どうするの!?《雇用保険の被保険者》手続きのコツやQ&A

雇用保険の被保険者になると、将来失業したときの支えになって助かりますよね!でも、雇用保険の手続きや詳細については、よく知らない人もいるのではないでしょうか?また、マイナンバーも始まり、どうしたらいいのかよくわからない人もいるかもしれません。今回は、そんな雇用保険の被保険者について手続きのコツや疑問などについてご紹介します!



雇用保険の被保険者

雇用保険の被保険者になると、失業したとき手当が出るので、安心できて嬉しいですよね!でも、手続きや書類のことについてはあまり知らない人もいるかもしれません。また、自分には雇用保険なんて関係ないと思っている人もいるのではないでしょうか。

労働者は、一定の基準を満たしていれば、事業主によって雇用保険に加入する必要があります。将来、仕事を失ったときのために備えておくにこしたことはありませんよね?では、雇用保険の被保険者ってどんなものなのでしょうか。次からみていきましょう。



雇用保険の被保険者<基本>

雇用保険って何?

そもそも雇用保険って何なのでしょうか?雇用保険とは、厚生労働省職業安定局が管理する保険制度です。雇用保険には、失業等給付と雇用保険二事業を行っており、そのうち失業等給付には、求職者給付や就職者給付、教育訓練給付、雇用維持給付があります。雇用保険の保険者番号は、一度割り振られると、転職後も同じ保険者番号を使い続けることになります。

どんなときに雇用保険に加入するの?

雇用保険は、どんな業種や職種、会社規模であっても会社が一人でも労働者を雇っていれば加入することになっています。パートの人を雇った場合でも、1週間の労働時間が20時間以上あって、31日以上引き続き雇用されることが見込まれているときは、雇用保険に加入します。そのときには、会社は雇用保険被保険者資格取得届をハローワークに届出ることが必要です。自分は雇用保険に加入する基準を満たしているか確認してみるといいでしょう。

■雇用保険の適用
・会社は雇用関係によって生計を立てる労働者を雇っているとき、雇用保険の適用事業となり、労働者は雇用保険の被保険者となる

■パートの人が雇用保険に加入するときの基準
・31日以上引き続き雇用される見込みがある
・1週間の労働時間が20時間以上である

雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!|厚生労働省
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)

基本手当ってどのくらいもらえるの?

雇用保険は、年齢や被保険者であった年数、退職理由などから受け取れる日数や基本手当の額がかわってきます。基本手当日額は、退職した人の過去6カ月間の賃金額を180で割り、その額の50〜80%が基本手当になります。受け取れる日数、つまり給付期間は90〜360日あります。

雇用保険は、退職をした理由によって、早くもらえたり、もらうまでに時間がかかったりします。例えば、自己都合退職をした人には、待機期間7日間に加えて、給付制限3カ月間があります。一方、会社都合など自分の意思ではない理由で退職した人は、待機期間7日間だけになります。

■雇用保険の基本手当
・(過去6カ月間の賃金÷180)×50〜80%=基本手当

■雇用保険の給付期間
・90〜360日

■雇用保険を受け取れるまでの期間の目安
・自己都合退職…待機期間7日間+給付制限3カ月間
・会社都合退職…待機期間7日間

ハローワークインターネットサービス – 基本手当の所定給付日数
参照元:ハローワーク(2016年1月時点、著者調べ)

ハローワークインターネットサービス – 基本手当について
参照元:ハローワーク(2016年1月時点、著者調べ)

雇用保険の被保険者<手続き>

手続きはどうすればいいの?

事業主は、労働者を雇ったら、雇用保険の手続きをする必要があります。労働者が雇用保険の被保険者になったとき、事業主は雇用保険被保険者資格取得届をハローワークに届出ることが必要です。パートやアルバイトを雇った場合でも、一定の基準を満たしていたら、雇用保険に加入手続きが必要です。この手続きは事業主が行うことになっています。

いつまでに手続きをするの?

雇用保険被保険者資格取得届は、会社側が、労働者が雇用保険に加入した月の翌月の10日までに、ハローワークに届け出ます。そのときには、出勤簿や賃金台帳、労働者名簿などを添えて提出しましょう。もし、期限を過ぎてしまった場合は、必要な書類などの提出を求められることがあるので、ハローワークに確認をしてみましょう

■提出するもの
・雇用保険被保険者資格取得届
・出勤簿や賃金台帳、労働者名簿など

■提出先
・ハローワーク

■期限
・労働者が雇用保険に加入した月の翌月10日まで

雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!|厚生労働省
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)

手続きをするとどうなるの?

雇用保険被保険者資格取得届をハローワークに提出すると、雇用保険被保険者資格取得等確認通知書(被保険者通知用・事業主通知用)と雇用保険被保険者証が渡されます。雇用保険被保険者資格取得等確認通知書の被保険者通知用と雇用保険被保険者証は、労働者に渡します。雇用保険被保険者資格取得等確認通知書の事業主通知用は、会社側で保管をしておきます。

■雇用保険被保険者資格取得届をハローワークに提出すると交付されるもの
・雇用保険被保険者資格取得等確認通知書(被保険者通知用・事業主通知用)
  …被保険者通知用は、労働者に渡す

・雇用保険被保険者証
  …労働者に渡す

雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!|厚生労働省
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)

マイナンバーは必要なの?

平成28年1月1日から雇用保険被保険者資格取得届に記入することになりました。雇用保険被保険者資格取得届の用紙に個人番号を記載する欄が増え、事業主は労働者から個人番号を取得するときには、用途を明確に説明した上で取得をして、なりすましを防ぐために必ず免許証などで身分を確認することが必要です。

雇用保険被保険者資格取得届は、郵送でも届け出ることができますが、個人番号などを含んでいるため、追跡可能な書留郵便にするか、または電子申請などで届け出ることをおすすめします。

マイナンバー制度の導入に向けて
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)

雇用保険被保険者資格取得届はどう記入するの?

平成28年1月1日から雇用保険被保険者資格取得届に個人番号を記入します。労働者から個人番号を取得するのと同時に本人確認を行うことが必要です。

被保険者番号は、一度割り振られると再就職先でも同じ番号を使い続けます。そのため雇った人に前職があるときは、雇用保険被験者証や離職票など雇用保険の関係書類を預かって、被保険者番号を確認しましょう。雇用保険被保険者資格取得届の被保険者番号には、この番号を記入します。

取得区分は、過去に雇用保険に加入したことがない人、または被保険者でなくなってから7年以上たっている人の場合は、新規と記入し、それ以外の人は再取得と記入します。 名前の欄には、被保険者であったことがある人の場合は、雇用保険者証などにかかれているものと同じように記入し、カタカナで書く欄には、姓と名の間は1マス開けて記入します。

事業所番号には、左から詰めて番号を記入します。空欄のマスが11マスあるのに対して、事業所番号が10桁の場合、左側から詰めて記入し、一番右側のマスが空欄になっても大丈夫です。

資格取得年月日には、試用期間や研修期間なども含めて最初に雇用した日付を記入しましょう。

被保険者となったことの原因の欄には、新規学卒者のうち3月1日から6月30日までに卒業した人は1を記入し、中途採用者などは2を、日雇いの人を2月の間18日以上か31日以上同じ会社に雇われたときは3などを記入します。

雇用保険被保険者資格取得届
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)

退職したときはどうするの?

労働者が会社を退職したときは、会社側は雇用保険被保険者資格喪失届に雇用保険被保険者離職証明書を添えて、退職した翌々日から10日以内にハローワークに提出します。離職証明書の離職理由の欄は、退職した人が失業保険をもらう際に影響するので、正確に記載することをおすすめします。退職した人が離職票はいらないと申し出るときには、離職証明書の提出は必要ありません。

■退職したときに会社がハローワークに提出するもの
・雇用保険被保険者資格喪失届
・雇用保険被保険者離職証明書

■提出先
・ハローワーク

■期限
・退職をした翌々日から10日以内

雇用保険被保険者離職証明書についての注意
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)



雇用保険の被保険者<Q&A>

雇用保険被保険者資格取得届をもらったけどどうすればいいの?

就職が決まったことをハローワークに申し出たとき、ハローワークから雇用保険被保険者資格取得届をもらった場合は、再就職先の会社に提出します。すると、再就職先の会社が記入をしてハローワークに提出してくれます。労働者の人が届け出る必要はありません。

パートで働いていたけど雇用保険に加入してなかったら?

雇用保険に加入するべきだったのに、加入をしていなかった場合、遡って加入できる場合があります。詳しくは、ハローワークに確認をしてみることをおすすめします。

雇用保険に加入していますか
参照元:厚生労働省(2016年1月時点、著者調べ)

自分が雇用保険に入っているか確認したいときは?

自分が雇用保険に入っているか確認したいときは、雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票に必要事項を記入して、本人確認ができる免許証や住民基本台帳の写しなどを添え、ハローワークに直接提出するかまたは簡易書留などの郵送で送ります。ハローワークで確認がされると、雇用保険被保険者資格取得届出確認照会回答書が送られてくるので、確認してみましょう。

通知書に誤りがあったら?

雇用保険被保険者資格取得等確認通知書(被保険者通知用)や雇用保険被保険者証に記入されている内容に誤りがあったら、なるべく早く会社に申し出て、手続きをしてもらいましょう。

届出の書類は、郵送してもいいの?

雇用保険被保険者資格取得届は郵送でも届け出ることができます。ですが、個人番号が含まれているため、書留郵便や電子申請などを使用することをおすすめします。

郵送で雇用保険被保険者資格取得届を送ると、ハローワークから雇用保険被保険者資格取得等確認通知書(被保険者通知用・事業主通知用)と雇用保険被保険者証が送られてきます。ハローワークから書類に関して確認などの連絡がきたり、出勤簿や賃金台帳、労働者名簿などの提出を求められたりすることもあるようです。詳しくはハローワークに確認してみましょう。

社員だけが雇用保険に入れるの?

雇用保険は、社員だけが加入するわけではありません。パートの人であっても、1週間の労働時間が20時間以上あって、31日以上雇用されることが見込まれているときは加入することになっています。手続きをするときは、会社側がハローワークに雇用保険被保険者資格取得届を提出して届け出ます。

名字がかわったときはどうするの?

結婚などで名字が変わる人もいると思います。雇用保険被保険者証が旧姓のままでは困りますよね?そんなときは、雇用保険被保険者氏名変更届をハローワークに提出します。提出期限はとくになく、名字がかわったらその都度届け出をしましょう。

被保険者番号がわからないときは?

再就職先で新たに雇用保険に加入するとき、被保険者番号がわからないと困りますよね。前職から受け取った雇用保険の関係書類をなくしてしまい、被保険者番号がわからない、などそんなこともあるかもしれません。そんなときは、雇用保険被保険者資格取得届の被保険者番号の欄は空欄にしておいて、取得区分のところで再取得を選択します。ハローワークが、前職の会社名や所在地などから被保険者番号を調べてくれるでしょう。

再就職先に被保険者番号だけ伝えてもいいの?

再就職先の会社から雇用保険被保険者証の提出を求められたとき、雇用保険被保険者証は紛失したけど、被保険者番号だけわかっている場合、被保険者番号を伝えるだけでも雇用保険の手続きをすることができます。

雇用保険被保険者証を紛失したら?

雇用保険被保険者証を無くしてしまったら、雇用保険被保険者証再交付申請書に記入をして、本人確認が行える書類を添付し、ハローワークに提出すると再発行してもらうことができます。詳しくは、ハローワークに確認してみましょう。

雇用保険の被保険者<豆知識>

電子政府の窓口 e-Gov

雇用保険被保険者資格取得届は、「電子政府の窓口 e-Gov」を利用してインターネット上から申請することもできます。この方法だと、行政期間の窓口の対応時間が終っていても、24時間いつでもインターネットから申請することができます。また、届け出先まで行く必要がないので、時間を節約できます。インターネットがあれば、どこからでも申請できるのも嬉しいですね。忙しい人には、おすすめのサービスではないでしょうか。 ■電子政府の窓口 e-Govのメリット
・24時間いつでもインターネットから申請できる
・窓口までいく必要がない
・インターネットがあれば、どこからでも申請できる 使い方は、簡単です。パソコンに電子申請システムのプログラムをダウンロードします。プログラムを立ち上げて、申請したいものを検索し、必要事項を記入して、申請ボタンをクリックすれば申請は完了です。「到達番号」や「問い合せ番号」が表示されるので、保存や印刷などして控えておきます。申請先の機関で確認がされると、書類が交付されます。

状況を確認したいときは、「状況照会」をクリックして、「到達番号」や「問い合せ番号」を入力します。一覧に交付された書類が出てくるので、「取得」をクリックして、ダウンロードします。申請先から修正などを求められるときもこの画面から確認できるので、安心ですね。

e-Gov電子申請システムを初めて使う方へ:はじめに|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
参照元:電子政府の窓口 e-Gov(2016年1月時点、著者調べ)

まとめ

いかがでしたか?雇用保険の被保険者の基本や手続きなどポイントをおさえれば、そんなに難しくないことがおわかりいただけたでしょうか。ここでおさらいをしてみましょう。雇用保険の被保険者になったときは、雇用保険被保険者資格取得届を雇用保険に加入した月の翌月10日までにハローワークに届け出るのでした。また、パートの人も1週間の労働時間が20時間以上あって、31日以上引き続き雇用されることが見込まれているときは雇用保険に加入するのでしたね。

雇用される人にとっては、欠かせない雇用保険。ぜひ雇用保険の被保険者になって、将来いざというときのために備えておきたいですね!