オートローンは金利だけで選んでいいの?失敗しない選び方まとめ

自動車を買う際にローンを組む方も多いのではないでしょうか?オートローンは自動車会社、信販会社、消費者金融、銀行、信用金庫と様々な金融機機関で取り扱っています。よくわからずディーラーの言われるままにしていると大きな損をすることも。車選びと同じくらいローン選びも大切です。



オートローンの金利はバカにならない

車を購入する時、どの車を買うかばかり気になって、ローンをどうするか考えていない人が多くいるようです。実際にお金の心配をしなくても自動車会社は信販会社を保有しているため、ローンを紹介してくれます。しかし車の購入は大きな買い物です。金利の負担も実はバカになりません。

オートローンの金利はさまざま

オートローンの金利は本当にさまざまです。銀行や信用金庫などの金融機関、大手消費者金融、○○クレジットや○○ファイナンス○○カードというような信販会社など、様々な会社がローンを扱っており、金利も様々です。
商品すべてを把握しておくことは不可能に近いですが、できるだけ多くのオートローンの金利と実際の負担額を事前に知っておくことで、購入できる金額に幅が出てきます。

実際にいくら違うのか

それでは実際にローンによって金利がいくら異なるのか計算してみましょう。実際にすべてを比較することは不可能ですので、ここでは自動車メーカーの信販会社と金利の低いネット銀行のオートローンで金利の比較を行ってみることにします。
人気車種であるスバルのレヴォーグを何もオプションをつけずに2,910,000円で購入した場合で計算してみましょう。

*スバルファイナンス(スバルの子会社)で7年ローンを組む場合
金利:3.9%
毎月支払額:39,642円
総支払額:3,329,928円
利息支払額:419,928円

*住信SBIネット銀行で金利優遇を受けて7年ローンを組む場合
金利:1.775%
毎月支払額:36,865円
総支払額:3,096,660円
利息支払額:186,660円

なんと利息の支払いだけでトータル233,268円も違ってくることが分かります。

スバルファイナンス(2015年11月 筆者調べ)

自動車ローン – 住信SBIネット銀行(2015年11月 筆者調べ)

ローン電卓|毎月の返済額計算(2015年11月 筆者調べ)

金利分だけでオプションを付けることができる

このように購入前に23万円も利息の支払いで違いが出てくることが事前に分かっていれば、23万円分のオプションをつけたり、もう1グレード車のランクを引き上げることも検討できます。ディーラーに言われるままローンを組んでいたら利息として出費していたお金を車にかけることができるなら、なんだか得した気分ではないでしょうか?

*291万円に23万円のオプションをつけ全額ローンで購入した場合(住信SBIネット銀行)
金利:1.775%
期間:7年
毎月返済額:39,779円
総返済額:3,341,436円
利息支払額:201,436円

総支払額が20,000円程度多くなりましたが元本を23万円増やしてもそんなに支払い額は変わりません。金利の違いがいかに大きいか分かります。車を選ぶ際はローンも真剣に選ぶことで、購入できる車の幅が広がります。



保証料がかかるローンも

金利の他に保証料がかるローンがあります。銀行のオートローンは保証会社の保証をつけるのが一般的です。保証会社の保証をつけると、もしもそのローンを返せなくなった時に、保証会社が銀行に残りの借入金を返済します。以後は借主は保証会社に返済していくことになります。
銀行は保証会社の保証をつけておけば、返済が凍り付くようなことがないため、昨今の銀行のローンはどのような商品でも保証会社の保証をつけるのが一般的です。

保証料とは?

保証会社に保証してもらうのは保証料がかかります。保証会社はお金を借りようとする人の信用情報、年収、勤務先などからリスクを判断しています。
リスクの低い人には低い保証料を、リスクの高い人には高い保証料を適用します。また、保証料は金額と期間に比例して高額になっていきます。保証料は○○%というように利率になっています。
リスクの低い人には保証料1%、リスクの高い人には保証料1.5%というように保証料はリスクに応じて何段階かに分けられています。
銀行のオートローンは保証料込みの金利になっていることが多く、金利が○○%~○○%というように幅があるのは、この保証料が関係しています。

保証料が別途必要になりますという文言に注意

地方銀行や信用金庫のオートローンで、金利が1%代半ばくらいの低金利の商品を目にすることがあります。これらの商品は金利と保証料が別々に表記されているだけで、小さな文字で「別途保証料が1%~2%必要になります」との記述がある場合がほとんどです。
大文字の金利ですべての支払いが完了できるわけではありませんので注意してください。

保証料も含めて金利の計算をしよう

保証料は別途必要になります。という文言のローンを借りようとする時は、別途必要になる保証料率も金利に足して計算しないと実質金利が分かりません。例えば金利1.5%、保証料が1.0%というような場合には双方を足して2.5%で計算して、メーカーのクレジットなどよりも高いのか低いのかを慎重に検証することをおススメします。

一括保証料は繰り上げ返済しても返ってこないことも

保証料の中には金利に含めて支払いを行うものと、事前に保証料を一括で支払ってしまう方法があります。
一括で払う保証料は、期間7年で100万円借りたような場合、この先7年分の保証料を前払いします。例えば、4年経過したくらいの時に残金を一括で返済してしまったような場合は、残り3年分の保証料は本来は返還されるべきものですが、返金されないことがほとんどです。

金利に保証料が含まれている場合は、途中で一括返済したとしても、以後は金利と保証料を払うことはないため、このような損はありません。

このように「別途保証料が必要」という商品は見かけの金利は低いですが、中身を慎重に判断しないと損をしてしまう可能性があります。

参照:JAマイカーローン 商品概要 | (2015年11月筆者調べ)

自動車メーカーのローンを組めばオプションがつくことも

車を買う時には自動車メーカーはメーカーのクレジットを薦めてきます。メーカーによっては営業担当者や販売店にノルマを課しているところもあり、販売店もクレジットの推進に躍起になっています。メーカーのクレジットを組んでくれたら、オプションをつけてくれるというディーラーもいます。

金利負担とオプションの価格とを比較しよう

結局どちらで組んだ方が得なのかという話になると、オプションを考えると悩んでしまいますよね。先ほどの例のように金利負担だけで23万円も違うのであれば23万円以上のオプションをつけてほしいとことです。
車を購入する際、ローンに関する知識を持っておけば、ディーラーの提案が得か損か分かりますし、交渉を有利に進めることもできます。やはり、事前に知識を身に着けて車屋さんに行くのがよいでしょう。



信販会社のオートローンは金利だけで選ぶのは危険

自動車メーカーのローンやその他の信販会社の車のローンの中にはやたらと金利が低いものがあります。また、信販会社のローンは保証料がかからないのが一般的です。単純な金利の比較や利息の比較では信販会社のローンのほうが安くなる場合もあります。
しかし、信販会社のローンを金利だけを見て選択するのは危険な点があります。

利息の計算方法をチェック

オートローンには利息の扱いが2種類あります。通常の利息方式とアドオン方式です。通常の利息方式もアドオン方式も最初から完済まで毎月毎月コツコツと払っていく場合には何も変わりがありません。一括返済しようとする時に大きな違いが生まれます。

アドオン方式には注意が必要

例えば300万円を期間7年で金利2%で借りるとします。

毎月返済額:38,302円
総支払額:3,217,368円

通常の利息方式でもアドオン方式でもこの数字は変わりません。しかし、通常の利息方式では、借りるお金はあくまでも3,000,000円。そこに毎月利息が発生し、総返済額が結果的に3,217,368円となります。
アドオン方式の場合、借入額を3,217,368円とします。3,217,368円を84ヵ月で分割すると毎月返済額が38,302円となります。毎月返済額は変わりませんがスタートの借入額が将来の利息分まで含めて契約を結ぶことになるのがアドオン方式です。

アドオン方式は一括返済で何もメリットが出ない

仮に1年経過後にローンの残金を全額返済すると考えましょう。
通常の利息方式では1年間返済して元本は2,596,675円になっています。
一括返済時には、この金額に前回の返済日から経過した日数分の利息が必要になります。3日経過後であれば2,596,675円×2%×3日÷356日=427円です。

アドオン方式の場合は38,802円を12回支払ったため、38,802円×12=465,624円元本が減っていることになるため、残高は3,217,368円-465,624円=2,751,744円。一括返済にはこの金額が必要になります。この事例でいくとアドオン方式のほうが15万円程度多くの金額が必要になってしまいます。
この違いがどこからくるかと言えば、アドオン方式は最初に将来払う予定の利息を元本に乗せて借りてしまっているため、一括返済時も今後払う予定の金利を負担しなければならないという点です。

このようにアドオン方式は最初から最後まで分割で払う文には、通常の方式との違いは全くありません。しかし、一括返済した時に利息の負担がなくなるというメリットは全くありません。また、金利の低いローンに借り換えるというようなこともメリットは全くありません。金利の上乗せされた借入金を再び金利をつけて借り換えたら、金利に金利を乗せていることになるため、負担は増大します。
アドオン方式のローンを組む際には、一括返済のメリットがないという点だけは頭に入れておきましょう。

返済予定表作成(2015年11月 筆者調べ)

実際にどうやってオートローンを選ぶべき?

オートローンにまつわる様々なお話をしましたが、何が正解か分からなくなってしまったのではないでしょうか?正解はないのですが、最後にどうやって選べばよいのか着眼点だけ述べたいと思います。

金利だけで選んではダメ

金利の負担は確かにバカになりません。金利分だけでオプション数十万円分の違いが出てくることも珍しいことではありません。しかし、金利だけで選んだ結果アドオン方式を選んでしまい、結果的には損をしてしまうこともあります。また、保証料が別料金となっているローンは実際に審査に通過してから保証料がこんなにあるの?と驚く結果になることもあります。
融資までのスピードも大切です。納車日までにお金が用意できないようなことにならないように、融資までにかかる時間なども確認しておく必要があります。

事前に調べてからディーラーに行ってみよう

さきほどから述べているように、ローン選びは車選びと同じくらい大切です。何もお金のことは考えずにディーラーに行っても、車を決めた後からでもディーラーがローンを紹介してくれるため、心配しなくても車を購入すること自体はできます。車を買うということは夢があることなので、お金のことより車のことと意識が行ってしまうのも仕方のないことかもしれません。
しかし、金利の負担分だけで車のグレードやオプション代金程度の違いが生まれてしまうものです。ローンの知識を持つことは車を選ぶ幅を広げることでもあります。

知識を持ってお得に車を購入しよう

車を購入する時は車の値段やオプションなどにサービスを受けられるかどうかは基本的に交渉次第です。メーカーのクレジットを組んでもらえればオプションをつけるなどと持ち掛けてくる営業担当者もいます。そのような時に銀行のローンなどで組んだらいくらになるなどの知識を持って交渉すれば交渉自体を有利に進めることができます。
知識があればあるほど交渉の主導権を握ることができるため、できるだけ多くの知識を持って交渉を有利に進めお得に車を購入しましょう。

まとめ

オートローンを選ぶ時には様々な視点があり、オプションまで考えると何が得か損かを一概に言うことはできません。でもそれは新車の場合です。中古車の場合はローンにノルマがあるわけでもなく、つけられるオプションも限られています。そのため、割引やサービスには期待できないため、資金調達はできるだけ金利の低いオートローンで行ったほうが特になるでしょう。
繰り返しになりますが、ローン選びは車選びと同じくらい大切です。 ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。