれもまた満足度の高いお買物となるでしょう。どちらを選ぶかは予算と試着をした際のひらめきにゆだねられます。

ドルと円

ダイヤモンドは輸入品です。そのダイヤモンドが輸入された時のドルと円の関係が価格にも反映されてきます。

相場に見合った額を用意できない!

先ほども述べた通り、まず生活必需品でもなければ命にかかわる物でも無いため結婚費用トータルの中の割合としては優先順位を下げられがちです。では婚約指輪の分の資金を確保できなかったらどうなるのでしょうか?

無理はしない

今現在それだけの金銭的余裕が無いけれど「婚約指輪」が欲しいのならば、必ずしも大きな石が一つついたデザインでなければいけないという先入観を捨てるべきです。何か記念になるような指輪を二人で選べば良いのです。先ほども述べたように、最近は必ずしも立て爪タイプにこだわらない方も増えてきていますし、指輪にこだわらない方もたくさんいらっしゃいます。「二人でお店に行って一緒に選んでプレゼントしてもらった」という思い出が心に残ればそれが婚約指輪になるでしょう。

いずれそのうち…

もしもあなたが女性ならば誰もが夢見るきらりと光る指輪をはめた自分を想像していたとしたら、あきらめなくてはならないと思ったときにとても寂しい思いをする事でしょう。しかし結婚後に婚約指輪をほぼ毎日はめて過ごす欧米の人々とは違い、日本ではデザインにもよりますが、ほとんどの女性はパーティーや結婚式に呼ばれたときなど、晴れの舞台での使用のみという人がほとんどです。その出番の少ない指輪のために今後の式や新婚生活に影響があるようではそれこそ幸先の良くないスタートとなってしまいます。

ここは気丈にふるまって、「10周年に期待してるね」とでも言いましょう。あなたのその気丈にふるまう姿が相手の男性の心に響くかどうかは別の話ですが、ただ諦めるのではなく貸しを作るくらいの気持ちでいてください。

無理をすることも可能

先に述べた話とは矛盾するかもしれませんが、それでもやはりどうしても婚約指輪を!と思うのであれば、店によってはローンを組むこともできます。10回まで金利を負担してくれる提携ローンを持っている会社もありますのでそれはネットで調べてみたり実際にお店に足を運んだ時に相談してみるといいでしょう。

しかし何かと物入りな新婚生活です。月々の支払いが負担にならない範囲での金額の物を選ぶようにしましょう。

安く抑えるための方法5つ

どうすれば無駄を抑えて失敗のない婚約指輪選びをできるのでしょうか。以下に出費を抑えるポイントをいくつかご紹介します。

1.発想の転換

最も手っ取り早いのはブランドを変えることです。「このブランドでなければ嫌だ」という思い込みをまずは捨てて、ほかのブランドも見てみてください。同じグレードのダイヤモンドが全く違う金額で手に入るかもしれません。

または、石のグレードを変えてみます。値札を隠して指にはめて見て、自分の目できれいに見えるのはどのくらいのグレードなのか。Dカラーでなくてはきれいじゃない!と思っていても、Fと比べてみて自分で見分けがつかないようならば思い切ってカラーをFにしてみるのもいい方法です。

デザインを変えてみるのも一つの手です。婚約指輪はプラチナのリングだと思っていても、意外にイエローゴールドのリングの方が手にしっくりくる場合もあります。この場合、台のゴールドの色がダイヤモンドに反映されますのでたとえDカラーにしていても黄色っぽく見えます。それならばカラーを大幅に下げることも可能になります。

ボリュームが欲しい場合で、中央の石の大きさが取れない場合。中央のメインの石の両脇に小さなダイヤモンドがついたデザインを試してみてください。大きな一粒石の指輪とは違ったボリュームを出すことができます。両脇にほかのダイヤモンドが増えれば増えるほど中央の石単体での輝きはそれほど目立たなくなるためグレードを若干下げることができます。その分中央を少し大きくすることも可能になります。

まずは思い込みを捨て、新しい視点で見てみましょう。

2.いつかの「もしも」より

男性が婚約指輪を贈る際、「自分にもしものことがあった時にこの指輪が何かの役に立つかもしれないから」ということをよく口にされます。そうすると頼りになるのは値札に表示された「4C」だけになり、ひたすら色と透明度を重視して「DのVVS1でなければ」という方向になりがちです。しかし残念ながら質に出した時の買い取り価格は購入時の金額が何かの悪夢だったのではないかと思うほどに低いです。

無理やりグレードを追いかけず、予算の中でそれを身につける女性の手が最も美しく見えると思える指輪を探しましょう。DカラーのVVS1にこだわると同じ予算でもどうしても石は小さくなっていきます。40代、50代になってちょっと力強い手になっても使えるような適度なボリュームも必要だということを頭の隅に入れておきましょう。

3.とりあえず3軒

これは男性が非常に苦手とするところかもしれませんが、店は最低3軒は見るようにしましょう。3軒回り終わったころには「なんとなくわかった」ような感じになり、その店の雰囲気、接客してくれる販売員との相性、ブランドの違いが分かってきます。

例えば、多くの老舗ブランドでは婚約指輪はその店頭にある現品をサイズ直しをするシステムです。これはダイヤモンドが天然の物であり、二つと同じものは無いからです。そこでサイズ直しが必要になるわけですが、これが有料の店と無料の店があります。

また、指輪の内側にはあなたと彼のイニシャルなどの刻印を彫ることになると思います。この刻印も無料サービスの店と、イニシャルなら無料だけど文言を入れると有料、何文字までなら無料…と店によってさまざまです。このあたりのサービスも微々たるものかもしれませんが総額を変えるポイントになります。

4.早すぎることはない

上で述べたように婚約指輪は購入したらそのまますぐに持ち帰るということはあまり無く、サイズ直し、刻印、鑑定書の発行、場合によってはクリーニングなどをするために3週間から1カ月後に受け取るシステムの店が多いです。そうすると指輪が出来上がったころに再度来店をする必要が出てきます。

この時に、例えば結納が明日だから急いで!!などと急かした結果「特急料金」のようなものを請求されることがあるかもしれませんし、そんなに納期がかかると取りに来られないから送ってもらおう!ということで配送料がかかる場合があります。高額の貴重品になるため保険を掛ける必要があり、送料も通常の宅配便より高額になるかもしれません。

こうした配送料や急ぎの対応も、別料金を取るところとそうでないところとあります。大切な記念の品ですので慌てて購入するよりは時間にゆとりを持って選ぶ方が何かと安心でしょう。

5.勝負のタイミング

ブランドによりますが、フェアをする場合があります。何かの特典を付けてくれたり通常お値引きなどしないようなお店が消費税分を込みのお買い得品を用意したりします。こうしたタイミングをうまくつかめると浮いた分を結婚指輪に回すなどの賢いお買物ができますので情報のアンテナは常に張り巡らせておきましょう。

もっと知りたい婚約指輪

婚約指輪を選ぶ上で大切なポイントをいくつかご紹介していますが、まだまだ不安は尽きません。やはり百聞は一見に如かずです。

1.フットワークを軽く

面倒がらずに実際の店舗に行きましょう。同じ4Cでも店や販売員によって説明の仕方が変わります。また、自分に合った選び方を模索することもできます。何より男性を何時間も何件も連れまわすのは非効率的ですし、気持ちよくお買物ができません。事前にリサーチをして自分の中での候補をある程度は絞り、それから男性に同行してもらう方が気持ちよくプレゼントしてもらえるかもしれません。

婚約指輪の接客は、本気で話を聞こうとするととても長いものです。

2.周りを見渡してみる

結婚適齢期の女性の職場にはちらほら婚約指輪をしている女性がいるかもしれません。その女性がしている指輪を見て、もしもきれいだと感じたら素直に聞いてみましょう。もちろんいきなり「いくら?」と聞くような無粋なことはしないでください。「とてもきれいなダイヤモンドね。どこのブランド?」こんな風に聞かれたら相手も悪い気はしないのでいろいろと教えてくれるでしょう。

自分で足を運ぶのにも時間の限界がありますので後は実際に購入した先輩の経験談が聞けたらイメージがしやすくなります。人がつけている指輪でどのくらいの大きさの石だと小さく見えるのか、逆に大きく見えるのかや、どういったデザインだとダイヤモンドを小さくしてもそれなりに見栄えがするのかを学ぶことができます。

自分の中での落としどころと死守ポイントを知っておきましょう。

お支払いは?

金額が大きいだけにお支払いは現金の方とカードの方とほぼ拮抗します。

現金払いのメリットとデメリットは以下の通りです。

・あとから高額請求が来る恐れが無くなる。
・何かと物入りの時期にカードの限度額がいっぱいになる心配がない
・現金を持ち歩くので店舗で支払いを済ますまでは気が気でない

カード払いのメリットとデメリットは以下の通りです。

・ポイントが貯まる
・高額の現金を持ち歩く心配がいらない
・何かと物入りの時期にカードの限度額がいっぱいになってしまう可能性がある

更に、ご実家の地域によっては縁起物は現金でなくてはいけないという風習がある場合もありますのでご両親に相談をされてみてもいいかもしれません。

指輪の相場は、気持ちの問題?!

婚約指輪に相場は無い、と申しあげながらも相場についてご説明してみました。が、結局最後は気持ちの問題です。指輪をつける時に、値段と4Cの書かれた値札をいつもぶら下げているわけではありませんので、他人から見て値段やグレードがそう簡単にわかるものではありません。グレードというのは専門の鑑定士がルーペを使って判断するものであり、指についた指輪をちらっと見てわかるようなものではないのです。

婚約指輪の売り場にあるダイヤモンドならばある一定のグレード以上の物しか置きませんので間違っても黄色く濁って輝きもしないダイヤモンドを買ってしまうようなことは無いのです。しかし残念ながらダイヤモンドのグレードは人間が評価しているものであり、その鑑定にも厳しい鑑定をする鑑定所と甘い鑑定をするところがあります。そしてその中でも甘い鑑定をする鑑定士と厳しい鑑定をする鑑定士がいるのも否めません。それくらい不安定なものなのです。

では何を基準に選ぶのか。それはあなたが指にはめて見たときに、「あ、このダイヤはきれいだ」と感じられるかどうかです。あなたの手を華やかに見せてくれるデザインと、あなたが自分の目で見てきれいだと感じられることが最も大切なのです。

いかがでしたか。婚約指輪のありそうで実は存在しない相場についてなんとなくご理解いただけたでしょうか。世界に一つだけのあなたの婚約指輪を探してみてください。