家計簿を「複式簿記」でつける!主婦でも簡単にプロ並み会計ができる技

お金を管理しよう!そう思った時にまず思いつくのは家計簿ですよね。一般的な家計簿は単式簿記という形で作られています。そして企業などが会計で使っているのは複式簿記という方法です。名前だけ聞くと難しそうではそんなことはなく、複式簿記で家計簿を作れば、細かい部分までお金を把握できますよ。



家計簿を複式簿記でつけてみよう!

いきなり家計簿を『複式簿記』でつけてみよう!と言われてもよくわからないですよね。まずは一般的な家計簿がどのようなものなのかを見ていきましょう!そして複式簿記はどのようなもので、どういったメリット、デメリットを持っているのか確認しましょう!



普通の家計簿ってどういうもの?

家計簿を複式簿記でつける前に、まずは通常の家計簿がどのような仕組みで成り立っているかをわからないとなかなか理解しにくいです。

まずは普段から接しているイメージしやすい家計簿の仕組みを見ていきましょう。

まず思い浮かべる家計簿はこんな形

まず普通に思い浮かべる家計簿ってこんなものではないでしょうか? PhotoBy:著者(2015年12月作成) 給料という収入が入ったので合計が増えます。この日は嬉しいですね!頑張った分がお金としてもらえてウキウキしてしまいます。そして、レストランでお金を使ったためその分が支出として合計から引かれています。ウキウキした翌日くらい外食してもいいですよね。

単式簿記??

そして、このような形の家計簿を『単式簿記』と呼びます!なぜかというと、『現金』という1つの要素、単一の要素のみの増減を追っているためこれを単式簿記と呼びます。

単式簿記のメリット

メリットは「とにかく簡単!」ということです。簿記やその他の知識なしに、日々のお金の出入りにだけ注目すればいいので、必要なのは足し算、引き算くらいです。ノートでもパソコンに入っている表計算ソフトでも簡単に始めることができ、そのスタートの簡単さが好まれているようです。

単式簿記のデメリット

デメリットはズバリ「現金以外のことがわからない!」ということです。例えば、給料日前にお金を使い過ぎてしまい、お金を借りたとします。そうすると家計簿は以下のようになります。 PhotoBy:著者(2015年12月作成) 単式簿記の場合、注目しているのは現金の増減のみなので、借金をしているにもかかわらずお金がそのまま増えているように見えます。持っているお金が0円の時に5万円借りれば、現金は増えていますが、財産の状況は本来マイナス5万円にならなくてはいけないですよね。

単式簿記まとめ

単式簿記は「始めるのが簡単!」そして「現金以外のことがわからない!」ということになります。基本的には、お給料とそれをどこに使っているかのみの場合は単式簿記で問題ないでしょう。しかし、収入が複数あったり、家のローンや銀行から借りているお金がある場合など、現金に関していくつかの要素が絡んでいる場合は次に説明する複式簿記の家計簿がオススメです。

家計簿を複式簿記つけるにはこうする!

さあ、一般的な家計簿の仕組みはわかりましたね。次はとうとう家計簿を複式簿記でつけるにはどのように考えていけばいいかです。言葉はなんだか難しそうですが、慣れてしまえば簡単なので、使っていきましょう!

複式簿記ってどうすればいいの?

複式簿記とは1つの取引を「複数の視点から記録する!」ということです。こんなこと言われてもよくわからないですよね。実際の例を見てみましょう。先ほどの単式簿記の例を使ってみます。

例えば11月25日に給料として10万円もらっとしましょう。単式簿記の場合はこれを現金にだけ注目して、「現金が10万円増えた!」ということだけ記録しました。これを複式簿記の視点で見ると、『給料』で10万円もらったことが、『現金』を10万円増やした。という形になります。『給料』と『現金』の2つ、複数に注目しているから複式簿記と呼びます。そしてこれを注目している要素別に記録します。 PhotoBy:著者(2015年12月作成)
このように記録すると、今まで給料をどれくらいもらっていて、現金がどれくらいあるのかをすぐに把握することができます。次にお金を借りた時の場合を見てみましょう。複式簿記の場合、必ず複数の要素に注目しているため、1つの要素に対して必ずその影響を受けるもう1つの要素があります。この例でいうと『給料』に対する『現金』です。その相手要素がわかるように日付の横に記載してあげましょう。 次の例は11月23日に5万円を借りた場合を見てみましょう。複式簿記の考えで注目しなければならない要素は『借金』と『現金』となります。
PhotoBy:著者(2015年12月作成) このようになります。現金は借金と給料によって15万円に増えていますが、借金の要素にも5万円とあるので、実際は10万円分の資産があるんだ、という状況を把握することができます。

ここで紹介させていただいた方法はあくまでも簡単に家計簿で実践するためのもので、会計になると借方、貸方、勘定科目、損益計算書など難しい言葉が出てきて、とても家計簿のレベルで必要なものではないので、それらを抜かして簡単にしています。

複式簿記のメリット

メリットは何と言っても『細かいところまで資産状況がよく分かる!』ということです。借金がいくらあって、資産はいくらで、今月の費用は全部でいくらか、などがズバッとわかります。

あとは、もうちょっと細かく勉強すると簿記の知識がついてくるので、複式簿記で家計簿を3ヶ月もつけていれば簿記3級程度の知識は身についていると思います。なので、ゆくゆくは簿記の資格を取りたい!なんていう人にはとてもいいと思います。

複式簿記のデメリット

デメリットは面倒ということだけです。単純に単式簿記を複数の見方をして、細かく記載しているので時間がかかります。



よくある質問

単式簿記で家計簿つけてはいけないんですか?

もちろんOKです!問題ありません。しかし、単式簿記には簡単に記録できる反面、正確に資産状況を把握できないというデメリットがあります。それを補う場合は複式簿記で記録をしましょう。

複式簿記を始めるには勘定科目など簿記知識を覚えなくてはできないですか?

そんなことはありません!勘定科目や簿記用語は覚えなくて大丈夫です。当然、覚えたほうが会計や簿記の試験には使えるので有用ですが、家計簿をつけるだけでしたら、まずは仕組みだけを理解して始めていただいて問題ありません。

複式簿記と検索すると何やら難しそうな記事ばかり出てくるので敬遠されがちですが、まずは仕組みの中で始めて、3ヶ月も経ち慣れ始めた後に必要があれば簿記知識を学ぶという順序が始めやすいと思います。

まとめ

通常の家計簿というものは単式簿記で作られており、それは『現金』という1つの要素のみに注目しているということです。そして複式簿記で家計簿を作るというのは1つの取引を複数の要素に注目して記録するということです。

もちろん、単式簿記と複式簿記のどちらが正しい、正しくない、というわけではありません。どちらも正しい記録の仕方です。複式簿記の方が、複数の視点から見ているため、自分の資産状況をより詳しく把握できるというメリットを持っています。ぜひぜひチャレンジしてみてください。