リアルな出産費用教えます!出産前に知っておきたい6つの支出と助成金まとめ

妊婦健診から入院・分娩費用まで、出産費用の全て教えます。妊娠が判明したら、産院選びに予約金!?早々に立ちはだかるお金の壁。慌てずに済むように、早めに調べて準備しましょう。知っていれば節約できます。妊娠中から出産後2か月くらいまでの支出を総ざらいしました。もらえる助成金についても分かります。



気がかりな出産費用No.1は入院・分娩費

出産の8か月前に「5万円」必要!?

妊娠確定の喜びに浸る間もなく、襲い掛かる現実が「産院選び」。昨今、お産が出来る病院は減る傾向にあり、人気の産院では妊娠発覚して早々に分娩予約を取る必要があります。早い所では、心拍が確認出来るか出来ないかの妊娠6週中に予約を受け付けるそうです。

ただ予約を取るだけでなく、そこに「予約金」なるものが存在する場合があるので要注意。大体【5万円前後】が一般的です。この「予約金」が、最初にかかる大きな費用です。これは実際に入院・分娩した際の費用に当てられますので結局は支払うお金ですが、やはり一度に数万円の出費には覚悟がいりますよね。
産婦人科に初診の予約をする際に予約金の有無を問い合わせることをおススメします。

入院・分娩費、一体総額いくらかかるの?

お産が出来る病院は、大きく分けて3つあります。

 ・大学病院、総合病院
 ・産科、産婦人科専門の病院、医院
 ・助産院

費用の面から見ると、助産院が若干安い傾向にありますが、実際には産院の種類で費用の高い安いはあまり無いと言えます。安いと言われる公立の総合病院でも、サービスが充実していると個人病院と大差ない場合も。大体50~60万円の間で支払っている人が多いようです。平均すると【56万円前後】です。
ただし、やはり大学病院は70~80万円と飛び抜けて高額な場合が多いようですね。

「そんなに払えない…」でも大丈夫!パパとママの強い味方あり

健康保険に加入していれば、「出産育児一時金」として42万円がもらえます。出産後に健康保険が直接産院に支払う「直接支払制度」や「受け取り代理制度」により、多くの場合、退院時に請求金額から42万円を引いた差額を産院に支払えば良いのです。 
 
実際に払う費用:56万-42万=14万円(平均)

トラブルにご用心!

妊娠・出産にトラブルは付き物。順調に進んでいたのに、最後に切迫早産や妊娠高血圧症で、予定外の入院になってしまう可能性は誰にでもあります。また、陣痛が中々つかず、入院が長引く場合も。そんなトラブルは避けようもないものです。

トラブルとは別ですが、ベッド数が少ない医院などでは、いざ入院してみたら高額の個室しか空いておらず、予想外の差額ベッド代がかかる場合もあります。(分娩予約時に部屋までは予約出来ないことが多いです)
予算は多めにとっておくと良いですね。5万~10万円、余分にあると安心かもしれません。

難聴検査など自己負担によるベビーの検査費用

出産後、任意で先天性難聴を調べる検査をしてもらえます。筆者の場合ですが、7,000円でした。これも退院時に支払います。



お会計が怖い!?妊婦健診費用

妊婦健診は、公に14回程度受けるのが望ましいとされ、その14回分の妊婦健診費用の一部または全部を、各自治体が助成しています。1回の妊婦健診にかかる費用は5千円~1万円前後。妊娠初期の検査は高額なので2万円以上することも!14回の健診で、費用は約12万円前後と言われています。(病院によってはもっと高額な場合もありますので確認が必要です)

妊婦健診公費負担の全国平均(2015年厚生労働省調査)は98,834円です。ただし、助成金額には自治体によって差があり、まだまだ負担が多い地域もあります。各自治体のホームページに助成の内容が記載されていますので、チェックして見て下さいね。

うっかりしているとトラブルに!里帰り費用

パパは何度往復する?

忘れがちなのが、パパの交通費。里帰り期間は最低でも2~3か月に及びます。実際の出産当日はもちろん、その他にも何度かパパが訪ねてくるかもしれません。実家が近ければ問題ないですが、飛行機や新幹線などを使わなくてはならない場合、交通費は馬鹿になりません。出産費用に計上しておくと安心です。

必ず確認しよう!実家に入れる生活費

実家にお世話になる以上、いくらかの生活費を入れる必要が出てくるかもしれません。気持ち程度から数万円と、家庭によってそれぞれですが前もって確認しておくとトラブル防止にもなります。実家だからと油断していると、不穏な空気に包まれることに。里帰り中のそういったトラブルは実は良くある話なのです。



あれもこれも欲しい!マタニティ&ベビーグッズ

マタニティ・入院グッズ

妊娠中から入院時に必要なマタニティグッズと言えば、やはりマタニティウェア。お腹だけでなく胸も膨らむので、早い人は安定期前には必要になります。
出産後のヘビロテ必至のアイテムは、授乳服と授乳ブラです。入院時から活躍しまくりですので、これらは数枚ずつあると便利です。

それでも、マタニティグッズはそう高級な物ではありません。普段の服や下着を買うような心づもりで間に合います。

ベビーグッズ

妊娠が分かった時から、ついつい買いたくて仕方がないのがベビーグッズですが、まともに揃えるとココに一番お金がかかります。ベビーカーやチャイルドシート、抱っこひもにベビー布団。ベビー服にガラガラなど、欲しい物は山ほどありますよね。
ちょっと値段を見てみましょう。(価格.comにて売れ筋上位の商品)

 ・ベビーカー 29,470円
 ・チャイルドシート 23,560円
 ・ベビー布団 19,800円
 ・抱っこひも 18,900円

これだけで、91,730円です。これにベビー服やおもちゃ、授乳クッションにガーゼにオムツにミルクに搾乳器…。ベビーグッズの費用は天井知らず。

出産後にまわせるものは、まわしちゃいましょう。出産後、お祝いで頂けるかもしれません。また、赤ちゃんが産まれたと聞きつけた人からお古が回ってくるかもしれません。産後1か月は外出出来ないのですから、ゆっくり考えて買うのも手です。

忘れちゃいけない!内祝い

出産祝いは現金で頂いても品物で頂いても、その額の1/3~半額程度の内祝いを贈ります。品物で頂いた場合の内祝いの費用が必要です。数万円準備しておくと良いですね。

産後2か月で始まる予防接種

産後2か月、里帰りからそろそろ帰ろうかなぁというタイミングで、バタバタと予防接種がスタートします。最初の任意接種が高額ですので、受けさせる場合はこれらの費用も出産費用に加えておくと安心です。
定期接種のヒブ・肺炎球菌のワクチンと同時接種出来、最初の任意接種となるのがロタウィルスとB型肝炎のワクチンです。ロタは1回につき1万円を超えます。 <ロタウィルスワクチン>
病院によって、2回接種のワクチンと3回接種のワクチンがあります。

2回接種:14週6日までに1回目、24週までに4週間の間隔をあけて2回目を接種。約10,000円~15,000円前後×2回。

3回接種:14週6日までに1回目、32週までに3回目を接種。こちらも4週間の間隔が必要。約8,000円~10,000円前後×3回。

<B型肝炎ウィルス>
ロタと同じタイミングで2回。20~24週あけて3回目。約5,000円前後×3回。

ロタについては、費用の1部を助成している区市町村もあります。

Know VPD! – ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守る
ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守ろう。 全国のワクチン助成情報の一部が載せられています。

国立感染症研究所 感染症情報センター
予防接種のスケジュールについて詳細が確認出来ます。

もらえるお金「助成金」のこと

産休育休を取得し、出産後も働くママへ

1番手厚いのは、働くママへの助成です。ただし、勤務先の健康保険と雇用保険に加入している人が対象です。

<傷病手当金>
出産までに、切迫流産、切迫早産等で会社を連続して3日以上休んだ場合、4日目から支給されます。
【支給される金額=日給×2/3×4日目以降の休んだ日数】
※日給とは、月給を30日で割った金額。

<出産手当金>
出産予定日を含む、産前42日産後56日を含めた98日間の生活を支える目的で支給されます。ただし、支給されるのは産休明けです。
【支給される金額=日給×2/3×産休日数】

<育児休業給付金>
産休56日を過ぎた日から、1歳の誕生日前日までの育児休業中の経済支援として支給されます。2か月ごとの申請が必要、支給には数か月かかるなど注意が必要です。
【支給される金額(6か月まで)=日給×67%×育休日数】
【支給される金額(6か月以降)=日給×50%×育休日数】

病気やケガで会社を休んだとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
※傷病手当についての詳細が分かります

出産手当金について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会
※出産手当金についての詳細が分かります

ハローワークインターネットサービス – 雇用継続給付
※育児休業給付金についての詳細が分かります

出産を機に退職するママへ

産休・育休取得が難しく、退職せざるを得ないママも沢山います。そんなママにも、税金が戻ってきたり、再就職活動時に失業給付が受けられるなどの措置が用意されています。

<所得税還付申告>
年度の途中で退職した場合、所得税を払いすぎている可能性があります。その税金を、確定申告で取り戻せます。申告すると、翌年の住民税が下がる場合もあります。
退職時にもらった源泉徴収票は大切に保管しましょう。

<失業給付受給期間の延長>
出産を機に退職すると、すぐに再就職をすることが難しいため、通常の退職と同じようには失業給付を受給できません。そこで、受給期間を4年以内まで延長出来る措置がこれです。産後落ち着いたら働こうと思うママは、退職の翌日から30日の間にハローワークで手続きします。

再求職活動を始めると、失業給付が受けられるようになります。
もらえる基本手当の額や給付日数は、勤続年数や前職の給与、年齢などによって変わりますのでハローワークで確認して下さい。

No.2030 還付申告|所得税|国税庁
※所得税還付申告についての詳細が分かります

ハローワークインターネットサービス – 基本手当について
※失業給付金についての詳細が分かります

出産をする全てのママへ

先にご紹介した出産育児一時金や妊婦健診費助成の他に、下記の制度があります。

<医療費控除>
1年間に家族全員の医療費が10万円を超えた場合、払いすぎた税金が戻ってきます。これには妊婦健診や入院・分娩の費用も含まれますので、領収書を保管して確定申告しましょう。

<高額療養費>
ひと月の間に健康保険が適用される高額な治療をした場合に、既定の自己負担限度額を超えた額が支払われます。これには帝王切開も含まれます。
受け取れる費用は所得と総医療費などにより変わります。

No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|所得税|国税庁
※医療費控除についての詳細が分かります

高額な医療費を支払ったとき(高額療養費) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
※高額療養費の計算の仕方が分かります。

出産費用の総額は?

これまで挙げてきた金額を元に、大体の予算を充ててざっくりと計算してみました。

入院・分娩費:140,000円
入院予備費:50,000円
妊婦健診:40,000円
内祝い:50,000円
里帰り交通費:60,000円
里帰り期間中実家に支払う費用:60,000円
マタニティ・ベビーグッズ:100,000円
生後2か月の予防接種:41,000円

計541,000円(里帰りしない場合は、計421,000円)

いかがでしたか?ひとつの目安になりましたでしょうか。

人によっては項目によってプラスマイナスがあります。治療費や入院費がかさめば、もっと高額になってしまいます。ひとつひとつ比較検討し、不安を取り除いていけたら良いですね。

良いお産になりますように。
※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。 従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。