奨学金の返済「リレー口座」を変更したいときの手順と注意点

メインで使っている銀行を変えたことありません?その場合、奨学金の返還口座「リレー口座」の変更が出来ていないと残高不足で奨学金の返還が出来ない可能性があります。延滞しないためにも、リレー口座の変更は重要です。変更の手順と注意点を教えます。



奨学金のリレー口座の変更はなぜ重要なの?

そもそも「リレー口座」とは奨学金を金融機関の預貯金口座から自動的に引落とす口座振替のことです。
なぜ「リレー口座」と呼ばれるかというと、『あなたの返還金が後輩奨学生の奨学金としてリレーされる』という意味からきています。

では、リレー口座の変更が出来ていない場合、どのようなデメリットがあると思いますか?まず起こりえる可能性が一番高いのは、残高不足により返還が出来ないことです。返還が出来なかった場合、振込用紙での返還または登録されているリレー口座から翌月に2か月分まとめて引き落としされます。

振込用紙にしても、翌月まとめての引き落としにしても返還出来ていれば問題ないと思うかもしれませんが、人間誰しもうっかりして忘れることもあります。しかも毎月のこととなると面倒ですよね。

もし万が一返還3カ月以上遅れた場合、ローンやクレジットカードを申し込む際の審査に重要な信用情報を扱う機関に奨学金を延滞しているという事実が載ってしまい、信用情報に傷が出来てしまいます。

毎月何万円か奨学金の支払いが遅れただけで、クレジットカードや何千万円という住宅ローンの審査が通らなくなったら困りますよね。そんなことが起こさないためにも、「リレー口座」の変更は重要なんです。

返還の方法-JASSO
日本学生支援機構(2015年12月時点、著者調べ)



変更には手間と時間がかかります

返還の重要性と返還のための「リレー口座」の大切さがわかったところで「じゃあ、リレー口座をすぐ変更しよう!!」とはいかないのが、変更の手続きなんです。変更には手間と時間がかかります。スムーズな変更の手続きのために、基本となる知識を確認しましょう。

郵送または銀行での手続きが必要

最近は電気、ガス料金の口座振替の口座やクレジットカードの引き落とし口座の指定をインターネットで出来る場合もありますが、奨学金はそうはいきません。郵送または銀行窓口での手続きが必要になります。

自分でリレー口座変更用紙を用意し(郵送用と銀行窓口用の2種類あります。銀行窓口用についても、銀行には用意がありません)、そのうえで郵送または銀行での手続きが必要になります。銀行での手続きの場合、もちろん窓口での手続きになりますので、窓口があいている15時までに銀行に来店する必要があります。

またリレー口座に指定出来る銀行に制限があるため、事前に自分の持っている口座がリレー口座に対応したものかどうか調べておく必要があります。(具体的な指定出来ない口座例についてはのちほど記載します。)

変更完了までにかかる時間

銀行での手続きが終わり、これで今月から引き落としが開始されるかとういうとそうではありません。振替口座の登録には1~2カ月かかるため、実際の引き落とし開始は翌々月以降になる場合もあります。その間は振込用紙での返還が必要になりますので、忘れずに支払う必要があります。

ですので、リレー口座の変更をしようと思い立ってから、実際の振替開始までは最短でも1カ月半はかかってしまうということを頭にいれておく必要があります。

口座振替(リレー口座)加入申込書の請求-JASSO
日本学生支援機構(2015年12月時点、著者調べ)

奨学金のリレー口座変更に必要な準備物

次に具体的に変更の手続きをするために用意する必要のある準備物を1つずつ説明したいと思います。注意点もあわせて記載しますので、確認してください。

奨学金番号

奨学金には1つ1つどの奨学金番号がついています。この番号を指定用紙に記入する必要があります。奨学金番号は、奨学生証、返還誓約書、奨学金の振替案内等に記載があります。

もしそれらの書類が手元にない場合は、調べることが出来ますので奨学金返還相談センターに問い合わせをしてください。もし在学中の場合は、在学している大学の奨学金を扱う窓口に相談してください。

振替口座と銀行印

少し前に「リレー口座」に指定出来る口座には制限があるとお話しました。具体的に指定出来る口座は、ゆうちょ銀行、都市銀行、地方銀行、第2地方銀行、信託銀行、信用金庫、労働金庫です。

信用組合、農業協同組合、外国銀行、インターネット専業銀行(楽天銀行、ジャパンネット銀行等)、その他一部銀行(新生銀行、あおぞら銀行、セブン銀行等)については指定出来ないので注意してください。特にインターネット専業銀行については利用されている方も最近は多いと思いますので、事前に確認してください。

指定したい口座が問題なく「リレー口座」として利用出来る場合は、銀行印も忘れずに用意してください。もし銀行印を紛失している場合は、近くの窓口で銀行印確認や変更の手続きを先にしましょう。

口座振替(リレー口座)加入申込書

変更のために、振替口座の情報等を記載するための用紙です。この用紙の必要のある項目全てへの記載と銀行印の押印が必要になります。

様式は「郵送用(ダウンロード版)」、「郵送用」、「窓口用」の全部で3種類あります。どの手続き方法で変更するかによって用紙が変わりますので、注意しましょう。

郵送の場合は、郵送用(ダウンロード版)、郵送用のどちらかの用紙を用意する必要があります。自宅でPCを使って、ダウンロード、印刷が出来る場合は「郵送用(ダウンロード版)」を利用すると早く手続きが出来ます。もしそのような環境がなくとも、WEBサイト(専用の入力フォーム有)や電話・FAXを使って「郵送用」の請求が出来ますので、安心してください。

銀行窓口での手続きを希望する場合は「窓口用」の用意が必要です。こちらについても「郵送用」と同じく、WEBサイトや電話・FAXを使って請求が出来ます。

口座振替(リレー口座)加入申込書の請求-JASSO
口座振替(リレー口座)加入申込書の請求、ダウンロード、記入要綱のダウンロードがこちらのURLから出来ます。

郵送用封筒(郵送の場合)と82円切手

郵送での手続き希望の場合は、印刷できる環境がある場合は記入要綱を印刷すると住所などがすでに記載されている封筒が手に入ります。記入要綱の印刷が出来ない場合は、市販の封筒を用意し、下記の提出先まで郵送すれば大丈夫です。いずれの場合も切手が必要になりますので、82円切手を忘れずに用意しましょう。

【提出先】 (郵送用)独立行政法人日本学生支援機構口座振替窓口119-0113 牛込郵便局留

出典:

www.jasso.go.jp



申し込みまでの手順

実際に「リレー口座」を申し込む場合の手順を説明します。

準備物の用意

奨学金番号、振替口座・銀行印、口座振替(リレー口座)加入申込書、封筒(郵送の場合)が1つでもかけてしまうと変更手続きが出来ません。抜けがないかチェックしてくださいね。

口座振替(リレー口座)加入申込書の記入

必要箇所すべてに記入と押印しましょう。

注意点としては、奨学金番号の記入ミスや銀行印間違いがないようにしましょう。手続きに時間がかかっていまいます。もし間違えた場合は、修正テープを利用するのではなく、新しく用紙を用意するか、二重線をひいて訂正印を押してください。また、ダウンロード版利用の際は白紙のA4用紙を使用してください。

もし書き方に不明点があれば、申込書をダウンロード出来るページから記入要綱をダウンロードして見ることが出来るので、参考にしてください。

封筒の用意をして、申込書をいれて投函(郵送の場合)

封筒にいれるのは、申込書のみです。忘れずに切手を貼りましょう。あとはお近くにポストに投函するだけです。

銀行窓口で手続き

口座振替(リレー口座)加入申込書を持って、銀行窓口へ行きましょう。記載ミス等の可能性もあるため、銀行印を持参すると安心です。

あとは郵送同様、口座振替が始まるのを待つだけです。

口座振替加入通知(振替の明細)が届きます。

口座振替への加入処理終了後に、日本学生支援機構から口座振替加入通知(振替の明細)が届きます。それまでは振込用紙での対応になります。引き落とし開始後は、月賦の場合毎月27日、半賦の場合1月と7月に引き落としされます。

口座振替(リレー口座)加入申込書の請求-JASSO
口座振替(リレー口座)加入申込書の請求、ダウンロード、記入要綱のダウンロードがこちらのURLから出来ます。

まとめ

「リレー口座」の変更手続きは少し面倒かもしれませんが、一度手続きしてしまえば返済が終わる何年先まで楽が出来ます。返還が出来ず、信用情報に傷がつくリスクも回避できます。

変更手続きで一番大変なことは準備物の用意です。1つでもかけてしまうと、手続きが出来ません。しかしこれさえ用意出来れば、あともう一歩です。これからの面倒を省けると思って、最後まで手続きしましょう。 ※本記事の情報は、一般的または筆者個人の調査によるものです。法令などの改正、前提事実や個人状況の違いや変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。 従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。