手先が器用でない人にとっては、苦痛でしかない幼稚園バザーの手作り作品出品ノルマ…何日も徹夜してフラフラになりながら頑張らなくても、これくらいなら何とかなる!とにかく「出品」する事「売れる」事を目標に頑張りましょう。
ランチョンマット
意外に簡単にできるのがランチョンマットです。幼稚園の入園グッズで指定されることも多いので、翌年度入園ママが購入してくれたり、在園児のママが洗い替え用に購入してくれたり、あって困る物でもないですし、洗い替えに1日1枚の感覚で持てたら嬉しいので案外売れるものです。
特徴
一枚物のペラペラしたタイプではなく、袋縫いをしているので、しっかりした作りになります。難しそうに感じる方も多いですが、一枚物で面倒なのは端の処理ですので、袋縫いの方が意外に簡単にできますので是非トライしてみてください。
作り方(例:完成サイズ25×40cm)
■材料■
薄手のコットン地 27×42cm 2枚
■道具■
針・糸、ミシン、はさみなど
■所要時間の目安■
慣れると1枚あたり15~30分
■手順■
1.アイロンを当てた2枚の布を、中表(柄が内側になるよう)に合わせてずれないように待ち針で留めます。
2.ミシンで周囲3辺を、外側から1cmのところで縫います。
3.最後の1辺は、5cmほど残して同じように縫います。
4.縫い代を割って、アイロンを当ててクセづけをします。
5.縫い残した5cmの部分から布を引っ張り出して裏返します。(柄が表に出ている状態になる)ここで再びアイロンを当てます。
6.外周4辺を、外側から5mmくらいのところでぐるりと縫います。
7.最後にもう一度アイロンを当てて出来上がり
※上手に仕上げるコツ※
アイロンはこまめに当てればその分だけきれいに仕上がります。面倒くさくてもアイロンはきちんと当てましょう。
縫う部分を、チャコペンなどを使って実線で印をつけたくなりますが、その印をつけるために定規で測ってまっすぐ線を引く、その作業だけでかなり時間がかかります。布を切ったら、外側から1cmのところを縫うようにミシンの押さえをしっかり見ていれば、面倒な線引きは必要ありませんので、ぐっと時間を短縮できます。
裏返す時、角の部分の縫い代に少しだけ切り込みを入れておくと、裏返した時にもたつかず、すっきり仕上がります。待ち針などで布を少しずつ引っ張り出して、角をきれいに仕上げましょう。
手作りメリット
日常使い用の凝った作りでないシンプルな物であれば、安売りしている薄手の生地を買ってくるだけですので、それほど材料費もかかりません。直線縫いしか使わないので、ミシン初心者でも安心して取り組めます。
ランチョンマットは子供が使うとすぐ汚れるし、大人が使っても洗濯はこまめにしたいものです。しかし、家族の人数分を買いそろえるとなるとそれなりの値段になります。自分で簡単に作れたら、メニューや季節に応じてこまめに変えられるし、食卓を華やかにすることが出来ます。
ぞうきん(雑巾)
ほかのママがかわいい作品を持ってくる中で、「幼稚園のバザーでぞうきん~?」と不安になるかもしれませんが、幼稚園のバザーはたいてい11月あたり…年末大掃除も近く、小学生がいる家庭ならば学校に持って行く雑巾も必要だったりと、不安をよそに、意外と売れます。
特徴
1枚のスポーツタオルで2枚できる、省材料で使い勝手もいい雑巾です。かわいくて手間もかかった割には、いつまでも売れ残る商品…作った本人の心中は穏やかではありません。かゆい所に手が届く、安くて便利でエコな商品を提供して売り切れ必至の商品を作りましょう。
作り方
■材料■
家で使い古したスポーツタオルや手ぬぐい(あまりにも汚い場合は恥ずかしいので自宅用にし、ややきれいめ、くらいがおススメです)
■道具■
ミシンがあれば早いですが、なければ手縫い用木綿糸と針
■所要時間■
ミシン…1枚当たり30~60秒、手縫い…慣れると1枚当たり20~30分程度
■手順■
1.スポーツタオルの長辺を半分の長さに切ります。
2.タオルの耳に向かって半分に折り、タオルがボロボロと糸を出さないように、切った方は1センチほど中に折り込みます。(A辺とする)
3.このA辺をまず5ミリ~1センチ間隔で縫い合わせます。あとは残りの3辺を縫い合わせ、対角線をそれぞれ縫って完了です。
オススメポイント
雑巾と言えばわざわざ買うものではない、と思いつついざ作るとなるとミシンを出してくるのが面倒…と思って家にあるボロ布を、適当に丸めて使っていても、やっぱり雑巾があると何かと便利です。
また、この雑巾は通常の雑巾ほど分厚くないので細かい部分も拭き易く、絞りやすくて乾きやすいのが特徴です。この薄手ぞうきんのメリットをメモ書きなどして、5~10枚を一束に、かわいいリボンなどで束ねて1セットにした雑巾につけておくと、思いのほか早く売り切れてくれます。
手作り作品は楽しむのがコツ
私は裁縫が好きで、子供の園グッズなどを作るのが好きなので、何かを作るということ自体はそれほど苦痛ではありません。しかし、どこの誰が使うかもわからない、作っても自分の売り上げになるわけでもないし、期限を限られ、作る量や価格まで決められているとなるとあまり楽しくありません。
また、せっかく頑張って作ったものが売れずに残っていたりすると、ちょっと切ない気持ちになります。できれば自分の作ったものがそんな目に遭うのを見たくはありません。
できることなら、テレビを見ながら夜中になんとなく、サササっと済ませられたらあまり苦痛にはなりませんよね。そして実用的なものならば、多少売れ残った場合は自分で買い取っても困らない物…そんな心構えでバザーの出品には臨みたいものです。
最初にご紹介したランチョンマットは、慣れてきたらサイズを小さくするとコースターにもなりますし、少し形を変えると炊飯器など、調理器具のカバーとして使うこともできますのでかなり応用が利きます。
また、100均で購入できる飾り用のレースコードなどを、表から縫う際に重ねておくと、見た目が華やかなものが仕上がりますのでいろいろとアレンジをしてみてもいいでしょう。
二つ目にご紹介した雑巾は、家庭にある古くなったタオルでできるという、材料費が極力少なく済ますことのできる優れものです。きれいな作品を出品したいのに、家にある古いタオルを使ったらなんだか恥ずかしい…と思いがちですが、雑巾は、糊のついた真新しいタオルより、散々使い倒した古いタオルの方が吸水性も良く、雑巾としては質が上になります。
この「古くなったタオル」は、できれば、柄がかわいい物であれば出来上がりがかわいらしくなるので、「ちょっといい雑巾」に格が上がります。是非チャレンジしてみてください。