借金をまとめるメリットとデメリット|借金一本化か債務整理か

おまとめローンなどで借金を一本化すると月々の返済が楽になるなどと聞き、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際のところ、借金の一本化は有効なのか、債務整理とどちらを選ぶべきか。それぞれのメリットやデメリットをまとめました。



借金をまとめるには

複数の会社からの借金を抱えている方は、借金の一本化やおまとめローンなんていう言葉を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。借金を作ってしまったのは自業自得だとはいえ、毎月何度も「今日はあの会社への返済日だ」と考えなければならないのは、結構気が重いし、管理もしにくいですよね。それが借金をまとめることで、返済が月1回とわかりやすくなり、何やら月々の支払いも楽になるらしいぞと、安易に借金の一本化を考える人もいるようですが、果たしてそう簡単に利用してリスクはないのでしょうか。

借金をまとめたいという方は、複数の会社への返済をわかりやすくしたいとか、返済する額を抑えたいということがほとんどだと思うので、ここではそのために検討したい選択肢を挙げ、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。



借金解決の方法

おまとめローンで一本化

まさに借金をまとめたいという人向けに用意されているのが、おまとめローンで、複数のローンを一つにまとめることができます。例えば、A社から30万円、B社から40万円、C社から50万円を借りている場合に、D社のおまとめローンを利用すれば、D社から借りた120万円で3社の借金を完済し、以後はD社に120万円を返済していくということになります。具体的には、東京スター銀行のおまとめローンや、イオン銀行のおまとめローン・ネットフリーローンのようなものがあります。

東京スター銀行 | おまとめローン
参照元:東京スター銀行(2016年1月、著者調べ)

おまとめローン・ネットフリーローン |イオン銀行なら低金利で安心
参照元:イオン銀行(2016年1月、著者調べ)

一般的なカードローンで一本化

上記は借金一本化のために作られたローンでしたが、そうでなくても、使途自由で借り換えを禁止していない一般的なカードローンを、おまとめローンの例に挙げたD社のように利用し、借金をまとめることもできます。例えば、年利18%で消費者金融から借金をしている人が、住信SBIネット銀行のMR.カードローンのように、年利が1.99〜7.99%という低金利のカードローンを利用することで、返済総額も大きく抑えることができそうです。

住信SBIネット銀行のカードローン
参照元:住信SBIネット銀行(2016年1月、著者調べ)

家族に立て替えてもらう

今度は、家族に上記でいうD社になってもらうという選択肢ですね。家族から借りたお金でいったん各社への借金を完済し、それ以後は立て替えてくれた家族に返していくという方法です。

債務整理

借金をまとめるというよりは、各社に利息を免除してもらうなどして返せる額にし、完済を目指す方法ということになります。自己破産の場合は、借金が全てチャラになりますが、なんとか返せる額である場合は、各社に減額を交渉する任意整理や特定調停、大幅に借金を減額してもらう個人再生などを利用しましょう。細かい説明はここでは省きますが、実際にはどれも弁護士や司法書士に依頼して利用することをお勧めします。

それぞれのメリット・デメリット

おまとめローンで一本化

おまとめローンのメリットは、借金をまとめることで返済日などがわかりやすくなることはもちろん、月々の返済額や、場合によっては返済総額が抑えられることです。というのも、例えば前述の例で、毎月A社に1万円、B社に2万円、C社に3万円と計6万円を返済していた場合、D社のおまとめローンを利用することで、返済先はD社のみとなります。月々の返済額は、D社の規定によりますが、6万円よりは安くなる可能性が高く、返済自体は少し楽になります。

また、一般的にローンの金利は、借入額が多いほど安く設定されることが多いので、A社から30万円・B社から40万円・C社から50万円と、それぞれの借入額はそれほど大きくなく、高めの金利が設定されていたとしても、おまとめローンでD社から120万円を借りているという形にすることで、低めの金利が設定され、返済総額が小さくなる可能性があるのです。 一方デメリットとしては、借金の額はそのままで返済先が変わっただけであるにもかかわらず、月々の返済が楽になったうえに、A・B・C社の借金を完済したという事実があるので、借金が減ったように錯覚し、気が緩むとまたそこから借金をしてしまう可能性があります。借金をまとめたら、完済した会社とは契約を切るなど、新たに借金をしないという確固たる意思が必要です。

もう一つのデメリットとしては、A・B・C社の借金を完済したことで、それまでの返済履歴がわかりにくくなってしまい、まとめた後には利息制限法に基づいた引き直し計算ができないので、万が一債務整理をすることになった場合などに、本来なら取り戻せた過払い金を取り戻せなく可能性があります。

デメリットとしては他にも、審査が厳しかったり時間がかかったりすることや、月々の返済額が減った分返済期間が長くなって、仮に利息は小さくなったとしても返済総額が大きくなってしまう可能性などがあります。

おまとめローン おまとめローンは危険?! 無料相談実施中!! |借金110番
参照元:借金110番(2016年1月、著者調べ)

一般的なカードローンで一本化

メリット・デメリットは、おまとめローンの場合とほぼ同じです。

家族に立て替えてもらう

この方法のメリットは、返済を受けた会社にとっては、それが家族の立て替えたものであることは気にしないので、普通に完済をした扱いになり、個人信用情報を傷つけることもありませんし、家族がいいと言ってくれれば、無利息で返済をしていけるところにあります。ただし、家族にしても友人にしても、お金が絡むことで関係が悪化する可能性は否めませんし、家族から受け取った金銭には贈与税がかかる可能性もありますから、できるだけ自力で返したいものです。

おまとめローンで借金返済や!なにわのおっさん借金返済記
参照元:おまとめローンで借金返済や!なにわのおっさん借金返済記(2016年1月、著者調べ)

債務整理

メリットは何と言っても、他の方法とは違って、返済すべき額を減らすことができるところです。借入額と収入を照らし合わせた時に、到底返す目処が立たない場合には、複数ある借り入れを1社にまとめたところで、返せないことには変わりありませんから、返せるように減額してもらうことで根本的解決を目指すことを勧める弁護士や司法書士が多いようです。

おまとめローン・一本化ローンにご注意 | 松谷司法書士事務所の債務整理
参照元:松谷司法書士事務所(2016年1月、著者調べ) デメリットとしては、手続に費用と手間がかかることや、個人信用情報や官報に債務整理の事実が掲載され、以後の借り入れなどが制限されることが挙げられます。弁護士や司法書士に依頼すれば費用がかかることは確かですが、任意整理などにおいても、実際には一個人は相手にされない可能性が高いので、はじめからプロに相談するのがおすすめです。

「おまとめ」と「債務整理」どっちがお得?比較表 | キャッシングのまとめ
参照元:ファイグー(2016年1月、著者調べ)



状況に合った方法を選ぼう

以上、大まかに分けると、借金の一本化と債務整理という2つの選択肢があり、一概にどちらがいいというわけではないことがおわかり頂けたでしょうか。返済が可能な額の借金で、新たな借金をしない固い決意のうえで、きっちり借りた額を返したいという人なら、単に複数の返済を管理しやすくするためにおまとめローンを利用するのは、悪くないと思います。

逆に、返済の目処が立たないのであれば、例えば今後車を買う際などにローンを組めなくなるなどのデメリットを覚悟してでも、債務整理するしかないと思います。いずれにせよ、簡単に解決できる問題なのだと錯覚することなく、今後むやみに借金に手を出さないように、根本的なところから向き合いましょう。