「専業主婦=勝ち組」は本当なのか?真相を徹底調査!

専業主婦は勝ち組だという人がいます。なぜ、そのように言われているのでしょうか?また、専業主婦に憧れる20代女子のイメージがセレブすぎると話題です。主婦の仕事は簡単そうに見えてなかなか重労働だと思うのですが、勝ち組と言われる原因は何でしょう。勝ち組主婦の世帯年収と生活の裏側など徹底的に調べてみました!



専業主婦=勝ち組?!

「専業主婦は勝ち組」だなんていう文句を見かけます。すごく上から目線で嫌な感じがしますが、専業主婦は勝ち組みでしょうか?いまの時代、働きながら子育てをし、夫と共に家庭の家計を担う主婦が多いと思います。まるで時代に逆流しているかのように思えますが。

専業主婦が勝ち組と思っているのはどんな人でしょうか?また、存在するならば勝ち組と言われる主婦の生活ぶりを覗いてみたい気持ちもあります。

「主婦」「勝ち組」のキーワードを見て、何を思い出しますか?私は海外セレブのゴシップ記事ですね。高価なブランドの服を身に付け、ふわふわの毛並みをした犬なんか抱いてる姿がちょうど「勝ち組」という言葉のイメージに当てはまる気がします。

ここで1つ疑問が。そもそも、専業主婦ってそんなに優雅な生活をしているんでしょうか?優雅な勝ち組生活を送れる主婦とは一体、どれくらいの収入がある人を言うのでしょう。とても気になりました。そして、セレブな主婦たちは、幸せいっぱいの毎日を送っているのでしょうか。

そこで今回は、専業主婦は本当に勝ち組なのか、どんな生活をしているのか見ていきたいと思います。
勝ち組の世帯年収は平均的な家庭と比べてどれくらい違うのか、お金があると余裕があっていい事ばかりなのか、勝ち組といわれる専業主婦について徹底的に調査します!



専業主婦のイメージはどんなもの?

結婚して主婦になったら、掃除・洗濯・食事の支度に明け暮れる毎日。そのうちに子供ができて慌ただしく子育てが始まり、しばらく後には子供が増えて、今度は塾通いにお金の心配。主婦の生活は、大体こんな感じではないでしょうか。かくいう私も主婦の一人ですので、バタバタした日々を送っております。

結婚する前は、主婦になったらゆったり子育てをしながら、愛する夫のために栄養バランスのとれた食事を作って…というような生活を考えていました。結婚生活に、ピンク色の似合う幸せなイメージを持っていたのです。

でも実際には子育ては眠気との戦いで、冷蔵庫の中身と相談して、食事はある物で手早く作る。結婚前のイメージとは真逆。そうでなくては毎日やっていけません。

世間の人々は専業主婦にどんなイメージを持っているのでしょうか?一般的な未婚男女の、専業主婦に対する声を聞いてみたいと思います。 高い収入の男性と結婚して主婦になるのが勝ち組、という偏ったイメージがあるようですね。働く事に喜びとやりがいを見出す女性が増えている中で、結婚して専業主婦に憧れる女性もまだまだいるようですね。

専業主婦に憧れると言っている人たちは、専業主婦をどう考えているのでしょうか。家の事だけやっておけばいい楽な存在?もしそう考えているのなら、それは間違っています。何事も経験していないのに簡単に決めつけるのはよくありません。主婦の仕事について考えてみましょう。

主婦のお仕事は楽なのだろうか

なぜこのようなイメージを持たれてしまうのでしょうか?その理由について考えてみました。昭和の初めごろは女性は結婚して家庭を守るものという考え方がありました。農業従事者がまだ多く、今のようにコンビニやネット通販もないし外食する事もほとんどありません。

主婦の仕事は主に、3度の食事の支度と掃除・洗濯といったものでした。もちろん洗濯機や掃除機なんてありませんから、よく考えたらかなりの重労働ですよね。そういうわけで、昔の女性は結婚したら専業主婦になるのが当たり前だったのです。

現在はどうでしょう。家事をするのに便利な機械はあるし、食事もお手軽に作れる食材がスーパーにたくさん売っています。街中に住んでいれば、不便はないかもしれません。しかし、決定的に違う所があるのです。それは核家族化しているという事。

昔は、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしている光景はよく見られました。それなので、重労働の家事は手分けしてこなしていました。今は夫・妻・子供の家族構成がほとんどではないでしょうか?夫が働きに出れば、後の事は妻が一人でこなさなければいけないのです。

一人でできることには限界があります。パートに働きに出ている主婦の人はなおさらでしょう。そういったわけで、専業主婦は決して楽な仕事ではないと思うのです。専業主婦が勝ち組と言われる他の理由があるのでしょうか?

「勝ち組」と言われる条件?

結婚して専業主婦になったら勝ち、という考えを検証してみます。一言に「勝ち組」といいますが、勝ち組の条件はどんなものでしょうか?想像してみてください。収入はどれくらいあって、生活ぶりはどんなものか?「勝ち組」と言われる主婦の生活を少し覗いてみましょう。

専業主婦の収入源は、夫の給与です。専業というくらいですから仕事はしていないですよね。家計が厳しければ妻も家計の助けのため、パートなど働きに出る事になるでしょう。働かなくても不自由がないくらいの収入があるのが「勝ち組」の条件のように思えます。

収入の高い旦那さんの職業とは

収入の高い職業とは一体どんなものがあるでしょうか?医師、弁護士は高収入な職業としてよく名前が挙がりますね。では、高収入だといわれる職業と平均収入を見てみましょう。

・医師…平均年収14,770,000円
・弁護士…平均年収8,460,000円
・パイロット…平均年収21,064,000円(ANA2015年度有価証券報告書による)

高収入だといわれる代表的な職業のへ金年収を見てみましたが、すごい額ですね。一般的な会社員の家庭ではこんな金額は、滅多にお目にかかりません。確かにこのような収入のある家庭であれば、妻が専業主婦でも問題はないかもしれません。

医師の平均年収は1477万円、うち12%はアルバイト収入  :日本経済新聞
 日経メディカル オンラインが実施した、「医師の年収・転職調査2013」から、勤務医の平均年収は1477万円と判明した。医師不足という状況を反映してか、自分の給料に満足している医師は意外と増えている。医師の平均年収について解説しています。(参照元:日経オンライン、2015年11月著者調べ)

弁護士の平均年収【2014年版】|リーガルネット
本トピックでは、MS-Japanのサービスを利用された方の中で弁護士資格をお持ちの方を対象に、2014年度の年収データを整理いたします。常日頃の会話では給与に関する話はしにくいもの。本トピックを参考にして、今後のキャリアプランのご参考にして頂ければ…弁護士の平均収入について解説しています。(参照元:リーガルネット、2015年11月著者調べ)

高収入な夫の妻は専業主婦か?

夫が高収入だと、その妻は専業主婦なのでしょうか。ドラマの中で同じ会社、病院などの妻が集まってパーティーや食事会といった場面を見かけます。そんな集まりは行われているのでしょうか。普段どのような生活をしているのか気になりませんか?

医者の妻の場合、医者と言う仕事はなかなかにハードだといいます。夜勤もあり、外科医なら休日に突然呼び出されることも。当然、育メンを夫に期待するのは難しいでしょう。また大きい病院であれば転勤もあり、夫は常に不在といった状況も少なくないそうです。

弁護士の夫を持つ妻はそれなりに気苦労もあるといいます。例えば、弁護士業は自由業なので、時間のコントロールができる代わりに忙しい時には休み返上というのはよくあるそう。また事例にもよると思いますが、依頼者の相手から逆恨みされる場合もあり、身辺の心配もありそうです。

さらにパイロットが職業の夫も、家を留守がちになる事が多そうです。国内線・国際線どちらを担当するかによっても変わってくると思いますが、数日から1週間帰って来られないこともあるのだとか。子供が小さいうちは、一人で家の事も子供の事もやっていく心構えが必要ですね。

それぞれの生活を比べてみると、3つの家庭で共通するのは、夫が不在がちで妻一人で家を守っていくという構図です。他人には分からない、孤独で大変な一面が見えてきました。例え収入があったとしても、家族の時間はお金で買えません。お金と団らん、どちらも望むのは理想でしかないのかもしれません。

『VERY』が発信する主婦像

専業主婦がセレブなイメージを持たれるようになったのはいつからなのでしょう。専業主婦について調べていると、見つけたキーワードがあります。それは『VERY』。30代~40代の主婦をターゲットにしたファッション雑誌です。忙しい主婦でもおしゃれに美しくなれる提案をしてくれます。

雑誌に登場するのは、主婦や今まさに子育て中のモデルたち。読者の親近感を誘います。そして、自分もこうなりたい!と思わせてくれるのが人気の秘密ではないでしょうか。

そんな『VERY』が発信する主婦像ですが、勝ち組といわれる専業主婦の姿にそっくりではないですか?ネット上では、勝ち組の専業主婦を『VERY妻』と呼ぶこともあるそうです。『VERY』を作る出版社は、この事態を予想していなかったでしょうね。

主婦ももっとおしゃれを楽しむべき、というコンセプトが「専業主婦=勝ち組」のイメージを作る一因になっているのかもしれません。とはいえ、毎日家事に子育てにと疲れている女性の癒しとなっている『VERY』は、これからも愛読されていく事と思います。



今の20代女子の考える「主婦像」

専業主婦に偏ったイメージを抱く20代女子がいま、急増中だというのです。先日テレビで20代の女性に専業主婦をどう思うかのアンケートを行っていたそうです。その結果、次のような回答が上がりました。

・専業主婦は優雅
・年収7,000,000円~8,000,000円
・昼はママ友とランチか、お茶
・習いごとはヨガ

何という事でしょう!このイメージはまさしく海外セレブの妻像じゃありませんか?!日本の家庭で毎日このような生活をしている主婦なんて、本当に一握りでしょう。しかも家庭年収が7,000,000円~8,000,000円なんて夢のまた夢です。どうしてこんな主婦像を持ってしまうのでしょう。

ソニー生命が発表した「女性の活躍に関する調査2015」によると、働く女性が専業主婦に憧れる割合は調査対象の中でも20代・30代では40%にもなるそうです。ここからも専業主婦が楽だと思われている事が想像できます。一般的な家庭の専業主婦はそんなに楽な生活をしているのでしょうか?

女性の活躍に関する調査2015 | ソニー生命保険
ソニー生命保険株式会社の会社情報のページ。ソニー生命のニュースリリースをご覧になれます。女性の専業主婦に対する考えを調査した結果が解説されています。(参照元:ソニー生命保険株式会社、2015年11月著者調べ)

一般家庭の平均収入はいくら?

一般的な家庭の平均世帯収入を見てみましょう。厚生労働省が調べた「平成26年度国民生活基礎調査の概況」によると、全世帯の平均所得金額はおよそ5,280,000円となっています。児童のいる世帯の平均世帯収入はおよそ6,960,000円でした。

上の所得金額の平均を見ると、金額を見る分には生活が潤っている感じがします。ここで注目したいのが、平均所得金額以下の世帯の数字。実は、全体の61%ほどもあるのです。中でも最も多いのは、2,000,000~3,000,000円未満の世帯で14.3%ということです。

これは日本の全世帯を対象とした調査結果ですが、全世帯の中で世帯収入が5,000,000円に満たない世帯が半数以上あるというのは驚きました。これらの調査から想像する限り、専業主婦でゆったり優雅に生活するというのは夢でしかないように思います。

調査の概要|厚生労働省
調査の概要について紹介しています。日本の平均世帯年収について説明しています。(参照元:厚生労働省、2015年11月著者調べ)

年収が低くても勝ち組ですか?

年収の高い夫を持つ妻ばかりが専業主婦なのではありません。月収2,00,000円ほどでも専業主婦の人はいます。若い夫婦で妻が妊娠中だとか、妻が病気で働けないからだとか理由は様々です。また、働きたくても条件が合わずに仕事が見つからないという事もあるかもしれません。

収入は少なくても、家計をやりくりして家庭を守っている主婦もいるのです。そのような生活では貯金をすることも難しいので、家計のやりくりに妻の貯金を切り崩したり、お金を使わない方法を考えるなど涙ぐましい努力をします。家庭それぞれの事情からやむを得ず専業主婦を選択する人もいます。専業主婦だからといって、全てが勝ち組ではないのです。

主婦はみんな頑張っています!

雑誌に出てくるようなおしゃれな主婦ではないけれど、家事を毎日こなしている主婦はみんな頑張っています。専業主婦というと、家の事だけやれば後は自由時間みたいに思われているようですが、そうとは限りません。

高収入の夫を持つ妻が自由な専業主婦化と言うと、夫が不在がちな分、すべての責任を自分で負わなければいけなかったりします。収入は少ないけれど、事情があって専業主婦を選ぶ人は、限られた収入をやりくりして家計を守っています。それぞれの家庭で見えない事情があるのです。

勝ち組というと上から目線で横柄な印象を受けますが、それはあくまで人が勝手にそういうだけの事ではないでしょうか。当の本人は勝ち組だなんて思っていない事が多いように思います。

勝ち組、負け組に関わらず、主婦の仕事は想像するより大変です。昔の家族と違い、主婦は家の事も家族の事も、すべて自分一人でやらなくてはいけないのです。専業主婦だから勝ち組とか、負け組だとかいう判断基準はやめて、一人の女性としての存在を評価したいものです。