【保育士のパート】きつい?やり甲斐がある?リアル事情を調査

最近テレビのニュースで保育士の給与底上げを検討しようと取り沙汰されていますが、保育士の資格は結婚後もパートとして時間の利く選択を選ぶことも出来るようです。保育士のパートでの給料はどれくらいなのか、また賞与等実体験を踏まえてご紹介したいと思います!



保育士について知ろう

全国に保育士は約44万人

厚生労働省の統計情報によりますと、保育士数44万程度となっています。保育士とは、保育所や児童養護施設などの児童福祉施設で児童の保育にあたる者のことを指し、児童福祉法に定められた国家資格とされています。厚生労働大臣の指定する養成学校などを卒業するか保育士試験に合格した人に資格が与えらます。

保育士(ホイクシ)とは – コトバンク
参照元:コトバンク(2016年1月、著者調べ)

保育士の平均給与は?

保育士の平均給与は平成26年度において平均年収:317万円という数字が出ています。これは、以前著者が調べた日本の平均年収より100万近くも低いという算出になるようです。

保育士平成26年の給料&年収-年収ラボ
参照元:年収ラボ(2016年1月、著者調べ)

保育士の主な仕事内容は?

保育士の仕事のイメージとして『子供を預かり面倒をみる』と考える方もいるかと思います。しかし、ただ預かれば良いわけではなく、保育園での生活を通して子供たちに基本的な生活習慣を身につけさせたり、集団生活の大切さなどを教えることが一番に挙げられるかと思います。

また、子供は少しでも目を離したら何をするか、大人が到底思いもつかないような危険なことをしようとしている場合もあります。喧嘩は日常茶飯事のようですし、万一怪我をしてしまったら子供が可哀想ですし、親御さんも不安になってしまうかもしれません。そのような危険を避け子供の安全を確保する必要があるようです。

保育園で一般的に預かる時間は一日に8時間~程度になってくると思いますので、一日の3分の1を子供は保育園で過ごすということになってくると思います。よって、子供の成長に影響する役割としてとても大切な存在となってくると思います。

仕事中は常に気を張らなければならないような大変な仕事ですが、子供の成長を日々に感じることが出来たり卒園していく子供を見るとそれまでの苦労を忘れるほど感動する保育士さんもいるようです。やりがいはとてもある仕事かと思います。

保育士の年齢層は?

とある調査による保育士の業界年齢別比率は以下になるようです。

★20代:
20歳以上-22歳未満:2.9%
22歳以上-24歳未満:10%
24歳以上-26歳未満:11.6%
26歳以上-28歳未満:11.9%
28歳以上-30歳未満:7.6%
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★30代:
30歳以上-32歳未満:8.9%
32歳以上-34歳未満:5%
34歳以上-40歳未満:14.8%
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★40代以降:
40歳以上-50歳未満:16.9%
50歳以上:9.5%
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無回答:0.6%

1分でわかる保育士 | 保育士とは? やさしい保育士入門
参照元:やさしい保育士入門(2016年1月、著者調べ) 保育士業界の年齢比率は20代が半数近くを占めており、次に30代と続いているようです。保育業界は女性職員の比率が多いため、結婚後に退職し復職はしないという層が一定数多いというのが特徴のようです。

しかし、ポイントは40代以降の比率が15%という点です。日本の女性の平均初産年齢が30.4歳ということで、丁度その時期の保育士が少ない点がポイントかと思います。そして、40代になってからまた少しだけ増えているのは子育ての一番忙しい時期を終え、働く時間に余裕が出てきたということかもしれませんね。

保育士のニーズ

保育士はこれから近い未来、更に雇用が増えるといわれています。増えるというよりは、国が積極的に雇用促進に努めなければならないという課題があるようです。

待機児童は都市部においてとても深刻な問題になっていますよね。よって、主に都市部では更にに雇用を増やし、2017年度末までに新たに6.9万人の保育士雇用を進めていかないと待機児童を減らせないという結果が出ています。

よって、これから保育士という職種は今以上に雇用される枠が増えるという利点があります。

「保育士就職促進対策集中取組月間」について |報道発表資料|厚生労働省
参照元:厚生労働省HP(2016年1月、著者調べ)



【保育士のパート】として働くメリット

パート労働者とは?

まず初めにパートとして働くことはどういうことなのでしょうか?厚生労働省のHPによりますと、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」という定義があるようです。

簡潔に表せばフルタイムではなく自分のライフサイクルに合わせ、数時間程度の労働をしている人、ということになると思います。

パートタイム労働者とは|厚生労働省
参照元:厚生労働省HP(2016年1月、著者調べ)

給料は人それぞれ

保育士パートの平均時給は、地方か都市部か等様々な条件によっても異なってくるのですが、平均すると大よそ『800円~1200円』になるようです。

パート保育士 時給相場 | 保育士求人サイト
参照元:保育士求人サイト(2016年1月、著者調べ) 具体的な例を出しますと、都市部ではないとある私立保育園でのパートの時給は850円であり賞与(ボーナス)は各々の給与平均1ヶ月程度を支払っているとのことです。地域のみならず各園によっても異なるかと思いますが、他の仕事のパートでの時給とあまり差はないのではないでしょうか?

メリット1:夫の扶養内で働くことができる

パート従業員は夫の扶養に入っていたり、子供がいたりと家庭を持っている方が多いようです。夫の扶養に入っていますと月額10万8000円までは、夫の扶養内で働けるという条件がありますので得だと考えているようです。よって、平均というものは見出せなかったのですが『10万8000円以内に月の給料を抑えている』方が多くいると思います。

メリット2:家事や育児と両立しやすい

たとえば、一日に3~4時間程度の勤務時間ならば、子供が保育園や幼稚園に通っている空いた時間を利用して働くことが出来ます。保育園のパートとなりますと多くの保育園が早番(7時頃~)、中番(10時頃~)、遅番(13時頃~)と早い時間になっているので、家族のライフサイクルとも合わせやすいと思います。

メリット3:ダブルワークができる

夜間に他のアルバイトや仕事等をしている方でもう少し稼ぎたい!と思っている方は、パートでの勤務ならばそこまで時間を拘束されないのでお勧めかと思います。また、一方が思うようにシフトを入れることが出来なかった場合はもう一方の仕事で補う、という融通の利いた働き方が出来る部分もポイントかと思います。

メリット4:資格や経験を活かせる

他のパートでもそうですが、とりわけ保育士という仕事は資格を持っていることが重要になってくると思います。未認可の保育園ですと資格が無くても働ける場所があるようですが、資格を持っているのならば自分のスキルを活かし働いてみたいですよね。

また、保育士は子育てをしたという経験が活かせる職場でもあります。子供が出来る前に、働いていた方が産後に保育士として復帰すると、以前とは違った視点から注意しなければならない点なども分かりやすくなると聞いたことがあります。

職を離れたことがブランクになるのではなく、プラスとなる数少ない職業かもしれません。

【保育士のパート】働いている人の声

実際にパートで保育士として働いている方の意見はどのようなものがあるのでしょうか?

週にどれくらい働いているの?

実際に保育士のパートとして働いている人達はどの程度働いている人が多いのでしょうか?筆者が調べたところ、多くが『週に3日』、『一日5時間程度』という意見が多いように見受けられました。子供がいない場合はフルタイムに近い時間労働している方もいるようですが、やはり体力的にキツい仕事のようで、子供のいる人ですとこれ位が限界、というようです。

勤務時間や日数は各保育園によってかなり異なりがあるようですので、一概にパートだからといって自由な時間働ける、ということではないようです。

受け持つ年齢で疲労度は異なる?

保育園の多くは、子供の年齢によって部屋が分けられており、また乳幼児になりますと面倒を見る先生の人数が多くなることが特徴です。とりわけ簡単だなと思うのは乳児の保育のようです。

確かに、年中さんや年長さんと違い走り回ったり友達と遊ぶことは出来ず、スヤスヤと眠っている印象はありますよね。かといって、突然寝返りを打ったり、突然訪れる乳児突然死症候群を引き起こす可能性などもあります。

受け持つクラスを自分で選択できるかは、やはり園ごとに異なってくるようですが自分のやりたい!と思う保育内容が適うクラスを受け持つことができれば、長く続けることができる秘訣かもしれません。

[保育士のパート]リアルな本音

パートとして働く保育士の多くが『体力的に大変』と感じているようです。しかし一方でやりがいはとてもあるようで、『受け持つ子供の成長』を間近に見ることが出来るととても嬉しくなるようです。

他の先生との対人関係においては、他の職種でも見受けられるかもしれませんが気を遣ってしまう、ということは少なからずあるようですが、先生同士がコミュニケーションが取れないと子供達の安全面が揺らぐ可能性があるので、積極的に仲良くなろうとしている方が多いように見受けられました。



【保育士のパート】大変なことはあるの?

働く人の声の中にも、些か大変そうだな…と思う意見もあったかと思います。それではパートとして保育士を選び働くことにおいて、何か大変な点はあるのでしょうか?

稼げる上限がある

パートのデメリットは、正社員や契約社員と比べて収入が安定しない点にあると思います。会社の経営状況などによりシフトに入れない場合に、想定より収入が少なくなることがありますし、時給や日給で換算されている方が大半かと思います。

また、長く働いても給料が変わらないことや賞与が出ない場合があります。働ける時間に制限はあるものの、より稼ぎたいと思っている人にとっては、デメリットに感じられるでしょう。また、賞与に関しては出ないところが多いようで、出たとしても正規雇用の場合は賞与2ヶ月分に対して1ヶ月分と抑えられていたりするようです。

有給休暇が取りにくい

法的には認められてはいるものの、現状ではやはり取りにくい、という風潮があるようです。たとえば子供が急に熱を出してしまった場合など病むを得ず休んでしまった場合、その日の給与が保障される可能性は低くなってしまうかもしれません。また、正社員としてフルタイムで働いている人達が有給を取得できていない状況ですとより厳しいと考えた方が無難なようです。

社会保険や交通費手当てはあるの?

正社員ですと給与の中に交通費や社会保険等の手当てが組み込まれていますが、パート労働ですと勤務している時間によっても異なりますがそのような保障がついていない点がデメリットかと思います。

[保育士のパート]問われる責任は同じ

保育士という仕事は自分に決して非がなかったとしても、見ていた子供が転んで怪我をしてしまった場合などは担任の先生と一緒に親御さんに謝罪をしなければならないようです。そのような場合、どうして怪我をしたのかと追求されたりすることもしばしばあるようです…。

対人でありとりわけ子供という非力な人を対象としているために、責任は他のパートよりも重くのしかかってきてしまうのかもしれません。

また、十人十色の子供がいるように親御さんも様々のようです。ここ数年でよく耳にするようになった【モンスターペアレント】と呼ばれる人たちへの対応もしなければならないようです。

このような場合は、パートや正規雇用の職員に関係なく関わった先生が謝罪や説明を、園が終わった後や休日にしなければならなかったりと、労働外での仕事もせざるをえない状況があるようです。

どの仕事もメリット・デメリットはある

いかがでしたでしょうか?どの仕事にも良い点と悪い点があるかと思いますが、子供の面倒を見る保育士という仕事は、精神的にも肉体的にも大変な部分が多いかと思います。しかし一方で達成感はかなりあるのだなあと調べて筆者は感じました。

パートという比較的時間に自由の利く働き方ではありますが、仕事内容は自分で考え自発的に行動しなければならなかったりと、子育てをした経験が活かせる部分はとても大きいと思います。

子育て=ブランクではなく子育て=キャリアアップが出来る稀な仕事かとも思います。子育ても少し落ち着き保育士の資格を活かして働きたい方や、これから保育士として働いてみたい方は是非参考にしてみてくだされば幸いです。