個人事業主必見!正しい税理士の選び方のポイントをまとめてみました!!

このタイトルが目にとまった人の中には、ご自分で個人事業主や法人としてビジネスを営んでいる、もしくは営む予定の人もいるはずです。そこで避けては通れない「確定申告」の話と、それに伴う「ビジネスを成功に導く税理士」の選び方について、チェックポイントをまとめてみました。税理士選びの一助になれば幸いです。



確定申告に間に合わないとどうなるの?

税理士を頼む理由には、いろいろあると思います。その中で重要なウェイトを占めているのが「確定申告」の問題でしょう。では、税理士選びについて書くより前に、確定申告に間に合わないとどうなるのか、という話に軽く触れておきたいと思います。

様々なペナルティが待っています

確定申告(所得税)の期間は原則として2月16日から3月15日までの約1か月です。この期間に作成した申告書を作成し、提出して、税金を払わなければいけません。では、これに遅れてしまうとどんなペナルティが待っているのでしょうか。まとめてみました。

まず1つ目が「延滞税を払わなければならない」ことです。みなさんも、クレジットカードの支払期日に遅れた場合、「遅延損害金」と言って利息が取られることがありますよね。あれと一緒です。税金も支払い期日に遅れた場合は、「延滞税」と言って利息分が取られるのです。

原則として、納付期限から2か月までは「年7.3%」、それを超えたら「年14.6%」が利率となっています。かなり高いですよね。

2つ目が「青色申告ができなくなる可能性がある」ことです。つまり、個人事業主で青色申告をしている人はさらに注意が必要です。青色申告というのは、「適切に帳簿を記録し、期限までに申告、納税を終わらせること」を前提としている制度です。

そのため、控除額が大きいなど、税制上の様々なメリットを設けています。申告期限に遅れてしまう、というのはその前提を破ることになるわけです。あまりに悪質な場合、青色申告での申告を断られるケースもあります。何が何でも確定申告は期限通りに終わらせるようにしましょう。

No.9205 延滞税について|国税のお知らせ|国税庁
参照元:国税庁(2015年9月時点調べ)

自分でやっていたのでは追いつかないこともある

yuca_shaca
とはいえ、特に個人事業主の人は、自分のビジネスだけで手がいっぱいで、確定申告、また、その前提となる日々の会計処理にまで目がなかなか向かないかもしれません。税務関係の仕事についている知人から聞いた話をしましょう。
ビジネスを立ち上げて間もない人だと、会計や税務に関する知識も乏しいので、「そもそも何をしたらいいのかわからない」という人も本当にいるとか。ついでなので背筋が寒くなる話をしておきます。

一度、知人(の税理士)がビジネスを立ち上げたばかりで何もわからない、というクライアントさんを担当したときのことです。知人は「必要な書類は作り終わったんで、あとはこれを期限までに税務署に持っていってくださいね。必要なことは全部税務署の人がやってくれますから」と念を押したそうです。

それが3月の初めのことでした。しかし、4月の初めにクライアントさんから電話がかかってきて「海外行っていたので書類のこと忘れてました!出してません!ごめんなさい!!」という恐ろしいカミングアウトが…

知人が真っ青になり、税務署に電話をかけたり、クライアントさんと話し合いをしたりと事態収拾に追われたのは言うまでもありません。「こんなことなら、自分が代理で出しに行ってあげればよかった」と後悔したとか。

何が言いたいかというと、自分でやっていただけでは追いつかないこともある場合には、税理士に頼むのが一番賢明かつ確実な手段だ、ということです。



税理士選び、何に気を付ければいい?

自分だけでは手に負えない場合、税理士を使うのがいい手段だ、ということはお分かりいただけたかと思います。では、税理士はどのように選べばいいのでしょうか。

ポイント1 顧問料

まず、みなさんが一番重視するポイントはお金のことだと思います。つまり、顧問料です。顧問料はその税理士のキャリア、提供するサービスによって異なってきます。「あれもこれもやってもらおう」と思うのだったら、当然高くなります。

逆に、「自分でできることは自分でやって、できない部分だけ税理士に頼もう」という場合は、案外安くなります。最近では、個人事業者向けに、低価格でサービスを提供する税理士も増えてきました。

それを売りにしている人も多いです。しかし、低価格である理由をちゃんと探らないと痛い買い物になります。最低限のサービスのみの価格を示していて、他のことをやってもらおうとすると、高いオプション料金を取られることは往々にしてあるからです。

「どこまで自分ができるのか」を考え、それに見合う形の顧問料を払う、というスタンスでいるといいでしょう。

ポイント2 自分のビジネスに対する理解度

では、料金の次に重視するべきポイントは何でしょうか。それは「自分がやっているビジネスの特質を理解してくれているかどうか」ということです。世の中にはいろいろなビジネスがあります。

売上は現金払いが多いのか、カード払いが多いのか、どんなお客様が来るのか、どんな商品を扱っているのか、そもそも何をやっているのか…あなたのビジネスの条件によって、最適な会計処理の方法は異なります。

それが税金の金額に影響を及ぼすことも少なくありません。特に、インターネットビジネス(ネットオークションなど)のように、最近出てきた種類のビジネスをしている人は、顧問税理士にもその特質を理解してもらう必要があるでしょう。

そういう意味では、お年を召した税理士よりは、若手の税理士を探したほうがいいケースもあるにはあるのです。

ポイント3 最後はやっぱり人柄

顧問料、ビジネスへの理解が大事なのはわかりました。でも、そんなことよりももっと大事なことがあるはずです。それは、税理士その人の「人柄」です。税理士には会社の財産状況やその他の内部事情など、デリケートな部分も話すことになります。

いわば、「腹を割って話さない」と本当にいい仕事をしてもらうことなどできないのです。そんな相手として、「こいつ、自分とはそりが合わないな」と思う人を選ぶことが果たして正しいといえるでしょうか?少なくとも私は嫌です。

人柄というのは、一度会っただけで完全に理解することは難しいもの。でも、少なくとも、一目見ただけで嫌な気分になるくらい合わない人柄の人とは顧問契約を結ばないほうが賢明かもしれません。

また、顧問契約を結び、やり取りを進めていく中で疑問に感じることがあったり、「やっぱりこの人無理…」と思ったら、思い切って変える勇気も持ちましょう。人のいい人は「今まで頑張ってくれていたのに、そんなことできない…」と思うかもしれません。

しかし、信頼できない人にお金のことを任せっぱなしにすることのほうが、よほど悪いと思いませんか?税理士との相性が悪かったために、ビジネスが立ち行かなくなったということも、珍しい話ではないのです。

「この人にだったら会社の命運を任せても大丈夫」という信頼関係があってこそ、顧問契約を結ぶ意味があるのです。その前提が揺らいでいないかどうか、常に考えながら税理士を選びましょう。

どうやって探せばいいのか

ビジネスにおいて、いかに税理士選びが重要か、ということはお分かりいただけたかと思います。では、そもそも税理士ってどうやって探せばいいのでしょうか。方法をまとめてみました。

方法1 人づてに紹介してもらう

ある意味、一番信頼できる方法がこの方法かもしれません。ビジネスをやっていれば、仲間内にすでに税理士と顧問契約を結んでいる人がいる可能性は高いです。その人が信任している人だったら、全く素性がわからない、というわけではありません。

ある程度は安心できるでしょう。また、仲間の人が契約を結んでいる税理士の人が忙しかった場合でも、その税理士の知り合いの税理士を紹介してもらえる可能性は高いです。一度試してみるといいかもしれません。

「万が一合わなかった場合、気まずい…」と思うかもしれませんが、その時は、「紹介してくれたのに申し訳ありません。自分には別の人のほうが合っていたみたい」と正直に謝りましょう。

方法2 ネットで探す

最近では、税理士もインターネットでのマーケティングに力を入れています。中には「○○業の方専門の税理士です」というように、自分の得意分野を全面に打ち出したホームページを作り、集客を行っている税理士も珍しくありません。

自分のビジネスと税理士の得意分野がマッチしている場合は、その税理士にまずは相談してみるのも悪い手段ではないでしょう。その時に大事なことは、「いくらの顧問料でどこまでやってくれるのか」「他にはどういうサービスが受けられるのか」など、詳しい条件をしっかり確認することです。

うまくいけば、自分に合う税理士を見つけるためのいい手段になりえます。

方法3 地域の税理士会に相談する

みなさんのお住まいの地域が、ある程度大きな街だったら、かならず「税理士会」というものが存在するはずです。これは、その地域で登録している税理士たちの集まりです。「自分ではどの税理士がいいのかなんてさっぱりわからない…」という人は、税理士会に相談するのも一つの手段かもしれません。

「どれくらいの顧問料で、何をやってほしいのか」「年齢、性別などの属性」「自分のビジネスの内容」などを相談すれば、その条件に合った税理士を探してくれます。また、日本税理士会連合会のサイトからも、自分の地域の近くの税理士を検索することができます。「自分の家の近所の税理士で、じっくりと相談したい」という人にはオススメの手段です。

税理士情報検索サイト(日本税理士会連合会)



結局は「自分の理解者」でいてくれる人に出会えるか

長々と書いてきましたが、税理士を選ぶにあたって、一番大事なことは「自分の理解者でいてくれる人かどうか」ということだと思います。税金やお金という、ビジネスの命運にかかわるデリケートな部分を扱う以上、まずは強固な信頼関係を築くことが必要なのです。それも踏まえて、納得のいく税理士選びをしてください!