お金を借りる2つの方法、消費者金融や消費者ローンの違いとは?

急にお金が必要になった!そんな時に便利なのがカードローンです。近年のカードローンはコンビニATMでも借入を行うことができるため、キャッシングの枠だけ作成しておけば、いつでもどこでもお金を借りることができる便利な商品です。銀行からも消費者金融からも発行されているカードローン。その違いを徹底比較します!



カードローンとキャッシングの違いとは?

まず、カードローンとキャッシングの違いをご説明します。
カードローンとは、その名の通り、銀行や消費者金融が発行するローンカードを利用し、ATMなどから必要なだけお金を下ろすことができるローンです。

キャッシングとは、必要な金額を指定の銀行口座に振り込んでお金を借りる方法を指します。
消費者金融ではこの貸し付け方が一般的で、借入ができる枠さえ作っておけば、電話してから10秒程度でお金を振り込む会社もあります。

また、信販会社のクレジットカードにキャッシング枠というものを作っておくと、その枠(金額)の範囲内でお金を借りることができます。

一般的にカードローンの場合、返済は分割を前提にしているのに対して、キャッシングは一括返済を前提にして作られているため、キャッシングのほうが少額高金利になる傾向があります。
いずれも共通しているのが、「事前に借入ができる枠を作っておく」という点です。

この借入ができる枠のことを「極度枠」といい、カードローンもキャッシングも極度枠の範囲内でお金を借りるため「極度内貸付」と言います。

しかし、クレジットカードなどのキャッシングも近年はリボルビング払いによる分割返済が一般的ですし、カードローンからお金を借りることもキャッシングという言い方をしますし、言葉としてのキャッシングとカードローンの違いはないようです。



貸金業法改正

平成22年に完全施行された改正貸金業法。
この法律により、消費者金融や信販会社が貸金業を行うことに対する規制が非常に強化されました。
つまり、銀行以外の業者がお金を貸すことに対して法律の取り決めが非常に強化されました。
消費者に関係のある変更は以下の通りです。

①年収の3分の1を超える借入はできない
②1回の借入が50万円を超える借入、または他社や既存の借入分を含めて総借入金額が100万円を超えるような借入を申し込む場合は収入確認資料が必要
③専業主婦(夫)が借入を行う場合は配偶者の同意と配偶者の収入確認資料が必要
④グレーゾーン金利の廃止

法律改正前は利息は利息制限法により

・10万未満は20.0%
・10万以上100未満は18%
・100万円以上15%

しかし出資法では
29.2%以上の金利で貸し付けを行った場合にだけ罰則が設けられていました。
この利息制限法の上限金利と出資法に定めれた罰則金利の間の金利が「グレーゾーン金利」というものです。
(ちなみにTVCMでよく流れる過払い金というのはこのグレーゾーン金利のことです。)
このグレーゾーン金利が貸金業法の改正により撤廃され、上限金利は利息制限法に定められた金利になりました。

つまり、貸金業法の改正により、年収の3分の1以内の借入しか行うことができなくなり、収入確認資料の提出が50万円超の借り入れを行う場合は必要になりました。
これにより、消費者金融の貸し付け残高は著しく減少し、大手消費者金融が銀行の傘下に入るました。
以後、銀行のカードローン市場は伸び、現在はネット銀行まで加わり、競争を行っているようです。

参照:日本貸金業協会(2015年11月筆者調べ)

消費者金融の商品性

消費者金融は貸金業法の改正により、少額借入を行うという用途に限定されるようになりました。
そのため銀行のカードローンとの差別化を図るため、消費者金融の商品性は銀行のカードローンとは異なる特徴をいくつか持つようになりました。

第1の違い:スピードです。
消費者金融はホームページなどから借入を申し込むことができます。その際、必要項目を入力して審査の結果が出るまで、早いところで最短数秒間です。

消費者金融の融資は前述したように少額融資が前提となっています。
そのため、審査の基準が信用情報を重視するようです。

信用情報に問題がなければ、スピード審査を通過させ、その後に勤務先への在籍確認を行い、申込金額によっては収入確認資料を提出し、融資を行うという流れになります。
そのため、最短で即日融資を行うことができます。

第2の違い:借入方法です。
借入を行う方法が銀行と異なり、たいてい2種類あります。
銀行への振込とカードローン方式があります。

カードローン方式の場合、カードを受け取るまでに、郵送か消費者金融の窓口かATMまで足を運ぶ必要が生じてしまうため、時間がかかってしまいます。
しかし、銀行振込の場合、審査通過して契約後、数分間の間に口座にお金が振り込まれます。

第3の違い:返済方法
消費者金融の返済方法は多種多様です。

・銀行のインターネットモバイルバンキングと組み合わせたシステムで、インターネットから返済を行う方法
・コンビニや提携ATMからカードで入金する方法
・指定した銀行口座からの口座引き落とし
・銀行振り込み
・消費者金融窓口やATMから直接返済する方法

等の多種多様な方法が用意されています。

消費者金融は少額融資に限定されたため、スピードや利便性の向上を図り、顧客の獲得に力を入れているようです。

すぐ借りることができていつでも返済できるのが消費者金融のメリットです。
しかし、最高金利は18%前後と銀行に比べて高金利に設定されている傾向にあります。

審査のプロセス

消費者金融のような担保もない、お金の使い道も自由というようなローンでは、審査の際重視される点は3つです。

信用情報、勤務先、年収です。
このうち圧倒的に大きなウェイトを占めるのが信用情報です。

審査の際は
信用情報に問題ない(数秒間で審査)→勤務先に在籍確認ができた→申込金額によっては収入確認資料を徴収
という順番で審査が行われるのが一般的です。

せっかく信用情報をパスしても、勤務先に実際に勤務していないことが発覚してしまったり、申告した収入と異なる場合は、融資を受けることができなくなってしまいます。

(収入は50万以下の申込の場合は確認を行っていないため、少額借入の場合、年収はさほど重視していないようです。)

このプロセスは銀行のカードローンの場合でも同じ傾向にあります。



信用情報とは

信用情報には、過去に借入を行った際に、返済に大きな遅れがなかったか。また、自己破産や借りたお金を返せず保証会社に代わりに返してもらったこと(代位弁済)がなかったなどの事故情報。そして、現在の借入金の状況が登録されています。

日本には信用情報機関がいくつかありますがJICCとCICが割賦販売法および貸金業法の両業法に基づく指定信用情報機関です。

金融機関や貸金業者はこの信用情報機関に相互に情報の提供を行い、信用情報を共有しています。
銀行や貸金業者は審査の際、この情報機関に照会をとり、過去に事故がなかったか、現在どの程度の借入を行っているのかなどを知ることができます。

この情報を元に融資を行っても大丈夫な人物かどうかの判断を行い、独自の基準に則り融資の可否を判断しているようです。

ちなみに、信用情報に事故情報が登録されることをを一般的に「ブラックリストに載った」などと言います。実際にブラックリストというリストがあるわけではありません。

参照:日本信用情報機構(2015年11月 筆者調べ)

参照:CIC(2015年11月 筆者調べ)

勤務先への在籍確認とは

勤務先への在籍確認とは、申込書や申込フォームに記載した勤務先に本当に勤務しているのかどうかを、消費者金融や金融機関が確認する作業です。

これはどのように行うのかと言えば電話です。
会社に電話をかけて本当に申込人が勤務しているのかどうか確認します。

この際、電話はオペレーターの個人名でかけます。
消費者金融を名乗ると会社の同僚などにお金を借りていることがバレてしまうためです。
「もしもし、○○(個人名)と申しますが●●さんいらっしゃいますでしょうか?」
という具合です。

この際、本人に電話を繋いでもらえば在籍確認終了ですが、本人が不在でも「●●は今席を外しています」とか「●●は外出しております」などの勤務先に在籍している確認が取れれば、在籍確認は終了です。

しかし、「●●というものは当社にはいませんが」のような回答があった場合、在籍確認はできなかったと見做されます。

また、銀行が在籍確認を行う場合はオペレーター個人名でなく銀行名で電話をすることもあります。
銀行の場合、融資だけではなく預金や投資信託、保険なども扱っているため、必ずしもお金を借りる目的であると推測されないためです。

銀行系カードローン

それでは銀行系カードローンについてご説明します。
銀行系カードローンの最大の特徴は貸金業法の影響を受けないことです。

・年収によって借入金額が縛りをうけない
・収入確認資料の提出が法律によって定められていない
・専業主婦(夫)や学生でも借入が可能

このため、銀行系カードローンは100万円以上の比較的大きな金額を借りることも可能です。
また、年収確認をいくら以上の申込から行うかは各行の自主ルールになるため、100万円未満の借入は収入確認資料の提出が不要なところがほとんどです。

銀行系のカードローンはこのように大きな金額を収入確認なしで借り入れることができるため、金額的には消費者金融よりも優れています。

また、消費者金融よりも金利が低く、年収の3分の1以下の借入しかできないというような金額的な規制もないため、複数のローンを一本化する「おまとめ」に適した商品といえるでしょう。

銀行系カードローンのデメリット

銀行系カードローンは消費者金融よりも低金利で金額も多額の借入が可能であるため、消費者金融よりも優れているように感じますが、デメリットもあります。

デメリット1:スピード
銀行系カードローンはメガバンクでも審査の回答まで最低30分。
ネット銀行の場合、繁忙期は3営業日くらいかかります。

また、融資を口座振込で行っているところが少なく、たいていがカードを発行し、そこから借入れを行うという方法です。

このため、カードを発行するまでの時間がさらにかかります。

三井住友銀行のように、全国1万箇所程度あるローン契約機からカードを受け取ることができれば当日融資を受けることができますが、そうでない場合は郵送での受取りとなるため、融資を受けられるまでには時間がかかります。

また、ネット銀行の多くは、口座を保有していることが条件となるため、口座作成までに更に時間を要します。

このようにスピードという点では消費者金融の方に分があると言えるでしょう。

デメリット2:返済方法

メガバンクなどは返済方法の多様性は消費者金融並みにそろっていますが、ネット銀行の場合は自行の口座より毎月決まった日に口座から引き落とす方法がほとんどです。

ネット銀行は低金利を看板としたカードローンを入り口として、自行の口座をもっと利用してほしいという戦略をとっているところも多くあるようです。

多様なキャンペーン

貸金業法の改正から、銀行系カードローンの競争は激化しています。
そのため、各行様々なキャンペーンを行っており、賢く利用すればかなりお得になるものもいくつかあります。

ジャパンネット銀行:何度でも、最初の利用から30日は利息無料
オリックス銀行:一定期間までの利息を全額キャッシュバック
楽天銀行:カードローン契約で楽天スーパーポイントプレゼント
じぶん銀行:auユーザーには金利優遇

など、ネット銀行を中心とて、各社顧客の取り込みのためにキャンペーンに力を入れています。
また、メガバンクなどの銀行も、住宅ローンを利用すれば金利を優遇するなどのキャンペーンを行っているところが多くあり、取引のメイン化を金利優遇をインセンティブとして進めているようです。

まとめ

消費者金融も銀行も審査の基準は
信用情報→勤務先確認→年収です。
各社独自の審査基準を設けています。

そのため、よく消費者金融のほうが審査に通りやすいなどと言いますが、一概にそうは言えないようです。

貸金業法の改正から、消費者金融での借入は少額に限定されてしまったため、少額融資の場合が審査に通りやすいため、そのように言われるのかもしれません。

消費者金融の最大の特徴はなんといってもスピードです。
今日、明日すぐにお金が必要というような方は、消費者金融素早くお金を借りることがいいかもしれません。

反対に、急ぎではないけどいざという時にカードローンを持っていたい。とか、いくつかの借入のおまとめをしたいという場合は銀行系のカードローンがよいかもしれません。

消費者金融と銀行系カードローン。
実際にATMからお金を出す時は変わりないですが、細かな違いがたくさんあります。
2つの違いをよく理解し、ご自分に合った使い道で利用することをおすすめします。 ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。