借金と密接な関係にある【利子】について基礎知識を解説!

これから借金をする人も、現在借金をしている人も、知っておかなければいけない知識があります。その知識とは、借金をすると漏れなくついてくる利子、利息、金利です。これらの知識は、借金についての基本中の基本になりますし、借金をしたときの返済計画にも密接に関係してくるので、勉強しておいて損はないと思います。そこで、そもそも利子、利息、金利とは何なのか?利子の計算方法などについて、解説します。



借金と利子

借金と聞くと、決して良いイメージはないですよね。でも生活をしていく上で、どうしてもお金が足りなくなってしまうことってあると思います。誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

お金が足りなくなってしまったときに、人は借金をします。誰に借りるのかというと、親、親戚、友人、銀行、消費者金融などになります。借金について、理解する上で、必要になってくる知識である利子、利息、金利について、詳しく解説してきたいと思います。



借金の「利子、利息、金利」とは?

借金をすると、利子が必ずついてきます。つまり、借りたお金に利子を加えて、借金を返済しなければならないのです。具体的に言うと、利子とは、お金を貸したことで、貸した人が得られる収入のことです。利息は、利子と同じ意味となります。

ちなみに、個人間(親、親戚、友人など)でお金の貸し借りをした場合、利子を取ることに問題はありません。しかし、トラブルを避けるためにも、借金をするときには、借用書を交わしておいたほうがいいと思います。

利子の計算の仕方

利子を計算する際に、通常使われるのが、金利です。金利とは、借金に対する利子の比率のことをいいます。例えば、100万円を借金して、金利が15%の場合、次のようになります。

・100万円×15%=15万円

つまり、借金100万円(これを元金といいます。)に利子15万円を加えて、115万円を返済しなければなりません。

利子の日割り計算の仕方

原則として、金利は年率で表します。年率とは、借金した場合に、1年間で発生する利子の割合のことをいいます。したがって、1年未満の利子を計算する場合には、日割りで計算し次の式で表します。

・元金×金利÷365日×借入期間(日数)

1カ月当たりの利子を、先ほどの例で計算すると次のようになります。

・100万円×15%÷365日×30日=約12,329円

したがって金利が低ければ低いほど、借入期間が短ければ短いほど、利子を減らすことができ、借金返済が楽になります。

借金をする際の法定金利について

出資法と利息制限法の上限金利

我が国においては、借金をする際の上限金利が法律で定められています。その法律とは、出資法と利息制限法です。

出資法によると、個人間での借金の場合は年109.5%を超える金利による契約をすると、出資法違反となり、刑事罰を科せられます。利息制限法による上限金利は、借金が10万円未満の場合は年20%、10万円以上~100万円未満の場合は年18%、100万円以上の場合は15%と定められています。

利息制限法の上限金利の適用

出資法と利息制限法を適用すると、利息制限法の上限金利を超える部分は無効となりますので、上記のように、借金が100万円の場合には、年15%が上限金利となりますので、15%、つまり15万円を超える利息については無効となります。

貸金業法のキホン:金融庁
参照元:金融庁(2016年1月時点、著者調べ)



借金と利子に関するQ&A

これまで利子の計算方法を説明してきましたが、ここではQ&A形式で、具体的な事例を示しておきたいと思います。

個人間での借金のやり取りの場合

【Q.】1年くらい前に、知人に50万円の借金をしました。すぐ返済することができると思い、あまり深く考えずに、知人に言われるがままに、借用書に「利子は元金に対して、月5%として毎月」支払うことにしました。

しかし、いざ返済を始めると、利子が高いのか、支払うことが難しくなってしまいました。知人に利子を下げてもらいたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
【A.】このケースの場合、個人間の借金のやり取りですので、次の2つのことを検討する必要があります。

1つ目は、出資法についてです。出資法によると、個人間の借金のやり取りの場合、年109.5%を超える金利による契約をすると、出資法違反となり、刑事罰の対象になりますので、金利が年109.5%以内に制限されているか。

・50万円×109.5%=547,500円

このケースでは、元金50万円に対して、月5%の利子がかかるので、これを年率にすると、次のようになります。

・50万円×月5%×12カ月=30万円

元金50万円に対して、30万円の利子がかかるので、金利は、年60%となります。したがって、出資法違反とはなりません。

2つ目は、利息制限法です。利息制限法も適用されるので、借金が10万円未満の場合は年20%、10万円以上~100万円未満の場合は年18%、100万円以上の場合は15%以内に利息が制限されているか。

利息制限法によると、元金50万円の場合の上限金利は、年18%となりますので、9万円の利息になります。先ほど計算したとおり、このケースでは、元金50万円に対する金利が年60%で、30万円の利息となっているので、9万円を超える利息については、無効になります。

したがって、元金50万円と元金50万円に対する、年18%の利息9万円の計59万円を支払えば足りることになります。

消費者金融で借金した場合

【Q.】消費者金融で50万円を年利18%で借金しているのですが、1カ月当たりの利子を教えてください。

【A.】1年未満の利子を計算する場合には、日割りで計算しますので、次の式で求めます。

・元金×金利÷365日×借入期間(日数)

この式に、このケースの数字を宛てはめると、

・50万円×18%÷365日×30日=約7,397円

よって、1カ月当たりの利子は、約7,397円となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?借金をする際の基本中の基本である、利子・利息、金利について、解説してきました。もし今後やむを得ず、借金をしなければならなくなってしまったときは、事前に、利子・利息や金利を自分で計算して、計画的な返済計画を立ててから、借金をすることをお勧めします。

そもそも借金というものは、しないに越したことはありません。止む終えず借金をする際には、計画的な方法と金額をしっかり考慮したほうがよいでしょう。