葬儀屋さんのバイト求人、最近多く見かけるようになりました。でも、未経験者ができるバイトなのか?ちょっと疑問に思う方もいらしゃるでしょう。なかなか葬儀に関する知識がないので、応募しようかどうか?迷いますよね。私の知り合いに「葬儀屋さんの息子」がいますので、ちょっと話を聞いてみました。葬儀屋さんのバイトへ応募する前に、ぜひ知っておきたいことについてご紹介します!
葬儀屋のバイトについて
わが国では、最後の儀式として盛大に執り行われる「お葬式」。みなさんも参列をした経験があるかもしれません。悲しみの行事ですので、あまりいい印象ではありませんが、故人を天国へ見送るための儀式です。
高齢化社会のせいか、最近「葬儀関連」の広告もよく見かけます。「自分には、まだ関係ないや」なんて思っていましたが、うちの近くの葬儀屋さんで「バイト募集」している話を耳にしました!
バイトを探している「姪っ子」へ教えてあげようかな?というか、「高校生」も雇ってもらえる仕事なのか?私は、葬儀の仕事に関する知識が完全にゼロなので、ちょっと考えました。よく考えた結果、私の同級生に「葬儀屋の息子」がいることを思い出したので、早速連絡してみることにしたわけです。 しかし、せっかく電話したのに、会話はすぐに終わりました。(それも、夜10時半)
■わたし:「元気?仕事忙しい?」
■葬儀屋の息子:「今仕事中だから、次の休みに電話して。(ガチャ)」
「次の休み?」休みの日を聞き忘れた私ですが、常識で考えると「つじつま」が合います。彼らの「休みの日」は、「あの日」しか無いわけですから。
後日、やっと話を聞くことができた!
■葬儀屋の息子:「忙しいから、夜に電話をしないで。通夜やってるから」
■わたし:「あ、そうか。夜は忙しいのか。じゃあ、朝ならいいの?」
■葬儀屋の息子:「朝は、葬儀の準備で忙しい」
■わたし:「じゃ、電話できないじゃん。」
■葬儀屋の息子:「友引なら、朝でもいいよ」
■わたし:「あぁ、今日は友引なのか?」
■葬儀屋の息子:「そうそう」
この会話からもわかるとおり、彼らが休みを取りやすいのは、「友引の日」になります。しかし、友引は完全に休みか?と言えば、それも違います。なぜなら、「通夜」は、友引にも行われるためです。
「葬儀屋の息子」だからショウガナイと言えば、そうなんですが。でも、彼だけではありません!バイトも社員も全員が作業するわけですから、同様に忙しいわけです。
人手も足りていませんが、「葬儀」が立て続けに入っている日など、もう寝ている時間も無いほど忙しいそうです。彼の場合は、大学卒業後から「家業」を継いでいますので、仕事にも慣れています。ですが、「葬儀」は楽しいものではありませんので、その仕事の「向き不向き」があると言っていました。
葬儀屋バイトのQ&A
ここでは、Yahoo知恵袋で検索した「葬儀屋バイト」に関する質問につきまして、回答しながらみていきたいと思います。
男はムリということでしょうか?
葬儀屋の経験者、社員、バイトに聞きます。バイト経験豊富な方もお願いしますm(__)m
葬儀屋のパートに応募しようと思ってますけど、雑誌では会社の絵が貼ってますが、Webでは女のキャラが書
いてあり、パートと書いてありましたが、男はムリということでしょうか?セレモニーアテンダントで、時給900〜です。
前のバイト先で「時給が高い所はキツくて、高く無い所なキツくない」と、聞きました…。内容は葬祭会館内での接客、案内、インフォメーションなどです。
インフォメーションって何ですか?
セレモニーアテンダントも何ですか?それぐらいしか書いてなく他には何をしますか?
聞いた話では、
会場セッティングなどの雑用
来場者の誘導
商品説明
営業(会場販売)
片付け
エトセトラ…。
を、するみたいですけど、他になにがありますか?
どちらにしても楽な仕事ではなく、ノロノロしている人は邪魔でしかないと聞きました。
出典:
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
葬儀屋さんのパートに募集したいという男性の方ですね。前にも記しましたように、女性で無いと雇われないわけではありません。
「セレモニーアテンダント」とは、その葬儀屋さんによっての呼び方で、「葬儀の案内」をする仕事になります。どちらかと言うと、女性向けのお仕事になります。また、インフォメーションは、こちらも総合受付のような、事務担当のことです。
男性の場合は、設営作業や撤収作業が主な担当になると思います。ですので、パートで「営業」をさせられるかどうか?は、その会社に入ってみないとわかりません。もし、営業も担当する必要があれば、「ノルマ」があることも考えられます。
あなたがウワサで聞いたとおり、決して「ラク」な仕事ではありません。葬儀社では、「テキパキ」と業務がこなせる人材を探していると思います。
葬儀場の受付・接待の面接
葬儀場の受付・接待の面接に行こうと思ってます。
そこで質問です。
1.大きな斎場から小さな斎場まで、何軒も斎場があり募集が出ていますが(登録制)、全部に登録して掛け持ちで仕事をする事は禁止されているのでしょうか?葬儀関係の繋がりは狭いという話も聞いた事があるので。
2.バイトするとしたら、大手の斎場と個人的に経営している所では、どちらが働きやすいですか?詳しい方がいらっしゃいましたらお願い致します。
出典:
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
全ての葬儀会社へ登録しておくことは、問題ないです。登録制ということは、派遣会社と同じ考え方で大丈夫でしょう。ですので、掛け持ちすること自体は、問題ないとは思いますが、「同日」に仕事が入った場合について、考えてみましょう。
1つの葬儀を「選んで」仕事をこなし、他の仕事を「断る」ということになるわけです。仕事中、もし断った仕事関係の人と鉢合わせになった時を想定してみて下さい。「自分の所の仕事は断って、他社の仕事を優先した人」と認識をされる可能性があります。そのようなことがあれば、次に仕事の連絡が入ることも少なくなるかもしれません。
定期的にバイトをしたいと考えているのであれば、「大手」斎場でのバイトをおすすめします。その方が、数もこなせるためです。小さな斎場の場合、葬儀が無ければ仕事は「全く無い」と考えられますので、バイトするという意味では、あまり稼げないこともあるでしょう。
葬儀に飾る花屋さん
葬儀に飾る花屋さんでバイトを探していますが、なかなか見つけられません。
やはり、直接葬儀屋さんに連絡したほうがいいでしょうか?電話しても構わないでしょうか?
よろしくお願いします。
出典:
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
葬儀関係のことは、葬儀屋さんに聞いてみるのが一番かもしれません。ですが、電話ですと迷惑な場合も考えられますので、直接近所の葬儀社へ行って聞いてみると良いと思います。
忙しい時間でなければ、親切に教えてくれる可能性があります。また、出入りしている「生花業者」を紹介してもらえる可能性もありますので、礼儀正しくすることが重要かもしれません。
お花屋さんに聞いても、「商売敵」の情報は、得られるチャンスが少ないと思いますので、葬儀屋さんに聞いてみることをおススメします。
高校生では出来ないでしょうか?
高校生でも葬儀屋でバイトできますか?
葬儀屋でバイトをしてみたいと思っています。
高校生では出来ないでしょうか?経験のある方で何かご存知であれば是非ご解答お願いします。
出典:
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
基本的に葬儀関連の仕事は、18歳以上となっていますので、高校生不可の場合もあります。ですが、葬儀社によっては、高校生可となっている求人も実際にあります。
高校生でも出来る業務と、そうでない業務で分けられていると思いますので、仕事に関する心配はいらないかもしれません。最近ですと、葬儀社では「ペット」の葬儀を行う所も増えているようですので、もしかしたら、そちらの方で担当する可能性もあるでしょう。
詳しくは、求人先へ問い合わせてみるのが一番かもしれませんね。
給料が良いと聞きますがいくら位なんですか?
葬儀関係の仕事は給料が良いと聞きますがいくら位なんですか?
お葬式の司会や、火葬場の説明係など、色々葬儀関係の仕事を分けてそれぞれの時給を教えてください。
また、バイトと正社員でもかなり給料は違ってきますか?
出典:
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
給料が良いのは、夜の仕事であるためです。昼間のバイトですと、平均で時給(850円)程度かもしれません。夜の場合(通夜)は、それ「プラス」手当が付きますので、時給換算すると(1,000円)以上になる可能性もあります。
それぞれの仕事別に時給を知りたいということですが、どの仕事も基本的に時給は、変わらないと思います。また、社員だから給料が「いっぱい」もらえるか?と言いますと、あまり変わらないです。社員の場合は、毎月定額の給料が出ます。
ですが、バイトは葬儀が無ければ、バイトも発生しないため、給料も無いわけです。その違いであると考えて良いでしょう。
葬儀屋のバイト<お仕事詳細>
ここから、葬儀屋の息子から聞いた「葬儀屋のバイト」がやると思われる仕事について、詳しくご紹介したいと思います。知っておくと良いポイントを項目わけして説明します!最後まで見てくださいね。
その①:仕事内容は、どんなこと?
仕事内容は、その葬儀業者によって多少異なりますが、一般的にバイトが担当するであろう業務は、社員の補佐(雑用)です。ですので、バイトが「遺体」に触れることは、「有り得ない」と考えて大丈夫です。基本的なバイトの仕事を挙げると、以下のような内容になります。
<女性スタッフの場合>
■式場の準備
・鳴り物(木魚や鈴)の用意
・お骨箱や焼香台
・受付、座席の配置
■「お供養」や「礼状」の袋詰め
■お寺の方々へのお茶だし
■親族室や浴室の掃除
■閉式後に棺へ入れる花を配る作業
■通夜、葬儀終了後の片付け作業
■「初七日」や「精進落とし」の料理準備と配膳
■電話担当など事務的作業
葬儀のアルバイト・バイト求人情報:【タウンワーク】
参照元:【タウンワーク】(2016年1月時点、著者調べ)
その②:男女によって、仕事が違うの?
事務的な雑用や受付関連の業務は、主に女性社が担当する仕事になっています。では、男性がどのような仕事をするのか?といいますと。一般的には、「力仕事」がメインとなるようです。
<例えば>
■重いものを運ぶ
・故人の身体
・棺
・祭壇
・花祭壇
・業務用テント(屋外葬儀の場合)
■式場の設営補助
・椅子並べ
・祭壇組み付け
・式後の撤去作業など
重量があるものなどは、組み立てや撤去が厳しいですので、それらの「力仕事」は、男性が担当することになるでしょう。
葬儀業界の人材派遣:株式会社ディライト
参照元:株式会社ディライト(2016年1月時点、著者調べ)
葬儀屋バイトのメリットとは?
ここでは、葬儀屋のバイトの「メリット」について、説明したいと思います。
その③:礼儀作法が身につきます
葬儀という「儀式」を執り行う側ですので、「礼儀作法」に関しては、「プロ」になるでしょう。また、葬祭関連の知識も身につきますので、仕事の面だけでなく、今後の人生に役立つと思います。
その④:時給は、そんなに悪くない!
前にも記しましたが、時給は、昼と夜で異なります。夜は、手当が付きますので、その分時給が高くなるのです。夜の仕事が多くなれば、その分お金は貯まります。逆に、昼のバイトになりますと、大体(800円)~ですので、普通のバイトとあまり変わらない金額かもしれません。
また、「葬儀の司会」のバイトになりますと、時給(2,000円)以上の求人もみられますので、Wワークで考えている方であれば、そちらも候補に入れてみるとよいかもしれませんね。
葬儀アルバイト・求人情報:an(アン)
参照元::an(アン)(2016年1月時点、著者調べ)
その⑤:忙しいから稼げるバイトである
葬儀は、流行でやるものではないため、「景気」によって左右されるものではありません。誰かが亡くなれば、必ず行われるものであります。その「葬儀屋」によっても違いはあると思いますが、寝るヒマも無いくらい、忙しくなることも考えられるでしょう。特に夜の勤務になれば、寝るヒマもなくなりますよね。
また、じゃ朝に眠れるか?と言えば、朝から次の葬儀の準備が入っていることも考えられますので、想像以上に忙しいことも考えられます。そのようなことも理解した上で、応募した方がいいでしょう。但し、週末や休日のみ、という限定でバイトに入るのであれば、稼ぐのに「もって来い」のバイトだと思います。
その⑥:社員になれる可能性もあり
これは、葬儀屋に限った話ではありませんが、バイトを一生懸命やっていると、その会社で社員にならないか?というお誘いがもらえることも考えられます。
私も「葬儀系」ではありませんが、学生時代に勧誘されたことがありました。でも、勉強している分野と全く違ったんですよね。ちょっと惜しい気もしましたが、丁寧にお断りしました。
そのようなことを考えると、バイトは、ただ「淡々とお金を稼ぐ」だけでなく、次に繋がる可能性も秘めているわけです。そのようなことも視野に入れて、お仕事に取り組むことをおススメします!
葬儀屋バイトのデメリットとは?
ここでは、葬儀屋のバイトの「デメリット」について、説明したいと思います。
その⑦:あまり休みが取れない時期も
最初の方でも書きましたが、この仕事は、「繁忙期」には、ほとんど「休みが無い」です。
ですが、唯一取りやすい休みとして、「友引」があります。これは、公営の火葬場が「友引」は休み!としてる所が多いためです。ですが、「友引」に通夜を行う方もいらっしゃいます。そのため、「友引」が休みなのではなく、「忙しくない日」であると認識した方が良いかもしれません。バイトにとっても、休みが取りやすい日だと思います。
その⑧:普段から「待機状態」で連絡を待つ
葬儀は、前もってわかるものではありません。そのため、常に「待機状態」で電話を待つことになります。夕方に突然電話で「今から仕事あります」と言われる可能性もあるでしょう。そう考えると、プライベートの予定を立てること自体が難しいと考えられます。
予定通りにいかないバイトですので、「葬儀が無い」場合には、「バイトも無い」わけです。これに耐えられれば良いのですが、「稼ぐ」という意味では、シーズンによって稼げない可能性もあるでしょう。
その⑨:寝る時間が減るから、体力勝負
男性であれば、重いものを運ぶことも然ることながら、通夜と葬儀が連続して入っている場合、まともに寝る時間も減ることが考えられます。最近では、女性男性問わず、シフトに入っていることも考えられますので、女性だから夜シフトに入ってないとかはありません。それらを考慮すると、体育会系の人がこの仕事には、「ピッタリ」であるような気がします。
その⑩:悲しみを見る仕事は、感情を抑える必要がある
バイトが「遺族」と話をすることは、あまり無いと思います。しかし、葬儀では「遺族」との接し方にも、難しさを感じることもあるでしょう。特に、小さなお子さんを亡くされた親御さんなど、取り乱す方も時々いらっしゃいます。その方を控え室へ連れて行くことも仕事のうちです。
相手の気持ちを察すると、こちらも悲しくなりますので、その感情を「押し殺す」必要があります。仕事中に泣いてはいけないからです。そのようなことも理解できる方でなければ、この仕事は難しいように思います。
応募する際に注意すべきポイント
ここでは、葬儀屋バイトへ応募する際に注意すべきポイントについて、触れておきたいと思います!
チームワークが大事な仕事です
葬儀屋の仕事は、1人で完結するものではありません。スタッフが力を合わせて、チームで行うのです。葬儀の進行を担当する人や、司会を担当する人。また、会場準備する人など、それぞれに担当があります。それぞれが、役割を全うしなければ、葬儀の進行がスケジュールどおり運べないことも考えられます。
ですので、他のスタッフと協力し合える「協調性」が必要になるでしょう。また、言われないからやらないのではなく、「気づいて自らやる」ということも非常に重要になってきます。
もらい泣きする人には不向きかも
仕事柄、いつも誰かが悲しむ姿を見るバイトになります。そのため、感情移入しやすい方ですと、仕事に差し支えがでますので、業務が滞る可能性もあるでしょう。常にスケジュールどおりで業務を遂行しなければならない仕事ですので、「もらい泣き」をしやすい方には、あまり向いてない仕事かもしれません。
仕事の呼び出しを断ると、クビになるかも
葬儀は、予定通りにお亡くなりになる方がいるわけではありませんので、「いつ」仕事が入るのか、わからないことは、みなさんもおわかりだと思います。そのため、バイトがある場合も「突然」電話が来て、「今夜バイトです」ということになる可能性もあります。
「今夜は予定があるので、無理です」と返事をすると、葬儀社側は、「仕事を拒否した」または、「やる気がない人」と思うかもしれません。そのため、もうバイトの連絡が来ないことも考えられます。
ですが、学生の場合ですと、「明日テストがあるため、どうしてもバイトに出られない」などの事情があるでしょう。そのような場合は、予め連絡しておけば、問題なく休みがもらえると思います。
まとめ
ここまで、「葬儀屋のバイト」についていろいろと見てきましたが、いかがでしたでしょうか?需要がある分、稼げる可能性の高い仕事であることは、わかって頂けたかと思います。ですが、葬儀を取り仕切る側ですので、悲しみと向き合う仕事であることは、間違いないのです。
私の同級生が言っていたように、「向き不向きがある仕事」、正しくそのとおりだと思います。そのため、精神的に強くなければ、その状況に耐えられることも難しいでしょう。精神的にも強い自信があれば、とても意味のある業務ですので、おススメします。ぜひ、参考にして頂ければと思います!