心も体も豊かに潤う【オリーブオイル手作り石鹸レシピ】

近年、ハンドメイドのアクセサリーやDIYの家具を作る人が増えています。手作りは、節約効果はもちろんですが、世界で一つのモノを作る喜びが人々の心を虜にしているのでしょう。今回は、手作りの中でも、毎日使う「石鹸」レシピをご紹介します。あなたの生活を豊かに彩る石鹸を、この機会に手作りしてみませんか?



あなたの石鹸はナニ石鹸?

あなたは、石鹸を購入するとき何を基準にして選びますか?テレビCMなどでよく見かける石鹸は、泡立ちがよく、洗いあがりがしっとり肌になるもの…が多いですよね。その他にも、バラやハーブなどのいい香りがする、色とりどりの石鹸も女性心をくすぐります。

しかし、店頭で売られている石けんの製造方法や原料を、見て、知って選んでいる人は少ないのではないでしょうか。近年、エコの時代とあって、オーガニック、ボタニカル、無添加、植物性と謳われている商品を店頭で良く見かけます。

化学成分を含んだものより、自然原料を使用したほうが、肌にも地球にも優しいのは誰もが分かっていることです。商品の謳い文句を真に受けるのではなく、自分のアンテナを張り巡らせ、納得のゆく判断をして購入することをお勧めします。

「納得のゆく判断」なんて分からない!どうしたら判断ができるの?そんな方に是非挑戦して欲しいのが、「手作り石鹸」です。毎日口にする食事のように、石鹸も毎日肌に触れさせるモノです。

毎日口に入れたり、肌に触れたりするもので、私たちはできています。手作りの食事は、材料にもよりますが、安心して口に入れることができますよね。石鹸も同様で良い材料で手作りすれば、肌にも優しく心も豊かになります。

自分が作った石鹸で肌を洗う贅沢な時間は、なんともいえない至福に満たされ、石鹸を作る工程もお菓子作りのようで楽しく、出来上がった石鹸を寝かせる時間もまた楽しみの一つです。さぁ、あなただけのオリジナル手作り石鹸を、さっそく作ってみませんか?



基礎レシピ「オリーブオイル手作り石鹸」

ここで紹介する手作り石鹸レシピは、石鹸の基礎となるプレーン石鹸です。このプレーン生地に、米ヌカをいれてスクラブ石鹸や精油を入れてアロマ石鹸にして、よりオリジナリティを出すことができます。

ピュアオリーブオイルを使用して、肌にとても優しい石鹸を作ってみましょう。カスタードクリームを作るような工程で作ることができ、使う道具もキッチンにあるモノばかりでお手軽です。

初めに注意しておくことは、「苛性ソーダ」という危険な薬品を扱いますので、そこだけは注意深く用心しておいてください。

用意するもの

【材料】
・100%ピュアオリーブオイル
・苛性ソーダ(薬局で購入可)
・精製水(薬局で購入可)
※エキストラバージンオイルではなく、二番、三番絞りのピュアオリーブオイルを使用してください。そのほうが、保湿成分のスクワレンが多く含まれており、鹸化しやすいです。

【道具/台所にあるもの】
・ボウル(1L以上のモノ)
・計量カップ
・泡立て器(電動ではないモノ)
・蓋に2ヵ所穴を開けたガラス瓶(500cc以上入るモノ)
・木製の菜箸
・料理用温度計2本
・ゴムベラ
・はかり(1g単位で計れるもの)
・ゴム手袋
・保護めがね(めがねをかけていない方)
・マスク
・型(牛乳パック2つを合わせてパウンドケーキ型にしたもの、紙製ケーキ型、紙製マフィン型など)
・料理用タコ糸
・型が入る位の発泡スチロール箱
・プラスティックのスプーン(アルミは絶対避ける)
・ボウルが入る湯煎用鍋
・湯煎用のお湯
・カッター

作り方

【準備】
ゴム手袋・保護めがね・マスクを着用し、流し台にガラス瓶を置いて置きます。換気扇をまわして部屋の換気を良くし、くれぐれも子どもやペットが作業場に入ってこないように注意してください。

【Step1:苛性ソーダをガラス瓶に入れる】
苛性ソーダ53gをプラスティックのスプーンで、量り台にクッキングシートなどを敷いて、その上に出して量ります。量り終えたら、流し台に置いたガラス瓶に手早く入れます。初めて扱う苛性ソーダなので、ドキドキして緊張してしまうかもしれませんが、道具を揃えて的確に慎重に行えば大丈夫です!

【Step2:苛性ソーダを溶かして苛性ソーダ水溶液を作る】
(1)のガラス容器に、180ccの精製水を、菜箸でよくかき混ぜながら注ぎ入れ、苛性ソーダを溶かします。この時、苛性ソーダが熱を帯びて、白い蒸気とともに独特の刺激臭を放ちますので、瓶のすぐそばで深呼吸しないこと!苛性ソーダが溶けたら温度計を1本入れ、はじめは高温ですが、これが38度から40度になるまで冷まします。 【Step3:オリーブオイルを温める】
苛性ソーダ水溶液の温度調整の合間に、ボウルに500ccのオリーブオイルを入れ、残り1本の温度計を入れます。油の温度が38度から40度になるよう、バレンタインデーのチョコレートを溶かすように、湯煎で温度調整します。 【Step4:苛性ソーダ水溶液とオリーブオイルを混ぜる】
(2)苛性ソーダ水溶液と(3)オリーブオイルの温度が38度から40度に揃ったら、苛性ソーダ水溶液の瓶に蓋(2ヵ所穴を開けて、お醤油の瓶の原理にする)をして、ボウルのオリーブオイルを泡立て器で軽くかき混ぜながら、苛性ソーダ水溶液を片方の穴から少しずつ注ぎ入れます。 【Step5:石鹸プレーン生地をつくる】
(4)をかき混ぜながら、最低でも20分間、石鹸のプレーン生地がはねないように注意しながら、トロリと乳化するまで混ぜ続けます。ホイップクリームを泡立てるように叩かず、ボウルに沿って手早くかき混ぜるようにしてください。電動式は飛び散ってしまいがちなので、使用しないようにしましょう。

20分間混ぜ続けるのは結構大変です。筋トレだと思って右腕、左腕を交互に使ってがんばりましょう!もし、体力がまだ有り余っていれば、30分でも40分でも多くかき混ぜておけば、それだけ鹸化が早まります。

【Step6:自然けん化を待つ】
その後は、分離するオリーブオイルと苛性ソーダ水溶液を合わせるように、1、2時間毎に折を見てかき混ぜながら、自然に鹸化が進むのを待ちます。

型に入れるタイミングになるまで、24時間といわれていますが、気温・湿度によって変わってきますので、就寝時間になったら、泡立て器をボウルにいれたままラップをして、放おって置くことも可能です。子どもやペットが触らない場所に必ず置くようにしてください。 【Step7:型に流し込む】
時間が経過すると、濃いカスタードクリームのようになり、ドロリとしてきます。分離がなくなり、泡立て器を持ち上げた時に、したたる生地で絵がかける状態になったら、生地を型に流し込みます。牛乳パックに流し込んだ場合、型の中央をタコ糸で形を整えてください。ケーキの型やマフィンの型には、そのまま流しこむだけでOKです。

もし、色の着色、精油やスクラブを入れたい場合は、ステンレスのお玉で生地の一部を一杯程すくい取り、別の入れ物に取り分けます。そこに、精油やスパイス、スクラブなどの材料を入れ、まんべんなく混ぜ、よく混ざったら、もとのボウルの生地に合わせて型に流し込んでください。

【Step8:1日寝かせる】
型ごと、保温性の良い発泡スチロールに入れます。段ボールでも代用可能ですので、その場合は、毛布をかけて保温性を上げてください。温かく保ちながら、1日寝かせます。 【Step9:型から取り出す】
型から取り出せるくらいに中身が固まったら、ゴム手袋を着用して、カッターなどで型を切り開き、取り出します。中身はまだ柔らかいので、優しく扱って、形を崩さないように注意してください。少しやわらかいうちに、石鹸の表面に、スタンプなどで、模様をつけることも可能です。数字や、アルファベット文字、自分好みのスタンプで、よりオリジナリティを目指してみてはいかがでしょうか。

【Step10:熟成させれば完成!】
お餅のように、包丁で切り分けられるほどの固さになったら、ゴム手袋をはめ、好みの大きさに切り分けます。通気性の良い場所で、4週間から6週間寝かせ、チーズのように熟成させてから使用します。

オリーブオイル手作り石鹸の使用方法

100%オリーブオイルだけで作った石鹸は、市販されている石鹸のように、ぶくぶく泡は立ちません。水を足しながら丁寧に洗っているうちに、柔らかで木目細やかな泡が立ってきます。

オリーブの香りがほんのりとし、高級石鹸!っと絶賛したくなるほどの手触りをすぐに実感できます。オリーブオイルの植物性スクワレン、グリセリンがたっぷり含まれているので、とても崩れやすいですから、水がよく切れる場所で、乾かすようにしてください。

真っ白でオリーブの香りがする手作り石鹸が出来上がると、友達に自慢したくなりますよ。ワックスペーパーで可愛くラッピングして、使用方法のメモを添えて、プレゼントしてみてはいかがでしょうか?

手作り石鹸のコスパっていいの?

市販されている大量生産の石鹸は、泡立ちも香りもよく、お値段もお手頃価格です。しかし、今回紹介した手作り石鹸を店頭で購入することはとても難しいです。なぜなら、製法と原料が大きく違うからです。

先ほど紹介した作り方で石鹸を作ると、「グリセリン」というトロンとした透明の液体が使用するうちに出てきます。このグリセリンは、空気中の水分を引き寄せる性質を持っているため、素晴らしい保湿成分なのです。

保湿成分があるわけですから、とても肌にいいモノなのですが、市販されている大量生産の石鹸には、ほとんどグリセリンは含まれていないのが実状です。グリセリンを後から足して作られた石鹸は、肌に優しい高級石鹸として販売されているのです。

そして、忘れてはならない成分がもう一つ、それは「スクワラン」という天然保湿成分。高級石鹸や、高級化粧品には、スクワレンを加えて売っていますが、今回紹介したオリーブオイル石鹸を作れば、初めからスクワレンをたっぷり含んでいます。

100%オリーブオイル石鹸は、市販で購入するとなると入手困難といえます。しかし、今回紹介したレシピなら、グリセリンもスクワレンもたっぷり含んだ、高級石鹸顔負けの石鹸を簡単に自宅で作れるのです。

一般的に高級石鹸として売られているものを、自分の手で手軽に作ることが出来るわけですから、コストパフォーマンスも優越感も絶大で、こんないい話はありません。



まとめ

いかがでしたか?今回紹介した手作り石鹸レシピは、あなた次第でもっともっとオリジナル石鹸を作ることができます。実験のように楽しんで作るのもいいですね。

最後に、手作り石鹸の使用上の注意点です。天然素材にこだわった石鹸レシピですが、天然素材でもアレルギー反応を起こす方もいます。手作り石鹸を使用するときは、ひじの内側に少量をつけて必ずパッチテストを行ってください。

市販の石鹸も、手作り石鹸も、自分にとって、家族にとって安心なモノを「納得のゆく判断」をして、自分にあったスタイルを見つけましょう。

心も体も豊かに潤った日々を、手作り石鹸で叶えましょう。毎日のボディケアが楽しくなりますよ!