<老後の費用>どの病気になりやすい?どの位お金がかかる?

老後といっても年齢に関しては人それぞれですよね。例えばサラリーマンの場合でしたら退職をした60歳の人もいるでしょうし、お子さんが小さい方は無事学校を卒業した後と考える方もいるでしょうし、自営業の方は70歳もしくは80歳と考える方もいますね。今回は一般的に国民年金を受け取ることのできる65歳からを老後と呼ぶことにして、さまざまな病気のリスクやかかる費用などをご紹介していきたいと思います。



日本人の平均寿命

平成26年度時点では、本人の平均寿命は男性が80.50歳、女性が86.83歳となっており、世界有数の長寿国でもあります。それに伴って、65歳からの長い老後を素敵に過ごすにはお金はもちろん大事ですが、健康に目を向けられる人が多くなったように思います。

早朝にジョギングをしている人、公園で体操やゲートボールなどをしている人、ジムに通ってヨガやプールなどを楽しんでいる人をたくさん見かけませんか?私の両親も毎日のようにウォーキングをして健康な体作りを目指しています。

人は体も脳も使わないとどんどん衰えてしまいますよね、身体機能が衰えると何十年後に介護が必要になったり寝たきりになったりする可能性もあります。それでは65歳以上がかかりやすい病気について見てみましょう。

平成26年簡易生命表の概況|厚生労働省
参照元:厚生労働省(2016年1月時点著者調べ)



老後にかかる病気のベスト3

厚生労働省の統計によると、60代から80代にかけて病気で亡くなった場合の原因としては1位が悪性新生物、2位が心疾患、3位が脳血管疾患で、その次に肺炎という結果でした。

がんについては体の中の臓器に起こります。特に肺や胃、大腸のがんはかかる人も多くなっています。心疾患と脳血管疾患というのは二つとも血管に起こる病気で、心疾患は心臓に血液を送り込む動脈が閉じてしまい心臓の筋肉を損傷する虚血性心疾患、脳疾患では脳内の血管が詰まってしまう脳卒中で知られているかと思います。

以前はなかなか治らなかった場合の病気でも最近の医療の進歩によって、治療ができるケースも増えてきているかと思います。医療の進歩によって亡くなる可能性が少なくなってきたとはいえ、脳卒中の場合は脳の一部が損傷してしまう病気なので元の通りに治らないこともあります。体のまひや言語障害などの後遺症が出ることや、寝たきりになる可能性もあるのです。

厚生労働省:死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合
参照元:厚生労働省(2016年1月時点著者調べ) 病気を患ってしまうことで患者やその家族はもちろん心のダメージもありますが、経済的にも大きな負担を背負うことになります。大きな病気にかかった場合、手術はもちろんのことその後のリハビリや入院費などがかかってきます。

手術が1回でうまくいけばもちろんいいのですが、何度もかかる場合や手術ができない場合は抗がん剤の治療や放射線治療を続けていく場合もあります。先進医療を受けると診察料や検査にかかる費用、その他薬代や入院料などは公的医療保険が適用されます。しかしながら、先進医療の技術料に関しては3割負担の保険が使えずに全額自己負担となる場合があります。先進医療の費用に関しても細かい設定がされており、認められない場合は全てが自己負担になってしまうケースも多く見られます。

病気になるといくらかかる?

がんの場合

大きな病気になった場合、もちろん入院代や治療費の他にも薬代がかかります。治療が終わっても通院の治療費、それから検査などの診察費もかかりますね。病気ができた場所や進行具合によっても必要な費用が変わってきますが、一体どのくらいいかかるのでしょうか?

実際にがんを経験した人に聞いた統計によると、
◆0~50万円/37.5%
◆50万~100万円/31.5%
◆100万~200万円/16%
◆200万~300万円/6%
◆300万円以上/6%

と言ったように、だいたい200万円以内で治療をしている人が全体の85%を示しているかと思います。まだかかったことのない人にとって、がんとは大変お金のかかる病気であると考えがちですが、何千万もかかるものではないことがわかると思います。

がんに関する意識調査
参照元:アメリカンファミリー

心疾患や脳疾患についてはどうでしょうか?

心臓病の治療というのは高度な技術が必要で、たくさんの検査を同時に行うので治療費が高額になりやすいです。カテーテルを使った治療は約200万円、その他心臓のバイパス手術などは約400万円かかるといわれるほどです。

脳に関しては脳こうそくが最も発生する頻度が高い病気と言われています。治療法としては塞がれた血管を薬によって開通させる、またはカテーテル治療をすることが多いです。脳の病気に関しては男性も女性も他の病気に比べると病院での入院日数がとても高くなっています。

平均入院日数では、男性85.3日、女性125.8日となっていて、1日あたりの入院等治療費は2万3,000円となっているので簡単100日入院したと計算しただけでも203万円かかることになります。

心臓病(狭心症・心筋梗塞)の検査・治療にかかる費用 – 知っておきたい狭心症・心筋梗塞

脳卒中(脳梗塞)の手術費用・入院費用・治療費 | はじめて医療保険
参照元:はじめて医療保険(2016年1月時点著者調べ)



最後に

病気を早いうちに発見するには、毎年の健康診断や人間ドックの受診が必要だと思われます。会社に勤めていた時は毎年決まった時期に健康診断を受けることが多いですが、定年を超えるとなかなか自分から検診に行くことも少なくなりますよね。

がんや心筋梗塞などの大きな病気になる前に早い段階で発見をして予防をするために、検診の予約をあらかじめ毎年立てておくのもいいかもしれませんね。

大きな病気になった時は、気持ちが落ち込んでしまうものです。さらにこの先どんなお金がかかるのか、家族の生活や家は一体どうなるのかわからないことだらけだと思います。初めての経験でわからないことがあった時はまずきちんと相談してみることが大事だと思います。

病気についてもちろんのこと、今自分が実際に行っている医療機関の他に別の機関はあるのか、手術が必要とされたらその他違った治療法がないのかなどのセカンドオピニオンの受け方も教えてくれるかもしれません。もちろん本人だけでなく、これから一緒に病気と闘っていく家族も相談できる先を見つけておくのもいいかと思います。

がん相談支援センターにご相談ください|がんになったら手にとるガイド [がん情報サービス]
参照元:国立がん研究センターがん対策情報センター(2016年1月時点著者調べ)