外構フェンスにかかる費用と境界問題についてのまとめ

外構フェンスにかかる費用は土地の広さ、材質によって幅広いと考えられます。また既存のものを撤去するかどうか、境界ブロックから施工するのか、道路との高低差はあるかなどによっても価格は変わってきます。隣地との境界ブロックやフェンスをどうするかといったことについても悩む方が多いようです。



外構フェンスにかかる費用とは

外構フェンスの価格と工事費の相場

外構フェンスにかかる費用としては、施工方法や材質によってかなりの幅があります。DIYなら材料費のみなので最も安くできますが、フェンスを取り付けるには基礎が必要となるため、かなりの技術が要されると思われます。

すでに境界ブロックがある場合でも、初心者が自分で穴を開けるのはコンクリートブロックがこわれる恐れがあるため難しいのではないかと言われています。

ここではDIYについては考えないものとし、あくまで業者による工事にかかる外構フェンスの費用について見ていきたいと思います。 最もポピュラーなのは、基礎の上に境界ブロックを施工、その上にフェンスを施工というパターンでしょう。この場合は、基礎とコンクリートブロックの組積工事、フェンス取り付け工事が必要となります。一般的なスチールメッシュフェンスを外周に施工する場合の相場は40~60万円程度が多いと言われているようです。

わが家も3方向の境界部分(合計40m程度)はコンクリートブロックにスチール製のメッシュフェンスを付ける形にし、道路に面したほうだけ化粧ブロックとウッド調の形材フェンスにしました。価格としては安くしてもらえて47万円程度でした。内訳は以下の通りです。

▼境界工事470,794円 内訳
・材料費:263,952円
・ブロック組積工事費(基礎含む):160,406円
・フェンス取付け施工費:46,436円

ちなみに、全く同じ材料と同様の施工で他社にも見積してもらったところ、価格はおよそ57万円となりました。内訳は以下の通りです。

▼境界工事569,664円 内訳
・材料費:359,364円
・ブロック組積工事費(基礎含む):125,300円
・フェンス取付け施工費:85,000円

どちらもエクステリア専門業者です。実際に施工していただいたのは、すべて自社施工の業者のため安くなっているようです。一般的な相場としては、後者に近いと思われます。ちなみにフェンスの材料費は前者が定価から40%引き、後者が定価から35%引きとなっていました。 初めから境界ブロックなどが施工されている場合は、そこにモルタルを流し込みフェンスの柱を固定するという作業になるので、比較的簡単な施工で済み費用も40万円台までに収まるのではないかと思われます。

ただしコンクリートやブロックに柱を立てる穴が開いていない場合は、穴を開ける作業が必要となるようで、こちらが一カ所につき3,500円~ということなので、およそ10万円以上追加費用が発生する可能性もあるようです。

また古いフェンスの解体撤去などを伴う場合や高低差のある土地の場合は追加費用が発生しますので、何社かから見積を取って検討しましょう。

フェンス施工の流れ
参照元:エクステリアパートナー・キロ|(株)メリグラフ(2015年12月:著者調べ)



外構フェンスの種類

ここでの費用相場については、基礎や境界ブロックはすでに施工されているものとして見ていきたいと思います。フェンスの高さは最も一般的な800mmで考えます。境界ブロックを施工する場合は、あくまで目安ですが2段組で1mあたりおよそ4,000円台になるかと思われます。業者によって幅がありますので実際に見積を取り確認しましょう。

メッシュフェンス

最もシンプルでコストパフォーマンスが良いのがスチール製のメッシュフェンスです。1枚当たりの幅は2mほどになりますが、高さは600mm、800mm、1000mmとあり、800mmが最も一般的なのではないかと思われます。敷地に合わせてカットも簡単にできるため、その分の追加費用も発生しないことが多いようです。

本体価格は定価5,000円弱のものであれば2,500円~3,000円台ほどになると考えられ、既存のブロックなどに取り付けする場合で1mあたり1~1.3万円程度かと思われます。 PhotoBy:著者(2015年12月作成)

コスト重視のスチールメッシュフェンス | 外構工事のガーデンプラス
参照元:ガーデンプラス(2015年12月:著者調べ)

隣地境界LIXIL(リクシル)フェンス塀が工事込で9,400円 税別(1m)の激安販売|関西限定(大阪,奈良,和歌山,京都,兵庫,滋賀)
参照元:ファミリー庭園(2015年12月:著者調べ)

形材フェンス

形材とは主にアルミニウム合金製の材質で、フェンスとしては角地や道路側の面など人目に触れる部分が多い場合に使われることが多いようです。昨今は高密度樹脂を被覆するなどして木調に仕上げているものも人気です。わが家も道路側だけこの形材フェンスにしました。

メッシュフェンスに比べると2~4倍の価格になってしまいますが、樹脂でコーティングされていないものなら比較的リーズナブルなものもあるようです。相場としては定価26,000円程度の横スリット型アルミ形材フェンスで1mあたり1.8~2万円程度、定価45,000円程度の樹脂コーティングされている商品の場合で1mあたり3万円前後になるのではないかと思われます。

【三協アルミ】商品をさがす/形材フェンス
参照元:三協アルミ(2015年12月:著者調べ)

ウッドフェンス

天然木製のフェンスは温かみがあり独特の味があるため、こだわりのある人には根強い人気があるようです。ただスチールや樹脂に比べると、風雨にさらされることでメンテナンスのサイクルが早いという欠点はあるようです。

ウッドデッキなどに使われるイベなどのハードウッド(熱帯広葉樹)製であれば耐久性が高いと言われており100年は腐らないと言われていますが、やはり色目の変化は避けられないのではないかと思われます。ハードウッドは比較的高価なため、1mあたりの費用は2万円以上にはなるのではないかと思われます。

木製フェンスについては地面に差し込んだり、ブロックに金具で固定したりと比較的設置が簡単にしやすいようですので、DIYしてみるのもいいかもしれません。

中国産天然杉材のものならフェンス自体は1mあたり3,400円程度で購入できるようです。平地に取り付ける金具も合わせると7,700円程度で購入できるセットもあるということなので、木製にしたい方はチャレンジされてみるのもいいかもしれませんね。

木製ウッドフェンス|外構エクステリア グリーンケア
参照元:グリーンケア(2015年12月:著者調べ)

ボーダーフェンス 組合せパーフェクトガイド
参照元:ガーデンガーデン|(株)リード産業(2015年12月:著者調べ)

ポリカパネルフェンス

ポリカーボネートパネルとは、ポリカーボネート樹脂というものをシート状に加工したもので、カーポートやテラスの屋根、バルコニーなどの屋外建材として広く使われています。耐衝撃性はガラスの200倍、アクリルの40倍と言われており、長期間変色や変質が少ないということです。

ポリカーボネートパネルをフェンスに使うことの利点として、半透明なため目隠しになるにもかかわらず、透明性はガラスと同等、つまり目隠しをしながら採光するというので、昨今人気の商品のようです。

価格は既存のブロックなどに穴を開けて施工した場合で、1mあたり2.3万円~となるようです。

フェンス・柵ならエクスショップ
参照元:エクスショップ(2015年12月:著者調べ)

www.ex-shop.netDigital Alliance.,LTD

生け垣

生け垣は古風に感じられますが、1mあたり1万円前後とメッシュフェンスと同様に比較的安価に設置できまるようです。さらに緑化を推進している一部の自治体などでは、補助金が出る場合もあるということです。

手入れが大変だというデメリットはありますが、緑を取り入れて天然のフェンスというのも素敵だと思われます。

生垣・花壇・シンボルツリー,屋上・壁面緑化助成 – 世田谷区
参照元:世田谷区(2015年12月:著者調べ)

神戸市:「生垣等緑化推進助成」について
参照元:神戸市(2015年12月:著者調べ)

エクステリア業者VSホームセンター

ホームセンターは結局割高になる?

ホームセンターは店頭で見ているとコンクリートブロックも1個100円までで売っていることも多いですし、メッシュフェンスも1枚2,000円台前半で売っていることもあり、材料費はとても安いです。DIYするにしてもブロックに穴を開けるための道具も必要となりますし、工事を依頼する人が大半だと思われます。

フェンスやカーポートはホームセンターに頼んだ方が安いという情報も一部あったのですが、ホームセンターの場合は、材料が割安なぶん工事費が割高となり、トータルではエクステリア業者より高くなるケースが多いという意見も多いようです。もし気になるのなら一度見積依頼してみるのがいいでしょう。

相場を理解するには相見積が一番です。同じ条件でどのくらい価格差があるのか分かりやすいですし、何十万という高額な費用がかかるのですから、一社のみで決めずに何社かから積極的に見積もりを取るのがおススメです。



隣地との境界問題

境界フェンスはどちらが持つ?

一昔前は費用折半で両家の境界線上にフェンスを作るということも多かったようですが、メンテナンス時の負担などでトラブルになりがちなため、昨今はどちらかの敷地内に作ることがほとんどとのことです。費用は、敷地内にフェンスを作る側が全額負担するのが一般的なようです。

場合によっては隣地と折半することもあるようですが、それは両家の敷地に段差がない場合に、境界線上に作る場合に限られるようです。段差がある場合は高い方の土地の持ち主が土留めをする必要があるため、同時に境界フェンスもつけるというのが一般的であるとのことです。

大型分譲地などは、それぞれの敷地内の片側のみと、裏側もどちらか一方が作るというケースが多いようです。南北の道路にそれぞれ面する分譲地では、北側の家が少しでも南にスペースを取れるようにとの配慮からか、南側の家が裏のフェンスを建てることが多いように思われます。

隣地と折半するケースが少ない理由

わが家から1km以内の家をいろいろ見てみましたが、境界線上にフェンスが作られている例は1件もありませんでした。メンテナンスの問題だけではなく、将来持ち主が変わった場合などに権利などの面で複雑になる可能性も高いため、折半での設置を推奨する業者は少ないのではないかと思われます。

またフェンスには裏表があり一般的には敷地の外側に表を向けて設置されますが、折半で境界線上に建てると、どちらに表を向けるのかといった面でも複雑になり、近隣トラブルに発展する可能性もあるのではないかと考えられます。

自分の敷地内に費用全額負担で建てる場合、基礎工事などで隣地の敷地内に業者が立ち入ることがあるため事前の挨拶は必須であると思われます。しかし、隣接地にフェンスやブロックのデザインまで相談するという例は少ないようです。

境界フェンスに関するトラブル例

数十年前の親の代に隣家と折半で境界線上にフェンスを建て、隣家が建て替えをするにあたり境界線上のフェンスを壊したいので費用を出してほしいと言ってきたという例があります。一方が壊したい、一方は壊したくないと意見が相反しておりトラブルになったと思われます。

昔は口約束でこのようなことが行われることも多かったようで、世代交代してからトラブルに発展する場合もあります。現在ではこのようなことはあまりないようですが、もし費用を折半して境界フェンスを施工する場合は、念書を交わすなどして将来のために備えておきましょう。

また一方だけが敷地内に全額自己負担で境界フェンスを建てた場合によくあるトラブルとして、建てていないほうがフェンスにラティスを固定する、ツル性植物を這わせる、傘やマットなどを干す、鉢植えを引っ掛けるなどが挙げられます。建てた側は共用フェンスのように扱われるのは不愉快なものだと思われます。

あとは境界フェンスのせいで、バイクなどの出入りがしにくいなどのクレームを言われる場合もあるようです。隣人と揉めたくはないものですが、だからと言ってすべて希望を聞いていてはエスカレートする可能性もありますので、新築の場合などは業者から話してもらうのもいいでしょう。

外構フェンスの費用まとめ

外構フェンスは材質によってかなり費用も変わってきます。基本的には隣接した地と高低差があった場合は、高い側が自分の敷地内に自己負担で境界ブロックとフェンスを建てるのがマナーのようです。

一般的には境界の人目につかない部分は安価なメッシュフェンスにする人が多いようです。人目につくところだけ形材フェンスやポリカパネルフェンスなどにするのもいいと思われます。依頼先によって価格も変わってきますが、一般的な広さの敷地であれば40~60万円程度が相場ではないかと言われています。

あくまでも目安ですので、道路との高低差などによっても価格は変わってきますので、何社かから相見積もりするのが相場を把握するためにもお勧めです。 ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。