異母兄弟は相続人になれる?聞きたいけど聞けないケースをご紹介

相続人についてなかなか普段考える機会はないですよね。ご両親や自分の配偶者が急に亡くなった場合に相続人ってどこまで含まれるのでしょうか?離婚したら?他に兄弟がいたら?などなかなか人に聞けないからこそ今回はさまざまなケースについてご紹介します。



相続人には順位がある

相続について

相続というのは亡くなった人の財産が、ある決まりの身分の関係にある人に移転するところから始まります。亡くなった人を被相続人、財産を受ける人を相続人といいます。

財産には銀行の預金はもちろんのこと、家や土地などの不動産や株式といったようなものが挙げられますが、その他借金やローン、税金の未払い金などのもらっても嬉しくないものも財産に含まれます。

No.4105 相続税がかかる財産|相続税|国税庁
参照元:国税庁(2016年1月時点、著者調べ)

相続人とは?

相続人というのが誰もがなれるわけではなく、法律で決まっていて基本的にはこの相続人以外の人が財産を受けるということはありません。

誰が相続人になれるかというのは、被相続人によって違っていてきます。そして相続人の構成によってそれぞれの相続人が受けられる相続分も変わってきます。

相続人以外の人や団体が亡くなった人の財産をもらうには、遺言が必要になってきます。被相続人は遺言でだれにでも財産を与えることができます。それは相続ではなく遺贈という制度を使います。

相続人の順位を見てみましょう

相続人になれるひとは被相続人と一定の関係にある人に限られていて、その範囲と順位は法律で決まっています。この決まりにしたがって相続人になるべき人を法定相続人と呼びます。

法定相続人には次の順位が付けられています。
①被相続人の配偶者
夫または妻であり、被相続人に配偶者がいた場合は常に1位となります。
②被相続人の子供
③被相続人の父と母
④被相続人の兄弟や姉妹

常に配偶者は相続人のトップであり、次に子供、そして子供や孫がいなかった場合に父や母、そして兄弟姉妹といったように順番が決まっているのです。

No.4132 相続人の範囲と法定相続分|相続税|国税庁
参照元:国税庁(2016年1月時点、著者調べ)



異母兄弟等は相続人になれるの?

先ほどご紹介したように相続人になれるのは法律で決まっています。しかし家族にはいろいろなケースがあり、一体相続人になれるのか?気になるけれども聞きにくい状況もあるかと思われます。今回は身近になる家族の形の中で相続人になるのか、ならないのかをご紹介したいと思います。

異母兄弟はどうなる?

父親や母親が亡くなった時に相続の手続きをするために戸籍を確認していたら、実は昔離婚をしていてその間に子供がいた、というケースもありますよね。被相続人が家族に話していれば存在がわかっていたのに何も言わずになくなってしまった、そんな場合もあるのです。

被相続人と離婚した元の配偶者は、赤の他人になってしまったので当然相続人になることはできません。しかし自分の子供は離婚によっても親子関係がなくなるわけではないので、例え父と母のどちらが引き取ったに関わらず相続権はあります。

例えば離婚をして新たに結婚をした場合、その間に子供が生まれたとしても元の配偶者との間に生まれた子ども分け隔てなく、被相続人の「子」として相続人という形になります。

被相続人と再婚した配偶者はもちろん相続人となります。前の配偶者との間にできた子供は被相続人と養子縁組した後に親族関係ができますので、相続人となります。

異父・異母兄弟がいるときの相続サポート | 栃木相続手続センター
参照元:栃木相続手続センター(2016年1月時点、著者調べ)

内縁の妻や夫

最近では入籍をしない事実婚の夫婦も増えてきましたね。例えば国民年金などを受ける場合は内縁の妻も配偶者と同様に扱われるケースがあります。相続人において相続人になる配偶者というのは、婚姻届を出している法律上の配偶者の事をいいますので、内縁の場合は相続人になることはできません。

【産経新聞】「内縁の妻の遺産相続は?」  法テラス|法律を知る  相談窓口を知る  道しるべ
参照元:法テラス(2016年1月時点、著者調べ)

お嫁さんはどうでしょうか?

実家から嫁いできて家族のために毎日一生懸命がんばっているお嫁さん、同居している場合は夫の両親の面倒をたくさん見てくれていてさぞかし助かって感謝してもしきれないでしょう。しかしながらお嫁さんはそのままですと相続人にはなれません。

どうしても今までの頑張りや功績の代わりに財産を残したいという方であれば、養子縁組をする方法があります。自分の子供という形になれば相続人になれますので、財産を残すことができます。養子になったとしても、実家の親との親子関係はそのまま続きますので、例えお嫁さんの両親が亡くなったとしてもそちらで相続人となれます。

遺言を作っておくべき人 | 梅谷事務所
参照元:梅谷事務所(2016年1月時点、著者調べ)

その他のいろいろなケースも見てみましょう

◆お腹の中の赤ちゃん
相続が始まった時にまだ生まれていないお腹の中にいる赤ちゃんは相続においては、すでに生まれたものとみなされて相続権があります。

◆非摘出子
婚姻届を出した夫婦の間に生まれた子を摘出子、婚姻関係のない男女の間に生まれた子を非摘出子といいます。遺産相続のトラブルによくあるケースですが、この場合父親が非摘出子を認知した場合に親子関係が成り立ちますので、相続人となります。認知しない場合は相続人とはなりません。

さらに、被相続人の子供としては摘出子、非摘出子関係なく自分の子供として扱いますので、相続の権利も同じように扱われます。

◆育ての親
例えば被相続人に配偶者や家族がいなかった場合、自分の両親に権利が移るわけですが、自分の父親の他に育ての親がいた場合はどうでしょうか。小さいころから忙しい父親に代わって近くに住んでいる人が育ての親になってくれた場合です。

自分の父親は相続人になりますが、いくら愛情を注いでいろいろな援助や教育をしてくれたとしても育ての親は法律上の親子の関係はありません。したがって相続人にはなれないのです。

「胎児」も財産を相続できるの? 遺産相続の手続きナビ -みお綜合法律事務所-
参照元:みお綜合法律事務所(2016年1月時点、著者調べ)

法務省:民法の一部が改正されました
参照元:法務省(2016年1月時点、著者調べ)

相続全般 | 弁護士による相続相談
参照元:丸の内ソレイユ法律事務所(2016年1月時点、著者調べ)

最後に

今回はいろいろな相続人の形についてご紹介しました。世の中にはたくさんの家族のケースがありますので、単純に配偶者や子供といっても、離婚した場合さらに再婚をした場合は複雑でわからなくなることもありますよね。

相続人ではないけれども、お嫁さん、もしくは育ての親に今まで一生懸命自分たちのために頑張ってくれてありがとうという気持ちを言葉だけでなくプレゼントをしたい場合は、養子縁組を考える方法も一つの方法だと思います。