【平屋の価格】サザエさん家のような平屋に憧れ?!坪単価は?

平屋建ては古いイメージがあるでしょうか?土地の広さの問題で2階建て、3階建ての家にするケースも多いのですが、平屋建ても一定の人気を誇っています。平屋建ては2階建てに比べると坪単価が高いようですが、それはなぜでしょうか?またどのくらいの坪単価で建てることができるでしょうか?平屋建ての家、あるいは価格について簡単にまとめました。



平屋を選択するという暮らし方

佐智子さんと亜由美さんは子どものいない夫婦二人暮らしという共通点もあってか、話が合うようです。佐智子さんが平屋の家の新築を計画しているという話を聞き、亜由美さんも興味津々。二人で調べ始めました。

実は九州地方で高い支持あり

佐智子(以下:S):サザエさんを見て育った世代としては、平屋のあののんびりした雰囲気に憧れがあるのよね~。

亜由美(以下:A):わかる!あそこまで部屋数はいらないにしても、夫婦二人で階段のない家っていいわよね。コンパクトな家で十分よ。掃除も楽だし。

S:見てほしいデータがあるの。九州地方ではね、平屋って結構新築で建てられているの。土地単価の問題もあると思うけれど、平屋ってほっとする雰囲気があるのよね。

A:えー!鹿児島で46.2%!宮崎で38.9%!知らなかった…。それも仕方ないわね。だって全国平均は4.4%だもの。

平成11 年度住宅・建築主要データ調査結果
参照元:住宅金融支援機構(2016年1月時点、著者調べ)

東京・大阪の三階建て住宅割合

S:平屋どころか、東京や大阪は他の地域に比べて三階建て住宅の割合が高い。

A:全国平均が7.3%のところそれぞれ24.6%と28.9%。イメージ通りかな。土地が高いもの。

平成11 年度住宅・建築主要データ調査結果
参照元:住宅金融支援機構(2016年1月時点、著者調べ)

年をとったときにどうしたいのか

S:やっぱり家って人生で一番高い買い物でしょう、「終の棲家」としてしっかり考えたいのよね。

A:わかる。若いときよりも年をとったときの方が衰えて不便なことも増えるだろうし、年をとったときを考えた優しい住まいは若いときでも快適なはず。

S:今はピンとこなくても、いざ年をとると「今の家にいたい」って思う人が多いみたい。2010年の調査でもね、「自宅に留まりたい」が46.2%、「改築して自宅に留まりたい」が20.2%とかなり多いのよ。これはね、「身体機能が低下した場合」という条件での意向を聞いた結果なの。不便になっても「自宅」を望むということよね。

A:私は高齢者用住宅がいいけれど…調査結果で見ると7.8%と少数派ね。老人ホームへの入居希望者も13.9%。こういう数字を見ると年をとったら気持ちが変わったりするのかな、と思ってしまう。

S:でしょう?年をとったときのことも「家づくり」のときに考えた方がいいのかなって気になるわよね。

身体機能が低下した場合の住まいの動向について
参照元:国土交通省(2016年1月時点、著者調べ)



平屋建てのメリット

バリアフリーで安心

A:そういう意味では平屋建てならそのまま「バリアフリー」が実現するわよね。戸を引き戸にするとか、車椅子が使えるような空間にしておくとか、最低限の配慮もしておけば安心。

S:そうよね。段差をつけなければ簡単に完全バリアフリーになりそう。

2階建てより防犯上有利?!

S:2階建ての家と平屋の家ってどちらが泥棒に狙われやすいと思う?

A:平屋?

S:そう思うわよね!私も最初はそう思ったの。でもね、警視庁生活安全部講演資料によると侵入しやすいかどうかの調査結果で2階建てが49%、平屋建てが31%だったの!

A:意外!

S:大事なのは窓や戸の防犯対策らしくて。窓には面格子をすると効果的らしいし、防犯ガラスや防犯フィルム、補助錠などもいいみたい。「泥棒がやる気をなくすように」対策することが大事なのね。それから、平屋の場合、警戒してシャッターをつける窓が多くなるみたい。そうすると夜間も安心。

A:そうね。あとは防犯砂利とかセンサーライト、死角を作るような植栽に気を付けるとかね。

S:そうそう。対策が大事。

窓と入り口の防犯対策
参照元:畑田ガラス店(2016年1月時点、著者調べ)

最愛の家族を守る【防犯対策】とは?:外断熱の地熱住宅を建てるエコホームズ株式会社
参照元:エコホームズ株式会社(2016年1月時点、著者調べ)

構造的に強度あり

S:それから、平屋は高さがないから構造的に「強度がある」と言えるらしいの。

A:それはわかる気がする。積み木で考えても同じ底面積の場合、高さがある方が倒壊しやすそうにイメージできるもの。

よくある質問 | なんば建築工房 無垢の木の家を建てる工務店 岡山県倉敷市
参照元:なんば建築工房(2016年1月時点、著者調べ)

平屋建てのデメリット

坪単価が高い?!

A:ますます平屋っていいなーって思えてきたけど、デメリットも当然あるのよね?

S:そう、どんなことでもメリットデメリットはあるもの。平屋建てのデメリットとしては2階建てよりも「坪単価」が高いということ。坪単価というのは建築費用を坪数で割ることで「1坪あたりいくら」と比較しやすい目安になり、よく使われる指標よね。

A:平屋の方が建てやすいイメージがあるけど、坪単価は高くなるのね…。

S:それはね、家を作るときの費用って「基礎部分」と「屋根」の影響が大きいの。例えば基礎はコンクリートや鉄筋を使ってしっかり作るものでしょう?例えば30坪の平屋を建てる場合、30坪分の基礎が必要になる。屋根も同様。

A:そうか!同じ床面積の家を作りたい場合、2階建てにすれば床面積30坪の家でも基礎や屋根は15坪分になる。そこで違いが出るのね!

S:そういうこと。それで、一般的に2階建てよりも平屋建ては坪単価が高いと言われているの。

坪単価の計算で気を付けること|お金のこと|TRY家コラム(トライエコラム)|大和ハウス
参照元:ダイワハウス(2016年1月時点、著者調べ)

断熱に気を付ける必要あり

S:それからね、2階建ての家の場合、1階より2階の方が暑く感じることあるでしょう?夏場とか。

A:あるある!暖かい空気は上に行くからかなぁとか、日当たりがいいからかなぁとか思っていたけど…。

S:もちろんそれもあるけれど、意外と侮れないのが屋根からの熱。2階建てなら1階はさほど暑くならないけれど、平屋は屋根からの熱の影響を全ての部屋が受けることになる。だから、断熱をしっかりするということを建てるときに気を付ける必要がありそうね。そこは建築会社もノウハウがあると思うから相談すればいいと思うのだけれど。

A:断熱って床や壁だけではないものね。屋根断熱ね。確かに大事かも。

よくある質問 | なんば建築工房 無垢の木の家を建てる工務店 岡山県倉敷市
参照元:なんば建築工房(2016年1月時点、著者調べ)



平屋の価格

ハウスメーカーの場合

A:平屋のメリット、デメリットがわかったところで、やっぱり具体的な建築費用が気になるわ。ハウスメーカーの場合はどれくらいになりそう?

S:例えば富士住建の「HIRARI」という平屋商品が坪単価52.4万円からとなっているの。他のハウスメーカーで坪単価60~70万円というところもあるようよ。装備によるから見積もりをとってみないと詳しくはわからないけれど。

A:なるほど。富士住建の「HIKARI」は完全フル装備と記載されているから一つの目安にはなりそう。佐智子達はどのくらいの坪数で考えているの?

S:大体20~25坪で1,500万円以内におさまればいいかな、と。坪単価52.4万円で計算すると…。

●20坪×52.4万円=1,048万円
●25坪×52.4万円=1,310万円

A:予算内でなんとかなりそうね。坪60万円だと…。

●20坪×60万円=1,200円
●25坪×60万円=1,500万円

S:坪70万円だと…。

●20坪×70万円=1,400円
●25坪×70万円=1,750万円

A:25坪だと予算オーバーになる感じなのね。でもなかなかいい予算案なのではないかしら。

「完全フル装備の家」富士住建|HIRARI – ひらり –
参照元:富士住建(2016年1月時点、著者調べ)

地元工務店の場合

S:設計事務所を選んで地元工務店、というやり方や、直接地元工務店へ依頼、という方法もあるのよね。ハウスメーカーよりも地元工務店の方が坪単価の低くなることも多いみたいだし。

A:そうね、大事な選択肢。

S:例えば建築設計事務所「フリーダムアーキテクツデザイン 」のローコスト住宅の場合、坪単価が51万円。結構お洒落な家なのよ。

●20坪×51万円=1,020円
●25坪×51万円=1,275万円

A:やはり地元工務店、あるいは設計事務所の検討も外せないと感じるわ。

S:さらに低コストにできる場合もあるらしく、プライムランドというところでは25坪750万円からという商品も新発売されている。装備をつけたらもっと上がると思うけれど、とりあえず単純計算で坪単価30万円。

田んぼに挟まれた平屋建て住宅・間取り(愛知県津島市) |ローコスト・低価格住宅|狭小住宅・コンパクトハウス | 注文住宅なら建築設計事務所 フリーダムアーキテクツデザイン
参照元:建築設計事務所 フリーダムアーキテクツデザイン(2016年1月時点、著者調べ)

平屋建住宅 思いやり新発売 | プライムランド
参照元:湘南ライフ(2016年1月時点、著者調べ)

メーカーか工務店か

A:やっぱり大手のハウスメーカーよりも地元工務店の方が建築費用面ではメリットがありそうね。大手は広告費用も大きいイメージがあるし、住宅展示場とかにも費用をかけているように思う。その分、建築費用は高い、という印象。

S:そうね、大手なら潰れることもないし安心、欠陥の可能性も低いのでは?というイメージがあるから多少坪単価が高くてもということかしらね。その分、広い土地で5軒10軒と建築条件付きの土地を売り出している光景も良く見るわ。土地と合わせることで利益も出しつつお得感を出す、という感じかな。

A:そうね。それぞれの家の建て方でどちらが良いかは変わってきそう。土地が既にある人と、土地を含めて検討中の人とかを含めてね。佐智子の場合は土地がある状態だから、地元工務店の方が有利になりそうかしら?

S:実際に見積もりをとってみないとまだわからないかな。でもね、価格だけで決めるものでもないらしいの。阪神淡路の大震災のときも家が原因で亡くなった人が4人中3人ということだったから、家の構造的な強度とか、しっかり知っておくことも大事と思っているの。もちろん、昔に比べて建築基準法も厳しくなっているようだけれど。チラシで「無料の家づくり勉強会」や「構造現場見学会」の案内を見ることがあるからそういうのも見てみようかなぁって。

A:そうね、全てお任せにするよりも多少の知識を持っていた方が安心かな。

良い家を造るパートナー 株式会社スメスト 山口県山口市の住宅会社 家を建てるならスメストへ
参照元:株式会社スメスト(2016年1月時点、著者調べ)

家づくりで一番大切なもの
参照元:池田住宅建設(2016年1月時点、著者調べ)

余裕を持った予算で

S:結局は個々の会社によるから「ハウスメーカーなら大丈夫だけど高い」というわけでも「工務店なら安い」というわけでもなさそうなの。ケースバイケースよね。自分達の基準に合うのかどうかを比較検討してみないことには何とも言えないというのが今のところの感想。

A:わかる。家って、マンションもだけど、欠陥の話が後を絶たないもの。しっかり検討して損になることはないわ。

S:そうよね。家の価格って「坪単価」で考えてしまって、つい「このくらいの坪単価で建つの?!」と思ってしまいがちだけれど、いざ費用をつめてみたら「外構分の上乗せ」「地盤改良の上乗せ」といった調子で想定していた金額をかなり上回る、ということも起こるみたい。

A:それはわかりづらいし、焦ってしまいそう。

S:そうでしょう?家の建築費用ってね、「私達が建築費用でイメージする」本体工事費が約7割、地盤改良や電気、ガス、水道工事などが含まれる付帯工事費が約2割、登記費用や火災保険料などが含まれる諸費用が約1割となっているの。外構は自分でやる、という人もいるし、あくまでも目安でしかないけれどね。

A:そう言われるとわかる気がする。

S:少し悪質な例になると付帯工事分に本体工事の一部を含めることで坪単価を低く見せかける場合もあるらしくて。後出し情報、みたいな感じ?

A:やっぱり全ての費用を合わせた見積もりで比較してみないとわからないってことね。危ない、危ない。「坪単価○○円」に踊らされないようにしないといけないわね。

S:そう。それから、後から追加されてしまう費用があるかもしれないから、余裕を持った(つまり少し低く設定した)予算で見積もりをお願いするようにした方がいいかもしれないと思っているの。

あてにならぬ坪単価 戸建て購入で泣かない心得 :日本経済新聞
参照元:日本経済新聞(2016年1月時点、著者調べ)

優しい住まいの平屋建てで快適生活

A:注意点も気にしつつ、間取りなんかも楽しく考えながら平屋の家を検討してみたいわ。想像するだけでワクワクする。

S:そうね~。今はスタイリッシュな平屋もあるし、でも昔ながらの縁側があるような和風建築にも憧れるし、プランによって全然違う家になりそう。

A:そうね。引き戸も洋風の家に合うものもあるし、和風の家でもバリアフリー面の問題もないし、年をとってから優しく、でも自分達の好みに合う家が実現しそう。

S:限られた土地面積だからこそ、プランを検討する価値が高いと思えるの。無駄のない動線も考えた家にしてみたいわ。

A:住宅展示場ってほとんど2階建てだけれど、1階部分を見るだけでも参考になりそうね。だって住宅展示場の家って大きい家ばかり!

S:言えてる!ハウスメーカーの雰囲気は住宅展示場の1階部分で見ることにしようかな。

A:しっかりプランを立てて快適生活を実現したいわね!