どんなタイプのカードローンが人気があるのか?その真相に迫る

みなさんがカードローンを作られるときに一番重視される条件は何ですか? 金利? 利用可能額? 審査の容易さ? それとも? いずれにしても今どんなカードローンが人気があるかということも皆さんの強い関心の一つに挙げられることができるかもしれません。ただ以前と違って昨今は金融機関の数も増え相互乗り入れも盛んなのでますますカードローンの品ぞろえが充実してきています。今回はその人気のカードローンに肉薄します。



カードローン今昔物語

じつは著者は元地方銀行の行員です。長年お客様にカードローンを販売する立場でした。
もちろん私本人もカードローンは作っていましたが、ほとんど利用することなく、いわばお客様にカードローンを持っていただくのだから、まずは自分で作ってみないとというレベルの保持者でした。

手前味噌な話ばかりで申し訳ないですが、行員である限りはあまり積極的にはカードローンは利用できませんでした。なぜなら銀行員はお金を扱う職業です。その行員が自らあまり借金の額が多いと社内から倫理的に疑いを持たれかねないので、カードローンの積極的利用は抑制せざるを得なかったからです。いわば行員である限り、まずは金銭的にニュートラルにしておかないといけなかったのです。

ですから、カードローンの利用もろくにしてこなかった元行員が最近のカードローンのおすすめを書いてもあまり説得力がないという批判は甘んじて受けるとしても、本当に昨今のカードローンを含むローン商品の充実は目を見張るものがあります。それぐらいローン商品は多様性を遂げてきたといえるのではないでしょうか。それに比べると私の行員時代のカードローンは機能的に実にシンプルなものが多かったと思います。

そしてそのけん引役を果たしてきたのがネット専業銀行の登場や異業種からの銀行業参入、そして銀行と消費者金融業等いわゆるノンバンクと言われてきた業界の融合なのだと思います。

そこで以下ではそれらのけん引役を今もって果たしている各業界のリーディング企業のカードローンを紹介することでどういうカードローンが今、利用者に高く支持されているかの答えを導き出していきたいと思います。



ネット専業銀行の登場

私の勤務していた銀行は地方の小都市に本店のある銀行です。地域のリーディングバンクではありましたが、同時に東京のようなメガシティにある銀行のようにはそれほど変化に敏感ではありませんでした。しかしこのわずか10年あまりの間にネット環境の充実、スマホ等モバイル機器の発達が銀行を取り巻く状況を一変させました。

まず、ネット専業銀行が登場してきました。実店舗や行員を持たずすべてのサービスをネット上で完結させるやり方、そして顧客と直接接しないというデメリットの部分は実際稼働中の銀行の支店のインフラやコンビニのATM等を提携でカバーしてきました。すべてが新鮮な試みでした。

そしてそれは若者を中心に新しいものを好む多くの利用者に支持されてきたのです。以下ではその中でも目覚ましく業績を伸ばしている二つのネット銀行の紹介です。

住信SBIネット銀行

この銀行はわざわざネット銀行と名乗っているぐらいネットの環境をフルに活用してサービスを展開している銀行です。カードローンの名称はMr.カードローンと呼んでいます。
このカードローンの大きな特徴は業界随一の金利の低さです。実店舗や行員を持つ必要がないのでその運営コストを他のサービスに回せます。それが金利の低さにあらわれているといっても過言ではないでしょう。

さらにネットでカードローンの申し込みが完結するというのもこの銀行の特徴ですし、総量規制による所得制限も受けないので申し込み限度額300万円までは所得証明書の提出も不要という長所が審査時間を早めています。あるいは全国にあるコンビニ提携ATMからの借り入れ手数料が無料なのも大変便利です。多くの支持者がいる人気のカードローンです。

Mr.カードローン – 商品概要|住信SBIネット銀行
参照元:住信SBIネット銀行(2016年1月時点、著者調べ)

楽天銀行

こちらもインターネットをフル活用しているネット専業銀行です。
カードローンの名称は楽天銀行スーパーローンです。特徴としては、住信SBIネット銀行と同様低金利、限度額300万円まで所得証明書の提出不要、コンビニATMの利用手数料無料などは同様ですが、さらにカードローンの対象をパート・アルバイトはいうに及ばず所得のない専業主婦まで広げているのが特徴です。(もちろん利用限度額は一定額に制限されます)

銀行の場合は総量規制による所得制限がないので、消費者金融業等に比べると、カードローンの限度額を大きくできます。そのため、個人の臨時的出費に伴う借り入れなどに利用できる以外に、他社にまたがる数本の借金をまとめる「おまとめローン」としての用途にも使えます。

さらに楽天銀行は楽天グループの一員なので、カードローンの利用に応じて貯まるポイントを他の楽天グループのサービスにも使えるので、このようなメリットはかつてのシンプルなカードローンにはない画期的なものとして若者や主婦層には強く支持されています。

カードローン・ローン|安心の低金利の楽天銀行のスーパーローン
参照元:楽天銀行(2016年1月時点、著者調べ)

異業種からの銀行業参入

これもこの10年間の銀行業を取り巻く環境の大きな変化のひとつですが、流通系や消費者金融あるいは信販系からたくさんの銀行が新しく銀行業に参入してきました。
ここではその中から多くの利用者から支持されている流通系の銀行を取り上げます。

イオン銀行

どのカードローンランキングサイトを見ても常に上位に位置している流通系のカードローンといえば、このイオン銀行のカードローン、通称BIGです。特徴としてはこれまでに取り上げてきた二つのネット専業銀行と同様の特徴もありますが、さらに流通系独特の特徴としてカードローンの利用に合わせてポイントが貯まり、これをイオングループの買い物に利用できるというメリットがあります。

さらに最近のカードローンは銀行と保証会社という組み合わせでカードローン商品を作っていることがほとんどなのですが、このBIGの場合、なぜか保証会社がイオンクレジットサービス(株)とオリックス・クレジット(株)というわざわざ二つの会社を準備しているのが目を引きます。

このためひとつの保証会社で審査が通らなくてももう一社に回されれば審査が通過することも起こるようで、他の銀行に比べてもイオン銀行の審査は緩いという話があります。

これはイオンの経営戦略の一つと考えられます。イオングループとしてできるだけ多くの顧客を囲い込みたいので、別に他銀行のようにカードローン取引単独で利益を取る必要性も少なく、グループ全体の利益に貢献してくれたらいいという考えに基づき審査が行われているのだと推測されます。それは所得のないパートや専業主婦でもなんとカードローンの利用限度額が50万円までOKというところに顕著に表れています。

総量規制で所得制限を受けている消費者金融業など、最初からこの層は門前払いであることをかんがえればこの所得のない主婦層までイオン銀行がいかに手厚く優遇しているかよくご理解いただけると思います。したがってこれら主婦層に人気のあるのもうなずけるわけです。

カードローンBIG |イオン銀行なら低金利で安心
参照元:イオン銀行(2016年1月時点、著者調べ)



銀行と保証会社の新しい融合

2006年から2010年にかけて消費者金融業を取り巻く環境は大きく変わりました。改正貸金業法の制定です。これによりそれまで「グレイゾーン金利」と言われていた法的にあいまいな金利の適用が禁止され、消費者金融業等が貸金につけられる金利の上限に制約が加えられることになりました。

それと同時に過去の違法金利が社会問題化され、「過払い金請求」となって消費者金融業全体に押し寄せたために多くの消費者金融業が甚大な影響を受けました。

この流れは大手といえど例外でなく、最大手武富士の倒産やアコム・プロミスなどの業務縮小につながり、単独ではもはや経営的に息詰まると判断したアコムやプロミスは大手都市銀行、東京三菱UFJ銀行や三井住友銀行のグループ傘下に入ることで生き残りを図ろうとしました。

ところがこれがきっかけとなって新たに銀行と消費者金融の融合となり、それぞれの長年培ったノウハウを相互に利用しあう形でローン商品の開発にもつながっていったわけです。

総量規制とは | 貸金業法について
参照元:日本貸金業協会(2016年1月 著者調べ)

東京三菱UFJ銀行

ここではその代表として、カードローン利用者に非常に人気のある都市銀行、東京三菱UFJ銀行のカードローン、通称、バンクイックを取り上げます。

名前の通り、バンクイックは銀行のバンクと早いを意味するクイック(quick)の造語だと思いますが、かつて私が銀行に勤務していた時代はカードローンの審査といっても最低でも数日から1週間は必要でした。

ところがこの造語にも示されているように、都市銀行のカードローンにも関わらず、「最短30分審査回答」「即日ご利用も可能」なんてのは、私の勤務時代には考えられないような早さです。

なぜこのようなことが可能になったかというと、前にも述べた「銀行」と保証会社としての位置づけの「消費者金融」の融合が起こったからです。それぞれの長年培ってきたノウハウと商品がタッグを組むことで、よりユーザーに魅力的な商品が提供できるようになったからです。

バンクイックは、イオン銀行や楽天銀行のようなポイント利用はできませんが、それ以外の現在必要とされるカードローンの商品性はすべて兼ね備えているといっても過言ではありません。そして何より日本のトップリーディングバンクとして高い信頼性があります。この銀行のカードローンを持つことでおそらく利用者も何物にも代えがたい満足感が得られるのではないでしょうか。

まさに事業会社がより評価ランクの高い銀行と取引をすることで、結果としてその会社が社会から取引銀行経由で高い評価を受けられるようになったように。

カードローン | 三菱東京UFJ銀行
参照元:東京三菱UFJ銀行(2016年1月時点、著者調べ)

消費者金融業から

最後はカードローンの利用者に人気のある消費者金融を取り上げます。
前述したように大手の消費者金融は最近は多くの銀行のカードローンの保証会社になっていることもありますが、単独で本来の小口金融業としての業務も行っています。

銀行の住宅ローンのように土地建物が担保となる有担保金融と違い、消費者金融の取り扱っているカードローンは無担保無保証の小口金融です。したがってカードローン申込者の個人的信用そのものに審査のすべてがかかっていますので、より独特の審査ノウハウが必要になってきます。

アコム

ここでは大手消費者金融のアコムのカードローンを取り上げます。
消費者金融業は総量規制の所得制限を受けていますので、銀行のようには大きくカードローンの利用可能額を広げることができません。銀行は大きい利用可能額、低金利を売りにしていますが、その分審査は辛口です。したがって銀行でのカードローン審査通過率は厳しくなるので、その弱点をカバーできるのがこの消費者金融といっても過言ではないでしょう。

金利は確かに銀行より高めですし、所得制限も受けているので収入のない層にはカードローンが販売できません。しかし本来小口金融業ですので審査はやや緩めとなっており、銀行でカードローンが作れない方でもこちらでカードローンを持つことは可能なケースが多いです。さらにネットの発達でどの消費者金融も即日審査、即日融資が基本になっています。そのうえ消費者金融独自のサービスとして新規取引に関し30日間金利0円優遇サービス等もやっています。使い方次第では大変利便性の高いカードローンだと考えます。

カードローン(キャッシング専用アコムカード)│【公式サイト】キャッシングなら消費者金融のアコム
参照元:アコム(2016年1月時点、著者調べ)

最後に

どんなタイプのカードローンが顧客に人気を博しているかの観点から、それぞれ新顔から変革している古参の金融機関まで取り上げる形で紹介してきましたがいかがでしたか。

記事を書きながら著者本人も楽しみつつ紹介してきました。ちょうど売り出し中のお店があって、たくさん品ぞろえをしている商品を見比べているような感覚でした。

ただ逆にあまりにもたくさんのカードローン商品が並べられているので選ぶほうも困ってしまいます。これからカードローンを作ることを考えられている方は、単にみんなに人気があるという観点だけからでなく、しっかりと自分の条件やニーズに合ったカードローンを検討されることをお勧めします。それがひいては最終的にその金融機関との長期にわたる満足のいくカードローン取引につながっていくのではないかと私は考えています。