【国公私別】大学の入学金っていくら?奨学金の活用方法とは?

子供が進学する大学を選ぶとき、必要になる学費も大きな選択肢の一つですよね。国公立は私立より安い……くらいは知っていても、具体的にはどれくらい違うのか知っていますか?公立の学費は?奨学金制度も視野に入れて大学の選択肢を広げましょう。



国公立・私大の入学金を一覧で

一覧でお分かりのように、大学によって入学料や授業料には大きく差があります。一般的に、国立<公立<私大文系<私大理系<私大医歯系 の順にかかる費用は大きくなります。大学によっては初年度に施設設備費や保険料、後援会費などがかかる場合がありますので、個別に確認が必要です。



国立はやっぱり安い

国立大(昼間)の場合、入学料282,000円、授業料が年間535,800円、合計で817,800円です。これは文部科学省令で定められている標準額になります。夜間の場合は半額の、入学料141,000円、授業料267,900円、合計で408,900円です。入学料、授業料の他に施設費、実習費、諸会費、保険料、後援会費などが必要になる大学もありますので、個別に確認が必要です。

国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
文部科学省から出された省令(平成十六年三月三十一日文部科学省令第十六号) 2015年度の施設設備費その他の金額については、河合塾のホームページに参考資料が掲載されています。

2015年度 国公立大学 受験料・初年度学費一覧 – Kei-Net
一覧に施設設備費その他の金額についても記載があります。 2004年から国立大は法人化されています。入学料、授業料は国が定める範囲(標準額の上限+10%、下限なし)で大学が自由に決められるようになっています。しかし実際には大学のほとんどは標準額のままです。

2015年10月に財務省は国立大学に対する運営費交付金を削減し、授業料の大幅値上げを求める方針を打ち出しました。減額分を授業料でまかなうと、現在53万円の授業料が16年後には93万円にもなる見通しです。これについては文科省が反発しており今後どうなるかはまだ分かりませんが、論議の行方を見守っていく必要があります。

財政制度分科会(平成27年10月26日開催)記者会見 : 財務省
財政制度分科会(平成27年10月26日開催)記者会見

教職員削減で財務省vs文科省が大バトル 子ども減れば先生少なくていいの? : J-CASTニュース
財務省が2016年度予算編成に向け、公立小中学校の教職員数の大幅削減と国立大の運営費交付金の削減を打ち出し、文部科学省が強く反発している。

公立は地域内と地域外で差がある

公立については、受験生の居住地がその大学の地域内か地域外かで入学料に差があります。平均額で地域内231,133円、地域外397,721円と地域内受験の方が17万円ほど安くなります。授業料は地域内外での差はなく平均で537,857円です。地域内の場合は国立大よりも安くなる場合もあるので要チェックですね。

国立と同じく入学料、授業料の他に施設費、実習費などが必要になる大学もありますので、こちらも個別に確認が必要です。2015年度の施設設備費その他の金額については、河合塾のホームページに参考資料が掲載されています。

文部科学省「平成27年度学生納付金調査」
公立大・大学院の学費一覧。

2015年度 国公立大学 受験料・初年度学費一覧 – Kei-Net
一覧に施設設備費その他の金額についても記載があります。



私立は文系と理系/医歯系で大きく差が

私立大は医歯系以外の場合、入学料は25万円前後と国公立とさほど変わりはありません。授業料は文系で平均742,478円と国公立よりも20万円ほど高く、理系では平均1,043,212円とさらに高くなります。これが医歯系になると入学料で平均1,036,391円、授業料平均2,764,631円と跳ね上がります。また医歯系の場合は施設設備費なども平均で86万円と、入学料、授業料以外の経費もかなりかかります。

文部科学省「平成25年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」
私立大昼間部の平均額。

2015年度 私立大学 初年度納付金一覧 – Kei-Net
平成27年度(2015年度)の数字はこちらを参考にしてください。

奨学金も活用しよう!

学費がかかるからと、子供に大学進学を諦めさせたくはありませんよね。奨学金制度をうまく利用すれば進学の選択肢を広げることもできます。無利息のもの、利息がかかるもの、お住まいの地域、あるいは学業の成績などによって様々なものがあります。

日本学生支援機構の奨学金制度

よく利用されているものとしては日本学生支援機構の奨学金制度があります。無利息の第一種奨学金と利息のかかる第二種奨学金があります。また入学時の一時金として貸与する入学時特別増額貸与奨学金(利息付)があります。

日本学生支援機構の奨学金申し込みは学校で行います。在学校、あるいは進学する学校で受けたい場合は、進学後にその学校から申し込みをします。また進学前に奨学金の予約をする制度もありますので、在学する高校でご確認ください。

奨学金情報-貸与-JASSO
日本学生支援機構 奨学金を希望する方へ

他にも奨学金がある

日本学生支援機構の他にも、地方公共団体、民間団体、大学独自の奨学金制度や主に看護系になりますが病院の奨学金制度もあります。お住まいの地域や進学を希望する学校で調べてください。

学内奨学金・授業料等免除制度・徴収猶予制度に関する調査-JASSO
平成27年度入学者に対する各大学の奨学金制度

地方公共団体・奨学事業実施団体が行う奨学金制度-JASSO

悔いのない大学選択をするために

大学進学は、進学する子供にとってもその家庭にとっても大きな出来事です。子供の夢を叶えるために、親もできるだけの協力はしたいもの。確かに私立は国公立に比べて学費はかかりますが、お金の問題だけで子供の進路選択を狭めたくはありませんよね。あらかじめ大学進学に必要な資金の目安を知り、その準備をしておくことも大切ではないでしょうか。 本記事の情報は、一般的または筆者個人の調査によるものです。法令などの改正、前提事実や個人状況の違いや変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。 従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。