年収700万円の比率が最も高い業界とは?

平均年収700万円の収入を得る上で、最も可能性の高い業界、また職種はどんなものでしょうか?※本記事のデータは、2015年11月時点にでの筆者調べとなります



平均年収602万円の「製品企画」とは?

製品企画は、メーカーが製造販売する製品に関し、そのイメージを決定して開発に結びつける仕事です。電気や機械に関わる企業での企画仕事では、工業系製品の開発に関わることになります。製品企画が担当することになる仕事の内容の一つとして、企画書の作成が重要です。

新しい製品のイメージを制作スタッフと共有するためには、参考になる資料を作成しなければなりません。マーケティングにより得た情報を元にし、新たに発想した製品イメージをまとめ、企画書を作成します。さらに企画書を元にして、プレゼンテーション会議を重ねたのち、製品開発にこぎつけることができます。

技術系の業界で製品企画スタッフとして働くには、機械や電機関連の開発知識や経験を持っているかどうかが、仕事をこなす重要な手掛かりです。企画の作成段階で、企画対象の製品が技術的に実現可能であるか、さらにはコスト面で許容範囲であるかの判断が必要です。往々にして製品の企画段階では、現実にそぐわない発想がされがちです。製品企画のスタッフが、技術的知識や開発経験を持っていれば、現実に即した企画が立案されやすいです。

また企画段階でも、開発技術者と頻繁に意見交換を行うのが、製品企画担当者にとっての常です。それだけに、互いのコミュニケーションのための専門技術用語や知識は、理解しておいた方が有利です。技術者として優れた能力を持った人物が製品企画の担当者となれば、開発スタッフも心強いです。



平均年収606万円の「プロセスエンジニア」とは?

プロセスエンジニアとは、半導体などの電子基板を作るためのプロセスを確立・簡潔化する職業のことです。発注された半導体の電子基板を再現するためには、ガスや装置内の電圧や温度といったものを精密にコントロールしなくてはいけません。そこで、ガスの種類や電圧・温度組み合わせなどを何百通りと検証し、さらに評価と分析をすることを繰り返して最適なプロセスを確立していくことが、プロセスエンジニアの仕事です。実際には、原料や副原料の決定から始まり、工程方法の確立や必要なエネルギー計算など半導体作成にかかわる、概ねすべてのプロセスを決定する必要があります。

プロセスエンジニアになる為には、化学的な知識の保有は必要不可欠です。それは半導体を作るには、数多くの化学反応が利用されており、化学の知識が欠けていると危険な状況に陥る恐れがあるからです。さらにそれらの化学反応は様々な精密機械によって支えれているために、物理や機械設計・制御に関する知識も必要とされる場合がほとんどです。しかしこれらの知識を身に着けることによって、各職種の製作者から提示された方法だけでなく自分だけの工夫ができるようになるためにプロセスの幅が広がりやすくなります。

上記に挙げたようにプロセスエンジニアには多くの知識が必要となりますが、一方で入社後に専門知識を習得する人がほとんどを占めています。未経験であっても、知識や経験を取得していけば、お客様の要求に応えられたり、自分なりの開発ができるようになるなど、楽しみを見つけられるようになるでしょう。

平均年収640万円の「セールスエンジニア」とは?

セールスエンジニアとは、技術面に長けた知識や経験を持つ販売スタッフです。機械や電子機器の製品は、その販売活動において高度な知識や経験を持っていた方が有利です。顧客に詳しく製品やサービスの内容を紹介したり、疑問に対して答えられる能力があれば、セールス活動はスムーズに進みます。そこで、従来の販売専門スタッフに加え、技術面でのサポートを販売現場で行うセールスエンジニアの役割が重視されます。

この職業の具体的な業務内容は、販売スタッフと行動を共にし、顧客企業の担当者に対してのセールスの支援活動に携わります。セールス業務の中で、顧客への高度な技術的説明や要望に合った提案が必要な場面で、セールスエンジニアに活躍の場面があります。また販売活動の他の業務内容として、自社製品の導入が決まった後のサポート活動も、セールスエンジニアが担当する場合が多いです。納品した製品やサービスに技術的なトラブルが生じたならば、現場に赴いて問題解決のサポート業務に携わります。

セールスエンジニアは、専門的な知識と経験に基づいて、高度な技術的サポートができなければなりません。このことから、開発現場の技術者からのステップアップの一つとして、セールスエンジニアの仕事が選ばれるケースが多いです。またその上で、営業スタッフとしてふさわしいコミュニケーション能力やセールステクニックの知識と経験についても、この職業では同時に求められます。



平均年収593万円の「回路/システム設計者」とは?

最近の電気回路の設計は、デジタル回路が主流になってきています。

設計を行うに当たりまず最初に行わなくてはならないことは、求められた機能を実現するために使用するデバイスの選定です。国内・国外様々なメーカーのデバイスを調査します。必要であれば、そのデバイスの評価をしなければなりません。

使用するデバイスが決定すると、ブロック図を作成します。ブロック図とは、どのデバイスをどのような順番で接続して、信号を流すのかを表す図となります。通常は、ブロック図が作成できた時点で、有識者が集まって、不具合がなさそうかどうかの徹底的な検証を行います。

次には、具体的な回路図入力を行います。具体的にデバイスの配線情報を専用のCADにて入力を行います。回路図入力が終わった時点で、再度有識者により、レビューが行われ不具合が無いかどうかの検証を行うのが一般的です。

回路図入力が終了すると、実際の基板設計へと移ります。多くの場合は、基板設計は専門の基板設計会社に任せるため、システム設計者は基板を設計するための各種条件をまとめ上げます。たとえば、基板上のデバイスの配置の指定・デバイスとデバイスを接続する配線の太さや長さの指定。インピーダンス指定がある場合は、その指定などを記載した仕様書をまとめ上げます。

基板設計データが出来上がると、そのデータを目視で確認します。その作業は「検図」と呼ばれます。その後、基板にデバイスを実装し、通電作業を行い動作に問題が無いかを検証します。必要な知識は、電気・電子の一般的な知識と、CADをオペレーションするためのスキルになります。

平均年534収万円の「CAE解析」とは?

CAE解析の「CAE」とは、「ComputerAidedEngineering」の略で、コンピューター上に製品の情報をインプットし、その製品のシュミレーションをすることを言います。いろんなものが開発され、市場に出回っている昨今、それらの試作品を逐一作っていたのでは、莫大な費用と時間を要するでしょう。何度も何度も試作と改良を繰り返して、私たちの手元に届いているのです。実際にそれを作る前の段階にコンピューター上でシュミレーションを行うのがCAE解析という技術なのです。

このCAE解析、実際に試作品を作るわけではないので、製作費の削減・材料の無駄遣いの軽減、時間の短縮などのメリットはあります。ですが、そのコンピューターのシステムに問題があったら、試作品の情報をインプットし間違えたら、実際に作ってみたときにどうなっているかは作ってみないとわからない、などのデメリットもあると言えるでしょう。

例えば車を作るときにも、CAE解析は使われています。このエンジンだったらこれくらいの燃費でこれくらいの加速度、などのシュミレーションを行います。この材料を使ったらこれくらいの強度、などの計測にも使われます。それらを試作するだけでも、車を1台作りあげて計測するのか、コンピューターで計測するのかでは大幅に時間も費用も変わってくるでしょう。

資源を大切に、と謳っている現代、こういった経費も無駄遣いも減らしていくための技術は、必須となっているのではないでしょうか。

平均年収533万円の「制御設計」とは?

制御設計は、機械などの製品が、目的通りに動作するよう、コントロール部分を形作る仕事です。機械や電子機器が目的に応じた複雑な動作をするには、高度な制御の設計があるためです。制御設計の業務内容は、あらかじめ定められた仕様に従い、コントロール構造を決定していくものです。

まずは、与えられた仕様の資料を詳細に分析し、読み解く必要があります。その上で、目的の動作を製品にさせるためにはどのように制御すればいいか、具体的に設計を進めます。制御部分の品質次第で、製品の性能や故障率は大きく変わります。そのため、制御部分の設計を担当する者の責任は大きいです。

制御設計の仕事をこなすための能力として、設計を担当する分野の技術に関する詳しい知識を熟知していなければなりません。機械や電気など、制御設計が携わることになる製造現場は多岐に渡ります。担当する分野に関して、設計技術はもちろんのこと、機械工学や電子工学などの基本的な知識は必要最小限必要です。

また、製品開発はスタッフがチームを組んで進めることが多く、一人で開発業務を行うのは稀です。制御設計担当者の立場から、他のスタッフとのコミュニケーションは重要です。またこの仕事では、デジタル設計の知識やテクニックを詳しく持つと有利です。かつて設計業務では、紙の上での作業が主流でした。しかし現代においては、CADなどのデジタル技術を使った設計手法が多く取り入れられています。

平均年収503万円の「エンジニアリング」とは?

電気業界やIT業界等の多くの分野において、エンジニアリングという仕事が行われています。エンジニアリングを行う人をエンジニアと呼び、その種類は様々です。1990年代まではアナログ技術が重宝されていたため、アナログ技術しか持っていないエンジニアも多くいましたが、今ではデジタル技術を有していないと活躍する場面が極端に少なくなります。そのため、どの業界で働くエンジニアでもある程度のデジタル技術を保有していることが多いです。

電機メーカーなどのデジタルのエンジニアリングをメインとしてる企業ではデジタル技術は必須です。例えば、最近急増しているのはネットワーク関連のエンジニアです。情報社会が確立されて久しいですが、最近ではクラウド型のサービスを提供する企業が増えてきたこともあり、ネットワークについての深い知識を持っている技術者が多く求められています。

ネットワークエンジニアになるには、ネットワークスペシャリストの資格を取得する必要があります。厳密には資格がなくても、ネットワークエンジニアとして働くことは可能ですが、その場合はネットワークスペシャリストの有資格者の元で指示を受けながらの作業となります。

ネットワーク以外のIT系の業務を担当するエンジニアも多く求められていますが、IT系のエンジニアになる場合も、基本情報処理技術者やソフトウェア開発技術者といった資格を取得しておいた方が仕事の幅が広がります。IT系のエンジニアリングを行うには、日々進化するIT技術を常に把握しておく必要があります。

平均年収494万円の「生産技術」とは?

生産技術とは、製品を量産するに当たり、あらゆる問題点を抽出し、スムーズに量産を行うための検討を行う技術となります。

特に電気・電子系となるとプリント基板のチェックから作業が始まります。自社の工場にて実際に部品を実装する際に、さまざまな条件があるはずです。たとえば、デバイスの大きさに下限があったり、基板の端から5ミリ以内の部分には部品を実装できないなど。これらの条件を満たしているかどうかを徹底的に検証を行います。

次には、実際の工場の中での量産における問題点の抽出を行います。一枚のプリント基板を実装するのにどのくらいの時間がかかるのかや、その基板に不具合が無いかどうかをどのように検証するのかなどの検討を行います。また、手作業が入る場合には、その作業にどのくらいの時間がかかるのか、何人必要なのかなどの検討を行い、その人件費が最小に抑えられるように検討を行います。

基板の状態で、調整作業などが必要になる場合もあります。その場合は、調整するためのソフトウェアを開発する必要があります。よって、プログラミング技術が必要となる場合も多いかもしれません。

生産技術部門で働くに当たり必要な技術としては、電気・電子の一般的な知識と、各種部品の最新動向、ラインで使用する部品実装マシンの動向などです。また、最近では工場の海外進出や、海外デバイスを使用することが多くなっていることもあるため、語学力が必要になる場合もあります。