年収600万円の職種とは?

平均年収600万の比率が最も高い職種とは、どんな職種なのでしょうか。その業務内容と求められるスキルをご紹介します。※本記事のデータは、2015年11月時点にでの筆者調べとなります



平均年収499万円の「研究開発者」とは?

研究開発者は、研究対象の分析を通して、問題解決などに結びつけるのが仕事です。関わる技術の内容は多岐に渡り、修得している高度な開発力を用いて、研究に携わるのが業務内容です。まずは、調査と分析がこの仕事の重要な役割です。研究対象について詳細に情報を収集し、研究に必要となる基盤を作り出します。また、研究を進めるためのプランの立案も重要な仕事です。

現実的な研究開発計画を案出し、スケジュール管理を行うのも仕事のうちです。その他、研究結果から得た結果を資料にまとめ、情報を共有できるよう整理する作業も重要です。研究開発は、チームスタッフと共に行うのがほとんどであるため、互いのコミュニケーションを図るのは仕事のうちです。

研究開発として仕事に必要となる知識や経験は、どのような研究分野に関連するかによります。医療や化学系などの技術職では、薬品を扱うケースが多々あります。そのため、各種の薬品に関連する知識が強く求められます。時に薬品は事故を起こす原因となったり、人体に悪影響を及ぼすものも多いため、高度な知識と厳密な管理能力を必要とします。

また研究開発には、論理的で客観的な思考能力が強く求められます。開発の前提となる情報を元にし、有益な結果を導き出せるかどうかが重要です。このような思考能力を持つには、常日頃から論理的な思考を行う経験が大きく関わります。また、論理的な結果を導き出すテクニックの知識も欠かせません。



平均年収442万円の「製造技術者」とは?

製造技術者とは製品の研究、開発、設計が終わり実際に製品を市場に出すために生産するための設備や生産体制を作る技術者のことです。具体的な仕事内容は製品の製造に必要な機械の導入、配置、製品の歩留まりの改善や生産コストの削減、エネルギー管理、製品を製造するために必要な人材の配置、ほかには不測の事態があったときにはトラブルの対応をします。

ここでは生産するための設備を整えた後に不具合などが出れば問題の解明改善が求められます。また製品の製造が難しい場合には設計部門と話し合って仕様の変更を行ったり、市場での売れ行きによって生産する製品の数量を変更したりそのために必要な機械、人間の管理を行います。

製造技術者に必要な知識や資格ですがまずは工場を設計するためには図面を書く必要があるので、パソコン上で図面を書くソフトであるCADを使える必要があります。一般的には機械技術者であればボイラー、電気技術者であれば電気工事士、化学であれば危険物などが活きる場合があります。

共通して役に立つ知識は良い製品を安定して提供するための品質管理工学や現場で働いている人が安心かつ安全に働くための環境を作るための衛生管理の知識、ほかには工場内の財務も担当する場合であれば、簿記をはじめとした会計の知識があると役に立ちます。あとは生産する製品や工場の設備内容によって変わってくる部分があるので会社ごとに必要な知識や資格が増えてきます。

平均年収442万円の「設備技術者」とは?

設備技術者が活躍する分野は多数あります。医薬品製作所や石油化学プラント、食品工場などで設備の点検や修繕作業などを行います。医薬品メーカーや食品メーカーなどの事業活動を支えるために重要な役割を担っています。 設備技術者の行う仕事は多岐にわたります。トラブル等で設備が破損した場合、事業が停止する事態を招いてしまうことがあります。それだけでなく、大きな事故を誘発し、周囲の環境や近隣住民に多大な影響を与えてしまう可能性もあります。

そのような事態になった場合、企業の損失は計り知れません。設備技術者はそういった事態が起こらないように設備が常に良好な状態で運用されるようにメンテナンスを行い、異常が見られた場合は早急に復旧作業を行います。近年、化学プラントの事故の発生数が増えていることにより、多くの企業が設備倒壊に関する危機意識を高めています。それに伴い、設備を適切にメンテナンスできる設備技術者の需要も高まっています。

設備技術者にはなるには、特に必須の資格などはありません。ただし、自分が担当する設備に関する資格は持っておいた方が採用される確率が高くなりますし、任せてもらえる仕事も増えます。たとえば、石油化学プラントには電気系の設備や水処理の設備など、様々な設備が存在します。その中で電気系の設備を担当するのであれば、第1種電気工事士の資格を取得しておくと良いでしょう。

また、水処理の設備を担当するのであれば、下水道検定第1種を取っておくと良いです。自分の担当する設備に関連する資格の受験勉強をすることにより、その設備の基本設計や運用方法など、業務を行う上で必須となる知識も身に付けることができます。



平均年収413万円の「生産管理者」とは?

生産管理者の仕事は、モノづくりを行うに当たり必要な作業を一貫して行うことです。

ます最初の仕事としては、商品を作るための資材調達から始まります。その際、少しでも安い材料を、確実な納期で納入してくれる資材調達先を見つけることがポイントとなります。

次には、生産計画を立てます。販売計画と連動して工場を動かすことが重要となります。販売部門との密なる打ち合わせを行うことと、実際に生産を行うに当たり、どのくらいの工数が必要になるのか、生産に当たりどのくらいの時間がかかるのかなどを細かく分析することが重要です。

その後、実際に生産に入りますが、その時には計画通りに生産が行われているかを日々検証してゆき、計画とずれが発生した場合は修正案を出しながら、修正してゆきます。

生産された製品を、管理するのも生産管理者の仕事となります。製品を長い間倉庫に眠らせておくと棚卸コストという無駄な費用が発生してしまうため、生産終了後速やかに出荷できるような生産計画を立てることが重要になってきます。

生産管理者には、モノづくりに関する幅広い知識が必要になります。実際に何を作るかによって必要な知識は異なってきますが、生産する製品の動作原理などを学んでおく必要があります。また、一般的な知識として、原価管理知識や、安全衛生関連の知識などが必要になります。工場をスムーズに稼働させるためには現在では多くの工場が採用している「かんばん方式」などについても学んでおく必要があります。

平均年収453万円の「品質管理責任者」とは?

日本製の製品は、世界的に評判がよく、特に耐久性や寿命では秀でている傾向にあります。また、高品質な製品を大量に生産できる技術は、日本が自慢できると言っても過言ではないでしょうか。

ものづくりにおいて高い耐久性や長寿命な製品を大量に作る場合、製造過程や方法を指揮する人が不可欠になります。「品質管理責任者」は化学製品や食品などの製造の際、制作方法や過程について指示を出し、不良品が出ないようにチェックするのが主な仕事となります。

例えば、自動車メーカーの場合、検品スタッフからの報告を受け、本社とのやり取りを行います。やり取りは基本的に不具合があった時に行うものであり、改善策を考えながら改良を重ねて行くというのが一般的です。

品質管理責任者になるには、まず小さな異変に敏感になり、異変の解決方法について考えることが大切です。

例えば、みかんのへこみ一つに対し、なぜこうなってしまったのか、どうすれば解消されるのかなどを中心となって考える責任があります。今回挙げたみかんのへこみの場合は、箱への詰め方などを工夫するという考えが、再発防止に繋がる確率が高いです。

また、製造において全体の運用を把握し、効率よく製造が進むための工夫を考える知識も役立ちます。そのためには、日頃から困っていることについて疑問をもち、どうやったら解決するのかということを考えて実践し、改善に向けて動くという行動を積み重ねることが重要になります。

平均年収453万円の「品質保証責任者」とは?

メディカル、化学、食品業界では、扱っている製品が患者様の体に直接入ることが多いため、製品の安全性や品質を担保する「品質保証」という仕事が大変重要な役割を果たします。特に医薬品の品質保証業務はGQP(Good Quality Practice)という法律で細かく規定されており、国から条件を満たさないと判断された場合、製造の中止を命じられる可能性もある重要かつ厳格な業務になります。

品質保証責任者は、統括製造販売責任者と安全管理責任者と共に「3役」と呼ばれ、医薬品製造販売の品質保証業務の責任を負う重要な役割を果たします。

品質保証責任者の具体的な業務は、大きく分けて「手順作成」、「実行」、「改善」の3つになります。「手順作成」では、国が定める基準を基本にした自社の品質保証ルールを決め、それを手順書と呼ばれる書類にまとめます。国の基準を参考に自社製品の出荷基準などを手順に定めていくのです。次に「実行」では、決められた自社のルールに基づき、これを実行していきます。ここで重要なのは、実行したことを証左として逐一記録に残していくことです。また、実行中にお客様からのクレームなどがあれば、その内容を検討し必要な「改善」を実施していくのも重要な業務になります。

品質管理責任者になるための資格として学歴等の基準はありませんが、GQPなどの法規や品質マネジメントの基準であるISO9001に対する理解は必須になります。また、業務を適切かつ円滑に進める能力を有すること、販売部門に所属していないこと、というGQP上の要件があります。

平均年収541万円の「臨床開発担当者」とは?

臨床開発という仕事は、主に大きく三種類の仕事があります。一つ目は、新しい医薬品の開発です。二つ目は、開発した医薬品を実際に患者や健康な人に投与するという治験を行い、その薬の副作用についての詳細や薬剤の有効性などを調べて、それをまとめた資料を厚生労働省に提出する仕事を行います。三つ目は、承認され市販された新薬のデータ調査や効能の幅の拡大といった仕事です。

このような三種類の仕事を、臨床開発モニター、データマネジメント、統計解析、メディカルライティング、薬事、プロジェクトマネジメント、QC、QA、メディカルドクターといった役割に分担されます。

臨床開発職に就くにあたって必要なスキルは、医療に関する専門知識はもちろん、情報処理やデータ管理、資料作成といった仕事もあるのでコンピュータのスキルも必要となります。また、臨床開発職はグローバル化が進んできているので英語を話せるということも必要となってきます。

臨床開発職で大変なことは、医療機関を含めて色々なところに出向かなければいけないので出張や外勤が多くなること、治験や書類作成などによって残業が多いこと、承認までの流れが中々スムーズにいかないことも多いので気苦労があること、そして責任が重いことなどが挙げられます。

しかし、一方で臨床開発職の魅力は病気に悩まされている患者が待ち望んでいる新薬の開発に携われることです。このような臨床開発職は必ず人々の生活に役に立てる仕事です。

平均年収493万円の「薬剤師」とは?

国家資格の1つである薬剤師の活躍場所は多岐にわたります。病院や調剤薬局はもちんですが、ドラッグストアや製薬会社などに勤務することもあります。薬剤師の主な仕事は、調剤薬局の場合、処方箋に基づいての調剤業務や患者の方への服薬指導です。また、患者の薬歴を管理して、どれくらいの薬が投与されているのか、副作用による影響はないかなどを確認することも任されます。病院では、医師や看護師と連携して、症状に合わせて臨機応変に対応していくことが求められます。

さらに、病院では治験業務などで新薬の製造などにも携わることがあります。ドラッグストアは、患者以外の方も利用する場所なので、とにかくコミュニケーションを大切にしながら、その方が何を求めているのかを理解し、的確に薬を勧めていくことが重要です。当然、どの職場でも同じですが、薬品の管理は徹底して行わなければなりません。品質変化が発生したりしないような環境づくりや調剤に必要な量を把握しておく数量管理が重要です。

そんな薬剤師を目指すには、薬学系の大学に進学し、国家資格を取得する必要があります。国家試験を受験するためには、6年間の薬剤師養成課程を修了しているか修了見込みでなければなりません。試験範囲は、基本的な科学や生物の知識に加えて衛生、薬理学、法令など幅広い分野に及び、合格のためには相当な勉強量が必要です。

そして、薬剤師を目指すのであれば、学力はもちろん必要ですが、それ以外にも、患者のわずかな症状に注意深くなる観察力やmg単位での調剤における圧倒的な集中力が不可欠です。そして、新薬に対して常に関心を持って仕事ができるだけの興味がなければなりません。