<原付の任意保険>新規とファミリーバイク特約はどっちが安心?

原付バイクは手軽に乗れますし、普通免許があれば運転できることから人気ですが、任意保険にはきちんと加入していますか?もし加入してなければ危険です。自動車保険のファミリーバイク特約というものもありますが、新規で加入するのとどちらが良いのでしょうか?



原付バイクの保険加入は必要なの?

原付バイクは原動機付自転車のことで、バイクの中でも普通運転免許があれば乗れることから、気軽に乗られていることが多いものです。しかし、その手軽な感覚から、自賠責保険の有効期限が切れていることや、また任意保険に未加入の方もいるようです。

原付には保険は必要なのでしょうか?

はっきり言いますと、絶対に必要です!!原付バイクとはいえ、免許が必要な乗り物になります。自転車でさえ、人身事故が起こることがあるのですから、さらに原付バイクとなるとそのスピードの速さから、交通事故を起こす可能性や危険性については、自動車や自動二輪バイクと何も変わることはありません。保険に加入することは、ドライバーとしての義務だと思っても良いでしょう。

では、原付バイクに関する保険について説明していきましょう。原付バイクに関する保険には、自賠責保険と任意保険の2つがあります。

自賠責保険とは

自賠責保険とは、所有者が加入の義務がある強制の自動車保険となります。原付バイクでも強制加入となりますので、必ず加入しなければなりません。その保障内容は、人身事故の場合の死亡時に3,000万円、後遺障害のときに最高で4,000万円、ケガによる障害のときに最高で120万円となっています。

自賠責保険の人身事故についての保障は、運転者や損傷した物に対する補償ではなく、人身事故による相手へケガや死亡時の補償だけとなります。そして、加入に関しては義務となっていますので、もしも未加入の場合や保険期間が切れている状態の場合、罰則があり、50万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役、さらに、免許の違反点数が6点となり免許停止処分となってしまいます。

もうひとつ、原付バイクを乗るときは、この自賠責保険証を携帯している必要があります。もし携帯してなかった場合は30万円以下の罰金となりますので、バイクには必ず携帯しておくことが大切です。

原付バイクの自賠責保険の保険料についてですが、1年あたりの保険料はその保険期間が長いほど安くなっていますので、保険期間については、5年払いがおすすめになりますね。
・保険期間1年の場合:7,280円
・保険期間2年の場合:9,870円(1年あたり:4,935円)
・保険期間3年の場合:12,410円(1年あたり:4,137円)
・保険期間4年の場合:14,890円(1年あたり:3,723円)
・保険期間5年の場合:17,330円(1年あたり:3,466円)

原付バイクを所有している人は、自賠責保険の期限切れがないように十分に注意してください。

バイク自賠責保険 | セブン‐イレブンで入る保険(三井住友海上)
参照元:三井住友海上(2016年1月、著者調べ)

任意保険とは

自賠責保険では、他人に対する人身事故に対する補償のみとなっています。しかし、他人の物を壊してしまった場合の賠償や、自分自身のケガなどの補償については補償されません。

バイク事故では、他人の人身事故による死亡や傷害などの補償ももちろん必ず必要ですが、もし他人の家の壁を壊してしまった、自動車を傷つけてしまったなどの場合、大きな賠償金が請求されるでしょう。また自身が事故によりケガをしてしまった場合も、その治療費などが大きくかかる可能性もあります。

任意保険では、自賠責保険だけでは足らない補償をカバーする保険になります。原付バイクとはいえ、それなりのスピードで公道を走る自動車などと変わりありません。任意保険の加入はしておくことが、自分自身を守ることにも繋がりますね。

その補償の内容としては、一般的に下記のようなものがあります。
・対人対物賠償補償(他人の物に損害を与えたり、他人を死傷させたりした場合の保障):無制限
・自損事故補償(自賠責保険対象外の運転手や同乗者に対する補償):1500万円
・無保険者傷害補償(任意保険に加入していない車との事故の場合の補償)2億円
・搭乗者傷害補償(運転中や乗車中の人が死傷された場合の補償):300万円など

これは一例になりますが、基本的な補償内容となります。保険料については、この内容で、新規加入の6等級、21歳以上の補償での保険料は、年間27,850円、年齢無制限ですと年間50,510円の見積もりとなります。

バイク保険オートバイの保険(任意保険)保険料見積もり一覧 [原付バイク〜大型バイクまで]
参照元:バイクショップ エムツー(2016年1月、著者調べ)



任意保険の等級について

自動車保険に限らず、バイクの任意保険についても、必ず「等級」というものがつきます。自賠責保険やファミリーバイク特約(自動車保険の特約)には等級はありません。

等級には、1等級~20等級まであり、等級の数字が大きくなるほど割引率が高くなります。例えば、1等級であれば52%割増であったり、20等級であれば60%割引であったりと、保険料について大きく差が出てくることになります。

この等級は、1年間無事故であれば1等級上がるという仕組みになっていて、毎年の積み重ねで保険料が安くなっていくものになります。安全運転をしているほど保険料は安くなるということですね。

新規加入時の等級は?

初めて任意保険に入るという方は、6等級からスタートします。またこれに加えて、年齢別の割引率というものがあります。年齢を問わず補償と21歳以上補償の2種類があり、当然ですが全年齢を補償するほうが保険料は高くなります。これは、若い人の事故のリスクが高いことが、要因になっています。

また、等級による割引率・年齢による割引率、考え方も等級制度も同じなのですが、割引に関しては、どちらも保険会社ごとに設定が異なりますので、詳しくは保険会社に確認をすることが必要になります。

バイク保険の三井ダイレクト損保 | 補償に関する特約
参照元:三井ダイレクト損保(2016年1月、著者調べ)

事故を起こしたときの等級ダウン

バイク保険の等級は、事故を起こすと等級が下がる仕組みになっています。基本的には翌年3等級下がります。また、事故の種類によっては1等級下がるだけのこともありますが、基本的に等級は低いほど保険料が高くなりますので、事故を起こすと翌年の保険料に大きく影響をし、高くなることを覚えておきましょう。

また、1年ごとに等級は上がっていきますので、その翌々年から無事故であれば、等級アップによる割引率が高くなり、保険料は下がっていきますが、それでも3年かけてようやくもとの等級へ戻ることになります。

この等級制度に関しては、どの保険会社でも同じであり、保険会社を変更しても等級は引き継がれていきますので、事故をなかったことにはできません。事故をしないということが大切なのです。

自動車保険の三井ダイレクト損保 | 「等級制度」って何?
参照元:三井ダイレクト損保(2016年1月、著者調べ)

ファミリーバイク特約は得なの?

ファミリーバイク特約はご存知ですか?ファミリーバイク特約とは、同居の家族の中で任意の自動車保険に入っている人がいる場合に、その自動車の任意保険に特約としてつけられる補償です。これは、125cc以下のバイクのみに適用されるものですので、原付バイクも対象となります。基本的に同居の家族であれば有効ですが、別居の未婚の子まで対象となっていることがほとんどになります。

バイク保険の任意保険は、等級制度がありますので、新規での加入の場合6等級からのスタートとなります。6等級となると割引率が低いため、保険料は高くなります。また年齢が21歳未満の場合には、年齢条件によって、さらに保険料が高くなってしまいます。

その点、ファミリーバイク特約は、保険会社によっても異なりますが、月に6000円から7000円前後で特約を付けることができるため、単独でバイクの任意保険に入るよりかなり安くお得になります。

特約の条件は、先にも書きましたが、家族が任意の自動車保険に加入していること(保障は同居の家族と別居の未婚の子まで)と、125cc以下のバイクであることの2点となります。この場合ですと、例えば、結婚をしていない別居の大学生の子が原付バイクを乗る場合でも、特約をつけることで補償がされますね。

新規加入とファミリーバイク特約

ファミリーバイク特約は、対人対物など、ほとんどの補償について自動車保険と同じ補償がされます。また、特約には年齢制限がないため、21歳以下の子が原付バイクを乗る場合でも、他の家族が乗る場合でも、家族全員が補償の対象となります。これは、自動車保険の年齢制限には関係がありません。

さらに、125cc以下のバイクであれば、何台でも補償がされますし、ファミリーバイク特約で事故を起こしてしまった場合に特約を使用しても、もとの自動車保険の等級は下がることはありません。

新規加入での原付バイク保険となりますと、その1台のみの補償になりますし、等級も事故を起こしてしまった場合は下がってしまいます。また、家族の誰が乗っても良いわけではなく、年齢制限がありますので、21歳以上での契約の場合、21歳未満の子については補償がされないことになります。

ファミリーバイク特約で十分?

補償の内容については、新規での任意保険の加入とファミリーバイク特約では、ほぼ違いがないのですが、ファミリーバイク特約には「搭乗者傷害補償」がついていません。これは搭乗者に対しての補償が小さくなるのですが、正直なところ、「人身傷害補償」がしっかりついていればカバーができるものです。また、他の傷害保険に加入しておくことでもカバーができるでしょう。

条件が合うのであれば、ファミリーバイク特約で十分に補償がされます。家族全員で原付に乗っていても補償がされますので、個別に1台ずつ任意保険に入るよりは保険料も格段に安くすんでしまいますね。ただ、同居の家族の中で自動車保険に入っていないということであれば、任意保険には個別で入らなければなりません。

ファミリーバイク特約|自動車保険はソニー損保
参照元:ソニー損保(2016年1月、著者調べ)

どっちがお得?

原付バイクの任意保険とファミリーバイク特約を比べると、保険料の点では、ファミリーバイク特約のほうが格段に安くなりますし、万一の補償もしっかりとしています。これは、例えば125cc以下のバイクを借りて乗った場合であっても補償はされますし、万一事故をした場合の等級も下がることはありません。

しかし、デメリットとしては、自動車保険をやめてしまうと特約もなくなってしまいますし、125cc以上のバイクについては補償がされません。また、別居の未婚の子であれば補償の範囲内になりますが、結婚してしまうと対象外になってしまいます。

もし、10年以上バイクを使用するのであれば、通常の任意バイク保険の方が保険料は安くなる可能性があります。これは、バイク保険の等級が上がり続けて保険料が年々下がっていくことで、特約保険料よりも安くなることがあるためです。

つまり、ずっとバイクを乗り続けるという場合であれば、個別の任意保険に加入することをおすすめします。そうでない場合、また21歳以下の未婚の子が原付バイクに乗るということであれば、ファミリーバイク特約がおすすめとなります。



まとめ

原付バイクの自賠責保険は強制保険となっていますので、加入がされていないと法的な罰則があります。必ず加入するようにしましょう。また、期限切れとなっていないか確認をして下さい。そして任意保険についても加入は必要です。自賠責保険は、他人が死傷した場合のみの補償ですので、それ以外の損害については補償がされません。

任意保険は単独で入るバイク保険とファミリーバイク特約があります。バイク保険は単独のものになりますので、等級も事故をすれば下がり保険料が高くなりますし、無事故であれば等級年々上がっていき保険料も下がります。また、ファミリーバイク特約は、補償の内容に大きな違いも少なく、もし事故をしてもその等級が下がることはありません。

ただし、補償の範囲などには制限があるため、今一度確認をするようにしてください。バイク保険で任意保険を準備するか、ファミリー特約で準備するかは、その状況によって見極めましょう。

バイクを10年以上乗る場合については、単独でバイク保険に加入するほうが保険料の面でも得になる場合がありますし、結婚してもそのまま保険を続けることができます。逆に、家族がバイクに乗る場合や21歳未満の子が原付に乗る場合、ファミリー特約で十分になるでしょう。

ご自身の状況をしっかりと確認し、さらに保険会社ごとにその保障内容は異なりますので、必ず相談や確認をするようにしてくださいね。