ホテルのバイト、やりがいはなに?仕事内容や応募のポイント

ホテルで働くというのは、どことなくハードルが高い気がしてしまうものです。しかし、ホテルによってはアルバイトを募集しているところもありますし、実際に働き始めてみると思ったほどハードルを感じなくなるかもしれません。ホテルのアルバイトについてまとめました。



ホテルのアルバイトとは

どんな仕事?

ホテルスタッフとしてのアルバイトは、多くがフロントマンとしての募集になるかと思います。フロントマンという仕事はどんなことをするのでしょうか?基本的には宿泊客の接客対応がメインになるかと思いますが、それ以外にもホテルがうまく回るようにあらゆることを行います。

メインとなるのが宿泊客の対応です。チェックインやチェックアウトの対応、宿泊している人からの問い合わせ対応や予約の受付などの業務を行います。中にはクレームの対応も含まれます。また、ホテルは飲食店や物販のお店と同様に、一つの店舗です。

そのために、毎日売り上げを締めたり、備品の在庫を数えたりといった集計作業もありますし、報告書の作成など事務作業もあります。在庫の管理や売り上げの管理、報告書の作成や引き継ぎ書類の作成など、接客対応だけではなく事務作業の割合が多いのもホテルの特徴と言えます。

ただ、基本的には支配人や正社員のスタッフがそういった管理業務は行っていくので、バイトがそれらの仕事をメインで行うことはあまりないかもしれません。

勤務パターンはシフト制が多い

ホテルは年中無休、24時間体制で稼働しているので、従業員もそれに合わせた勤務シフトで動いていきます。正社員や契約社員であれば、このような業態だとなかなか自分の思うような働き方は難しいかもしれません。

しかしアルバイトであれば、自分の都合によってフルタイムを希望したり、扶養内での勤務を希望したりなどある程度面接時に勤務シフトの希望は伝えることができるところも多くあります。また、よく夜勤スタッフを募集しているホテルもあります。

この場合の勤務シフトは夕方5時くらいから翌日の正午くらいまでの長時間を勤務時間として拘束されることも珍しくありません。夜勤は給与が高いので希望する人も多いですが、勤務時間が二日にわたってしまうことは視野に入れておいたほうがいいかもしれません。

職場が遠い場合には、さらに通勤時間がかかるため、そうなると丸一日が仕事で潰れてしまう感覚になります。また、基本的には大型連休や金曜土曜にお客さんが集中する業界であるため、この期間は勤務できないと採用は難しいかもしれません。

給与相場はどれくらい?

ホテルといえどアルバイトなので、住んでいる地域の平均時給とそこまで差が出ることはないようです。ただ、コンビニエンスストアのように低くはなく、最低でも800円〜1,000円程度からのスタートとなるようです。基本的には、カフェや居酒屋でアルバイトをするのとあまり変わらないようです。

夜勤にはいる場合は、午後10時から午前5時までは深夜手当てが発生し、より時給は高くなります。

2015年3月のアルバイト時給データを発表 | バイトル
参照元:バイトル(2016年1月時点、著者調べ)

スキルや資格は必要?

ホテルスタッフはそのホテルの顔であるため、宿泊客のホテルへの第一印象はそのスタッフの印象で決まります。もしもこの第一印象がよければ、その後部屋のエアコンがつかない、備品がそろっていないなど何かトラブルがあったとしてもそこまで大きなクレームに発展することはないかもしれません。

しかし、第一印象が最悪だとそうはいきません。最終的には、あなたとは話したくない、責任者と話がしたい、と言われてしまうことにもつながりかねません。ただ、最低限の接客マナーが身についていて、相手に不快感を与えないのであれば、スタートとしては問題ないようです。

特に言葉遣いが丁寧であることは大切です。また、ホテルは外国人も多く利用するため、英語がある程度喋れるとなお有利になるかと思います。ホテルによっては英語を話せなくても大丈夫、というところもありますが、実際に業務をしてみると英語が話せたほうがいいと感じることは多いです。

簡単な英会話ができる、書けるスキルがあればよいですが、もしもそうでない場合には、ホテルでよく使われる英文例が載っている本などを準備しておくといいかもしれません。それ以外には、ホテルの顧客管理は専用のシステムで行うことも多いため、パソコンがある程度操作できると楽です。

ホテルの1日ってどんな感じ?

ホテルではどういう流れで1日がまわっていくのでしょうか?

ホテルの本格的な業務は、チェックアウトが集中する午前10時前後から始まります。まずはチェックアウトの対応と、清掃スタッフとの引き継ぎや補助などの業務が入ってきます。

前日の売上金を銀行に入金しに行く作業や、前日の締め作業を午前中に空いているタイミングを見て行うところもあるかもしれません。また、午後3時からはチェックインをする人が来始めますので、それまでにはその日の予約状況の確認や宿泊客の部屋割り、清掃の最終チェックや建物に不備がないかのチェックなどを行います。

午後3時からは全体的にチェックインの手続きや荷物の預かり対応、その他の顧客対応などに追われます。合間を縫って事務作業を行う感じになります。チェックイン業務は日によって顧客が集中する時間帯が変わってきます。

そのため基本的には、この時間にこの作業を行う、といった時間割やこの作業はこのスタッフが専任で行う、といった区割りはあまりなく、その時に手が空いているスタッフが業務を行うことも多いようです。ホテルのスタッフはよほどの管理業務ではない限り、一通りは全ての業務をこなせるようになっておくことが必要になるかもしれません。

どんな問い合わせが多いの?

ホテルスタッフは基本的に接客対応をしていますが、どのような問い合わせが多いのでしょうか?よくあるのが、このような問い合わせです。

・チェックアウトの時間を聞かれる
・ホテルの設備について聞かれる
・周辺の飲食店情報や観光名所について聞かれる
・観光地までのアクセス方法について聞かれる

基本的に遠方から来ている人が多いので、ホテル周辺の地理やホテルがある町そのものにも土地勘がない人が多いです。また、ホテルによってはレストランや温泉などが併設しているところもありますが、利用時間などの質問を受けることも多いです。

ホテルの仕事、こんなところが大変

ホテルスタッフの仕事は多岐にわたります。またホテルの多くは宿泊日によって宿泊金額を変えていたり、同じ日の宿泊であっても予約日によって宿泊金額が変わったりといったこともあります。そのためチェックイン業務一つ取っても、宿泊客によって料金が変わるので確認が必要です。

しかしチェックインに何分もかけるわけにはいきません。短い時間で予約状態を正確にチェックして、正しい金額を請求しなければなりません。また、顧客によっては、事前にホテル側に何らかの要求をしていることもあります。

喫煙室や禁煙室の希望の他にも、高い階に泊まりたい、駐車場を利用したい、部屋に加湿器を置いて欲しいといった希望など、個別にリクエストが来ている場合にはそれに対応する必要もあります。対応が画一的にはいかないところも、覚えることが多く大変な部分です。

また、ホテルの顔として直接顧客と接するため、何か不備があった場合などには面と向かってクレームを言われることもあります。時には部屋に呼び出されたり、らちがあかなくて何時間も応対など…

最終的なクレーム対応は支配人や正社員のスタッフが行ってくれますが、一次クレームをそれ以上拡大させずにきちんと処理できるようにならなければなりません。クレーム対応がある点も大変な部分の一つかもしれません。



ホテルのバイトならではの魅力

いろいろな人に出会えて刺激になる

また、ホテルそれぞれの色もありますので、同じ地域に建っていたとしても家族連れが多く利用するホテルもあれば、サラリーマンが多く利用するホテルもあります。レストランが併設しているホテルもあれば、温泉が併設している施設もあります。ホテルには本当にいろいろな人がきます。

しかし、ホテルごとの色があるにせよ大きな客層の流れというのはあるようです。それは曜日によっても変わってきますが、平日であれば、出張のサラリーマンが多かったり、週末にはイベントで遠くから来た若い人が多かったり…大型連休には、外国人の方も多く宿泊することもあります。

中には、フロントで少し立ち話をしていかれる方も。フロントに立っているといろいろな光景を目にすることができます。年齢層も国籍もさまざまな人と接することができるのは、ホテルの仕事の大きな魅力だといえます。

マナーや清潔感が身につく

ホテルスタッフはホテルの顔なので、身だしなみについても細かく規定があるところが多いようです。髪の色やヘアスタイル、スーツの色やストッキングの色など、その規定は多岐にわたります。アルバイトといえど例外ではありません。

また、言葉遣いについても厳しく注意されるところもあるようです。勤務を重ねることによってマナーや身だしなみが自然と身についていくのも、ホテルでアルバイトをする一つの魅力です。

変化の多い仕事である

人にもよると思いますが、変化に富んだ仕事をしたいと思っている人にはホテルのアルバイトはメリットがあるのではないでしょうか。決められた作業を日々行うような仕事とは違って、ホテルでは接客が主な仕事になります。

相手も生きた人間ですから、似たようなリクエストやクレームがあったとしても同じものではありません。日々新しい発見があり、刺激があるのもホテルのアルバイトの良いところです。

応募の際のポイント

清潔感のある格好で面接に行こう

採用する側が重視するポイントは、ホテルによってさまざまかもしれません。しかし、身だしなみの清潔感は必ずチェックされているといってもいいかもしれません。採用が決まってから身だしなみを整える、髪を黒くする、というのではなく、面接の時には「その状態でフロントに立つことができる」レベルには身だしなみを整えていくと印象も良くなるのではないでしょうか。

例えば男性の場合、無精ヒゲが生えていたり、髪を伸ばしていたりという状態で面接に臨んだとしたら「この人は何をしたいのだろう」とホテル側に思われてしまうかもしれません。最低限の身だしなみは整えておき、できるだけ清潔感のある格好で面接に臨みましょう。

アルバイトといえど、スーツで行くことをおすすめします。採用されればスーツ姿で働くことになるからです。

髪の色は黒くして面接に行こう

ホテルでは、髪の色を指定しているところも少なくありません。清潔感や信頼感を演出するためです。採用されてから色を染めればいいや、と思うかもしれませんが、ホテル側に対する印象はあまり良くありませんよね。

面接時に髪の色が明るいことを理由に不採用になることはないかもしれませんが、可能であれば念のために、一時的に黒に染めてでも面接の時には髪の色を暗くしていくことをお勧めします。

言葉遣いは丁寧に

面接の時には、できるだけ丁寧な言葉遣いを心がけるようにしましょう。ホテルの仕事は接客業なので、顧客に不快な印象を与えないか、面接官は注意して見ているはずです。完全に正確な敬語をマスターしておく必要はないかもしれませんが、ある程度きちんとした敬語を話せる・乱暴な言葉遣いをしない・スムーズに会話ができることは接客業では基本になります。

特にホテルスタッフの場合は、言葉遣いが原因で大きなクレームに発展する可能性もある仕事です。面接の時点できちんとした言葉遣いができることをアピールしておくことは大切です。

シフト対応ができることは伝える

ホテルは年中無休なので、この曜日は絶対に入れません、という人よりもフレキシブルに勤務してくれる人を重宝します。特に宿泊客が増加する週末や大型連休に勤務してくれる人はホテル側もとてもありがたいです。

面接の際には、どの程度シフトの自由がきくのか、絶対に入れない曜日はあるのかなど、シフトに協力してもらえるかどうかを聞かれることも珍しくないと思います。無理を言うのは禁物ですが、ある程度フレキシブルに動けるということは伝えておくとよいアピールができると思います。



まとめ

ホテルの仕事は覚えることも多く、直接人と接する仕事なので大変な面もありますが、その分やりがいのある仕事です。スタッフの接客のおかげで気持ち良く滞在できました、と感謝の言葉をいただけることも…。

もしも好きなホテルがあるのなら、思い切ってスタッフになってみるのもいいかもしれません。