【年金記録の確認方法】将来もらえる年金額、把握してますか?

毎月納めている年金ですが、もしかしたら年金記録に漏れがあるかも…もし未払いの月があれば、将来もらえる年金額が変わってきます。年金履歴を確認しておくことは大切です。年金記録の確認方法についてまとめました。



もらえる年金額、すぐ答えられますか?

毎月一定額を納めなければならない年金。年金制度には国民年金と厚生年金・共済年金があり、会社に勤めている人や公務員であれば給与から自動的に天引きされていますが、自営業の人は自分で払わなければならないので少し大変ですよね。

年金は義務とはなっていますが、国民年金は25年以上国民年金を納めていなければもらうことはできません。しかし、実際に自分が何年年金を納めてきて、将来いくらくらいもらえる予定なのかを把握している人は少ないのではないでしょうか?

新卒で入社した会社にずっと勤めてきている人ですら、学生時代に年金がどうなっていたのか知らないこともあるでしょうし、転職を繰り返してきた人や自営業の人であれば、一定期間年金の支払いの免除申請をしていた期間があるかもしれません。

もし未払いの期間があるのであれば、追納することで将来もらえる年金の額が変わってきます。自分の年金記録が確認できる方法として、以下の方法があるので参考にしてみてください。

・ねんきん定期便(日本年金機構から年に一度送られてくるハガキ)
・ねんきんネット(インターネット)
・年金事務所などの窓口
・年金事務所などに電話する

年金相談をされるときのお願い|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

老齢年金(昭和16年4月2日以後に生まれた方)|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)



年金記録を確認してわかること

加入履歴

ねんきんネットでは、国民年金・厚生年金保険・船員保険について、過去の加入履歴を見ることができます。年度毎の加入月数や、厚生年金であれば勤め先の名称などもわかります。加入履歴を自分で確認できることで、未加入の期間がないかチェックすることもできます。

年金記録の一覧表示
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

保険料納付額

ねんきんネットでは、国民年金・厚生年金保険・船員保険について、これまでに支払ってきた保険料の納付額合計を確認することができます。また、年別の合計や総合計を見ることができるので、もしも支払い情報に間違いがある場合にはチェックしやすくなっています。

年金記録の一覧表示
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

年金見込額試算、実際受け取っている額

一番気になるのがこの年金見込額ではないでしょうか。支払っている年金額から、実際にいくらもらえるのかを試算することはちょっと大変そうですが、自動計算してくれれば一目でわかるので便利ですよね。ねんきんネットでは、国民年金・厚生年金保険・船員保険に過去加入していたか、現在加入中の70歳未満の人であれば全員この試算機能が利用できるようになっています。

試算はいろいろな条件ですることができます。現在と同じ条件で支払いを続ける場合や、今後転職の予定がある場合は転職の条件で試算することなどもできます。

「ねんきんネット」ご利用ガイド 「年金見込額試算」編
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

ねんきんネットで確認する方法

ねんきんネットの利用方法

日本年金機構のサイトの中にある「ねんきんネット」にアクセスすると、いつでも年金記録を確認することができます。ねんきんネットを利用するには、まず利用登録が必要です。利用登録には基礎年金番号とアクセスキーと呼ばれる番号が必要です。

このアクセスキーを使って利用申し込みをするとその場でユーザIDが取得できるので、すぐにねんきんネットを使い始めることができるようです。アクセスキーはねんきん定期便に記載されているのですが、有効期限が約3カ月と短いためねんきんネットを利用登録しようと思った時には期限が切れていることもあります。

もしも期限が切れていたり、アクセスキーがわからない場合には、「アクセスキーをお持ちでない方」用の画面から利用登録すると、ユーザIDの発行手続きができます。
手続きをすると後日自宅に「ユーザIDのお知らせ」通知が届き、利用登録を進めることができます。この場合は、ねんきんネットを利用できるまでに5日ほどかかると思ってください。

日本年金機構:ねんきんネット
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)



年金事務所などの窓口で確認する場合

年金事務所などの窓口で年金履歴を確認する場合は、行った日によっては待ち時間など時間がかかることもありますが、直接担当者にいろいろなことが相談できるといったメリットもあります。近くに年金事務所があるといった場合や、いろいろ相談したいことがある場合には窓口に直接出向くこともお勧めします。

また自宅でパソコンが使えない・ねんきんネットの利用方法がわからない、などといった場合には、市町村役場や一部の郵便局でもねんきんネットを利用して年金加入記録が確認できるサービスを実施しているところもあるようです。

役場窓口で年金加入記録の確認ができます! | 三種町
参照元:秋田県三種町役場(2016年1月時点、著者調べ)

必要書類

年金事務所で年金履歴を確認する場合には、以下の書類を準備しておきましょう。

・年金手帳(基礎年金番号がわかるもの)
・本人確認ができる書類(顔写真つきのもの)
・代理人が出向く場合には、本人の委任状(本人の署名・捺印があるもの)と代理人の本人確認書類
・代理人が証明書等の交付を依頼する場合には、本人の印鑑

もしも本人が身体の障がいなどがあって窓口に行けない場合には、委任状がなくても大丈夫な場合があります。この場合、必要書類は少し変わってきます。

・窓口に行く人の本人確認書類
・本人の身体障害者手帳や要介護認定の通知書など
・施設などに入所されている場合には施設長の照明
・年金手帳や本人の印鑑(証明書等を交付する場合)

その他にも、本人以外に誰が窓口に行くかによって必要な書類が変わってきますので、詳しくは日本年金機構のホームページを確認するか、直接問い合わせて確認したほうが確実です。

年金相談をされるときのお願い|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

電話で確認する場合

電話のメリット

電話で確認する場合も、年金の相談が職員にできるメリットがあります。また、電話が混み合っていれば待たされることもありますが移動時間がないのと、自宅でくつろいで話ができるため、年金履歴の確認と一緒に年金相談がしたいけど、年金事務所が遠いといった理由でなかなか出向くことがで着ない人にはおすすめの確認方法です。

準備しておくもの

電話で年金履歴を確認する場合に準備しておくものは基礎年金番号がわかるものだけでいいようです。ただし、本人確認のために数点質問されるようです。また、窓口と違い、問い合わせや相談をできる代理人は家族や法定代理人に限られています。

年金相談をされるときのお願い|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

ねんきん定期便で確認

ねんきん定期便とは

ねんきん定期便とは、日本年金機構から毎年誕生月に送られてくる年金加入記録の郵便物です。国民年金・厚生年金保険の加入者に対して送られてきます。年齢によって送られてくる書類が違い、基本的にはハガキですが、35歳・45歳・59歳になった時には封書で多くの情報が載った定期便が送られてきます。毎年送られてくるため、定期的に年金履歴をチェックできる便利な制度です。

大切な「未来」への情報、「ねんきん定期便」をお届けしています|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

ねんきん定期便に記載されていること

ねんきん定期便には、以下のことが記載されています。

・年金加入期間
・老齢年金の年金見込額(50歳以上)
・これまでの保険料納付額
・加入実績に応じた年金額

また、35歳・45歳・59歳の時に送られてくる封書には、これらの情報以外にも以下のことが記載されています。

・これまでの国民年金の納付状況
・これまでの厚生年金保険の標準報酬月額などの月別状況

大切な「未来」への情報、「ねんきん定期便」をお届けしています|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

未納期間は追納できるの?

これらの年金履歴を確認して、もしも国民年金保険料の未納があった場合には、未納がない場合に比べてもらえる年金の額が減ってしまいます。できれば後からでも未納分を支払いたいと考える人も多いと思います。これを後納や追納と呼びます。

後納の場合は制度によって違う

後納とは、国民年金保険料について未納があった部分を後から支払うことです。基本的に年金の未払い分は、過去2年以内のものであれば特に手続きの必要もなく納付が可能でした。しかし、年金は今のところ25年以上支払っていなければ受け取ることができません。

そのため、2年分を支払っても25年に満たない人も多いという問題がありました。この問題をクリアしようと制定されているのが後納制度です。後納制度は、平成27年10月までは10年前に遡って年金を納めることができました。

そうすると、年金加入期間が20年に満たない人でも、後納することによって年金受給資格を得ることができました。この制度は平成27年10月以降は10年から5年に短縮されましたが、平成30年9月までは過去5年分の未納分を納めることができるようになっています。

後納制度を利用する場合には、国民年金後納申込書を年金事務所に提出して手続きを行います。

国民年金保険料の納め忘れがある方へ
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

追納は10年

追納とは、一度なんらかの理由で保険料を免除されたり、支払い猶予の承認を受けた場合に、後からその分を納付することです。これによって、老齢基礎年金の受給金額を増やすことができます。追納は10年前まで遡って支払うことができます。

追納の場合も年金事務所で申し込みが必要です。また、免除・支払い猶予の期間の翌年から3年目より後に追納する場合は、さらに加算額が上乗せされるので注意が必要です。

免除された国民年金保険料を追加で支払いたいとき|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

年金記録に漏れがないことを確認しましょう

年金を支払ってきたのに、その記録が漏れていて受給金額が少ない、またはその逆に実際の受給金額よりも多い金額を受給している途中に記録に誤りがあることが判明して受給額を減らされたり…そんなニュースが多く報道されました。日本年金機構からも、「ねんきん特別便」として年金記録が送付されてきたり、年金記録を確認してくださいといった通知がくるようになりました。

年金記録が漏れやすいパターンの一例を紹介します。も自分が当てはまる場合には年金記録の確認をしておく方がいいと思います。

転職のたびに年金手帳を発行された人

基本的に、「基礎年金番号」は一人につき一つ発行され、転職しても新しい会社で年金加入手続きを行う場合にはこの基礎年金番号を使って手続きが行われます。この際に会社から年金手帳と基礎年金番号を知らせるよう求められますが、引っ越しなどで手元に年金手帳がない、などの理由で基礎年金番号がわからない場合、新たに年金手帳が発行されるケースがあります。

この時に、基礎年金番号も変わっていることがあり、一人の人が基礎年金番号を重複して持っていることがあるようです。

こんな方はぜひ、年金記録に漏れがないかご確認を!|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

勤務先が合併したり倒産したりした場合

平成9年に基礎年金番号が統合され、管理されるようになりましたが、加入期間が短い年金番号については未統合のままになっていることが多いようです。同じ会社に勤めていても、勤務先が他の会社と合併した場合には、合併後の会社で改めて年金加入などの手続きを行うことになりますので、その際に手続きが漏れている可能性もあります。

また、会社が倒産した場合には転職の場合と同様に次に務めた会社で年金の手続きを行うことになります。もしも務めていた会社が合併・倒産した場合には、一度年金記録を確認することをお勧めします。

こんな方はぜひ、年金記録に漏れがないかご確認を!|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

退職後に結婚などで姓が変わった場合

年金記録は漢字とカナで登録されていますので、両方が合致していない年金記録は統合されていない可能性があるようです。また、結婚などで姓が変わった場合も、統合が漏れている可能性があるようです。濁点の有無や「わ」と「は」の違いなど、間違えやすい姓や名前の場合には注意が必要かもしれません。

こんな方はぜひ、年金記録に漏れがないかご確認を!|日本年金機構
参照元:日本年金機構(2016年1月時点、著者調べ)

まとめ

年金制度は一見わかりづらく、支払いが開始されてから実際に受給できるようになるまでの期間が40年もあるためになかなか自分のこととして捉えづらい制度でもあります。しかし、定期的に自分がどれくらい年金を支払っているか・将来どれくらいもらえそうかといったことを確認しておくことは大切です。

もしも未納がある場合には、後納することや追納することもできますので、もしもまだ確認仕切れていない人は一度確認してみることをお勧めします。