<健康診断費用の相場>健康は大事な節約です!

健康診断にどのくらいの費用をかけていますか?会社勤めの人で「会社で行う健診であれば無料、でも健診項目が少なくて心配」、「健康診断ってどの程度すればいいのだろう?でも費用も心配」という方のために健康診断費用の相場をご紹介します。



年齢とともに気になる健康診断

そんなに高くないならやってみたいと思う場合も

芸能人の病気の報道も気になることがありますね。「皆さん、健診へ行ってくださいね」と話す芸能人もいました。

確かに年齢とともに気になる「検査項目」というのは出てきます。でも定期的に行うものだし、あまり費用が高いと躊躇する、という方もいることでしょう。

とはいえ発見が遅れてからだと時間もお金もかかるのが「病気」というもの。健診で早目に発見し、早期に対応することで時間もお金も節約できます。健診を有効に使いたいですね。

病気になってからの「保険適用」と違って保険適用外の「健康診断」、一体どのくらいの費用でどの程度の検査をしてもらえるのでしょうか?具体的にご紹介しましょう。



厚生労働省が定めている検査項目

労働安全衛生法に基づき定めているもの

厚生労働省は、企業が労働者を雇い入れる場合に決まった「健康診断」を行うことを定めています。具体的な項目をご紹介しましょう。

(1)既往歴及び業務歴の調査
(2)自覚症状及び他覚症状の有無の検査
(3)身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
(4)胸部エックス線検査
(5)血圧の測定
(6)貧血検査(血色素量及び赤血球数)
(7)肝機能検査(GOT、GPT、γ―GTP)
(8)血中脂質検査(LDLコレステロール,HDLコレステロー
ル、血清トリグリセライド)
(9)血糖検査
(10)尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
(11)心電図検査

労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう
参照元:厚生労働省(2015年11月時点、著者調べ)

省略できる項目も

上記定期健康診断について、医師が必要でないと認めるときは省略することもできるようです。「医師が必要でないと認める」の意味としては「自覚症状及び他覚症状、既往歴等を勘案、医師が総合的に判断すること」ということです。年齢等により機械的に決定されるものではないことに注意しましょう。

【項目:医師が必要でないと認める時に左記の健康診断項目を省略できる人】

・身長:20歳以上の人
・腹囲:40歳未満(35歳を除く)の人、妊娠中の人でその腹囲が内臓脂肪の蓄積を反映していないと診断された人、BMIが20未満の人(BMI(Body Mass Index)=体重(kg)/身長(m)2)、BMIが22未満であって、自ら腹囲を測定しその値を申告した人
・胸部エックス線検査:40歳未満で次のいずれにも該当しない人(5歳毎の節目年齢(20歳、25歳、30歳及び35歳) の人、感染症法で結核に係る定期の健康診断の対象とされている施設等で働いている人、じん肺法で3年に1回のじん肺健康診断の対象とされている人)
・喀痰検査: 胸部エックス線検査を省略された人、胸部エックス線検査によって病変の発見されなかった人又は胸部エックス線検査によって結核のおそれがないと診断された人
・貧血検査、肝機能検査、血中脂質検査、血糖検査、心電図検査:35歳未満の人及び36~39歳の人

健診診断の項目と費用

おおよその目安

優良施設認定を受けている財団法人の健診費用で、具体例をご紹介しましょう。

一般健康診断(Aコース)

「労働安全衛生法によって1年以内毎に1回、定期的な健診が義務付けられた、全員が対象の定期健康診断」の内容です。

【料金:7,600円】
●診察:問診、聴打診
●身体計測:身長・体重・BMI・腹囲
●血圧
●尿検査:糖・蛋白
●視力・聴力(オージオメーター)
●胸部X線:間接撮影
●心電図:安静時
●血液検査
・貧血:ヘモグロビン・赤血球数
・肝機能:GOT・GPT・γーGTP
・脂質:中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール
・糖尿:HbA1c

一般健康診断 Aコース | 一般財団法人 健康医学予防協会
参照元:一般財団法人 健康医学予防協会(2015年11月時点、著者調べ)

一般健康診断(Bコース)

40歳未満(35歳を除く)で、医師が検査項目の一部の省略を認めた方が対象の健康診断です。

【料金:3,200円】
●診察:問診・聴打診
●身体計測:身長・体重・BMI
●血圧
●尿検査:糖・蛋白
●視力・聴力(オージオメーター)
●胸部X線:間接撮影

一般健康診断 Bコース | 一般財団法人 健康医学予防協会
参照元:一般財団法人 健康医学予防協会(2015年11月時点、著者調べ)

一般健康診断(習慣病予防健診)

Aコースより血液検査内容を充実させた、疾病発見率の高い定期健診です。

【料金:10,000円】
●診察:問診・聴打診
●身体計測:身長・体重・BMI・腹囲
●血圧
●尿検査:糖・蛋白・潜血
●視力・聴力(オージオメーター)
●胸部X線:間接撮影
●心電図:安静時
●血液検査
・貧血:ヘモグロビン・赤血球数・ヘマトクリット
・肝機能:GOT・GPT・γ-GTP
・脂質:中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール・総コレステロール
・腎機能:尿酸
・糖尿:HbA1c
・栄養:Ca
・膵機能:アミラーゼ
・炎症:RF
・腎機能:BUN
・肝機能:ZTT

Aコースに比べて血液検査の内容が充実しています。費用は少し高くなりますが、検査による体への負担はあまり変わらないと言えますね。

一般健康診断 習慣病予防健診 | 一般財団法人 健康医学予防協会
参照元:一般財団法人 健康医学予防協会(2015年11月時点、著者調べ)

オプションの検査と費用

【検査内容:料金(税別)】
・胃がん 胃部エックス線間接撮影:4,300円
・胃部エックス線直接撮影:12,000円
・肺がん 喀痰細胞診(畜痰3日法):3,000円
・肺がん 胸部エックス線直接2方向撮影・喀痰細胞診(畜痰3日法):5,300円
・肺がん(CT) 胸部CT撮影:15,000円
・乳がん 問診・視診・触診:1,800円
・子宮がん 問診・内診・細胞診:3,300円
・乳がん(乳房エコー) 乳房エコー・視診・触診:5,000円
・乳がん(マンモグラフィ) 乳房エックス線(マンモグラフィ)・視診・触診:6,000円
・骨粗しょう症 骨密度測定:2,800円
・HBs抗原(RPHA法)B型肝炎検査:1,000円
・HBs抗原(CLIA法)B型肝炎検査:1,800円
・HCV抗体 C型肝炎検査:2,800円
・動脈硬化検査 動脈の硬さ、詰まり、血管年齢測定:2,500円
・頸動脈エコー 動脈の硬さ、詰まり:3,500円
・甲状腺検査 甲状腺エコー・TSH(血液検査):3,500円
・内臓脂肪CT CTによる内臓脂肪面積測定:3,000円
・ヘリコバクターピロリ抗体 ピロリ菌感染の有無:2,000円
・ペプシノゲン 萎縮性胃炎検査:,000円
・胃がんリスク検診 ペプシノゲン・ヘリコバクターピロリ抗体:3,000円
・心臓機能検査 NT-proBNP検査(血液検査):2,000円
・大腸がん検査 便潜血反応(2回法):1,800円
・眼底検査 眼底撮影(片眼):1,500円
・眼底撮影(両眼):2,000円
・腹部エコー検査 肝臓、腎臓、膵臓、胆のう、脾臓:5,500円
・血液型検査 ABO式Rh式:2,000円

【腫瘍マーカー/がんの補助診断検査:料金(税別) 】
・CEA 主に消化器系(大腸など)がんの補助検査のひとつ。これだけでがんの確定診断はできない。: 2,000円
・CA19-9 主に消化器系(膵・胆道等)がんの補助検査のひとつ。これだけでがんの確定診断はできない。:2,200円
・AFP 肝細胞がんで上昇。肝炎・肝硬変でも軽度に上昇。:2,000円
・PSA 前立腺がんの補助検査のひとつ。:2,500円
・CA15-3 乳がんの補助検査のひとつ。これだけでがんの確定診断はできない。:2,500円
・CA125 卵巣がんの補助検査のひとつ。これだけでがんの確定診断はできない。:2,300円

健康診断の料金(費用)のご案内 | 一般財団法人 健康医学予防協会
参照元:一般財団法人 健康医学予防協会(2015年11月時点、著者調べ)

自治体補助で気楽に受けられる「がん検診」

受けられる年齢がある程度限定されていますが、自治体の案内で受けられる「がん検診」もあります。条件は「職場の検診など他に受診機会のない人で、各年齢要件等を満たす人」です。ほとんどの市町村ではがん検診の費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担でがん検診を受けることが出来ます。なお、治療中の人は受診できない場合がありますから、かかりつけの医師に相談しましょう。具体的な例として横浜市の対象年齢及び費用をご紹介しましょう。

・胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診:40歳以上の市民を対象に年度に1回
・前立腺がん検診(PSA検査):50歳以上の男性市民を対象に年度に1回
・子宮がん検診:20歳以上の女性市民を対象に2年度に1回(前年度に受診していない人が対象)
・乳がん検診:40歳以上の女性市民を対象に2年度に1回(前年度に受診していない人が対象)
※乳がん検診は、視触診とマンモグラフィを両方受診します。

がん検診受診における負担額をご紹介します。

【検査内容:受診者負担額(単位:円)】
・胃がん胃部X線検査:3,140(医療機関)、1,570(検診車)
・子宮がん頸部細胞診検査:1,360 、頸部細胞診検査+体部検査:2,620
・乳がん視触診+マンモグラフィ検査:1,370 (690+680)
・大腸がん便検査:600
・肺がん胸部X線検査 :680
・前立腺がん(PSA検査) 血液検査:1,000

横浜市 健康福祉局 [市民の健康づくり] [サービス・制度] [がん検診]
参照元:横浜市(2015年11月時点、著者調べ)



「人間ドック」診断という選択

高いというイメージ

一般健診と人間ドックの違いはなんでしょうか?すぐ思い浮かぶのは「人間ドックは高い」というイメージかもしれませんね。費用のかかる検査項目を揃えていますからそのイメージは合っていると言えるでしょう。あとは、「その費用に見合う価値があるか」をどう判断するかです。体調や年齢によって、個人個人が選択することとなります。

一言で簡単に言うなら、「健康診断は一般的なことを調べる」、「人間ドックは詳細な健康状態を調べる」というところですね。検査項目の種類や数が変わってきます。国立がん研究センターでは「胃がん検査は上部内視鏡」「大腸がんは下部内視鏡」「乳がんはマンモグラフィー」といった形で検査方法のガイドラインを定めています。このような検査は健康診断ではオプションで受けることもできますが、人間ドックでは選ぶプランによって標準的に受けられる場合もあります。

がんの発症は20代後半から始まり、40代・50代で発症例がぐんと増えると言われています。一般的な健康診断で済ませている人も必要に応じて「がん検診」を検討してみると良いでしょう。

がん検診について:[がん情報サービス]
参照元:国立がん研究センター(2015年11月時点、著者調べ)

「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」2014年度版発行 国立がん研究センター
参照元:国立がん研究センター(2015年11月時点、著者調べ)

がん予防・検診研究センター 「有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン2013年度版」発行 国立がん研究センター
参照元:国立がん研究センター(2015年11月時点、著者調べ)

土日でも受けられます

平日は仕事などで忙しくて人間ドックを受けられない、という方もいることでしょう。人間ドックは医療機関によっては土曜日、あるいは土日に受けることもできます。例として土日も受けることのできる東京都の「わかすぎファミリークリニック」の人間ドックプランをご紹介しましょう。

【標準人間ドック:54,000円】
・通常の検査項目
・レーザー経鼻胃カメラ
・胸部CT
・内臓脂肪CT
・血管年齢測定
・肺機能検査
・骨密度
・血中一酸化炭素濃度測定

他にも無料オプションがあります。
・肺年齢測定(肺機能検査)喫煙者の方のみ
・乳がん超音波検査
・禁煙カウンセリング
・ダイエットカウンセリング

有料オプションもあります。
・腫瘍マーカードック:6,480円
・頭部CT:5,400円
・ピロリ菌検出検査(尿):3,240円

また、他にも節約人間ドック(項目を減らしたもの)43,200円、成人病検診32,400円、プレミア人間ドック(脳ドックやPETなども含めたもの)216,000円などのメニューがあります。

コースの内容 標準人間ドック|東京の人間ドック健診の予約ならわかすぎファミリークリニック
参照元:わかすぎファミリークリニック(2015年11月時点、著者調べ)

健康診断を上手に利用して健康維持!

いかがでしたか?一般の健康診断の相場は1万円以内のようでした。健康診断も受け方によって有効に活かすことができます。詳細な検査であればあるほど費用が高くなるのは事実ですが、少しでもリスクを感じる項目があれば受けておいて損はないと言えるでしょう。

病気になってから費用をかけるより、早期発見のためにかけた方が結果的に安く済む場合もあるかもしれませんね。あるいは「どうも疲れやすいと思っていたら貧血だった」など、体調管理にも役立てることができるのが健診です。何年も行っていないという人もいるようですが、自治体の健診であれば安価のものもありますので、機会のあるときに検討しても良いかもしれませんね。

健診が気になっているけれど行っていない、受診しようか迷っている、という場合などにこの知識を役立ててみてはいかがでしょうか。 *本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。