《クレジットカードの海外旅行保険》ってお得?賢く節約したい!

あなたの持っているクレジットカード、どんな保険がついているか知っていますか?もし海外旅行に行く機会が多いのなら、「海外旅行保険」でクレジットカードを選ぶのも良いかもしれません!年会費無料で補償してくれるクレジットカードを上手に利用して、保険料を節約してみませんか?



海外旅行の保険が無料でつく!?

旅行好きの方々の中には、クレジットカードを作るときに「国内・海外の旅行保険」の内容で選んだという方もいるかもしれませんね。クレジットカードには1枚のカードに「保険」が付くものがあります。たくさんの保険の種類がありますが、中でも皆さんが気になるのが【海外旅行の補償】ではないでしょうか?

今回は、上手に利用すれば保険料を節約できる【海外旅行の保険のつくクレジットカード】をメインに、お話していきたいと思います。

「海外旅行保険」の補償とは?

海外旅行保険が付帯されているカードの広告を見てみると、【最大補償額○○円!】などと書かれています。この最大補償額というのは、旅行中に死亡した時に補償してくれる額。万が一旅行中に死亡するとその金額を補償してくれますが、「旅行中に死亡する」よりも確率的に多く遭遇するのが「海外旅行中に病院へ行く」ということ。

したがって、クレジットカードの保険を頼りに海外旅行をする方の場合、「最大補償額」以上に「ケガ・病気の治療費の補償額」を確認することが大切なんです。

また、クレジットカードの「ケガ・病気の治療費の補償」というのは、それぞれ1回に補償される最大額となります。したがって、同じ旅行の中でケガと病気両方で治療費がかかってしまった場合には、それぞれで請求できることが多いということも覚えておきましょう。

ANAカードの補償は?

例えば、ANA VISA Suicaカード・ANA To Me CARD PASMO JCBなどの「一般用のANAカード」の「旅行損害保険の案内」を見てみましょう!

●海外旅行保険の保障内容

・傷害による死亡(疾病原因のものは担保なし):1,000万円
・傷害による後遺障害:40~1,000万円
・傷害・疾病治療費用、賠償責任:無
・救援者費用(年間の限度額):100万円

と記されていました。つまり、ケガなどによって死亡・後遺障害を負った場合には最大1,000万円保障されるけれど、ケガや病気で入院した場合には保障はされないということがわかりますね。

また、その内容を詳しくみてみると、「責任期間中の外来の事故によるケガにより、その日を含めて180日以内に死亡」した場合だけ死亡補償額が支払われるようですが、「被保険者の重大な過失・けんか・妊娠・出産」などによる死亡の場合には、「保険金を支払わない」とも記載されています。このように【死亡】した場合でも保険金が支払われない場合もあるということも覚えておかないといけませんね。

ANAカード 旅行損害保険
参照元:ANA(2016年1月現在、著者調べ)

NICOSカードの補償は?

もう1つ、NICOSカードの一般カード会員の補償も見てみましょう。

●海外旅行の補償内容

・傷害による死亡・後遺障害:最高2,000万円
・傷害・疾病による治療費用限度額:100万円
・賠償責任限度額:2,000万円
・携行品の損害限度額:1旅行につき20万円
・救援者費用限度額:100万円

このように、同じ「クレジットカードの海外旅行保険」でも、補償内容や補償額の違いが大きいことが分かるかと思います!

NICOSカード 海外旅行傷害保険サービス|クレジットカードなら三菱UFJニコス
参照元:NICOSカード(2016年1月現在、著者調べ) ちなみに一般的に治療費用を補償してもらう場合の支払いは、日本で治療を受けた場合にも、海外で治療を受けた場合にも適用されます。また、医療保険などから治療費が出た場合の金額には補償はおりないことになるそう。つまり、保険金額を限度とする《自分で支払った金額のみ》が保険金として支払われることになるので覚えておくと良いでしょう。

また、海外旅行保険の【賠償責任】では、ホテルなどの宿泊施設内の電化製品やベッドなどを壊したり、レンタルしたものを壊したりした場合にも適用されることがあります。



【利用付帯or自動付帯】に注意!

クレジットカードの保険に関して、注意しなければならないことがあります。それが【自動付帯か利用付帯か】ということです。

「自動付帯」というのは、クレジットカードを持っているだけでカードについている海外旅行の保険が適用されるというものです。

「利用付帯」というのは、海外旅行の費用などをそのクレジットカードで決済した場合にのみ適用されるというものです。利用付帯ということを知らずに海外旅行へ行ってしまうと、保険金が何も支払われなかった!ということにもなりかねませんので、ぜひ自分の持っているカードはチェックしておきましょうね。

利用付帯の場合

先ほど登場したNICOSカード。以前は「海外旅行傷害保険サービス」が自動付帯でした。しかし2010年7月以降適用条件が変わり、【日本出国前にこのカードで海外旅行代金などを支払った場合に限り、保険が適用される】こととなりました。

この「海外旅行代金など」というのは、何を指すのでしょうか。NICOSでは、【公共交通上用具または募集型企画旅行】を指すと記されています。

「公共交通上用具」とは、航空機や電車、船舶のうちこの旅行のために利用するもの。「募集型企画旅行」というのは、「旅行業法第4条第1項第4号に規定する企画旅行」で旅行業者が募集型企画旅行として企画したものを指すのだそう。

このように、クレジットカードの保険は【自動付帯なのか利用付帯なのか】、そして【利用付帯だとしたらどの範囲の利用が適用されるのか】ということをしっかりチェックしなければなりませんね。

NICOSカード「海外旅行傷害保険サービス」変更(適用条件・保険金額)並びにUFJカード「シートベルト保険」サービス終了に関わるお知らせ|クレジットカードなら三菱UFJニコス
参照元:NICOSカード(2016年1月現在、著者調べ)

自動付帯の場合

先ほどのもう一枚、ANA VISA Suicaカード・ANA To Me CARD PASMO JCBなどの「一般用のANAカード」は、実は自動付帯のカード。【旅行回数・旅行会社を問わず、ANAカードで航空券を購入しなくても適用される】という記載があります。

クレジットカードの資格がある期間はずっと自動で「傷害による死亡・後遺障害の補償がつく」ということなんですね!ただし、日本を出国した日の翌日から90日間が補償の限度になるそうなので、もし長期間旅行・留学する場合には、別の保険に加入することをおすすめします。

旅行損害保険
参照元:ANAカード(2016年1月現在、著者調べ)

保険を利用したい時には

旅行保険がついているクレジットカード会社のホームページを見てみると、緊急連絡先が記載されています。海外へ旅行する際には特に、電話番号をメモしていくことをおすすめします!

例えばJCBの場合、旅行中にケガをしたり、損害賠償をしなければならない時、病気になって病院に行く時などに関する相談が出来る窓口があり、24時間日本語で受付してくれるんだそう!海外からもかけることができますが、滞在先によって電話番号が違うので注意しましょうね。

24時間日本語相談 日本語安心サービス | JCBカードのおすすめ保険
参照元:JCBカード(2016年1月現在、著者調べ)



複数のカードの保険、合算できる?

クレジットカードの多くの保険では、複数のクレジットカードに保険がついている場合、【傷害死亡・障害後遺障害】に関しては、すべてのカードのうち最高額が適用されることとなりますが、その他に関してはそれぞれのカードの最高額を合算することができるそう。

上手に利用すればかかった費用のほとんどを賄うこともできるかもしれませんよ!これについて詳しく見ていくことにします。 事故で死亡・後遺障害となった場合、一般的には複数のカードのうちで最も大きな補償額の限度額が適用されます。つまり1,000万円の限度・2,000万円の限度・3,000万円の限度となる3枚のカードを持っていた場合には、「最高額の3,000万円」が適用されるということです。

【障害・疾病の治療費、賠償責任、携行品損害、救援者費用】については、最高額が加算される方式になるんだそう。10万円の限度・20万円の限度・30万円の限度となる3枚のカードを持っていれば、合計60万円までは補償してくれるということですね。

しかし、ここでも「自動付帯・利用付帯」が大切になってきます。もし自動付帯のカードで旅行代金を支払っていた場合、利用付帯のカードの限度額が高くてもそちらを適用することはできなくなります。もちろん利用付帯のカード2枚を持っていて、片方だけで支払っていた場合も、利用したカードの限度額が適用になるでしょう。

付帯保険内容照会 | JCBカードのおすすめ保険
参照元:JCBカード(2016年1月現在、著者調べ)

カードを上手に組み合わせよう

ここで【楽天カード】の海外旅行保険について見てみましょう。楽天カードの海外旅行障害保険を適用するためには、【日本を出国する以前に公共交通乗用具または募集型企画旅の料金を楽天カードで支払った場合。日本を出発してから3カ月後の午後12時まで補償】と記されています。

さらに【代金の一部を楽天カードで支払えば対象】となるため、日本を出発する前に1泊しなければならないときの「家~国内のホテルへの電車代」をカードで支払ったということでも、適用してくれるんだそう。

楽天カード: 各種保険自動付帯サービス
参照元:楽天カード(2016年1月現在、著者調べ) では、楽天カード・NICOSカード・一般ANAカードの3枚を持っているAさんが、海外へ1週間行ったとしましょう。

楽天カードの補償は、死亡・後遺障害が最高2,000万円、傷害治療費用が最高200万円などがついています。

NICOSカードも利用付帯でしたが、こちらの補償は死亡・後遺障害が最高2,000万円、傷害・疾病による治療費用が最高100万円でしたね。さらに自動付帯の一般用のANAカードでは、傷害による死亡が最高1,000万円、傷害による後遺障害が最高1,000万円、傷害・疾病治療費用は無しでした。

日本にいる間に、NICOSカードで50万円の旅行代金を支払い、楽天カードで空港へ行くまでのバス代を支払ったとしましょう。これで2枚とも「利用付帯」の条件がOKになるはずです。

もしAさんが海外で死亡した場合には、3枚のうちの最も大きな補償額の限度額である2,000万円が補償されるでしょう。

もしAさんが盲腸になり現地の病院へ行き、治療費が330万円かかってしまったとします。しかし、楽天カードの疾病治療の補償が200万円・NICOSカードの疾病治療の補償が100万円ついて合計300万円補償してくれることになったため、Aさんの支払いは30万円で済むことになるでしょう!

この組み合わせを知らないと…

同じく3枚のクレジットカードを持っているBさん。「海外旅行の保険がついているから。」と下調べせずに海外旅行へ行ってしまいました。

日本にいる間に、ANAカードで50万円の旅行代金を支払い、同じくANAカードでバス代も支払っていたとします。

もしBさんが海外で死亡した場合、利用付帯の楽天カード・NICOSカードを使っていなかったので、ANAカードの1,000万円が補償されることになるでしょう。

もしBさんがケガをして治療費が330万円かかってしまった場合にも、ANAカードでは傷害・疾病治療費用の補償はありません。したがって、330万円全額をBさんが自分で支払わなければならないことになるでしょう。

同じカード会社で2枚持っている場合

同じカード会社を複数持っていても、傷害・疾病治療費用の補償は合算できないことが多いので注意しましょう。

例えば、「JCBカードを2枚持っている」と言う場合には、保険額は合算できないとされています。これに関してはそれぞれのカード会社によるため、加入時に確認することをおすすめします!

当社発行のクレジットカードを複数枚所持されていても、保険金額は合算金額とはならず、上記金額が限度となります。

出典:

www.cr.mufg.jp

保険料はいくら節約できる?

家族の分も補償してくれるカードも!

もし家族で海外へ行く場合、クレジットカードを持っていない子どもや、海外旅行の保険がついていないカードを持っている家族は、保険に加入した方がいいのでしょうか?

実はカードによって【家族の補償の範囲】が変わってくるのでこちらもチェックが必要ですよ。 ●NICOSカードの場合

ゴールドカードの家族や、家族カードを持っている場合は、カード会員と同内容の補償が適用されます。家族カードを持っていない場合には、補償の対象外となるんだそう。この【家族】の定義は、カード会員の配偶者・同居の両親(収入がないこと)・未婚の子(収入がないこと)とされています。

NICOS一般カードの家族カードの年会費は税別400円。したがって保険に加入するか、家族カードに加入するかどちらがオトクなのかを考えてみることをおすすめします。 ●イオンゴールドカードの場合

イオンカードのゴールドカードは、年会費無料で持つことができるおすすめのカードです。こちらも海外旅行の保険がついています。このカードの補償は【自動付帯】となっており、【ケガによる死亡・後遺障害の補償は最高3,000万円、傷害治療費用は最高200万円、疾病治療費用は最高100万円】などがついているそう。

そして【イオンゴールドカードの家族カード】を持っている家族も、同様の補償を受けることができるんだそう!この家族カードも年会費は無料、高校生以外の18歳以上の家族が作ることができるんだとか。

保険のご案内
参照元:イオンカード(2016年1月現在、著者調べ) ●三井住友VISAゴールドカードの場合

三井住友VISAゴールドカードは、会員本人と家族会員であれば傷害死亡・後遺障害が最高5,000万円補償してくれるカードですがさらに、家族会員以外でも19歳未満の同居の親族、また生計を共にする19歳未満の別居の未婚の子でも同じ補償をしてくれることが、このカードの強みなんです!(ただし、自動付帯分が最高1,000万円、利用付帯分が最高4,000万円分なんだそう。)

年会費はなんと初年度無料。翌年度からは1年で税抜き10,000円だそう。家族会員の年会費も、1人目は無料なんだとか。したがって、夫が本会員・妻が家族会員・子はカードを持っていないという場合でも、1年目は無料・2年目からは年間10,000円で家族みんな補償されることになると言えますね。

三井住友VISAゴールドカードのご案内:三井住友VISAカード
参照元:三井住友VISAカード(2016年1月現在、著者調べ)

一般的な海外旅行保険に加入しようと思うと…

旅行会社のパンフレットに掲載していたり、空港でも申し込みが出来る【一般的な海外旅行保険】について見ていきましょう。【一般的な海外旅行保険】のメリットは、クレジットカードの海外旅行保険では補償されないものも付けることができること・補償金額を高額にできることではないでしょうか。

例えば、旅行中に病気で死亡した場合や、海外の病院で歯の治療をした場合にも、クレジットカードの保険では適用外ですが一般的な保険であれば補償を付けることもできるでしょう。 例えば【AIU保険会社の個人プランN11】を見てみましょう。

●10日間の補償の場合

・保険料10,010円
・傷害死亡・後遺障害:最高3,000万円
・治療救援費用:無制限
・緊急歯科治療費用:最高10万円
・疾病死亡:1,000万円
・個人賠償責任:最高1億円
・携行品:最高30万円
・旅行事故緊急費用:5万円

クレジットカードの保険にないのが疾病死亡・旅行事故緊急費用ですね。旅行事故緊急費用とは、荷物が届かないなどの「偶然な事故」によって負担した金額のことです。

さらに家族3人で加入するとなると10日間、傷害死亡最高1,000万円の補償を付けると24,320円の保険料となるでしょう。

海外旅行保険 インターネット契約 | AIU保険会社
参照元:AIU保険会社(2016年1月現在、著者調べ)

重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)| 海外旅行保険ならAIU保険会社
参照元:AIU保険会社(2016年1月現在、著者調べ)

クレジットカードの保険で十分?

疾病死亡と旅行事故緊急費用がないものの、クレジットカードの保険ならば保険料はかからないのに、保険にプラスして加入すると1人1万円ほどの保険料がかかることもあります。それならば、「ゴールドカードに加入して家族みんなの補償を付けた方がいいかもしれない!」と思う方も多いのではないでしょうか。

三井住友VISAゴールドカードを利用した場合、年会費1万円で家族3人の補償があると言いましたね。この時の補償額とAIUの保険に加入した場合で、同じ補償について比較してみます。

●三井住友VISAゴールドカードを利用した場合

・傷害死亡・後遺障害:本人最高5,000万円・家族最高1,000万円
・傷害・疾病治療費:本人最高300万円・家族最高200万円
・賠償責任:本人最高5,000万円・家族最高2,000万円
・携行品損害:最高50万円
・救援者費用:最高500万円

●AIU保険会社を利用した場合

・傷害死亡・後遺障害:本人最高3,000万円・家族1,000万円
・傷害・疾病治療費:無制限
・賠償責任:1億円
・携行品損害:最高60万円
・救援者費用:最高300万円 比較するとわかるように、クレジットカードに比べるとAIU保険会社の方が治療費が無制限で賠償額も大きいことがわかりますね。これに加えて疾病死亡や緊急歯科治療費用もあります。ただし3人の保険料は25,640円です。

1年間に何度も家族で海外へ行く人、万が一の病気に備えて保険料を支払ってでも補償を厚くしたい人、旅行の日数などにより、どちらが良いというのは言い切れないでしょう。もしも可能であれば、「クレジットカードの補償も保険会社の補償も両方持つ」というのが良いのかもしれませんね。

AIUの保険においても、AIUから保険金が支払われる前に他の保険から保障される場合には「その費用を差し引く」ということが記されています。つまりいくらAIUの補償が厚くても、クレジットカードの保険ですべてカバーできたなら、「AIUの保険には加入しなくても良かったんだ!」ということにもなりかねません。

補償内容と補償額をしっかりと考えて、保険を選ぶことをおすすめします!

おわりに

いかがでしたか?

まずは自分の持っているクレジットカードの海外旅行保険を確認し、それが「自動付帯か利用付帯か」「何をいくらまで補償してくれるのか」「家族への補償があるのか」を調べてみましょう。そして自分と家族が旅行へ行く場合、「クレジットカードの補償で足りない部分は何か」を調べると、【保険会社の保険に加入した方が良いのか・海外旅行保険の付いた他のクレジットカードを作るか】が見えてくるかと思います!

クレジットカードの海外旅行保険を利用して上手に保険料を節約すると、海外旅行でのおこずかいを増やせるかもしれません!ぜひしっかりと調べて、無駄のない補償を付けましょうね。