生命保険金の6つのメリットを活用してムダのない相続の準備を!

生命保険というと、一家の大黒柱が事故や病気にあった時に家族がその後も安心して暮らせるように加入するものですよね。その他にも役割がたくさんあることをご存知でしたでしょうか。今回は生命保険を使った相続の準備の仕方をご紹介しようと思います。



生命保険金は万能プレーヤーです

相続の対策をするにあたって、以下の3つの対策があります。

■多くの相続税を払う必要がある場合は納める額を適正な方法で結果として少なくできるようにする節税対策
■土地や家だけしか財産がない場合の納税対策
■残された人同士がもめるのを避けるトラブル対策

この3つをしっかりとこなす事が相続の重要なカギとなってきます。

生命保険から出る生命保険金にはこの3つのすべてに対応できる万能プレーヤーだと考えてもいいかもしれません。生命保険金にもいろいろなタイプがあって、どれか一つ入ればもう安心というわけにはいきませんので、保険金を使ってどんな対策をしたいのかを考えて加入することが必要になります。

生命保険にもいろいろな種類があって、病気やけがをしたときに出る医療保険、貯蓄性を重視したもの、死亡時にお金が出るタイプなどがあります。今回は相続の話になりますので、死亡時にお金が出る死亡保険についての話になります。



生命保険金のメリットは6つ!

生命保険金には6つのメリットがあります。

①非課税制度がある
②亡くなった時に現金が支払われるので、納税資金に使うことが出来る
③保険料を支払うことによって、相続財産がその分減る
④遺産を分割する時に起こるトラブルを回避できる
⑤相続を放棄した人でも保険金は受け取ることができる
⑥残された家族への生活の保障

と言ったように数々のメリットがあります。それではこのメリットをどのようにして使うのか話を進めていきましょう。

非課税の枠を最大限利用する

これは先ほどの①と②に該当する部分になります。例えば財産のほとんどが土地や家だった場合、現金や銀行の預金などはほとんどないケースは一般の家庭ではよくあることですよね。このような場合、相続税を現金で納めるためにはどのような保険に入ればいいのでしょうか?

死亡した時に必ず現金が入ってくると確約されている終身保険は納税資金を確保する方法としてとても有効です。そして死亡した人(被相続人)が契約者で被保険者であった場合の死亡保険金には500万×法定相続人の数の非課税枠があります。

例えば、法定相続人が妻と子供3人の計4人でしたら、500万×4で2,000万円まで非課税の保険金を受け取ることができるというわけです。このような非課税の枠が設けられているのは生命保険の特徴です。

No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金|相続税|国税庁
参照元:国税庁(2016年1月時点、著者調べ)

どのように加入をすれば非課税が使えるの?

生命保険にも掛け捨て型や貯蓄型、医療保険などさまざまな種類がありますが、まずは契約者と被保険者が同じ人で、受取人が相続人とする契約でなければ非課税の枠は使えません。

例えば契約者と受取人が同じ場合は所得税の対象となりますし、契約者、被保険者、受取人がみんな違う人の場合は贈与税の対象となりますので注意をしましょう。

No.1750 死亡保険金を受け取ったとき|所得税|国税庁
参照元:国税庁(2016年1月時点、著者調べ)

遺産分割のトラブルが起こらないようにするために

相続税の納税対策だけでなく、生命保険は遺産の分割をスムーズに進める上でも大きな役割があります。先ほどの④のケースです。例えば、すでに母は他界していて父親が亡くなった場合、相続人が長男と次男の2人だとします。財産は3,000万円の自宅のみだとしましょう。

自宅を売却して2人で分ければ丸く収まりますが、なかなかそういうわけにもいきませんよね。例えばその家に長男が同居していた場合、一般的には長男がその家を相続すると考えるでしょう。そうなると、次男の分け前はなくなってしまうのです。そこで兄弟のトラブルになる可能性は大いにあります。

そこで活躍するのが生命保険なのです。父親が契約者で次男を受取人とする生命保険で死亡保険金を1,500万円に入っていたらどうでしょうか?そうすると、次男には現金で1,500万円手に入ることができますし、長男は今まで通りの家に住むことができますね。

家の価格は3,000万円なので、次男の手元に入る額は相談して価格を決めてもよいでしょう。

まとめ

生命保険金というのは加入する時に契約者が受取人を自由に選択することが出来るというのが一番の長所だと思います。掛け方によって受取人は異なってきますし、死亡保険金は受取人だけの財産とみなされ、相続財産の対象とはならない性質を持っています。

生命保険金の受け取りに加えてさらに相続財産の法定相続分ももらうことが出来るのはとてももらえる側からするといい所だらけですよね。このように生命保険金を活用した対策は大変メリットが多いので出来る限り使ってみたい方法ではありますが、注意しなければならない点もあります。

生命保険とは保険に加入した人が亡くなった時に初めて発生するお金です。相続について考えだしたときに例えば70歳であった場合、入ることのできる年齢や保険金の金額は自由に出来ないこともあります。

さらに健康状態が良くないと入れないこともあるので、これから生命保険金で相続の対策をしようとする方は出来るだけ健康で若いうちから始めるのも一つのポイントです。