知らなきゃ損!母子家庭の貸付制度。条件、金額、借り方のまとめ

シングルマザーは大黒柱、子育てなど一人で背負って生活しなければなりません。貯金までなかなかできないけど子どもの入学費用などどうしても必要なお金があります。そんなときに助けてくれる公的貸付制度があります。ここではどのような種類があって、どのくらい借りられるかを解説します。



母子父子寡婦福祉資金貸付金

母子家庭の公的貸付制度には、自治体によって若干名前が違いますが、母子父子寡婦福祉資金貸付制度というものがあります。これは、母子家庭、父子家庭、寡婦、婚姻歴のある40歳以上の配偶者のいない女性を対象としています。

これは、一人親の人や配偶者のいない女性(婚姻歴のある人)が経済的に自立できるように助けるためのもので、就学、就職、転居など目的別に12種類の資金貸付から成ります。次に12種類の貸付について神戸市の例からもう少し詳しく説明します。

仕事に関するお金

■事業開始資金
事業(飲食店など)を開始するのに必要な資金で、貸付限度額は286万円です。

■事業継続資金
現在営んでいる事業を継続し、向上させるための運営資金のことで、貸付限度額は142万円です。

■就職支度金
就職のために必要な洋服や靴などを準備するための資金で、貸付限度額は10万円(通勤用の自動車を購入する場合は32万円)です。

■技能習得資金
就職するために必要な技術を習得するための学費やそれにかかる書籍代、材料費、交通費などの資金で、貸付限度額は月額68,000円(自動車免許取得の場合は総額46万円)です。

■修業資金
就職するために必要な服、靴、鞄などを準備するための資金です。また、就業形態や住んでいる場所によって通常の交通機関が利用できない場合に自動車を購入するために借りることもできます。貸付限度額は月額50,000円(自動車免許取得の場合は総額46万円)です。

神戸市:母子・父子・婦福祉資金貸付金
参照元:神戸市(2015年10月時点、著者調べ)

学校に関するお金

■修学資金
高校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校に行くために必要な授業料、書籍代、交通費などの資金で、高校や大学、国公私立等によって借りられる金額が異なります。

・高等学校、専修学校(高等課程)
<国公立>
自宅通学:18,000円 自宅外通学:23,000円
<私立>
自宅通学:30,000円 自宅外通学:35,000円

・高等専門学校
<国公立>
自宅通学:21,000円(1-3年)45,000円(4-5年) 
自宅外通学:22,500(1-3年)51,000円(4-5年)
<私立>
自宅通学:32,000円(1-3年)53,000円(4-5年) 
自宅外通学:35,000(1-3年)60,000円(4-5年)

・短期大学、専修学校(専門課程)
<国公立>
自宅通学:45,000円 自宅外通学:51,000円
<私立>
自宅通学:53,000円 自宅外通学:60,000円

大学
<国公立>
自宅通学:45,000円 自宅外通学:51,000円
<私立>
自宅通学:54,000円 自宅外通学:64,000円

専修学校(一般課程)
<公私立>
32,000円

■就学支度金
高校、大学、専門学校などに入学するときに必要な資金で、貸付限度額は私立・国公立、自宅・自宅外通学、高校・大学などで異なり、次の通りです。

・小学校 40,600円
・中学校 47,400円
・高等学校・高等専門学校・専修学校(一般課程)
<国公立>
・自宅通学:150,000円 自宅外通学:160,000円
<私学>
・自宅通学:410,000円 自宅外通学:420,000円
■大学・短期大学・専修学校(専門課程)
<国公立>
・自宅通学:370,000円 自宅外通学:380,000円
<私学>
・自宅通学:580,000円 自宅外通学:590,000円
■修業施設
・中学卒業者:自宅通学:75,000円 自宅外通学:85,000円
・高校卒業者:自宅通学:90,000円 自宅外通学:100,000円

神戸市:母子・父子・婦福祉資金貸付金
参照元:神戸市(2015年10月時点、著者調べ)

生活に関するお金

■医療介護資金
医療または介護を受けるために必要な資金で、健康保険の自己負担分にあてることができます。貸付限度額は34万円(介護50万円)です。

■生活資金
技能習得金を借りて知識や技能を習得している間や、医療介護金を受けて医療や介護を受けている間に生活を維持するため、または雇用保険だけでは生活できないときに借りられる資金です。
貸付限度額は技能習得中の場合は141,000円(月額)、療養中や失業中の場合は103,000円(月額)で、生活中心者でないときや扶養している子どもがいないときは69,000円です。

■住宅資金
現在居住していてかつ所有している家の修繕や購入のための資金で、貸付限度額は1,500,000円(災害などの特別な場合は2,000,000円)です。

■転宅資金
引越のため、また家を借りるために必要な敷金、前家賃、引越代などの一時金のための資金で、貸付限度額は260,000円です。

■結婚資金
子どもが結婚するために披露宴などの資金で、貸付限度額は30万円です。

神戸市:母子・父子・婦福祉資金貸付金
参照元:神戸市(2015年10月時点、著者調べ)



どこでどうやって借りられるの?

居住地によって名称は異なりますが、福祉事務所、こども家庭支援課、保健福祉課など福祉やこどもに関する部署が窓口になっていることが多いようです。

借りるためには、事前相談の後、申請書、住民票、戸籍謄本、年収を証明するもの、返済計画書などの書類を準備して申請し、書類提出後に審査、借用手続き、貸付金の振込みという流れがあるので、申請してから時間がかかることもあるようです。お金を借りる必要ができたら早めに相談に行ったいいと思います。

また連帯保証人を立てると本来1.5%(修学資金・就学支度資金は無利子)の利息が無利息になったりするので、準備段階では連帯保証人になってくれる人を探しておいた方がいいかもしれません。

まとめ

最近は父子家庭も対象になるようになりましたが、女性が一人で子どもを育てながら生活するのは大変なことだと思います。利用できるものはうまく使えるといいですね。

金額、申請方法や審査、条件などは自治体によって異なることもありますので、自治体の担当部署に相談されるといいでしょう。

※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。