カードローンと保証会社!その役割と申込時の注意点について

カードローンを銀行に申し込みに行ったときに言われたことを覚えていますか? 当行指定の保証会社の審査が必要です!!あなたの頭に思わずなぜって疑問符?が浮かんだかもしれませんね。今回はその疑問にお答えするとともに、逆にできるだけ省力してカードローン審査を通過するテクニックもお教えします。カードローン審査に保証会社が絡んでくる、その理由を知るだけでもあなたはカードローン審査を通過するコツをつかめます!!



カードローン発行で保証会社?

カードローンを銀行で発行してもらった皆さんは申し込みに当たり、各銀行のカードローンの商品説明書を詳しく読まれたと思いますが、その説明書のほぼ最後のあたりに必ずこの言葉を見られたと思います。
いわく、「保証人については不要、ただし当行指定の保証会社の審査を経て保証会社の保証を受けられる方」さて、これは一体なんでしょうか?

最近の銀行ではカードローンの申し込みを受けると、申込者がそれぞれの銀行が指定した保証会社で審査を受けてその審査を通ることを義務付けているのが一般的になっています。しかし申込窓口は銀行なので当然銀行でもそのカードローンの審査をします。

いわば申込者の立場からすれば銀行と保証会社の審査という二重の関門を潜り抜けねばならないわけでじつに厄介な話になってきます。しかし銀行がわざわざこのようなややこしい手続きを設けてまでカードローンを取り上げようとする背景には必ずその理由があるはずです。以下ではまず、その背景について解説します。



銀行と保証会社その組み合わせ

まずはカードローン発行に際し銀行が指定している保証会社についてその実態を見てください。
以下に著者作成の主たる都市銀行・大手地銀、ならびにネット専業銀行やコンビニ系、流通系、信販系の銀行の一覧表を用意しました。 2016年1月調べ 著者作成 ここで皆さんがまず気が付くことは、全ての銀行がカードローンの発行に際しては保証会社を条件として採用しているということです。いわば現在のカードローンは保証会社の審査を通過することなしに発行できないということを意味しています。さらにより詳しくみると、保証会社の中にはアコムやプロミスなどその会社自体がカードローンを発行している消費者金融も含まれています。あるいは一つの保証会社が複数の金融機関のカードローンを保証していることも気が付きます。また銀行によれば複数の保証会社を使っている場合もあります。それぞれの詳細な理由についてはのちに触れます。

なぜ銀行が保証会社を利用するようになった?

銀行は元々事業性融資を得意とする金融機関です。そのため融資には条件として担保・保証人付きが原則です。長年銀行はこの事業性融資を収益の中心に置いてきたために、住宅ローンのような長期かつ担保付きの個人ローンを除き、カードローンのような無担保無保証の個人ローンにはあまり積極的ではありませんでした。

ところが銀行を取り巻く社会構造が大きく変化する中で事業性融資だけでは十分な利益を確保することができなくなってきました。そのため利益のほこ先をそれまでの事業性融資オンリーから、投資信託や保険商品の販売、各種手数料あるいは個人ローンの金利収益まで拡大することでなんとか利益を確保する方向に変えてきました。

さらに2006年から2010年にかけて行われた改正貸金業法に伴う総量規制、グレイゾーン金利の廃止がこれに拍車を掛けることにつながっていきました。

グレイゾーン金利が廃止されたことで、消費者金融中心に利用者による「過払い金請求」の動きが発生して、その過大な過払い金の支払いに耐えられなくなった消費者金融業者が次々と倒産していくことになりました。それは大手消費者金融業といえど例外でなく、最大手の武富士の倒産を皮切りに、アコムやプロミス・レイクなども次々と巻き込まれていきました。

その激しい動きの中で大手消費者金融業もなんとか生き残ろうと業務縮小や人員整理もしたようですが、さすがに単独では生き残れないと判断して、次々と大手都市銀行のグループ傘下に入る動きが加速されたのです。ところがこれが、結果として銀行と消費者金融業の関係をより強めることになり現在のような形でお互いの業務提携につながっていきました。

総量規制とは | 貸金業法について
参照元:日本貸金業協会(2016年1月 著者調べ)



銀行が保証会社を利用するメリット

顧客にとって手続きがより煩雑になるにも関わらず、わざわざ銀行が保証会社を使うメリットとは一体なんでしょうか?
まずは保証会社の個人ローンに関する過去の蓄積された審査ノウハウを利用できることです。特に消費者金融を保証会社にしておけば、彼らが長年無担保個人貸し付けを専業としてやってきているので、銀行にないノウハウが蓄積されています。それを利用しない手はありません。

さらに銀行では現在信用調査では全国銀行個人信用情報センターしか利用できませんが、保証会社に審査を依頼することで、日本信用情報機構(JICC)とか株式会社CICなどの消費者金融業者あるいはクレジット会社が利用している個人信用情報登録機関の信用照会も可能になりカードローン審査リスクの軽減につながります。

そして最も銀行にとって保証会社をつけるメリットは次の一点です。

審査から顧客の管理、回収不能に至った場合の対応まで全て保証会社に委託できる点です。分かりやすく書けばカードローン取り込みのすべてのプロセスを丸投げできるのです。審査を委託することで審査のスピードが上がります。途中で顧客が延滞をすれば督促は保証会社が行います。

仮にカードローンが回収不能になれば、保証会社は銀行にその金額を代払いし(代位弁済と呼ばれます)、カードローン債権は銀行から保証会社に移りますので、後の回収手続きは全て保証会社がすることになります。

つまり銀行にとっては、保証会社を付けることでカードローン発行のリスクは何もないので金利収入メリットをフルに受けられます。リスク回避がすでにできているのでその余力を本業の事業性貸し付けや住宅ローン、その他の業務に振り向けることができるのです。

全国銀行個人信用情報センター – 全国銀行協会
参照元:全国銀行個人信用情報センター(2016年1月 著者調べ)

JICC 日本信用情報機構(指定信用情報機関)|HOME
参照元:JICC(2016年1月 著者調べ)

信用情報機関の役割|CICとは|指定信用情報機関のCIC
参照元:㈱CIC(2016年1月 著者調べ)

カードローン申込者が知っておくこと

カードローン希望者が銀行で申込する際の注意点です。

①複数の金融機関で短期間に同時申込しない

理由は、もし短期間に別の銀行を通じてカードローンを申し込んだとしても、結果は良いどころか悪い結果になることが見えているからです。つまり個々の申し込みはそれぞれの保証会社の審査に回され、さらに個人情報信用照会を信用情報登録機関になされます。するとそこで複数の銀行に同時申込していることがばれてしまいますので、仮に申込者にそのような意図はなくても資金繰りがかなり厳しいのでそのような申し込みをしていると解釈されてしまいます。当然審査は拒否されてしまうばかりか、最悪の場合、その結果がその後も長期間悪影響を及ぼす可能性があります。

②カードローン開設が目的なら最初から消費者金融業かクレジット・信販会社で発行を試みる

もし銀行でカードローンを発行してもらえたら、総量規制も受けないので金利も割安で大きな極度額のカードローンがもてるかもしれません。しかしそれはあくまで可能性の話です。前述したように、銀行のカードローンは銀行と保証会社という二重の審査を通過しなければなりません。それが消費者金融業等だとその審査システムが簡単なので、金利は割高でもカードローンの審査通過率は高く結果として早くカードローンを手にすることができるかもしれません。

③同じ保証会社を使っている複数の銀行でのカードローン申し込みはしない

当然のことですが、例えば上記の一覧表だと、三井住友銀行、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行、および横浜銀行が同じプロミスをカードローンの保証会社として使っています。この場合、結局どの銀行からカードローンの申し込みをしても最終審査はプロミスに行くことになるので、もしある一行経由のカードローンが審査通過できなかったなら、他行経由でも結果は同じになります。そこでは頭を切り替えて全く別の保証会社を使っている銀行にカードローンを申し込んだほうがカードローンを持てる可能性は上がることになります。

④複数の保証会社を使っている銀行に最初から申し込む

上記の一覧表でしたら、オリックス銀行とかイオン銀行が該当します。

なぜ複数の保証会社を採用しているのでしょうか? 一説ではできるだけ顧客の取り込みを図るための戦略だと言われています。ご存知のようにオリックスは信販系でイオンは流通系です。それぞれ純粋な銀行業ではありません。それぞれ別の中核事業を持っているので、顧客を囲い込む戦略の一つとして銀行業もやっているのです。

こういう銀行では最初に提携のどちらかの保証会社に審査を依頼するのですが、その審査でダメだった場合でも、次の保証会社に審査を回すことでなんとかカードローン発行までつなげようとしていると思われます。そしてその保証対象はパートやアルバイトなど安定性の低い職種の人であったり、また収入のない家庭の専業主婦であったりします。そういう方にもカードローンを発行することで、より系列グループ内での利用促進を図ろうとしているのだと考えられます。

少しでも他銀行での審査に不安を感じるのであれば、最初からオリックス銀行とかイオン銀行でのカードローン申し込みを考えるのも弾力的な考え方の一つだと思いますがいかがでしょうか。

商品概要 | カードローン | オリックス銀行
参照元:オリックス銀行(2016年1月 著者調べ)

カードローンBIG |イオン銀行なら低金利で安心
参照元:イオン銀行(2016年1月 著者調べ)

最後に

カードローンの発行と保証会社について銀行から見たその役割とそれに至った背景、さらにカードローン申込に際しての利用者の注意点などについて説明してきましたがいかがでしたか?

カードローンも以前と比べるとずいぶん多様性が出てきました。それだけにネット等を通じ一生懸命調べて自分の条件に合った銀行を探せば、きっと適切なものが見つかることと思います。

さらにカードローンは単に銀行だけでなく、消費者金融業、信販・クレジット会社でも発行が可能な時代です。弾力的に考えてたくさんの選択肢の中から自分に合ったカードローンを見つけていきましょう。