スケルトンリフォームを大研究!|マンション改造前の予備知識

スケルトンリフォームって何?マンションリフォームについて調べると「スケルトン」という言葉がよく目につきます。直訳すると「骨組み・骨格」という言葉ですが、マンションリフォームとどんな関係があるのでしょうか。またスケルトンリフォームのメリットやデメリット、そのリフォームでどんなことが可能なのか「スケルトンリフォーム」を詳しく研究してみましょう。



スケルトンリフォームってなに?

部屋を骨組みだけの状態に戻します。

最近よく耳にする「スケルトンリフォーム」。普通のリフォームと何が違うのかというと、部分的な手直しや設備の入れ替えではなく内装をいちど全部取り壊してマンションの「骨組み」だけの状態、つまりコンクリート剥き出しの状態にして内装すべてを取り替えるリフォームの事です。スケルトンとは骨組みや骨格という意味。その骨組み戻すという意味でスケルトンリフォームと言っているようです。

流行りの「リノベーション」もスケルトンの状態から施工するケースが多いですが、リノベーションもまたスケルトンリフォームの別称と言えます。どちらかというとリノベーションという言い方の方が最近はよく使われる言い方かもしれません。ほとんど同義ですが、リノベーションはライフスタイルなどに合わせてよりデザイン性の高い住宅を作るというイメージですよね。

自由設計!壁を取り払い間取り変更も可能に。

スケルトンリフォームが普通のリフォームと大きく違うのは、壁などを一度取り払うことで間取りをまた自由に設計が出来るということです。3LDKを2LDKにしたり、1LDKにしたりすることも可能ということですね。具体的には依頼した業者のデザイナーさんに設計を依頼しますが、「リビングは開放的に、お風呂場もゆったりと…」など自分の好みで作ってもらうことが可能です。

窓や玄関ドアなどマンションの共有部分となる場所は自由に取り替えることが出来ませんが、ほとんどのスペースを変更出来ます。長年住んだマンションをリフォームするケースや中古マンションを安く購入してリフォームするケースなど内装や設備が古くなっている場合も新築同様にリフォーム出来るということで検討する人は増えているようです。

スケルトンリノベーション|完全定価制 住友不動産のマンションリフォーム
参照元:住友不動産のマンションリフォーム(2016年1月、著者調べ)



スケルトンリフォームのメリットとは?

自分仕様にカスタマイズ。こだわりの内装に変えられる。

スケルトン状態に戻すということは、一から部屋を作ることが可能ということです。壁をすべて取り払ったスペースをどう使うか家族構成やライフスタイルに合わせて仕様変更が出来るのはスケルトンリフォームならではです。料理好きならキッチンスペースを広く取ったり、お風呂の時間を大事にしたい人ならバスルームをこだわったりすることもできますよね。

実際の施工例をみるとリビングに小上がりスペースを作っている部屋、大量にある本のために図書館のような本棚を作っている部屋など、家主さんのこだわりが詰まった部屋になっていてスケルトンリフォームの可能性を感じます。そういう意味では部屋の内装やインテリアにこだわりたい人にとても向いているリフォームの形です。

こじんまりしていた部屋を大きく使うことも可能。

一般的なファミリー向けのマンションで人気の間取りは2LDKや3LDKですが、狭く区切られた空間ではなく、もっとリビングスペースを広くしたいという方にもスケルトンリフォームはおすすめ。自分次第でゆったりとした間取りに作り変えてもいいのです。他にも、子供が成長して自立した場合は子供部屋が必要なくなりますし、3LDKだったものを1LDKにして空間を贅沢に使ってもいいですよね。

逆に、子供が成長して一人部屋を欲しがっているなど、部屋を区切りたい場合も有効です。家族構成や家族の成長に合わせて家を変えていけるのもこの方法のメリットなのです。

老朽化した内装をまとめて新品に。

マンションの内装も10年、20年と経過すると設備面でも見た目の面でも古くなってきます。特にキッチンやトイレ、風呂といった水回りは毎日使うので劣化も早いですし、どんどん新しい機能を持った商品が登場するのでなんとなくデザイン面でも古臭さを感じます。

水回りだけでなく、フローリングや壁、天井、照明と色々なものがそこからまた10年20年住む中でどんどん劣化していくのです。何度かに分けてその都度リフォームするのもいいですが、ある程度費用の目処が立つならばまとめて一新してしまうというのもいい方法かもしれませんよね。

スケルトンリフォームにかかる費用は?

例1:マンション60㎡〜80㎡の全面リフォームの場合

一般的なファミリー向けのマンションで多い60㎡前後の部屋をスケルトンリフォームする場合の相場はだいたい1,000万円〜1,500万円前後。かなり抑えたとしても700万円前後はかかっているケースがほとんどのようです。間取りの設計からはじまり、解体、基礎となる部分の工事、内装、配線工事など通常の取り換えだけのリフォームと比べるとお金のかかる項目はたくさんあります。それなりにまとまった費用が必要になるようです。

スケルトンリフォームの事例を見てみると、特注の家具を作っていたりロフト部分を設けていたり何かしら特殊な施工を行っているケースは費用がアップしているように感じます。住むために最低限のリフォームということであれば500万〜700万辺りで出来なくもないようです。

でもせっかくの全面リフォーム、前よりも出来れば立派なものにしたいですよね。今後住んでいく将来のことも考え、費用の面ばかりでなく素材や設備などについてもある程度こだわった方がその後のメンテナンス面を考えてもいいのかもしれません。

例2:一部分のみをリフォームの場合

スケルトンリフォームは必ずしもマンションの全部をやらなければならないという訳ではないようです。その場合は当たり前ですが、費用はもっと安く抑えられます。どの部分をリフォームするか、リフォームの平米数にもよりますが、LDKのみであれば300万〜400万円前後が一般的のようです。

寝室はそのまま使いたい、リフォームしたばかりのお風呂場は活かしたいなど家庭によっても状況は様々です。そのままでもきれいに使える部分は活かすというのも費用を抑える上で重要なポイントになりますよね。

マンションのスケルトンリフォーム費用(相場)をチェック|リフォーム会社紹介サイト「ホームプロ」
参照元:ホームプロ(2016年1月、著者調べ)



工事期間はどれくらいかかるの?

リフォーム内容次第で変わります。

工事期間はケースバイケースです。工事内容はもちろんのこと、業者のペースによって変わることもあります。ただ、だいたいの平均的な工事期間を見てみると着工から1か月〜2か月で完了する場合が多そうです。特に、水回りの位置やガス管の位置を変える工事が伴う場合はその分工事期間も伸びますし、それが完了するまでキッチンなどの搬入が出来ないので時間がかかります。

工事の間は別の住居に仮住まいをする必要があるので費用面にも大きく影響します。業者さんとしっかりと打ち合わせして出来る限り予定どおりに終わるように相談しておきたいですね。

着工までの打ち合わせ期間を入れると半年以上。

スケルトンリフォームに要する日数は工事期間だけではありません。リフォームを依頼してから実際に着工出来るまでにも日数がかかります。設計や内装に関しての打ち合わせや実際に工事をしてくれる業者さんとの日程調整など話し合うべき項目はたくさんあります。

必ずしも自分の思い通りに予定がすすむとは限りません。不要なトラブルは避けたいので自分自身の予定も含め、色々な人との関わりで工事が進んでいくという事を頭に入れておいたほうが気持ちよくリフォームをすすめていけると思いますよ。

予定外の修復などで工期が伸びることも。

例えば中古マンションを購入してスケルトンリフォームを行う場合、骨組みの状態にしてみたら修復が必要な箇所があったということはよくあります。築年数が経っているマンションではそういった修復が必要不可欠な場合が多いのです。工事を進めながら同時進行で修復してもらえればいいのですが、上手くいかないこともあります。そんなイレギュラーや想定外の事態で工期が長引くこともあるということも考慮しておいた方が良いでしょう。

工事はどこに依頼すればいいの?

設計・デザインもお願い出来る業者がオススメ。

キッチン設備の交換、ユニットバスやトイレ交換だけのリフォームと違いスケルトンリフォームの場合は建築・設計のプロによる設計図の作成が必要です。個人で設計事務所にお願いすることも出来なくはないと思いますが、かなり手間がかかります。設計から工事までまとめて依頼出来る業者を選ぶのが一番やりやすい方法だと思います。

最近は以前と比べてもスケルトンリフォームの相談から工事まで全部依頼できる業者さんが増えています。Web上だけでは分からないこともたくさんあります。まずは実際に事務所などに相談に行ったり、リノベーション説明会などに足を運んだりして情報を集めるのも良い業者を選ぶひとつの手段になるのではないでしょうか。

マンションリフォーム リノ・マンション 東京
参照元:リノ・マンション 東京(2016年1月、著者調べ)

スケルトンリフォームとは | リノベーションならすむ図鑑
参照元:すむ図鑑(2016年1月、著者調べ)

いくつかの業者に見積りを出してもらおう。

もう1つ、スケルトンリフォームの業者選びで重要なポイントはかかる費用です。実は同じような依頼内容でも業者の価格設定で大きく変わる場合があります。例えば、大きく変わってくる項目の1つにデザイン料や手数料などがあります。A社はどんな広さでもデザイン料は一律30万円としているのに対して、B社は平米数に比例してデザイン料も上がるというようなこともあります。

この場合広いマンションのリフォームならA社の方が安くなりそうですよね。ただ、これもWeb上だけでは金額の詳細はわかりません。施工事例と金額が載っていても実際のところデザイン料が込なのかどうかもわからないですよね。そういった意味でも実際数件の業者に足を運んで費用の決め方や雰囲気など調査し、簡単な見積を出してもらうというのは重要です。

【nuリノベーション】リノベーション東京スタンダード
参照元:リノ・マンション 東京(2016年1月、著者調べ)

リノベーション(中古マンション)ならリノべる。 | リノベる。
参照元: リノベる。(2016年1月、著者調べ)

スケルトンリフォームの注意点は?

管理組合等への届出・承認が必要。

たとえ専有部分(自分の持ち物)であってもマンション内部を工事するにはそのマンションの管理組合や管理業者へ届け出をして許可を貰わなければ工事は行えません。また、工事の中身についてもそのマンションの規定に沿って行う必要があります。

これもマンションによって異なりますが、例えば、床の防音に関しては何等級以上でなければいけないなどと規定を設けている場合があります。他にも電気の最大アンペア数や給湯器の大きさなど、最低限守らなければならないルールをきちんとクリアした上で設計や工事を進めていくよう業者さんと話し合いましょう。

想定外の設計変更もある。

工事前の設計は基本的にもともとあるマンションの図面を見て行いますが、その設計図が実際と異なることもあるようです。シロアリによる傷みや湿気などでの劣化など、スケルトンの状態にしてはじめて判明することもあります。最悪の場合は設計図を一部変更したり、傷んでいる部分の修復に予定外の費用がかかったりすることもあるので心得ておきましょう。

近隣住民の方への気遣いも。

新しく住む、あるいは今後も住み続けるどちらの場合にもとても重要なのが周りの住民の方への配慮です。工事ではドリルなどを使うこともあるので少なからず大きな音がでます。また、使う材料の搬入などでエレベーターを使うなど近隣でない住民の方にも影響します。工事が始まる前に可能な範囲で周りの住民の方への挨拶を済ませておきましょう。入居後も気持ちよく住めるようにして置くこともとても大事ですよね。

意外な盲点!マンションリフォームのトラブル・注意点|リフォーム・ガイド|名鉄コミュニティライフ 不動産仲介・リフォーム総合サイト
参照元: 名鉄コミュニティライフ(2016年1月、著者調べ)

マンションの注意点 | スケルトンリフォーム・リノベーションのCRAFT
参照元:CRAFT (2016年1月、著者調べ)

まとめ

いかがでしたか?夢が広がるスケルトンリフォーム。今までのいわゆるマンションの間取りとは違った間取りや内装にすることもできる最新の住宅リフォームの形ですね。スケルトンリフォームでしか出来ないようなコンクリート剥き出しのスタイリッシュな空間を実現している人もたくさんいます。そんな色々な施工例を見ていると、それだけでも想像が膨らみますね。

費用の面でも家を2回買うのは難しいですが、これまで住んできた古いマンションを中身を着せ替えてまるで新築か注文住宅の内装にすることもスケルトンリフォームであれば難しくないかもしれません。スケルトンリフォームで自分が想像した家を現実に作ってみてはいかがでしょうか。