20〜30代4人家族の生活費内訳|理想の家計バランスとは?

家族としては駆け出したばかりの20〜30代の家計は何かと不安もつきもの。自分の家の生活費のバランスがどうなのか、なかなか他の家庭と比べられないので分からないですよね…。今回はそんな若い4人家族世帯にスポットをあて一般的な水準の家庭の生活費の内訳を調査、理想の家計バランスはどんなものかについてもご紹介します。



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我が家は節約タイプ?それとも浪費タイプ?

20代〜30代の4人家族。パパの収入もまだまだ不安定で小さい子どもが2人となるとなかなか安定して貯蓄が出来ていない…という方も意外と多いのではないでしょうか。子どもが小さいうちは働きに出られないというママもたくさんいますよね。

そんな20〜30代4人家族の生活費事情はどうなっているのでしょう。家計調査から見る40歳未満世帯の平均値や一般的な水準のご家庭の生活費内訳を調べてみました。

40歳未満世帯の平均的な生活費

総務省の2014年度家計調査によると、40歳未満の2人以上の勤労世帯の1ヶ月辺りの手取り収入平均額(ボーナスなども含む)は393,162円、消費支出の平均額は269,289円でした。

この調査結果を見てみると、この世帯の平均黒字額は1ヶ月辺り123,872円で年間額にすると1,486,476円の黒字ということになります。単純に考えると31.5%が家計の貯蓄にまわせる額ということになっているのですが、皆さんのご家庭もそのくらい貯蓄に回っていますか?

統計局ホームページ/家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年) 家計の概況
参照元:総務省統計局(2015年12月、著者調べ)

生活費の内訳はどうなっている?

上の調査結果の個人的な感想ですが、「えっ?そんなにみんな貯金しているの!」と少し驚きです。我が家はそんなに上手く貯蓄出来てなかったです…。これはもう少し家計の見直しが必要かも。

少しこの平均的な消費支出の内訳を見てみると、

・食費:59,186円(22%)
・住居:27,093円(10%)
・光熱・水道:19,574円(7.3%)
・被服費:12,987円(4.9%)
・交通・通信費:48,421円(18.1%)
・教育:12,425円(4.6%)
・その他:41,851円(15.7%)

とこんな感じでした。食費が約6万円と結構比率が大きいように感じます。一方、住居に関しては持ち家世帯とそうでない世帯が平均化されているので住宅ローンや都市部で家賃を払っている世帯からすると少ないように感じますよね…住宅費については違和感を覚える方も多いかもしれません。

とはいえ、その他の項目は平均的な値として参考になるのでこういったデータと自分の家の家計データと見比べてみるとなんとなくご家庭の家計の中でウェイトがかかっている項目、かかっていない項目が見えてくるのではないでしょうか。

統計局ホームページ/家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年) 家計の概況
参照元:総務省統計局(2015年12月時点、著者調べ)



生活費の内訳にはどんな項目があるの?

大きく「固定費」と「流動費」に分けられます。

生活費の内訳は大きく2つに分けられます。毎月一定の額が引き落とし等で引かれるような「固定費」と月によっては金額に幅がある「流動費」です。

基本的には通帳などで確認して毎月決められた日に引き落とされているものは「固定費」、財布の中の現金やクレジットカードでちょこちょこ支払っているようなものは「流動費」と思ってよいと思います。

家計を知る上でこの「固定費」と「流動費」を意識してみるのも家計を見直すポイントです。毎月かかる「固定費」で無駄な部分を削れば家計とっては大きいメリットですし、「流動費」は節約しやすい項目が多いので使いすぎがないか注意してみる必要がありますよね。

「固定費」の主な項目

・家賃、住宅ローン
・光熱費
・通信費
・保険料
・新聞代
・定期積立など
・税金、社会保険料
・お小遣い
・駐車場代

家賃やローンなどの住宅費を始め、なかなか見直しが難しいのが固定費。特に通信費に関しては1人1台スマホ時代なので夫婦2人のスマホ(携帯)代金は毎月1万円以上かかる事が多いですよね。さらにネット契約などあわせると年間では結構な額です。

ただ、新聞など取っているご家庭はネットでニュースを読める時代なのでスマホやネット契約があるなら本当に必要か見直ししても良い気がします。保険料なども収入に占める割合が見合っているのか考えるポイントはありそうです。

「流動費」の主な項目

・食費
・日用品
・被服費
・レジャー費
・子ども費
・交際費
・医療費
・その他(不定期の買い物など)

流動費の中には必須ではないものも多くあると思います。節約を考える場合はまず流動費を削っていく方が家庭への影響は少ないはず。それこそ無駄な買い物や外食、お出かけを控えるだけでも1万円くらいはすぐに変動するのではないでしょうか。

ただ、固定費も流動費も家庭に状況によって項目は多かったり少なかったり色々です。車のあるなしやペットがいるかいないでも違います。まずは家計簿等を付けてみて家計のデータをチェックすることがやはり大事ですね。

[30代4人家族]みんなの生活費内訳は?

ケース1:「月収30万円、住宅ローンで生活費がギリギリ」

【家族構成:夫婦+幼稚園児2人】

(内訳)
・住宅ローン:100,000円(33%)
・通信費:10,000円(3%)
・光熱費:20,000円(6%)
・日用品:5,000円(1.6%)
・食費:40,000円(13%)
・保険料:20,000円(6%)
・ガソリン:4,000円(1.3%)
・その他(服、医療費、外食など):10,000円(3%)
・夫小遣い:30,000円(10%)
・幼稚園月謝:34,000円(11%)

(合計)273,000円

このご家庭のケースは月収に占める住宅ローンの割合が約33%とかなりのウェイトで残りの費用で生活してほとんど貯蓄に回せないそう。食費は13%に抑えてかなり頑張っているけどやはり固定費の住宅ローンがかなり厳しそうです。

住宅ローンはもう組んでしまっているのでそこを除いて考えると、保険料の20,000円が高い気がします。本当に必要か見直してもよさそう…。旦那さんのお小遣いももう少し減らして貯蓄に回し、どんどん繰り上げ返済でローンを軽くしていった方がいいのかな、と思います。

ケース2:「手取り28万、贅沢はしていないのに貯金が貯まらない」

【家族構成:夫婦+8歳、3歳】

(内訳)
・家賃:77,000円(27.5%)
・自動車保険5,400円(1.9%)
・教育費:7,300円(2.6%)
・新聞:3,000円(1%)
・電気(オール電化):7,500円(2.6%)
・水道:2,500円(0.8%)
・通信費:12,000円(4.2%)
・ガソリン:9,000円(3.2%)
・その他:10,000円(3.5%)
・食費:45,000円(16%)
・外食:15,000円(5.3%)
・夫小遣い:40,000円(14%)
・生命保険:12,000円(4.2%)
・定期預金:20,000円(7%)

(合計)265,700円
※ボーナスは含まず、全額貯金。

こちらのご家庭ではボーナスを全額貯蓄し毎月の生活費も手取りの月給内に収めています。定期預金もされているので結構頑張っているように見えますが、奥さんはもっと貯金をしたいと考えているそう。

オール電化なのに電気代も安く抑えていますし、あまり気になる点はないようにも見えますが外食費の15,000円やご主人のお小遣い40,000円がちょっと大きいような気が。外食って自炊と比較すると本当に高いです。4人家族だと1回で3,000〜5,000円はすぐに飛んでいきますのでそこを我慢するだけでも違いますよね。

あとはお小遣いですが、40,000円なら全部使わない月もありそうです。お昼代と酒・たばこ・缶コーヒー代を含むそうですが、節約したいならお弁当と水筒に代えてお小遣いを1万円減らすのもありなのかなと思います。そして固定費の新聞代も年額にすると36,000円なのでカットすれば地味に変わってきますよね。

ケース3:「手取り24万円、2つのローンで赤字」

【家族構成:夫婦+3歳、0歳】

(内訳)
・住宅ローン:80,000円(33%)
・固定資産税:8,000円(3.3%)
・食費:50,000円(20%)
・光熱費:8,000円(3.3%)
・生命保険:10,000円(4%)
・学資保険:15,000円(6%)
・携帯:8,000円(3.3%)
・ネット:6,000円(2.5%)
・子供用品(オムツ二人分、ミルク):20,000円(8.3%)
・その他:5,000円(2%)
・夫小遣い:30,000円(12%)
・ガソリン:10,000円(4%)
・車ローン:23,000円(9.5%)

(合計)270,000円

太陽光の売電収入が月26,000円あり、それを考慮すると以前の家賃より安いとの事で住宅ローンを組んだこのご家庭。実際にはローンと固定資産税を合わせたら手取りの約37%となりかなりの負担になっています。
注目されている太陽光ですが、実際は設置費を考慮すると家庭の収入になるまでには十年以上先の事が多いようですし、天候や劣化などのリスクも考えてみる必要がある気がします。

その他の項目に関しては、子どもが小さい割に食費が結構かかっている印象ですよね。またオムツ2人分となっていますが上のお子さんはそろそろオムツ外してもいいのかな…と。また、車のローンともう1つ借入れがあるのがかなり負担になっています。ローンは組んでしまったら最後、払い終わるか手放すかですので慎重になる必要があると思います。



上手に貯蓄するためにはバランスが大事!

カリスマFPが提唱する「家計の黄金比率」とは?

以前NHKの「あさイチ」で紹介され話題になった「家計の黄金比率」ってご存知ですか?数々の赤字、借金家計を立て直してきたフィナンシャルプランナー・横山光昭氏がおすすめする貯蓄するための家計のバランスです。貯蓄を確保するにはやはり収入に見合ったお金のかけ方があるのです。たくさんの赤字家計を見てきた横山氏が推奨する家計のバランス、主な項目をあげると…

《家計の黄金比率》

・住居費:25%
・食費:15%
・水道、光熱費:6%
・通信費:5%
・小遣い:8%
・生命保険:4%
・日用品:2%
・教育費:4%
・被服費:2%

預貯金:18%

全部の項目ではありませんが、こんな内訳です。初めの家計調査の結果は調査対象が広いので、住宅費が10%と低くなっていましたが、一般的なケースで言えばこちらの方がより住宅費も現実的な気がします。

上の3つのケースでも見てきたように、貯蓄額を確保するのが意外と難しくなっている原因のひとつには理想の配分よりも多い負担で住宅ローンを組んでいる人が多いのではないでしょうか。住宅費意外のところは抑えられているところが多いのになかなか貯蓄に回せないのは住宅費がバランスを圧迫しているという点も大きいようですね。

家計によっては、食費が15%に収まっていなかったり、お小遣いに充てる金額が8%より多かったり(上の3つのケースでもすべて10%以上)見直せる項目はまだまだあるのかもしれません。

株式会社マイエフピー
参照元:株式会社マイエフピー(2015年12月、著者調べ)

世間の平均値と節約上手の平均値は違う!

ここまで、色んな生活費の内訳をみてきましたが、ひとつ言えることは世の中の平均は参考に過ぎないということ。いくら周りの事を調べてみてもそれを我が家の家計の見直しに繋げられるかといったらそんなことはないと思います。

結局のところ、自分の家の家計は自分でしか分かりませんよね?毎月しっかりと家計簿をつけて項目別に分析あるのみです。節約上手になりたければ面倒くさがらずにデータを取り目で確かめることが基本です。それを元にどこに無駄があるのか、実際に改善していけるかが重要です。

必ずしも世間の平均が自分たちと同水準なのか分かりません。きっと上手く節約している人は自分の水準を理解して身の丈にあった暮らしをしているはずです。金額でなく、収入から考える「パーセンテージ(割合)」で決めていった方が効率的な気がしますよね。

まとめ

いかがでしたか?生活費の中身って本当に項目がたくさんありますね。これだけ項目があると実情がなかなか見えてこないのも事実です。でもだからこそきちんと家計簿などデータを取ることで見えてくる「ムダ」もあるのですよね…。

普段何となく引き落とされている項目が実は削れる無駄だったなど。これまできちんと家計簿をつけていなかった方はもう一度家計をきちんと見直してみるとかなりダイエットになる可能性を秘めています。家計簿をつけている方もご紹介した「家計の黄金比率」と見比べて、項目毎に収入に占める割合がどの程度なのか見てみると生活費の実態が見えてくるかもしれません。みなさんもぜひ自分たちのベストな家計バランスを見つけてみませんか?

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