「旦那が国保に加入、私は扶養に入れる?」の疑問をスッキリ解決!

自営業の主人と結婚しました。国保に入っていますが、家族は扶養に入れますか?」国保の保険料の考え方は、社会保険とは違っています。自営業や無職の人は、国保の加入が法律で義務付けられています。しかし、国保加入者の家族は扶養にはならないと言います。では、保険料は誰が払うの?国保の扶養に関する疑問にお答えします!



国保に加入するのはどんな人?

日本に住んでいる人であれば、何かしら加入が義務付けられている”健康保険”。サラリーマンの人なら、多くは会社の健康保険組合に加入していると思います。そしてサラリーマンの家族は、旦那が加入していれば扶養という形で保険証を発行してもらえますよね。

国民健康保険に加入するのはどういう時か、ご存知ですか?国民健康保険は、自営業の方・農業の方・パートやアルバイトで勤め先の健康保険に加入していない人・会社を辞めた人・1年以上日本に滞在している外国人登録されている人が加入対象者になります。

国保には”市町村国保”と”国保組合”がありますが、”国保組合”の種類と数は業種によって色々あります。医師・歯科医師・薬剤師・建設業・税理士など…厚生労働省の統計によれば、日本全国に国保組合は165あるそうです。自営業の人などは、その内のどこかに必ず加入しなくてはいけないのです。

このような国保の中身を詳しく知っている方は、多くないかもしれません。国保は法律上義務付けられているものなので、滞納してしまうと大変です。よく分からないという人も、なんとなく知っている人も国保の保険料と扶養について今一度考えてみませんか?

旦那の扶養に入れば大丈夫…?

夫がサラリーマンなら、その妻は国保に加入しなくてもいいのでしょうか。社会保険場は、妻の収入が年間1,030,000円以内であれば扶養と認められ、国民年金の支払い義務はありませんでした。国保の場合はどうなのでしょう。保険料の支払い義務はなくなるのでしょうか?

「旦那の扶養に入れば大丈夫?」という疑問に答える前に、国民健康保険の考え方と仕組みについて見ていきましょう。考え方を知れば、国保での扶養の扱いがどうなっているか分かりますよ。また、「健康保険の方が国保よりお得」というのは本当かについても考えてみたいと思います。

国民健康保険はどうして加入義務があるのか。旦那が無職になってしまった時はどうなるのか。意外と知られていない国保について、特に「国保も旦那の扶養に入れるか?」の疑問にお答えします!



国保における扶養の存在

国保の種類には、市町村が運営しているものと、国保組合の運営するものがあります。市町村の国保で保険料は、前年の所得によって計算されるので毎年金額が変わります。また、住んでいる市町村によっても保険料が変わるので、所によっては高額になる事もあると言います。

厚生労働省の調査によれば、国保の保険料が年収の10%を超える所がある一方で、安い所では年収の7%ほどといいます。金額で言えば、300,000円も差が出る事もあるというのです。国保は高い!とよく言われますが、市町村によってこれだけの格差があるのは驚きです。

国保の保険料の計算方法には4つあり、どの計算方法を用いて保険料を割り出すかは各市町村に委ねられているようです。このうち1つだけを採用している所もあれば、複数の計算方法を採用している所もあるそうです。その計算方法は次の通りです。

・所得割…前年度の世帯全体の所得額に応じた計算方法。
・平等割…一世帯ごとに金額が決められるもの。別名、世帯割とも言われる。
・均等割…世帯の加入者数に応じた計算方法。
・資産割…世帯が所有する不動産などの固定資産税によって計算する方法。

前年の所得金額によって保険料が変わるので、自分で計算するのは面倒で作業に手間がかかりそうです。保険料を自動計算できるサイトもあるようなので、保険料の目安に試してみるのもいいかと思います。

国民健康保険計算機|全国の市区町村の国民健康保険料を自動計算できる
参照元:国民健康保険計算機(2015年11月、著者調べ) あなたの年齢と年収からお住まいの市区町村の国民健康保険料を自動計算します。自分の保険料を計算できます。

え!国保に扶養はないの?

気になる国保の扶養、旦那が国保に加入したら妻は扶養に入れるのか?答えは「扶養には入りません」です。詳しく言えば、国保に扶養という考え方は存在しないのです。

「え!国保に扶養はないの?それじゃあ家族の健康保険はどうなるの??」それに答えるためには、国保の考え方を学ぶのが早いかもしれません。

国民健康保険は、”国民健康保険法”で定められた日本に住む人は必ず加入義務のある医療保険です。運営者は各市町村のものと国保組合のものと2通りあり、被保険者の保険料は前年の所得などに応じて計算されています。

国保は基本的に日本の各市町村に住んでいる人全てが加入対象とされています。ただし、生活保護を受けている人や後期高齢者医療制度の被保険者、国保組合加入者・その他の健康保険に加入している人は除外されます。

なぜ家族は扶養にならないのでしょうか。国民年金で耳にする扶養控除ですが、国保では”扶養”という概念そのものが存在しません。家族といえども、その一人一人が被保険者とされているのです。そういうわけで「扶養には入れない」という答えになるのです。

ちなみに今、ご説明している国保とは”市町村国民健康保険”の事を指しています。同じ国保でも、”国保組合”はまた内容が異なる事があるため、参考までとしてください。

世帯主の夫がサラリーマンだった場合には、夫の会社で健康保険に加入していれば、家族も加入できますので問題はあまりないと思います。しかし夫が自営業だった場合は、妻やその子供、同居している親は国保の加入義務があるという事でした。国保加入者の家族は個別に加入しなければいけないのでしょうか?

国保の保険料と支払う人?

先ほど、国保では家族一人一人が加入者になる可能性があると解説しました。国保の加入義務がある人を夫婦+子供+両親という家族構成をモデルに考えてみましょう。

・夫(世帯主)…自営業、国保加入者
・妻…パート、雇用先健康保険未加入
・子供…小学生
・両親…両親ともに60歳、無職

この場合、国保加入義務のある人は「妻」「両親」となります。子供は小学生のため、収入はありませんので所得の点で言えば、対象者にはなりません。また両親は60歳・無職と言うモデルケースですが、国保では無職でも加入義務があるとされています。そのため、加入対象者になります。

国保の保険料を払うのは、世帯主とされています。扶養は存在しないという事でしたが、保険料の計算方法にあるように”所得割”や”均等割”を使えば、各世帯の加入者数に応じた保険料などが分かるというのです。そして世帯を代表して、世帯主が支払いをする事になっています。

世帯主が自営業の家族は、それだけで国保の保険料が大きな負担となっているようです。しかし、ある条件を満たしている場合には、軽減したり減免することもできるのです。

国保を軽減・減免する条件とは

どうしても保険料が払えないという人のために、国保では保険料の軽減や減免を、ある条件を見たしている人に限り認めています。国保の軽減・減免は申請をしないと適用されませんので、対象者で減免を希望する場合は各市町村へ申請をしてください。

国保の加入要件で、加入対象者から除外される人について少し触れていました。保険料の軽減・減免を認められているのは次のような人です。

・後期高齢者医療制度の適用者
・障害者の方(障害者手帳を公布されている)
・天災などの被害に遭って、支払いが不可能な場合
・無職で収入の見込みがない人

減免額の割合は、自治体によって異なります。お住まいの市町村のホームページなどに記載されていることもあるので、そちらでご確認ください。

保険料が減額される条件は、前年度の所得金額で決まります。自治体によって減額割合は違いますが、基準の所得金額に達していた場合、決められた割合(7割・5割・2割)というように減額されるようです。

他にも市町村によっては、「服役中のため所得が見込めない人」というような場合も書き加えられていました。所により、減免の条件が多少違う事があるようです。申請の際には、お住まいの市町村に問い合わせる事をお勧めします。

全商連[全国商工新聞]
参照元:全商連(2015年11月、著者調べ) 国保の保険料減額割合、減免割合について説明しています。

国保組合の加入者【家族と扶養】

市町村が運営する国保では、扶養の概念がないことが分かりました。国保組合ではどうなっているのでしょう。全国に165団体あるという、国保組合。すべて見る事はできませんが、家族の扶養があるのかどうか調べてみましょう。

国保組合は、国民健康保険法に基づき作られた医療保険者をいいます。15人以上の発起人が規約を作成し、300人以上の組合員予定者の同意を得て、各都道府県知事に許可を得て設立が認められるとされているそうです。組合は、同業者通しで作られるという特徴があります。

国保組合では扶養があるのか?

国保組合で、加入者の家族は扶養の扱いがあるのでしょうか。結論は「扶養は存在しません」。通常の国保と同じく、保険料の請求は世帯ごとになるため、家族に1,300,000円以上の所得者がいたとしても、自営業の家族であれば被保険者となります。

国保組合の保険料は、通常の国保とは計算方法が違います。国保組合によって計算方法は異なるようなので、保険料の金額が知りたい時には各組合に問い合わせる必要がありそうです。

社会保険では親族が扶養認定の条件でしたが、国保組合では同一世帯が条件のため、同居している親族以外の人も被保険者として世帯構成員にカウントされるそうです。ほかにも、別居している子供(学生)は別世帯であっても被保険者になります。

また、国保組合の加入要件から外れてしまった場合には、市町村の国保に加入しなければならないという点も注意が必要です。国保組合の被保険者資格がなくなった時には、市町村で国保の加入手続きをするようにしてください。

国保組合とは(健保との違い・メリット)|組合のご案内|全国土木建築国民健康保険組合
参照元:全国土木建築国民健康保険組合(2015年11月、著者調べ) 全国土木建築国民健康保険組合での扶養の扱いについて説明しています。



夫・国保、妻・社保、子供は?

いまのご家庭では、夫婦共働きと言う所がよくあります。妻も正社員という所も少なくありません。国保についての疑問の中に、「夫が国保で、私が社会保険に入っている場合、子供を私の扶養にできるでしょうか?」というのを見かけます。

夫が自営業で、妻が正社員の場合、妻は雇用先の健康保険に加入しているでしょう。国保と健保では保険料に大きな差が出るのでしょうか。健保の方がお得なのでしょうか?

国保の保険料と社会保険の違い、子供を扶養にできるのかについて見ていきたいと思います。

国保と健保の違いはどこにある?

国民年金と厚生年金の間では、保険料が分かりやすく違っていました。どのような違いかというと、国民年金が”老齢国民年金”のみに対して、厚生年金は会社が保険料の半分を持ってくれているため”老齢国民年金+老齢厚生年金”と2層構造になっているのです。

国保と健保ではどうでしょうか。国保は一世帯に対して所得割や、均等割などの計算方法を使って保険料を計算するのでした。その金額はどうなのかというと、各市町村によって計算方式が異なるため金額を一概に言う事が出来ません。自動計算機で目安を見るか、市町村で調べる事になります。

健保では被保険者の所得で健康保険料率が決まっています。さらに被保険者が40歳以上65歳未満の人であれば、介護保険料が上乗せされるのです。ちなみに介護保険料は、健康保険では給与に決まった保険料率を掛けて計算しますが、国保では前年の所得を基に計算するそうです。

国保の保険料が計算してみなければ分からない以上、2つを比べてどちらがお得か判断するのは難しいかもしれません。2つの違いは、”同一世帯の構成員”か”被保険者の扶養者”かという事になりそうです。

夫が国保で、妻が社保の場合に子供を妻の扶養にできるかどうかは、健康保険組合の規定によるところが大きいと思います。2人の所得者の内、所得額が大きい方の扶養とする、というような決まりになっている所もあるそうなので、悩んだ時は所属する健康保険組合に問い合わせされるのをお勧めします。

もっと詳しく知りたい「介護保険」 [3] : 知るぽると
参照元:金融広報中央委員会(2015年11月、著者調べ) 老後の支えの介護保険。介護サービスや介護保険料など介護について、わかりやすく解説します。

結論!国保に扶養はありません

国民健康保険、通称”国保”。保険料が高い!と話題になりがちですが、国保の中身について詳しく知っている人は多くないかもしれません。総務省の調査によると、平成26年度の国保加入率は、日本の総人口のおよそ30%ほどだそうです。実際には対象者でも未加入の人もいるため、保険料が上がっていると言う意見もあります。

家計を管理する主婦にとっては、保険料の金額は大きな関心でしょう。複雑な計算方法で決められる国保の保険料を知るには市町村に問い合わせるか、自動計算機などを使って目安を知るなどの方法があります。国保に切り替えがある時には、一度試してみてはいかがでしょうか。おおよその額が分かれば、家計の予算も立てやすくなりますね。

国保は、健康保険に加入している人を除いた全ての人に加入が義務付けられています。国保には扶養という考え方が存在しません。一世帯につき国保の保険料が請求されるので、退社した時や、出産した時などにはお住まいの市町村に国保の加入手続きをするようにしましょう。 ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。