おひとりさま老後をどうやって過ごす?いまから考えて備えよう

晩婚化が進み、離婚率も高くなっている世の中。今の時代は一人身で一生を終える、ということは珍しくありません。老後を迎えるまでは「おひとりさま」という響きもよく、誰にも縛られない生き方を謳歌できるかもしれませんが、老後の一人は大変だと思います。他人事ではないおひとりさま老後。どんな準備などが必要なのかまとめました。



資産を持とう

持家があるかないかで差が。

定年を迎え、一人になった時に自分がどんな健康状態であるかは想像ができません。もしかしたら闘病生活をしているかもしれませんし、何かしら具合が悪い状態かもしれませんし、逆に健康そのものかもしれません。

想像ができないからこそ、備えが必要となると思いますが、悲しいことに老後は働く意欲があっても働ける環境がほとんどありません。

そんな中、家賃も払い、光熱費も払い、と生活をしていくには年金だけでは大変でしょう。貯金があったとしてもそれを切り崩して生活をしなければいけなくなるかもしれません。

そんな状況であれば、身体どころか、精神的にまで参ってしまいがちです。精神的な苦痛から緩和されるためには、早めに資産を持っておくことが重要かと思います。

自分は資産を持っている、となれば「いざ」というときにお金になるからです。借家で安い賃金の所に住む選択もよいと思いますが、持ち家があり、ローンが完済している状態であれば、少なくともその分の金銭的負担はなくなるわけですので、資産を早いうちから持つ、ということはおすすめです。

なお、それが難しい場合は、公団への転居も視野に入れるとよいでしょう。通常のマンションやアパ―とは、月々の家賃が安くても更新の費用がかかります。

それも2年に1回などといった割と短いスパンでの更新となるので、家賃の金額分は最低でも支払うことになり、大きな負担となるでしょう。

今からでも検討が可能な方は、老後に完済できるプランで資産の所有をお勧めします。

年金の準備をしよう

早いうちから結婚して専業主婦になった人や、長い間社会保険に加入していない人などは老後にもらえる年金に限りが出てくる可能性があります。

社会保険に加入していれば、国民年金に上乗せして、厚生年金も受給される資格がありますので、国民年金だけでは苦しい生活になる可能性があると思います。

可能な方は、社会保険に加入できる働き方を選択し、なるべく老後に苦労しないよう、早い段階から準備をすることをおすすめします。

また、そういった状況が難しい、子供が小さい、介護する家族がいてなかなかそうもいかない、など事情がある場合は、個人年金に加入するという方法もあります。

個人年金とは、任意の保険会社で提供されているサービスとなるようですが、一般的に認識されているように、年齢が若いうちから加入すればその分安い金額でずっと保険を掛けることができる、という仕組みのようです。

個人年金とは国から支給される年金とは別で、加入していた任意の保険会社から満期を迎えると年金が支給されるというもののようです。

おそらく老後は月に1万円でも足しになれば助かる、という生活を迎える可能性もあると思いますので、備えとして任意の個人年金保険に加入する、ということは賢い選択だと思います。

また、その保険があるからという意味でも、老後の様々な負担は軽減されると思います。

貯金をしよう

当たり前のことですが、老後に向けた貯金は早くから行うのがいいと思います。早い人は社会人になってからすぐに貯金に励んでいる人も多いと思います。

老後の貯金は遅くなればなるほど当然ですが貯金できる金額が少なくなります。

遅くに貯金をするのであれば金額を多めに貯金していくことがいいのはいうまでもないですが、今の収入ではあまり貯金できない、というかたは投資信託などで増やす、という方法もありますが、普通の貯金よりもリスクがありますので、慎重に行うよう、専門家とよく相談しましょう。

銀行のサービスとして、財形年金貯蓄といったような名目で貯金ができる商品があります。みずほ銀行のサービスを例にあげると、在職中の積み立てを60歳以降になったら受け取ることができる、といったサービスで、550万円までは非課税になっているなど、銀行によってもサービスが異なると思いますが、こうしたものを利用しておくことも一つの方法だと思います。

何千万と貯めることは普通のサラリーマンでは難しいですが、毎月少しづつでも貯金は欠かさず行うほうがよいでしょう。

みずほ銀行:みずほ財形年金貯蓄
出典元:みずほ銀行(2015年11月時点 著者調べ)



老後にいくら必要か知ろう

シュミレーションが大事

老後に必要なお金、と調べてみると色々な考え方がりますが、難しいことは考えずに単純に試算してみるとイメージが涌きやすくなります。

老後に必要なお金をご存知でしょうか。年金がもらえる年齢は、男性の場合昭和36年4月2日以降、女性は昭和41年4月2日以降の生まれの方を対象に65歳から年金がもらえるようになっています。

となると、世の中で騒がれている年金をもらえる年齢というのは、上記の生まれの方でさえ65歳以上ですから、今働き盛りの人たちはもっと遅い可能性があると想像ができると思います。

単純なシュミレーションとして、年金を頼りにしない、ということで試算すると、現在の収入をベースに考えれば、最低でもその年収×10年をみてシュミレーションを行うほうが賢明かもしれません。

国民年金は本当に家賃程度しかもらえないと思いますので、厚生年金や個人年金で上乗せしていく方法を頼っても、何が起こるかわからないので、現在の年収で裕福に生活をしているようであれば、単純にその年収で65歳から10年間分の75歳までは切り崩しても生活できるようなお金が必要と考えるといいかもしれません。

現在の年収が400万円だとしたら、×10年で4,000万円となりますが、実際は年金や貯金、退職金など頼れるお金もありますので、多めにシュミレーションをするとよいでしょう。

老後にかかる費用(生活費はどのくらい? )|ライフプランシミュレーション|ノムコムの住宅ローン
出典元:野村不動産アーバンネット(2015年11月時点 著者調べ)

身近な人と話しあう

chabidayo
おひとりさま老後を迎えそうだ、と思ったときには事前に家族とそういった話を事前にしておくことが必要だと思います。

人が生きていくには当然お金がかかりますので、活きている間に必要なお金だけでなく、自分が一人で生活していくにあたり、お金以外のところも話しておいたほうがあとあと負担が軽減されることでしょう。

病気になった場合の行きつけの病院を教えておく、認知症などが始まってしまった場合には気が付いてもらえるよう、家族とこまめにコミュニケーションをとっておく、介護が必要になった場合どうしてほしいのかきちんと伝えておく、など。

また、エンディングノートというのが流行っていますが、これは意外と大事だと思います。自分が病気などになって会話が困難になった場合や、最悪亡くなった場合などに、残された家族は悲しむ間もなくそのあとの手続きに追われます。

その際、相続の話にもなると思いますが、銀行の預貯金の口座番号やクレジットカードの連絡先、契約していた回線業者など、もろもろの手続きを家族が行うことになります。

そうしたときに家族が困らぬよう、エンディングノートなどのまとまったところに記載しておくことも必要だと思います。

おひとりさま老後というほどですからもしかしたら家族もいない場合があります。お子様がいなくて兄弟もいなかった人が過ごす場合は、健康なうちに自治会の人とこまめに連絡を取る習慣をつけるなど、誰かしらと連絡が取れるような状況を作っておくことが必要だと思います。

楽しく過ごすために

趣味を見つける

おひとりさま老後を楽しく過ごすには、趣味や特技は必要だと考えておくとよいでしょう。イメージにあるのはゲートボールやカラオケなどがありますが、楽しめるものであれば何でもよいのではないでしょうか。

あまりお金を使う老後を過ごしたくないという人は、友達を沢山作って、自宅でお茶を飲みながら話しをする、という人との交流をメインとして楽しんでもいいですし、家庭菜園やお花などを育てて楽しむ、ということでもいいでしょう。

趣味や楽しみは一つでも十分だと思いますが、複数あったほうがより楽しいかもしれませんし、その趣味によっては頭を使う、指先を使うなど、健康にも良い影響がでるものもあるかもしれませんので、多くの趣味をもつとより良いかもしれませんね。

また、人との交流は老後のうつ病にも効果がありそうです。一人で自宅に引きこもっていると会話もなく精神的にもすさんできてしまうため、老後のうつ病になってしまう可能性があります。

精神的な病は、身体の病よりも治りにくい傾向にあるようですので、そういったことにならないように自分であらかじめ環境を整えておきたいものです。



施設のお世話になる場合

介護施設のことを知っておこう

身よりのないおひとりさま老後を過ごす場合は、賃貸のマンションやアパートに一人で住むか、施設などに入るケースも選択肢として考えておくことをお勧めします。

老人ホームの種類を紹介します。

・サービス付き高齢者向け住宅
バリアフリーなどになっている高齢者が安心して住むことができる賃貸の住宅です。また、生活相談なども可能となっているので一人で考え込まずに専門家に相談することができる環境が整っているそうです。
また、年齢は60歳以上の者又は要介護認定・要支援認定を受けている60歳未満の方となっています。
金額は月に5万円から10万円程度。頑張れば出せない金額ではないですね。

・健康型有料老人ホーム
健康で自立している高齢者が生活する施設となります。こちらは一人で生活することに不安を抱えている人などが利用できる施設となっていますが、介護を必要とする人は利用はできないようです。

月額利用料は、だいたい10万円から40万円ほどになるそうですがかなり高額ですね。

・グループホーム
認知症の方が少人数のグループの中で、食事の支度や掃除などを可能な限り行い、生活を送るという施設になります。

もちろん認知症ですので、介護が必要となりますが、自宅に近い環境で支援を受けながら生活をするので、安心して生活を送ることができるという声もあるようです。
また、リハビリにもなりますので、認知症の進行を遅らせる、という意味でも利用ができる施設になりますので、入居を希望する人も多いのではないでしょうか。

また、個室で生活するため、1カ月あたりの費用は15~20万円程度になるそうですので、こちらも高額となりますね。他には入居一時金として数十万円必要なところもあるようです。対象となる方は要支援2、または要介護1~5の認知症の方とのことです。

他にもたくさんの種類がありますが、状況や目的にあわせた利用が可能となっているため、事前に調べていたほうがあとあと助かるでしょう。

しかし、簡単に介護施設に入るといっても容易ではないと思います。一部紹介したように高額な費用がかかりますので、安く住むのであれば、自宅で身の周りの人が支援をしたり面倒をみたりしながら生活を送ることが現状なのかもしれません。

老人ホームの種類
出典元:老人ホームの種類と選び方(2015年11月時点 著者調べ)

まとめ

おひとりさま老後といっても、男の人が一人で生活をするのと、女のひとが一人で生活をしていくのは全然違うと思います。

男性のおひとりさま老後も増えてはいますが、女性が一人で生きていくには相当な貯えがないと大変ですし、やむ得ない場合を除いては、簡単に離婚をして独り身になることを選択することはおすすめできません。

一生独身だった女性はそれなりに考えている人が多いように感じますので、貯金や老後をしっかり見据えたプランを立てている人が多いと思いますが、結婚をしていて死別ではなく離婚した場合、旦那様の収入は扶養など旦那様のおかげで自分の生活が成り立っていた部分が少なからずあると思います。

そうなるとこれまで積み重ねてきたものがなくなるわけですから、結婚生活をしていた時は裕福だったけど、離婚したら貧乏になってしまった、そうなったと気が付いたときに40歳を超えていた、ということになった場合、老後を考えて行動を起こすことはできますが、保険や貯金、年金のことを考えると準備には遅い場合があると思います。

離婚率が高いといわれているので、再婚してリスタートできればまたそこから積み重ねが可能とはなりますが、結婚をする予定がない場合は、準備が物をいうと思いますので、しっかりと施設やお金のことを調べておくことが大切だと思います。

 ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。