大学にかかる費用|行くと決めたらスグ見てほしい大学費用の解説

子どもが高校2年の夏休みに、学校からの宿題で「大学のオープンキャンパスに行くことと、親子で大学進学について話し合うこと。必ず費用の面も話し合うこと」でした。調べてみると、想像以上にいろいろと費用がかかることがわかりました。



大学にかかる費用は、入学金、授業料だけじゃない!!

忘れがちな出願、受験の費用も用意して

子どもが高校生になれば、次は大学進学を考え始めるのではないでしょうか。大学にかかる費用といえば、入学金や、授業料は想像がつきますが、受験からを費用として考えるなら、次のような費用がかかります。

入学金、授業料以外では、

・出願するための費用:受験料、願書取り寄せ代、各種証明書代、郵送料代など
・受験のための費用:交通費、遠隔地での受験では、宿泊費、滞在費
・入学した大学への学校納付金:施設拡充費、寄付金、学債
・合格発表や入学手続き、入学式出席のための費用:交通費(大学が遠隔地なら宿泊費、滞在費)
・教科書、教材費購入費:教科書、辞書、教材
・自宅生で電車、バス通学:定期代
・下宿するなら:下宿探しに、交通費、宿泊費、滞在費、敷金、礼金などの斡旋料
・生活用品購入費:家具、寝具、各種家電

また、資料請求をしたときに、無料のものもありましたが、ひとつの大学当たり300円前後の請求がきました。
見落としがちなところにお金がかかるので、前もって準備が必要です。

国立大学と公立大学の学校納入金は、同じではない!!

まず、入学金、授業料ですが、

国立大学では、
入学金:282,000円(標準)
授業料:535,800円(標準)
国立大学では、標準額を踏まえて、各大学が一定の範囲内で入学金、授業料、検定料を決めることができます。受けられる大学が標準額なのか、確認が必要です。

また公立大学の84大学の平均額は、
入学金:(地域内)231,133円、(地域外)397,721円
授業料:537,857円
公立大学では、地方公共団体が設置、管理しているため、地域内の入学者の入学金は、国立大と同額か安くし、地域外からの入学者を高くする傾向があります。授業料は、国立大と同程度です。

国立大学と公立大学では、設置、管理しているところが違うため、入学金については違いがありますが、どちらにしても、私立大学よりも安く設定されています。

平成22年度国立大学の授業料、入学料及び検定料の調査結果について:文部科学省
参照元:文部科学省(2015年11月著者調べ)

平成26年度学生納付金調査結果:文部科学省
参照元:文部科学省(2015年11月著者調べ)

私立大学の授業料は、やはり学部によって違う

私立大学は、学部によって、入学金、授業料に差がでます。

まず、文化系学部の平均額は、
入学金:246,749円
授業料:742,478円
施設設備費:160,019円
合計:1,149,246円

次に理科系学部の平均額は、
入学金:265,595円
授業料:1,043,212円
施設設備費:187,236円
合計:1,496,044円

一番高い医歯系学部の平均額は、
入学金:1,036,391円
授業料:2,764,631円
施設設備費:863,538円
合計:4,664,560円

その他、家政学部、体育学部は、文科系学部並み、芸術学部、保健・看護学部は、理科系学部並みになっています。

平成25年度私立大学入学者に係る初年度納付金平均額:文部科学省
参照元:文部科学省(2015年11月著者調べ)

他はどのくらいかかるかな?

大学生協が2014年度に入学した学生の保護者に聞いたところ、出願や受験にかかった費用は、約20万円ほどでした。
大学生になれば、自宅から通う場合と下宿する場合があります。下宿の場合、住まい探しの費用がかかるため、生活準備費は、自宅生は約8万円ほどですみますが、下宿生になると約52万円でした。

また、入学式出席や、手続きの費用、教科書購入などの合計の平均額は、自宅生で約27万円、下宿生では約47万円となり、入学式や手続きをするための交通費、滞在費など、下宿生は自宅生よりも費用がかかります。

そして、食事代、住居費などに生活にかかる費用は、自宅生は年間約72万円、住居費のかかる下宿生は年間約144万円となっています。下宿をするかしないかで、準備するお金は大幅にかわります。

2014年度保護者に聞く新入生調査の概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
参照元:全国大学生活協同組合連合会(2015年11月著者調べ)

入学する大学以外にも納付金が必要

大学受験をするにあたって、ひとつの大学だけを受けるというよりは、複数の大学を受験すると思います。複数受験する場合、先に合格した大学に入学金や、授業料を支払ったあと、別の大学に合格し、先に合格した大学を辞退した場合、授業料は返還されますが、入学金は返還されません。入学しない大学にも支払うお金も必要になります。
合格発表から学費納入までの期間が短いので、直前になって支払ができないことのないように、気を付けなければなりません。



受験から入学までにかかった費用の差は、住まい、設置者、専攻の違い

では、受験から入学までに必要な金額は、いくらになるでしょうか。

自宅生の受験から入学までにかかった費用の平均は、国公立大学でみると、
文化系:1,079,100円
理工系:1,087,700円
医歯薬系:1,093,900円

私立大学では、
文化系:1,202,300円
理工系:1,427,700円
医歯薬系:2,154,300円

次に下宿生の費用の平均を見てみると、国公立大学では、
文化系:1,765,500円
理工系:1,778,900円
医歯薬系:1,925,700円

私立大学では、
文化系:1,971,100円
理工系:2,209,100円
医歯薬系:3,040,800円

受験から入学までにかかった費用の差は、自宅生か下宿、国公立大学か私立大学、専攻の差になります。
ここで見落としてならないのは、国公立大学の専攻での費用の差が少ないことです。なぜなら、国公立大学の授業料は、教材費などを除きますが、専攻に関係なく一律だからです。だだ、国公立大学の授業料が上がっているため、私立大学文系との差が少なくなっています。

2014年度保護者に聞く新入生調査の概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
参照元:全国大学生活協同組合連合会(2015年11月著者調べ)

どのようにお金を用意するか

大学進学の資金を準備する方法として、学資保険、貯金、奨学金、教育ローン、または、祖父母からの援助などがあると思います。
受験の方法も多様になり、AO入試、推薦入試は11月から始まります。合格したら、いつまでに学費を納めないといけないのか、その時に、お金が手元にあるのかが重要になってきます。

学資保険で学費を用意されている方も多いと思いますが、一時金、満期保険金がいつ支払われるか確認が必要です。
奨学金も同様です。奨学金は、手続きは高校生の間にできても、実際の支給は、大学入学後になり、入学金などを納めるときに間に合いません。教育ローンも審査があるので、時間がかかります。

いつ、どのくらいの金額を用意しなければならないのか、その時、動かせる金額はいくらあるのか、確認が必要です。

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