住まいをリフォームしてお洒落な部屋にしたい!費用はいくら?

近年比較的築年数の経っている中古の戸建てやマンションを購入する方が増えています。それに伴い自分たちの暮らしやすいようにご自宅をリフォームする方もまた増えています。そんなリフォームをする時の費用について解説します。



家族の変化に応じて家も変化

長年同じ家に住んでいるとちょっとした瞬間に「うちも古くなって来たかな?」と感じませんか。それはフローリングの傷が思いの外沢山あるからかも知れません。建具の動きが悪くなって来た時かも知れません。お子さんが独立されて空き部屋出来た時かも知れません。

ご家族の生活は時間によって変化していきます。お住まいになっているご自宅はただ時間が経って古くなっていくだけではなく、家の構造そのものがその時々のご家族の生活と噛み合わなくなっても行きます。



築年数ごとの違いは?

ですが住宅を購入することはとても大きな買い物である分そう易々とは動きが取れません。仮にご自宅を購入することが出来たとしても始めから自分たちの希望を実現した新築を購入できる方は一部となってしまっています。

2014年の4月から9月の間に成約した首都圏での中古戸建でみてみますと、その平均築年数は20.69年でした。これは前年より0.61年古くなっています。さらに築21年以上の古い物件はその割合を年々増やしています。2014年は46.9%となんと過去最多の割合となっているのです。新たに住居を購入する時に新築にこだわっていない人が増えていると言えるのでないでしょうか。

同じことはマンションにも言えます。2041年4月から9月の間に成約した首都圏での中古マンションの平均築年数は、19.72年と、前年より0.44年古くなっています。築21年以上の古い物件でみますとその割合は6年連続で増加しています。2012年以降ではなんと4割以上占めているのです。

こうした古い物件は当然設備も築年数に応じて使い込まれており、間取りも最新の住宅に比べてしまうと機能性などの面で見劣りするところが多くなってしまいます。そんな時「リフォーム」の出番となります。今回は、リフォームにまつわるお金のお話をお伝えしたいと思います。

築年数から見た首都圏の不動産流通市場(Vol.124) – 住友不動産販売|不動産コラム
参照元:住友不動産販売 (2016年1月現在 著者調べ)不動産コラム。築年数から見た首都圏の不動産流通市場

リノベーション?リフォーム?

「築年数の経っている住宅にリフォームを行った」という話は良く聞きます。ですが一方で最近は「リノベーション」なる言葉も頻繁にメディアに登場します。

どちらも古い家を綺麗にするイメージがあるのですが、今ひとつその違いがわからない…両者の違いを見ながらリフォームと言った時にはどんな作業を指すのか確認してみます。

リフォームの内容は?

リフォームすると言うとき行うことは築年数が経って古くなった住宅を新築に近い状態にまで戻すことを言います。具体的な工事の内容では外壁の塗り直し、キッチンの設備を入れ替える、壁紙を新しく貼り直す等を行います。

賃貸のアパートやマンションを借りたことのある方ならそのお部屋から引っ越すときに「原状復帰させるために費用が必要」という様なことを言われませんでしたか。つまりあなたがそのお部屋を引き払うなら引っ越してくる前の状態にまで部屋の状態を元に戻してくださいねということです。リフォームはこうした原状復帰と同じような意味合いで使われる場合もあることです。

リノベーションって何?

最近良く見聞きする「リノベーション」という言葉は、リフォームよりもさらに大きな工事を古くなった建物に行います。工事を行うことでその住宅の持つ性能をぐんと高めます。性能アップは新築の状態を超えてしまう程のことも多く、そのことで古い住宅は高い性能という新しい価値を持って生まれ変わるのです。

リノベーションとはこうして築年数が古く価値が落ちている住宅に新たな機能が加わるような工事を施してその住宅の持つ価値を高めることを言います。具体的な工事内容はとしては建物の壁の補修を行って耐久性や耐震性を高めたり、壁の仕切りを無くして間取りを変更し広いリビングやキッチンを確保したりします。

リノベーションとリフォームの違い|リノベーションならオクタ
参照元:LOHAS studio (2016年1月現在 著者調べ)LOHAS studioの公式Webサイト。デザインコンテスト受賞事例から、最新のリフォーム・リノベーション事例、店舗情報、イベント情報を紹介しています!



リフォーム工事の相場とは? 

ご自宅のリフォームを希望されている方は家のどの部分の工事を実際に行っているのでしょうか。トイレや浴室内を新しいものに取り替えるような部分的な物から外見が「新築しましたか?」と思えるくらい大幅な工事が為されたものまでその内容は様々ですね。

ここではご家庭の場所ごとに分けて皆さんがリフォームにどれくらいお金を掛けているのか?またその工事の内容は?と言ったことをお伝えしたいと思います。

リフォーム費用の相場・目安 | リフォーム | Panasonic
参照元: Panasonic(2016年1月 著者調べ)リフォームの費用と相場は、リフォームを行う部位・居室・建物構造等によりさまざまです。キッチン・トイレ・浴室などの部位ごとに、気になるリフォーム費用の相場・目安と、価格帯別の事例をご紹介します。リフォームをご検討される際の参考に、是非ご覧ください。

キッチンの場合

キッチンはご家庭を預かる主婦の方に取ってはまさにお城です。ガスコンロをIHヒーターに取り替えたり、食洗機を取り付けたり、はたまたキッチンカウンターそのものを新しい物に入れ替えたり…と言った工事はまさにお使いになる方のこだわりが沢山詰まっていそうです。

予算的には251~300万円の方が全体的に一番多くなっています。次はばらつきが見られていまして151~200万円、351~400万円、401~450万円という3つの価格帯の方となっています。

リビング・ダイニングの場合

リビングやダイニングはご家族が集い、食事をしたりくつろぐ場所です。家の中心的な存在ですね。そんな場所のリフォームはどんなものでしょうか。

お部屋を区切っていた壁を取り払い大きなひとつ続きの解放的なお部屋にしたり、洋室を和室に変更して旅館にいるようなくつろぎの空間を作ったり、映画や音楽をお好きな方なら本格的なオーディオ機器を備えたシアタールームにしたり…お住まいの方の暮らしがそこに現れて来るようです。

ご予算としては351~400万円と言う方が多くなっています。251~300万円台の方が続いています。

お風呂の場合

お風呂は一日の疲れを癒やしてくれるリラックススペースです。入浴に関わる商品は最近ではとても人に優しくて省エネにも配慮されている物ばかりです。冷たくない床材、洗濯物も乾かせる浴室暖房機、水量は少ないのに使い勝手は変わらないシャワーなど盛り沢山ですね。

そんな浴室のリフォームでは浴槽を一回り大きなタイプにして足が伸ばせる物にしたり、浴室を落ち着いてたトーンの配色でまとめてより一層のリラックスを演出したり、手すりを配置して転倒を防止できるようにする等の工事をされているようです。

費用については51~100万円台から始まり101~150万円台の方が多くなっています。

トイレの場合

トイレはまさに毎日の生活に欠かせない物です。だからこそお手入れしやすく清潔で落ち着ける空間にしたいですよね。世界的にも日本の温水洗浄便座はとても有名ですが、最新の便座はトイレの洗浄までもしてくれる高機能の機種もあります。さらにはトイレに空気清浄機や暖房を取り付けてさらなる快適空間を作ろうとされている方もいらっしゃいます。すごい進歩です。

そんなトイレのリフォームでは、便器の交換等20~40万円という比較的手頃な価格のリフォームと、トイレのドアを大きくすると言った本格的なバリアフリー工事を71~80万円ほどで行う方に分かれる傾向があるようです。施主の方がリフォームすることで何を目指したいかがわかりますね。

洗面所の場合

お風呂とはワンセットで使うことが多い洗面所です。毎日の身だしなみを調えたり洗濯機を置いたりと大事な役目を持っていますね。そんな洗面所のリフォームでのポイントはやはり化粧台です。

家族が多いと朝は大混雑してしまいますが、大きな洗面化粧台に変えればお父さんとお子さんたちが一緒に歯磨きできます。さらにドライヤーや洗濯機等思いの外電化製品を使う場所でもあるのでコンセントの数を増やすというものポイントのようです。

洗面所のリフォームの予算では31~40万円程度の方が一番多くなっています。71~80万円さらに100万円近く掛ける方もいらっしゃいます。こうした金額になると天井を高くしたり、窓を増やして光が多く差し込むようにしたり、床材にアレルギーを抑えるものを使用するなどこだわりの仕様になってくるようです。

玄関・廊下・階段の場合

玄関や廊下、階段はご自宅の中の生活動線を繋ぐ大事な空間ですね。こうした場所のリフォームでは段差を無くしたり、階段も勾配が緩やかな上り下りしやすい物にする、手すりは適した位置に取り付けるなど工事を為される方が多いようです。明かり取りの窓を増やして自然光の差し込む空間を演出したり、廊下に収納を設けて無駄なく効率的に空間を使えるようにすると言った場合もあります。

リフォームの費用的には100万円以内の方半数以上となっています。玄関などはそのお宅の顔でもあるのでリフォームすればがらっと印象が変わりますね。

外装・屋根・エクステリアの場合

家の中だけではなく外観のお手入れもただ見た目を良くするだけでなく建物自体を長持ちさせるためにはとても重要になってきます。

そんな外装や屋根、エクステリアのリフォームですが現在では用いられる素材は実に多くの物から選ぶことが出来ます。見た目の印象を大きく変えるものですからデザインにもこだわりたいですがお住まいの地域の特徴に適した素材のものを選ぶことも大事になってきます。地域にあった素材を使えば省エネにもなります。そして防犯対策にも気を配りたいところです。侵入者が嫌がる仕掛けを施したいですね。

外装や屋根、エクステリアのリフォーム費用は51~100万円台を中心に150万円台ぐらいまでの予算が全体の半数程度の割合を占めています。

マンションのリフォーム

ではマンションのリフォームの場合はどうでしょうか。一戸建てと同じように築年数の長い中古物件を買い求める人が増えています。2010年6月に2396件だったものが2012年6月には2672件と大きく伸びているのです。その伸び率は17.7%となっています。

中古のマンションの特徴は新築と比べて圧倒的に多い物件数の中からご希望の住宅を探せることです。また新築マンションに比べて価格の下落幅が小さいと言うこともあります。駅になるべく近い所に住みたいと言った希望をお持ちの方にとっては最適な選択肢になりそうです。

マンションでのリフォームの様子を見てみましょう。

リハウス&リフォーム -中古物件を買ってリフォーム- | 三井のリハウス
参照元: 三井のリハウス(2016年1月現在 著者調べ)中古住宅・物件・マンションの購入なら、三井のリハウスへ。全国に広がる三井不動産リアルティネットワークで不動産情報、マンション購入情報が満載です。

予算ごとのプラン

◇予算50万円なら
古くなったお部屋の壁や天井のクロスを全て貼り替えたりサッシや収納スペース、床のクリーニングをされる方がいる一方、ガスコンロやトイレの便器を交換されるなどをされる方が多いようです。

◇予算100万円なら
予算が100万円になりますと工事内容もグッと大きくなります。浴室のユニットバスや洗面化粧台の交換、フローリングの張り替え、システムキッチンの交換等の工事が行われています。

◇予算150万円なら
予算が大きくなりますのでシステムキッチンとトイレの温水洗浄便座というように複数の場所の工事が可能になります。

マンションには一戸建てに比べて配管等の構造上の制約があるため予算との関係で難しいリフォーム内容があります。ですが、壁を取り払って広いリビングを設けたりキッチンを対面キッチンやアイランドキッチンに変更したりとその方の希望を工事業者さんとご相談されてみると良いでしょう。

リフォームローン

一戸建てにしろマンションにしろリフォームを行う時には先立つものが必要になります。すでにリフォームに必要なだけの予算をご用意出来ている場合以外はローンをご利用になる方がほとんどではないでしょうか。リフォームに掛かる費用は工事業者さんとの間の打ち合わせの中で決定されていきます。支払額が高額になると支払いを何度かに分けて行う場合が多いようです。

そのためローンの融資がいつ実行されるかどうかが大きなポイントになります。工事業者さんへの支払いはいつの時期に、どんな方法で、いくらぐらい支払うかと言った具体的な流れをきちんと施主さんと工事業者さんの間で話し合っておくことがその後のトラブルを避けるためにも重要になります。

リフォーム減税 | 制度編お金・制度編マニュアル | SUUMO
参照元:SUUMO(2016年1月現在 著者調べ)一定の要件を満たすリフォームを行うと、税の優遇が受けられる。まず所得税の減税は投資型減税、ローン型減税、住宅ローン減税(住宅ローン控除)の3つ。不動産・住宅に関する総合情報サイトSUUMO)(スーモ)の住宅制度編マニュアル

リフォームローン減税(控除)

高額になってしまうもののリフォーム内容にも妥協したくない、けれどお金が…という方がほとんどですね。そんな皆さんに忘れて欲しくないことはリフォームを行うと税金が優遇される制度があると言うことです。

◇投資型減税
耐震、バリアフリー、省エネ等の決められた項目の要件を満たすと補助金などを除いた工事費用相当額の10%か、控除限度額のどちらか少ない方の額が控除されるというものです。

◇ローン型減税
返済期間が5年以上のリフォームローンを使っている方で、バリアフリーや省エネの決められた要件を満たす工事で使えます。入居した年から5年間、所得税から、「対象リフォームの工事費用(限度額250万円/補助金を除く)の住宅ローン等年末残高の2%」と、「それ以外のリフォームの工事費用相当分(限度額1000万円)の年末ローン残高の1%」の合計額が控除されます。年間控除額の上限は12万5000円、5年間で最高62万5000円の控除が受けられる制度です。

◇住宅ローン減税
返済期間10年以上のリフォームローンを使い、決められた要件を満たすリフォームが対象の制度です。入居した年から10年間、所得税から「各年の住宅ローン年末残高の1%」が控除されます。年間控除額の上限は40万円(10年間で400万円)で、控除額が所得税額より多い場合は、翌年の住民税から13万6500円を上限に控除されます。

このお話のまとめ

一戸建てやマンションのそのものが持つ性能が高くなったことで同じ家に長く住み続ける方や住宅を購入する時にもあえて新築にこだわらずに中古を購入する方が増えて来ているようです。

今回はそんな築年数が長くなった住宅を住む人の暮らしに合わせて手直しするリフォームの費用についてお話してみました。改めて振り返ってみます。

○築年数の古い物件の契約数は増加しており、一戸建て、マンション同じ傾向を示しています。
○リフォーム工事の費用は施主さんのご希望により数万円から百万円単位まで幅広くなっています。
○マンションのリフォームの場合は配管や建物そのものの構造上の制約があるので注意が必要です。
○リフォームローンは各種の減税制度があるので制度が使えるのか要件をチェックしてみてください。

築年数が古くてもその住宅が気に入っているのならそこに住みたい。そんな方にとっては肝心の家の設備やインテリアも自分のしたい暮らしに合わせたいと思うのは当然の流れに思えます。リフォームで皆さんの希望の暮らしを実現しましょう。