私が借金生活から抜け出して学んだ【10の大事なコト】

ちょっとだけのつもりの借金が借金を生み、生活よりも返済を優先して切り詰めた生活。そんな生活を数年続けた後に完済をした今、当時の生活を振り返ってみて感じたこと、学んだことをまとめてみました。



1.クレジットカードは1枚でいい

まず最初に、クレジットカードというのはとても便利なものです。今の時代、通販サイトでの買い物には欠かせない存在のクレジットカード。海外旅行などの場合には最低1枚は持っていないと心配なこともあり、学生時代の海外旅行をきっかけに作る人も多いでしょう。

初めてクレジットカードを持った時のあの「大人の仲間入り」をしたような高揚感は今でも忘れられません。財布の中にペラペラしたポイントカードや銀行のキャッシュカード以外のカードが入った時、とてもまぶしく感じたものです。

クレジットカードを1枚持つとクレジットカードに対する抵抗感が薄くなります。そして行く先々で提携クレジットカードを作るようになってしまいます。

特典の罠

「年会費無料」や「提携クレジットカードでの支払いはポイントが倍」などの謳い文句に踊らされて気がつけば財布の中にはクレジットクレジットカードが2枚、3枚、4枚…自分ではそれらを使い分けているつもりでしたが、実際には1年に1度使うかどうかも怪しいものが含まれていました。

持っているだけなら、確かに何も害はないかもしれません。しかし、クレジットカードは「お金がなくても物が手に入る」カードです。あちこちから請求書が来るようになってからでは抜け出すのが難しくなります。

「ポイントが貯まる」「持っていると駐車場が1時間タダになる」、その施設を1週間ほぼ毎日使うようならば「駐車場無料」は大きな魅力ですのでその提携クレジットカードを持ち続けるメリットはあります。しかし、1カ月に1回程度の利用ならばそのクレジットカードは不要です。

クレジットカードはメインの1枚だけを残し、それ以外は解約をするほうが安全でしょう。



2.クレジットカードの買い物は借金である

クレジットカード払いは楽ですし手持ちの現金がない時に買い物ができる、とても便利なアイテムです。しかし、その便利さゆえによくよく考えもせず衝動買いが出来てしまいます。そして月末に請求書を見たときにおかしな気分になります。二度支払いをさせられたような気分です。

クレジットカードを出してサインをしたあの時に自分は支払いを済ませた気でいて、その時に買ったものはすでに自分のものとして使っているにもかかわらずその「物」の支払いを忘れたころに請求されるのです。

クレジットカードを出してサインをした「あの時」はお支払いをしたのではなく、クレジットカード会社への借用書にサインをしただけなのです。立て替えてもらったものは返さなくてはいけません。

もしもクレジットカードで買い物をしたのなら、自宅に戻ったらすぐにその日クレジットカードで支払いをした分の金額を今月の生活費から差し引いてどこかにプールしておくべきでしょう。プールしておくお金がないからクレジットカードで買い物をしたのだ、というのならばそれは今の自分の生活レベルに見合わない無理な買い物をしてしまったのだということです。

クレジットカードで支払いをするというのは「借金」なのだと自覚をしましょう。

3.リボ払いは使わない

毎月定額の返済で済むというこの返済方式を初めて聞いた時、それは便利だと思ったものです。しかしこの支払い方法は自分が総額いくらの買い物をしたのか、支払い残がいくら残っているのかを把握できなくするとても恐ろしいシステムです。

いくら高い買い物をしてもなんとなく払えてしまう金額であるためあまり危機感を持たず、気がつくと返済残高は雪だるま式に膨れ上がっていてもはや返しても返しても利息ばかりで元金が減らない支払いの日々が続くのです。

時には手持ちのお金がなくてクレジットカードを使わざるを得ない場面があるでしょう。でもその時に自分が一括で支払うことのできない額のものをリボ払いで購入するのだけは避けるべきでしょう。買い物は一括払いを心がけ、もしどうしてもリボ払いにしなくてはならない事情があった場合は絶対に自分のリボ払い設定額で10回を超えることがない価格の物までにしておく方が安心です。

リボ払いをする人は普段からクレジットカードを使っています。支払い回数が10回を超えるということは1年以上その支払いを続けるという事ですから、今後請求が来るであろう毎月のクレジットカードの支払額に常に上乗せされてくるでしょう。毎月のクレジットカードの請求額が1年以上いくらか上乗せされた状態で来ると必ず生活が苦しくなってきます。



4.全ての基本は現金払い

最近は公共料金や携帯電話代、生命保険料などもクレジットカードで支払いができるようになっています。毎月コンビニなどへ払込票をもっていって支払いをするのは面倒ですし、クレジットカードで支払いをすればポイントが貯まるし何より払い忘れがなくて便利だからとついついなんでもクレジットカード払いで済ませてしまいたくなります。ですがこれはとても危険です。

毎月の公共料金をひとたびクレジットカード払いにするとクレジットカードの締日の関係で1か月遅れで請求が来る場合があります。常に先々月の公共料金を支払っているような状態になります。

一度この状態になると今度は現金払いに戻そうとしたとき、どこかのタイミングで2か月分を一度に支払わなくてはいけないような状態になる時が来ます。いつか自分が支払いに苦痛を感じ始めたときに現金払いに戻そうとしても、通常月の2倍の負担を強いられるのはたとえ1カ月分が1万円を切っていようと大変な負担です。

自分が毎月どのくらい光熱費を支払っているのかを把握するためにも、クレジットカードでの公共料金支払いは避けておく方が安全でしょう。クレジットカードの明細には、電気やガスの請求額は記載されていても使用量や前年比などは記されていません。まずは自分の光熱費が先月分や去年と比べて増えているのか、同じくらいの使用料を維持できているのかを把握しましょう。

5.クレジットカードで食品を買わない

日々の食品や日用品の購入にクレジットカードを使うにはいろいろな理由があるでしょう。

・ポイントが貯まる
・請求書一枚にひと月分の食費、日用雑貨の費用が記載されるので生活費を把握しやすい
・レジで会計の時に手持ちのお金では足らないことに気づいた

まず、「ポイントが貯まる」からといってクレジットカードで日用品や食品を買うのは危険でしょう。確かにポイントは貯まるでしょうが、使った分だけその都度現金をどこかに除けておかなくては必ず手元の現金は使ってしまうからです。そして翌月請求された「生活費」のためにまた今月もクレジットカードで生活しなくてはならなくなるのです。

「請求書にひと月分の生活費が記載されていて便利」というのは、一カ月の生活を本当にクレジットカードだけで送ることができた場合には有効かもしれませんが、実際には無理です。数百円の物を購入するのにレジでクレジットカードを使うほど日本はカード社会ではないため、どうしても現金が必要になります。

結局、クレジットカードで支払いを済ませた分手元には現金があるような錯覚を起こして普段よりもお金を使ってしまい、また足らなくなってクレジットカードを使ってしまう…クレジットカードは使えば使うほど、さらに使用額が増えるものです。

6.断る勇気を持つ(買い物編)

見るだけのつもりで入ったお店で店員に話しかけられ、なんとなく逃げられなくなり何も買わずに店を出るのが申し訳ないような気がして、それほど吟味もしていないものを買ってしまうということが幾度となくありました。

「いずれ買うつもりだったものだから、まぁここで買っても問題ないか」と自分に変な理由をつけて納得させて購入するのです。でも、もともとウィンドウショッピングのつもりで店に入っているので当然ながら財布にお金は無く、クレジットカード払いをすることになります。

たとえあなたが今日買わなくても、あなたの代わりに誰かが買うから大丈夫です。店員が近寄ってきても「今日は見るだけなので」と最初にきっぱり断りましょう。店員側としては話しかけるのも仕事のうちなので、その後もいろいろと商品の説明をして来たりするかもしれませんが気にする必要はないのです。

無視するのが苦手ならばいろいろと質問をしてみたりして会話をしながら見たいものは見て、試着をしたければ試着をしたらいいのです。あなたが買わなくても店側はあなたを恨んだりしないでしょう。

7.断る勇気を持つ(人付き合い編)

人付き合いは大切です。しかし職場、子供の幼稚園、お稽古事、学校のお付き合い…そのすべてにお付き合いするのは非常に難しいことです。なぜならお付き合いはお金がかかるからです。

いろいろな方がいるので一言に「ランチ」と言っても1,000円前後で考える人もいれば2,500円、4,000円と考える人もいます。最初から明らかに経済力の違うグループだと感じたら、勇気をもって断りましょう。無理して付き合っても自分が苦しい思いをするだけでしょう。

その日のランチにはどうにかついていけても、その場で交わされる会話にはついていけないかもしれません。メンバー構成によっては服を新調したくなるかもしれません。結局ランチ代だけでは済まないのです。

必要最小限の付き合いに

父母会や打ち合わせなど、そのコミュニティに参加する上で必要最小限の付き合いにとどめましょう。打ち上げや二次会は今月の支出で無理のない会費ならば参加し、厳しいようならば断わる勇気を持つことが大切です。二次会や打ち上げはその時の功労者やお世話になった先生にみんなから何かを贈るという予想外の出費がつきものでしょう。

その出費を断るのは今後の人間関係に響くので参加をした方が無難ですが、二次会や打ち上げの場に参加しなくてもその場はちゃんと盛り上がります。断る時に一言「本当は参加したいけれど…」というクッションを挟んで、みんなからの贈り物は自分の分を後で請求してもらうようにしましょう。

8.規則正しい生活をする

基本中の基本、規則正しい生活をする。なぜこれが借金生活と関係があるのか。借金生活というよりは日々の無駄遣いとつながっていると思います。

借金が多く返済に追われていると日々の生活に余裕がなくなってきます。そうするとまず食費を削ろうと考えるわけですが、自分の体は自分が口から摂った食べ物から成り立っていると意識するべきでしょう。

食費を削るために1食分の栄養素がすべて詰まっているのを売りにしているようなドリンク剤やゼリー状の物、空腹を満たすためのバーなどは栄養補助食品であり、メインの食事ではありません。安上がりだから、栄養はちゃんと摂れるからとそれだけで何日も過ごそうとしたりは決してしないことです。そして1食で済ませようとはしないこと。必ず複数回に分けて食事を摂るようにしましょう。

「早寝」もポイント

夜は早く寝るようにします。夜遅くまで起きていると電気代がかかります。とても小さなことだと思われるかもしれませんが、夜遅く起きているときに何をしていてもかならずかかるのは電気代です。

部屋の照明、テレビ、パソコン、夏ならばエアコン、冬ならば暖房…返済が大変、お金が無いという割には夜更かしをして消費している光熱費には意外と無頓着になりがちです。夜更かししていたところでお金は増えないし光熱費がかかるだけです、早く寝てしまいましょう。

早く寝ると早く起きられますので夏ならば涼しいうちから活動を開始できますし、冬ならば一日を長く使えると考えるようにしましょう。健康な体は財産です。規則正しい生活は体を健康にし、無駄な医療費がかかるのを抑制できるでしょう。

9.病院へ行く方が安い場合もある

お金が無い時、最も避けたいのが病院です。久々に行くとかかる初診料、いくらかかるのか見当もつかない診察・投薬料、調剤薬局ではいくら支払う必要があるのか予想すらできません。さらに怖いのが、今回処方された薬が効かなかったらまた受診して違う薬を処方してもらわなくてはいけないかもしれないという賭けに近い出費でしょう。

軽い風邪なら我慢しよう、このくらいならまだ自然治癒だ、ちょっと痛いけど我慢していればどうにかなる…どんどん酷くなるのを感じながらもいくらになるかわからない出費が怖くて病院に行けない…。とても辛いものでしょう。

我慢もそろそろ限界だと思ってドラッグストアの風邪薬コーナーへ行き、薬剤師に相談をして薬を購入します。しかしこれは本当に病院へ行くよりも安上がりなのでしょうか。

市販薬には使用できる成分と量が限られている物があり、風邪の初期症状なら市販薬でもどうにかなったかもしれませんが我慢に我慢を重ねたころに市販薬に手を出しても効かないことが多いです。そこで気づいたこととして、まず体調がおかしいと思ったら・・・

1.早く寝る
2.無理をしない
3.1~2でダメなら市販薬を試す

この段階でどうにもならなかったら、いつまでも市販薬をあれこれ変えて買うのではなく潔く病院へ行くべきです。受診が遅くなればなるだけ薬の種類も量も増える、または高価な薬になるでしょう。

市販薬は受診するよりも安上がりだと思いがちですが、3日分しか入っていなくても高価な場合もあり、結果的には処方薬の方が2週間分で同じくらいの負担で済む場合もあります。

10.生活費を現金で引き出しておく

給料が振り込まれたら、今月の生活費を最初に引き出してその中で生活するようにしましょう。月初めはお金があるような気がして贅沢をしがちなので、質素倹約を旨として生活します。

そうすると月末にひもじい思いをしないで済みます。月末にお金が無いとついついクレジットカード払いをしがちですが、そのカードを使う前に考えてください。それは今月、今買わないといけないものなのか?

なぜ最初にひと月分の生活費を引き出してしまうのか。それは銀行のATMに不必要に近づかないためです。手持ちのお金が無くなるたびにATMに行って引き出すと、必ず多めに引き出してしまうのです。あと2,500円あればいいはずなのに5,000円引き出してしまう。

6,000円必要だったら10,000円引き出してしまう。結局今月トータルでいくら自分が引き出して使ったのかを把握しづらくなるでしょう。

お金がなければ心が荒む

借金の返済に追われているときの生活を思い出すと様々なシーンで当時のつらかった気持ちがよみがえってきます。働いても働いても右から左に給料が流れていくのを毎月毎月苦い思いをしながら眺めていました。

クレジットカードの支払いをするために引き落としがかかる前日にキャッシングをしてそのお金を返済に充ててとりあえずその月の支払いを延滞にせず済ます、そして翌月にはキャッシングの請求も来るのでまた同じことの繰り返し…。

給料日の翌日は仕事の昼休みに人目を避けるように消費者金融のATMをハシゴして返済をしていました。職場の誰かに見られたらどうしよう、知らない人に自分が消費者金融の看板が目立つ建物に入っていくのを見られた時の何とも言えない恥ずかしい気持ちは一生忘れられません。

子供が生まれた暑い夏、買い物帰りに自分が子供を抱きながら汗だくで買ったものを運んで帰る横を外車が通りました。エアコンが効いていそうな車内で自分と同じくらいの年齢の女性が同じくらいの子供をチャイルドシートに乗せて涼しい顔で通り過ぎていった時のあの惨めな気持ちは今でも夏になると思いだします。

自分たち大人のせいで自分の子供まで同じような思いをさせてしまうかもしれないと思った恐怖が、どんなに今の生活を切り詰めても子供が小さいうちに完済をしようと決意させてくれました。

一度完済すると、借金の返済に追われていた時なら惨めに感じたようなシチュエーションになっても卑屈にならない自分に気づきました。後ろめたさが無くなったからかもしれません。毎月怖かった月末の請求書の山も今は10分の1以下になり、今度は来月の生活費を計算するのが楽しくなってきました。

ほんの一時しのぎのつもりが・・・

クレジットカードは上手に使えばとても便利なものですが、使い方を間違えると大変なことになります。消費者金融も同じです。ほんの一時しのぎのつもりが長いお付き合いになってしまいました。

今私は、買い物をする時必ず一度考えるようにしています。これは本当に今買わなくてはいけないものなのか?これが無いと困るのか、と。そしてたとえ店員にどう思われようが変な見栄を張らずに断ろう、店員にどう思われるかよりも大切なものがあると思えるようになりました。

このような借金から学んだ経験を紹介しましたが、みなさんも参考にして、まるべく借金で苦しまないように心がけることをお勧めします。