【新築外構工事】費用と相場|低予算で理想のエクステリアにする裏ワザ

新築外構工事にかかる費用は、当然ですがこだわればこだわるほどUPします。だからと言って最低限の外構では味気ないし…なんとか低予算で素敵なエクステリアにする方法はないでしょうか。外構工事に最低限必要な費用から、ワンランクアップクラスのものまでの相場と、リーズナブルな費用に抑える裏ワザなどを紹介します。



新築外構工事にかかる費用と相場

新築外構工事の相場

新築外構工事にかかる費用の相場は、建築価格の1割程度とよく言われています。2,000万円の建築物件なら200万円程度ということになりますが、これは敷地の広さや前面道路との高低差、またオープン・クローズド・セミクローズドなど外構の形状によってもちろん変わってきますので一概には言えません。

ある建売分譲地では、35坪弱くらいの敷地で外周の砂利、同じメーカーばかりの分譲地なので境界フェンスは後ろと左右どちらかの1方向のみ、色付きガラスブロックとカラーブロックの門柱、駐車スペース1台分(カーポートなし)で一律91万円と言われていました。

そこはちょっと門柱にこだわりがありそれでもリーズナブルな価格にしていると言われていたので、高低差のない土地で、境界ブロックとフェンス、駐車スペース一1台分のコンクリート、機能門柱(照明・ポスト・表札などが一体化した門柱)などの最低限の外構なら100万円以下で十分できると思われます。

例としてUR都市機構のエクステリアガイドのリンクを貼らせていただきました。高低差ごとに2~3種類のケースが書かれていて、とても分かりやすいと思います。ちなみに、高低差1m以内で120~200万円、2mで240~400万円、3mで380~650万円となっています。

UR都市機構 西日本支社 なごみライフ エクステリアガイド
UR都市機構 西日本支社(2015年10月 著者調べ) 外構費用の相場が、高低差ごとにイラストを使って分かりやすく説明されています。

プラン別参考金額 |Homeエクステリア『アサヤマ』
Homeエクステリア『アサヤマ』(2015年10月 著者調べ)

ハウスメーカーを候補から外さない

ハウスメーカーに依頼すると割高になる、これは間違いないと思われます。よくハウスメーカーの外構のメリットとして、建物とのバランスを考えてもらえる・ローンを組む上で良い・打ち合わせがスムーズ…など言われますが、個人的にはそこはまったく外注でも問題はないと考えています。

わが家も最近新築しましたが、建物のメーカーとはまったく関係のないエクステリア専門業者に依頼しました。建物の完成図なども渡せばバランスを考えて立体的なプラン図も作成してもらえますし、打ち合わせもスムーズです。メーカーも外注するだけなのでそこは大差ないと思われます。

ただ私は、こういった記事を読んで「初めからハウスメーカーを外構工事の候補から除外する」のは得策ではないと考えます。「場合によっては外注したい」という旨は伝えるべきだとは思われますが、プランと価格さえ折り合えばハウスメーカーで外構もしてもらったほうが面倒が少ないのですから、条件が合えばメーカーでいいのです。

ローンに関しても、審査時に建築予算にしっかり外構費用を組み込んでおけば問題ないと思われます。グランドライン(地盤面の高さ)や給排水管などが記載された外構用の図面もきちんともらいましょう。条件が合えばメーカーで外構をするのですから、これらのことは全く問題ないと思われます。

そして、建築中にメーカー以外のエクステリア業者からも見積を取りプランや費用を比べてみればいいのではないでしょうか。図面があればどの業者も問題なくプランニングしてくれると思われます。メーカーのプランをそのままで…というのはマナー違反ですが、相見積するのはむしろ後悔しないためにお勧めです。



部分ごとの外構工事費用と相場

境界ブロックやフェンスの相場

普通のコンクリートブロック2段積で1平米あたり5~6千円、片面化粧ブロックで7~8千円、基礎がmあたり3~4千円、また施工費として数万円程度かかってくると思われます。フェンスに関しては、よくあるアルミメッシュのもので、基礎や施工費も含めると1mあたり4~5千円が相場なのではないでしょうか。

ウッド調などのちょっといいフェンスにすると、1mあたり基礎や施工費込みで、アルミメッシュフェンスの4倍以上にもなる費用がかかってくると思われます。ブロックやフェンスは正面の見える部分だけグレードアップして、あとは最低限のものにするのもいかもしれませんね。

また境界ブロックやフェンスは隣地と折半などせず自分の敷地側に作るのが主流のようですが、先に作られていたら自分のところは作らない場合が多いようです。一般的には地盤面が高いほうが作るのがマナーというか、隣地との差が大きければ土留めが必要ですし、差が小さくても砂利などを敷く場合に低いほうへあふれるので作らざるを得ないようです。

駐車スペースにかかる費用

駐車スペースなどのコンクリート工事は下地込みで1平米8~9千円かかることが多いようです。1台分でおよそ13万円ほどになるのでしょうか。カーポートは、定価30万円前後のものだとして施工費込みで1台分で約22万円程度、コンクリートも合わせると35万円程度かかるのではないかと思われます。

門廻りにかかる費用

門柱は、照明やポストが一体型になった機能門柱であれば、数万円程度のものも多いです。施工費として数万かかるので10万円前後でできることも多いようです。コンクリートブロックを積んで作るものになるとポストや照明、表札などと施工費込みで15万円以上かかるのではないでしょうか。

もっともメンテナンス性の高いのはタイルですが、門柱にタイルを貼りたい場合はさらに7~8万円アップすると見ておいたほうがいいでしょう。ただ一番長くきれいに保つことができ、部分補修もできるので、価格に見合った価値はあると思われます。

また門扉については昨今はオープン外構が多く、あまり閉鎖的になるのもどうかと思ってわが家も付けていませんが、防犯面から付けたいと考える人も多いようです。費用は数万からできるところもあるようですが、相場としては20万円前後だということです。

ワンランク上の外構工事の費用

ウッドデッキや目隠しフェンスなどのワンランク上の外構工事にかかる費用はどれくらいになるのでしょうか。これも差が大きくなるようですが、ウッドデッキは下がコンクリートであれば、施工費込みで1平米7~8万円でできるところもあるようです。

目隠しフェンスは素材によってこれもまた大きな差がありますが、高さ2m(目隠し部分1m)×幅2mで4~7万円程度でできるところもあるということです。木が最も安価で、次にアルミ、最も高価な木目調などのアルミ建材は木の2倍近い費用になるようですが、メンテナンスフリーだということを考えると木よりお得なのかもしれません。

外構工事の費用を抑える【裏ワザ】

すべて自社施工の業者に依頼する

外構工事の費用を抑えるのに一番早い方法は、中間マージンの発生しない、下請け業者なしで自社ですべて施工できる業者を探すことだと思います。「自社施工・外構・地域名」で検索するといろいろヒットしますので、自分に合った業者を探してみるといいのではないでしょうか。

ただ外構工事は、土から基礎工事、ブロックなどの工事、左官工事や電気などの設備工事、タイル貼りや植栽までさまざまなものがあります。通常はこれらを専門下請け業者にそれぞれ依頼するところがほとんどで、完全な自社施工でそれぞれに完璧な仕上がりが期待できる業者の見つけ方は難しいと思われます。

優れた業者を見分けるには、保証やメンテナンスが充実しており、実績がありWeb上で口コミなども見られるところがいいと思います。施工例などが毎月コンスタントに増えている会社は、ある程度信頼できるのではないかと思われます。

見積依頼時の打ち合わせで、地盤面の高さや給排水管の位置などの詳しい図面や外壁の色、イメージ図などを見せてほしいと言われる業者は、きちんと全体的なバランスを考えてプランニングしてくれると期待できることが多いのではないかと思われます。

わが家もメーカー以外の業者に依頼しましたが、プランニングから施工まですべて自社で行われる業者だったので、かなりリーズナブルな費用で済みました。植栽などはDIYで後からやろうと考え、あとはほぼフルコースで行いましたが他社より2~3割安くなったと思います。

大手ハウスメーカーに依頼すると、外注業者に丸投げになるにもかかわらず、かなり高額な費用になるようです。一部では一般的なエクステリア業者の3割増しなどという情報もありました。同じ費用でハウスメーカーに依頼すると最低限のプランしかできない場合も。

とはいえ良心的なメーカーも多く、外構業者と施主との間で直接やりとりするケースも多々あるようです。しかし大きなコストダウンは難しいのかもしれません。ただ、前述しました通り初めからメーカーを外構工事の候補から外さず、プランと見積はしてもらったほうがいいと思います。

外構エクステリア施工例/ファミリー庭園(関西7店舗)
参照元:ファミリー庭園(2015年10月 著者調べ)

株式会社いなせ
参照元:株式会社いなせ(2015年10月 著者調べ)

一番良いプランで見積して引き算していく

わが家の場合3社から見積してもらいましたが、初めの2社はまず予算を伝え、それでできる範囲のプランでとお願いしました。すると本当に飾り気のない最低限のプランが出来上がってきたのです。化粧ブロックでもなんでもないブロックにアルミのメッシュフェンス、コンクリートの階段にコンクリートのアプローチ…

灰色と土のみのどよ~んとしたプラン図に心の底からがっかりしました。そこで、すべて自社施工の業者にダメもとで見積依頼しました。そこで、もうあんなプランは見たくない、素敵なプランでいくらの費用がかかるのかが知りたいと思い、次はそれまでとは逆に予算は全く伝えず、自分がやりたいプランを伝えました。

見積依頼時に「境界ブロックとフェンス以外は一番メンテナンスが楽な良いプランで」とお願いし、予算に合わないところをマイナスしていくという方法に切り替えました。すると意外や意外、当初の予算は上回ったものの、想定の範囲内でこれまでとはうって変わった「色や味のある素敵なプラン」が出来上がってきたのです。

タイルなどは莫大な費用になると予想していましたが、意外とそうでもなく門柱・階段・アプローチすべてタイルにすることができました。フェンスも見えるところはウッド調のアルミ形建材のもので、カーポートも1台分つけることができました。

しかもタイミングよくカーポートのキャンセルがあったとのことで、見積時のものよりワングレードアップしたものを見積通りの予算で付けてもらうことができました。細かい価格がホームページ上に記載されていたのでそこまで高くならないと思っていましたが、本当に予想より安く済んでラッキーでした。

予算を決めてその範囲で、と言ったことで最低限のプランになった…などということはないのでしょうが、いくら予算内で収まっても最低限の味気ない外構は寂しいですよね。とりあえず一旦自分のやりたいプランがどのくらいの費用でできるのか聞いてみるのもひとつの方法かもしれません。

表札やポストなどは自分でネットで買う

表札やポストなどは意外にネットで安く手に入り、自分で簡単に取り付けられることも多いようです。または良心的な業者ならば、こちらが買ったものを施主支給という形で取り付けてくれるところもあるのだとか。ネットなら気兼ねなく比較検討できますし、お得な価格で手に入れてみてはいかがでしょうか。



実際の見積書を見てみましょう

一般的なエクステリア業者の見積書

わが家はハウスメーカーを含め3社から見積していただきました。メーカーとは地盤改良費などで揉めたので外構に関しては中間マージンは上乗せはされなかったのか、メーカーと他のエクステリア専門業者のひとつとはほぼ同程度のプランと費用でした。

あとの1社は前述の、すべて自社施工のエクステリア専門業者でした。結局はその業者で契約したのですが、まずはメーカー紹介の業者の見積書を見ていきたいと思います。一般的にはこちらが相場に近いのではないかと思われます。

わが家は高低差が2mある土地で、階段が必要でした。一番最初の見積では以下のようなプランになっていました。
・正面のみ化粧ブロック、境界はコンクリートブロック
・フェンスはアルミメッシュフェンス
・外周は化粧砂利敷き込み
・真砂土の法面
・門柱は機能門柱
・階段はコンクリート
・駐車スペースは2台分のコンクリートでカーポートはナシ PhotoBy:takeringo PhotoBy:takeringo ・鋤取り・残土処分などの土工事:76,500
・階段工事:90,000
・ブロック組積み:475,400
・土間コンクリート工事:364,000
・砂利敷きこみ:77,125
・門廻り工事:106,395
・フェンス取り付け:202,015
・重機等運搬費:76,000
・諸経費:73,000

以上で、税込1,663,670円でした。おそらく最低限のプランとなります。コンクリートばかりなのでねずみ色…。高低差のない土地ならば、同様のプランなら150万円もかからないのではないかと思われますが、最低限プランに150万円はかなり痛い出費と感じる方も多いのではないでしょうか。

自社施工の外構工事見積書

上記のプランより大幅変更して見積もりしてもらいました。結果的には予算を大きく超えましたが、味気ない外構に166万円出すより、満足いった外構に220万円のほうがいいと思いこちらに決定いたしました。

プラン変更点
・階段数が2段増えゆるやかに
・階段とアプローチをタイル貼りに
・門柱をブロック積みの裏表タイル貼りに(照明・ポスト・表札)
・カーポート1台分あり
・のり面をなくし擁壁ブロックを積んで土留めし庭スペースができた

とくに死に地だった法面を庭スペースにできたのが嬉しかったです!土地の形状から庭なんて諦めていたので…建物外周は1mほどで通路としてしか機能せず、子供の遊ぶところもなかったのが夢のようでした。結果的に予算オーバーではありますが、とても満足いくエクステリアになりました。 PhotoBy:takeringo PhotoBy:takeringo PhotoBy:takeringo ちなみにこれとまったく同じプランで、メーカー紹介の前述の一般的なエクステリア業者も見積をしてくれると言われたのでしてもらったところ、税込み総額2,693,908円となり、50万円近い差がありました。メーカー紹介とはいえ中間マージンを取られていないはずなので、実に2割近くお得に工事できたことになります。

外構工事の費用と相場まとめ

・新築外構工事の費用の相場は建築価格の1割程度で予算に組まれることが多い
・高低差1m以内で120~200万円、2mで240~400万円、3mで380~650万円
・ハウスメーカーの外構は相場より高額になると思われる
・が、ハウスメーカーからも外構のプランや見積は出してもらったほうが良い
・費用を抑えるのに最も簡単なのは、完全自社施工の業者に依頼すること
 (しかし業者選びが難しいので、保証や施工例をヒントに選びましょう)
・まずは予算を伝えず自分のやりたいプランで見積し相場を知ると良い
・良いプランでの見積から引き算をしていくことで意外と高クオリティなのに低予算で済むことも
・ネットで安く手に入るものはDIYや施主支給するのも一手

あくまで例として挙げさせていただいておりますが、なかなかいい方法もあるのではないかと思います。素敵なエクステリアで理想のマイホームが完成しますようにお祈りいたします! ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。