老後に必要な貯蓄…知ってますか?しあわせに過ごす為の貯蓄額

「下流老人」なんていう言葉を目にすることが多くなってきた今日この頃。そう言われる多くの人が現役時代一生懸命働いて平均よりも高い収入を稼いでいた人が転落して「下流」になってしまうそうです。転落しないためにも、一体いくらくらいの貯蓄が必要になるのか考えてみませんか?



前代未聞な時代に突入しています!

世界でNO.1

高齢化社会と言われはじめて随分たちますが、平成26年の日本人の平均寿命は男性女性ともに過去最高を更新しました。男性が80.50歳、女性が86.83歳となり、女性は3年連続の世界一、男性は前年4位から3位に順位を上げたそうです。

調査をはじめた昭和22年と比較すると当時は男性50.06歳、女性53.96歳となっていますので、実に30年近くも長生きできるようになりました。

医療の進歩と健康志向が強くなったおかげで元気なおじいちゃん・おばあちゃんが増えて長生きできるのはすばらしいことですね。

しかしながら、もう一方で新生児の出生率が低く少子化が進んでいます。出生数は過去最低で100万1千人。統計の残る1899年以降最小人数を更新してしまいました。

高齢者が増え、新生児が減るこの時代は高齢化社会でなく「超高齢化社会」の到来と言われています。
そんな「超高齢化社会」をしあわせなおじいちゃん・おばあちゃんで暮らしていくにはどのぐらいの貯蓄が必要なのか?考えていきたいと思います。

平成26年簡易生命表の概況|厚生労働省
参照元:厚生労働省ホームページ(2015年12月時点、著者調べ)

人口動態調査 結果の概要|厚生労働省
参照元:厚生労働省ホームページ(2015年12月時点、著者調べ)



老後に必要な貯蓄の計算方法は?

必要な貯蓄額は、生活費から国からもらえる年金額を差し引いた金額が自分で用意しなければいけないお金になることはお分かりいだだけると思います。

「その生活費っていくらなの!!」
という声が聞こえてきそうですが、そこがなかなかわからないですよね。そうです。未来のことは誰にもわかりません…というと怒られてしまいそうなので、現状現役を引退されて過ごしている方々の平均値を参考にして、このままいくとどのくらい必要なのか計算していきたいと思います。

老後の生活費の計算

まずは生活費から計算してみましょう。

最初に出てきました平均寿命を使って計算します。男性が80.50歳、女性が86.83歳でしたね。

ただ、あくまで平均寿命ですので、これより短い方もいらっしゃれば、元気で長生きな方もいらっしゃいます。元気で長生きしてほしい気持ちを込め、平均+5年して男性86歳女性92歳で計算してみます。

次に現在現役引退されている方々の生活費ですが、平成26年の高齢夫婦無職世帯の支出はひと月で約27万円と言われています。
※総務省「家計調査年報(家計収支編)」平成26年家計の概況より

ですので、旦那さん40歳と奥さん38歳とすると、夫婦ふたりで暮らす場合で定年退職を65歳とすると、男性の平均寿命から65歳を引いて27万円の支出をかければ計算できます。

1.86歳ー65歳=21歳
2.21歳×27万円×12カ月=6,804万円

ということで27万円の生活を送るには86歳までは6,804万円必要になることがわかります。その後、92歳まで、奥さん一人での生活費の計算が必要になります。60歳以上の高齢者の一人暮らしでの生活費は平均的に月額156,953円、約16万円かかっています。
※統計局「家計調査年報(家計収支編)」平成25年より

旦那さんが86歳の時、奥さんは2歳若いので84歳になっていますので、以下のようになります。

3.92歳-84歳=8年
4.8年×約16万円×12カ月=1,536万円

86歳までの6,804万円と92歳までの1,536万円を合計するとこちら。

5.6,804万円+1,536万円=8,340万円

65歳以降、夫婦同じ年齢のご夫婦の場合、月27万円の生活を送ると、8,340万円必要になることが計算出来ます。

統計局ホームページ/家計調査年報(家計収支編)平成25年(2013年)
参照元:総務省統計局ホームページ(2015年12月時点、著者調べ)

統計局ホームページ/家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年) 家計の概況
参照元:総務省統計局ホームページ(2015年12月時点、著者調べ)

年金受給額の計算

次に年金受給額の計算をしていきたいと思います。
ここでは、40歳の旦那さん(平均生涯年収400万)38歳専業主婦(国民年金20年)の例で計算したいと思います。

旦那さんが会社員で奥さんが専業主婦のような場合、受給できる年金は次のようになります。
旦那  : 厚生年金+国民年金
奥さん : 国民年金

この場合、概ねですがそれぞれの年金受給額は平均で以下のとおりとなります。
旦那 : 148,409円(厚生年金93,787円+国民年金54,622円)
奥さん: 54,622円
※厚生労働省『平成25年度 厚生年金保険・国民年金保険の概況』

合計すると、夫婦二人で203,031円を受給することになります。約20.3万円です。
それを65歳から86歳までの21年間受給するとこうなります。

21年×12カ月×20.3万円=5115.6万円 約5,116万円

旦那さんが亡くなったとき、奥さんは3つの選択肢があります。
1.自分自身の老齢年金をそのまま受給する。
2.自分自身の老齢基礎年金+夫の遺族厚生年金(夫の老齢厚生年金金額の3/4)
3.1,2の中間です。夫の遺族厚生年金の2/3と自分の老齢厚生年金の1/2を受ける

この場合【2】が1番多く支給されるので、この計算式を使うとこちら。
93,783円×3/4=70,340円

奥さん自身の国民年金と合わせます。
54,622円+70,340円=124,962円 約12.5万円

これを92歳までの8年間もらえるので以下のようになります。
8年×12カ月×12.5万円=1,200万円

合計すると5,116万円+1,200万円=6,316万円

したがいまして、年金支給額は6,316万円になります。

年齢や、職業、収入によって支給される額も変わってきます。また、この先年金制度が変わることも予想されますので、最新の情報で計算されることをお願いいたします。

正直ここが1番面倒です。詳細を知りたい方は、お近くのファイナンシャルプランナー(FP)や日本年金機構へのご相談をおすすめします。

老後に必要な貯蓄=必要生活費ー年金支給額

以上のことから、必要生活費8,340万円-年金支給額6,316万円=2,024万円の貯蓄が必要になります。

日本年金機構相談窓口

国民年金制度の仕組み|日本年金機構
参照元:国民年金機構ホームページ(2015年12月時点、著者調べ)

そ、そんなに!!…安心してください。

元気があればなんでもできる!

なんでも…とはいかないかもしれませんが、いきなり2,000万以上のお金を貯めろと言われてもなかなか難しいかもしれません。

40歳夫婦が65歳までに貯めようとすると月7万円近くの貯金です。ただ、これは65歳から年金と貯蓄だけで生活した場合です。健康であれば仕事ができます。

個人的には65歳以降もい仕事を続けることをおすすめします。趣味の釣りも毎日やっていたらそれは漁師です。趣味の山登りも毎日やっていたら登山家になってしまいます。

仕事あっての趣味。月10万、年120万円の稼ぎを頑張って70歳まで続ければ必要な金額も1,400万円に減ります。そうすると月4.6万円の貯金で済みます。

不安を希望に

お仕事をがんばり、旦那さんが会社から退職金を1,000万円もらえれば更に老後の生活は明るくなるでしょう。貯金の1,400万+退職金1,000万ですので、年金と貯蓄で生活できますね。

ただ、1,000万円の退職金は確実にもらえるものでしょうか?20年後、銀行や保険会社が倒産するようなこのご時世ですので、今お勤めの会社は100%だいじょうぶでしょうか?

年金制度も今後どうなるかわかりません。支給年齢が70歳に引き下がるなんて噂も…。



しあわせおじいちゃん・おばあちゃん計画

まずはできるところから

信じられるのは自分のみかもしれません。国にも会社にも左右されないのは日々の貯蓄です。まずは、65歳までに1,400万円の老後の為の貯蓄を目指しましょう!

40歳からなら月5万円、30歳からなら月3.3万円です。ゴールは変わらないので早めに始めたほうが月々の負担は軽くすみますよね。

月々の生活費や保険料、光熱費を見直して、しあわせおじいちゃん・おばあちゃん計画をはじめませんか? ※本記事の情報は、一般的または筆者個人の調査によるものです。法令などの改正、前提事実や個人状況の違いや変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。 従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。