家族3人の生活費はどのくらい?<みんなの家計を大調査>

我が家の生活費って高いの?低いの?頑張って節約してるつもりだけど貯金ができない!という人必見です。同じ3人家族はどんな内訳で生活しているのか、ニッポンの平均を徹底解剖!



支出を見る前に<収入>を見てみよう

まずは政府の統計調査をチェック

家族3人で一体みんなどれくらいの生活費で生活してるのだろう?

子供が生まれてふと家計について気になったり、ママ友のお金の使い方を見ているとどうもうちとは違いそうだと感じたり、ご主人に我が家の生活費っていくらなの?と聞かれてもっと節約できないのか!と言われたり…。気になるきっかけは人それぞれですか、気になることはただ一つ、いくらが妥当な生活費なのか、ですよね。

家族3人の生活費がいくらくらいかかるものなのかを知るには、やっぱり調査結果を見るのが一番手っ取り早いです。なかなか政府が実施した調査結果を見ることないかと思いますが、一応その統計をもとに日本国は色々判断するわけで、それが日本の実体ということで一緒に見ていきましょう。

違った!「収入」の平均値と最頻値

さて、支出を見ていく前にその支出を賄う収入はみなさんどのくらいあるのか見ていきましょう。

総務省統計局の家計調査の2015年7~9月の二人以上の世帯のうち勤労世帯についてみて見ますと、世帯人員が3.39人(若干3人世帯より多くなってはいますが)で、収入が492,664円となっています。

単純に12カ月分を掛けてみますと、5,911,968円ですから約600万円。よくニュースなどで聞く日本の平均収入より随分と多い気がしますね。その差がどうしてあるのか、調査の仕方が違うからなのか著者はわかりませんが、おそらくこの調査、相当高収入の方がその平均値をあげているのではないかと推測されます。

少し古いですが2004年の同調査では、収入の平均値が487,026円でしたが、中位数(世帯を二分するところの境界値)は455,560円、そして最頻値(もっとも世帯の集中している階級)は392,683円でした。

より大多数の実感に近いのが最頻値です。2004年の調査結果の392,682円を年収に換算してみますと約470万円。なんとなくあなたの「これくらいが世の中の相場かな~」という数字に近くなっていませんか?

これからご紹介する支出についても平均額が結果として発表されているので、もしかしたら実感とずれるところもあるかもしれませんが、このことも頭の片隅に入れながら見ていきましょう。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

総務省統計局/家計調査結果の利用に当たって
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)



え?!意外な<支出>の内訳

総務省統計局の家計調査の2015年7~9月の二人以上の世帯の消費支出は、281,979円だそうです。収入は492,664円あり、そこから税金や社会保険料などを差し引いた可処分所得すなわち手取り収入が400,502円あるわけですから、それに比べて支出はかなり抑えられている印象ですよね。

では内訳はどうなっているのでしょうか。

生きていく上で重要なもの!食費編

同じく総務省統計局の家計調査の2015年7~9月の二人以上の世帯の食費をみると、72,150円で、二年連続の増加だそうです。

家で料理をする食材やパンやお米、お酒などに加え外食費も含まれた金額です。エンゲル係数としては25.5%ですね。最低限人が生きていくために必要な食費は、お金持ちもそうでない人も一緒ですから、一般的に所得が低いとエンゲル係数は高くなるわけです。

戦後間もないころはこのエンゲル係数が今の倍以上だったと言われています。食べていくのがやっとという表現そのものですね。ここ数十年は平均20%前半で推移しているようです。

この72,150円。単純に3人家族が一ヶ月30日間ご飯を食べようと思ったら、1日2,405円で賄っているということです。これには外食費が含まれますから、週に一回5,000円の外食をすると仮定しますと月額は20,000円を除く52,150円となり、日額1,738円となります。決して贅沢できる金額ではないかもしれませんね。

これはいろいろな年代の方の平均値です。若い世代は住宅や子育てにお金がかかり、食費はもっと抑えられていると想像できますが、総じてこれが日本の平均となるようです。お宅と比べていかがでしょうか。著者は率直に、もっとシビアな数字が出てくると予想していました。平均収入同様、やはり最頻値とは違うような気もしますね。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

ほとんど参考にならない!住居費

さて、食費と同じくらい住居費も生きていく上で必須の費用ですが、結果は17,593円だそうです。何かの間違いかと二度見しましたが、間違ってはいません。

これは持ち家の人、すなわち既にローンを完済している人も、まだ自分の資産でなく住宅ローンを支払っている最中の人もここに0円として計算されているのです。それに、社宅など市場相場よりグンと低い家賃を支払っている人はその負担額を申告しているわけで、当然平均値は下がるというわけです。

ちなみに2014年の同調査によると、勤労世帯の持ち家率は76%近くもあり、持家で現在ローン返済をしているという世帯は全体の37.4%だそうです。こうしてみると日本は本当にマイホームが大好きな国民であることがわかりますね。そしてその住宅ローン返済額の平均は、97,850円だそうです。

少々乱暴ではありますが、住居費は17,593円で考えるより97,850円で考える方が妥当のような気がします。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

総務省統計局/家計調査報告(2014年)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

皆に等しく掛かる費用、光熱・水道費

ここにきて老若男女、持家だろうが賃貸だろうが、皆に等しく必要な項目がやってきました。光熱・水道費です。結果は19,357円です。これより低い人もいるでしょうし、多い人もいるでしょう。でもこれが日本の平均と言われて、そんなに違和感を感じる数字ではない気がします。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

ちょっと分かりにくいけど家具・家事用品

さて次は、家具・家事用品という項目です。これは炊飯器や冷蔵庫など大きな家事用品からラップやごみ袋など小さなものまで、それからベッドやタンスなどの大きな家具や茶碗やタオルなども、はたまた家事代行サービスなどをも含んだ金額だそうです。その金額が、11,212円です。

少し想像がつきにくいですが、単なる必要品だけではなく大きな買い物も平均化すると月々これくらいと考えたらいいのではないでしょうか。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

もう一声欲しい!被服及び履物

被服及び履物の平均額は9,939円だそうです。洋服好きの著者としてはもう一声と言いたいところですが、今までと違って、わりとシビアな金額が出てきたように感じます。

3人世帯ですから、子供さんがいらっしゃる家庭が多いでしょう。そうしますと、どんどん大きくなる子供には体に合った服も靴も必要ですし、お父さんとお母さんだって流行りのファッションはしなくても下着や靴下など消耗するものも買わなければなりません。これらを一人一月3,300円で抑えているということになります。

被服及び履物は、節約傾向にある項目といえそうです。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

こんなものなのかな?!保険医療

この保険医療に入るものは、購入した薬代から診察料入院費用、出産費用なども含み、またコンタクトレンズやメガネ、マッサージ代等の支払料です。その平均額が12,099円です。

特に大きな入院などがない場合はもっと抑えられる項目ですね。介護が必要な方などがいると増える傾向にある項目でしょう。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

まとめてしまうの?交通・通信費

交通費と通信費をまとめた項目です。内容はご想像の通り自家用車に係る費用全般から電車代タクシー代など全ての交通費と、携帯電話代やインターネット通信料などの通信料全てです。金額は40,784円だそうです。

著者はこれもなかなかシビアな数字が結果に表れていると感じました。実際車を所有するにはガソリン代のみならず保険料や車検代などもかさみます。子供が電車にのって通学しているのであれば、それは親が支払います。家族全員がスマートフォンを持って…となれば、この金額で抑えるのは、なかなか工夫のいることでしょう。

大手携帯電話会社ではなく格安スマホにする、なるべく自転車で移動をするなどの節約をされているのかもしれませんね。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

この平均はあまり意味がない、教育費

今子育て真っ最中の方にとって一番頭が痛い資金は、そう、教育費ですね。この調査では平均額が10,220円だそうです。掛かる人はものすごくかさむ費用だけれど、掛からない人は0円という教育費ですから、平均値はあまり参考になりませんね。

文部科学省による平成24年度子どもの学習費調査をみると、高校までの教育費は年間これくらいかかるそうです。

●学校名:公立/私立
・幼稚園:230,100円/487,427円
・小学校:305,807円/1,422,357円
・中学校:450,340円/1,295,156円
・高校:386,439円/966,816円

単純に月額に置き換えますとこうなります。

●学校名:公立/私立
・幼稚園:19,175円/40,618円
・小学校:25,483円/118,529円
・中学校:37,528円/107,929円
・高校:32,203円/80,568円

ずっと公立で進学したとしても、到底月1万円では無理ですね。この先大学に進学となると、もっと費用は大きくなるでしょう。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

文部科学省「平成24年度子どもの学習費調査」
参照元:文部科学省(2015年11月、著者調べ)

いいですね、教養娯楽費

ここでいく教養娯楽費には、新聞代やインターネット接続料テレビやビデオデッキなどの家電そのものから、趣味に係る費用(例えばゴルフ代やそのプレー費)それから旅行代や月々の習い事のお月謝まで含まれます。その平均額が29,578円だそうです。

全体的になくても生活は出来るものなのかもしれません。どれが自分にとって必要で、どれは必要ないか取捨選択して生活に組み入れる項目だといえそうです。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

その他の消費支出

その他の消費支出は、交際費や仕送り代、理美容代から掛捨て型の保険料、鞄や時計などの必需品ではない身の回りの品、3歳未満の保育料や介護サービス料、それにおこづかいなど使途不明金などが含まれます。その平均額が59,047円だそうです。

今までの項目に入らなかったあなたの支出はここに入るのだと思います。平均と比べてどうかというのは、全くのナンセンスな比較です。保育料が必要な人もいれば介護サービス料が必要な人もいますし、どちらも必要ないという方もいるでしょう。これはあくまでも日本の平均値。ちょっと参考までに見ておいた…でよろしいかと思います。

総務省統計局/家計調査報告(2015年7-9速報)
参照元:総務省統計局(2015年11月、著者調べ)

家族3人の生活費<調査結果>でわかったこと

この消費支出に含まれないものが、資産性のあるものですね。現金での貯蓄や貯蓄型の生命保険や投資などです。先ほどの住居費は17,593円で考えるより、97,850円で考えた方が現実にちかいのでは?とお話ししましたね。例えばそれに置き換えて総消費支出を計算すると、362,236円になります。可処分所得が400,502円ですから残りの38,266円を資産に回していると考えられそうです。

みなさん、いかがでしたでしょうか?おそらくこの二人以上の世帯という区分だけでは、なかなか実情は見えてこないのだと思います。

政府がこれを分析に使うには、年代や属性別にもっともっと細分化して使用するデータだと思います。これを読まれている方も3人家族と一言でいっても年齢も属性も様々でしょうから、重複しますがこの平均値と比較してどうのこうのと考えるのは、あまり意味のあることではありません。

もちろん、収入は平均より低いのに食費が異常に高いなんて場合は見直す必要がありそうですが、この記事は参考までにちょっとだけ、みんなのお財布事情を垣間見たというだけことです。

固定費がポイントか?!

いつも節約してるつもりなのになかなか貯金ができないという方は、もしかしたらこれは必要経費だと思い込んでいる固定費はありませんか?変動費部分の節約、たとえば食費や光熱・水道費は努力に対する見返りはあまり感じられません。節約できたとしてもほんの少しで、貯金額を増やせるほどではないのではないでしょうか?

家計を圧縮させたければ、固定費から見直すことをお勧めします。まずは家賃や住宅ローン。もっと低い家賃のところを探すのも一つですし、当初から借りっぱなしの住宅ローンであればそれより金利の低いローンに組み替えるのも有効です。

それから、何となく入っている医療保険、生命保険はありませんか?日本には高額医療制度も遺族年金制度もあります。それらを考慮した保障金額になっていますか?相談員の方に勧められるがままに過剰な保障になっている方も多いようですから、一度見直しをされるのもいいかもしれませんよ。

これからもご家族3人、ハッピーな生活を送られることをお祈りしております。

※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。