スポーツジムのバイト体験談|仕事内容や必要なスキルを経験者が教えます!

スポーツジムのバイトに興味はあるものの、実際に誰でもできる仕事内容なのか、資格は必要なのか、どれくらい大変なのか、スタイルがよくないと雇ってもらえないのかなど、疑問をお持ちの方のために、長年スポーツクラブで仕事をしてきた著者が、スポーツジムでのアルバイトの実際のところをご紹介します。



スポーツジムのバイト基礎知識

スポーツジムのバイトの実際のところ

巷にはいろんな形態のスポーツジムが増えてきて、求人広告もよく見かけるようになりました。興味はあるものの、実際に誰でもできる仕事内容なのか、資格は必要なのか、どれくらい大変なのか、スタイルがよくないと雇ってもらえないのかなど、いろいろと疑問をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、2つのジムで計7年ほどのアルバイト経験があるほか、フリーインストラクターとして複数のジムで仕事をしていた著者が、スポーツジムでのアルバイトの実際のところをご紹介します。

具体的な仕事内容

まず大前提として、スポーツジムで働く人は大きく2種類に分かれます。一つは、社員やアルバイトとしてその店のスタッフとして働く人、もう一つは、フリーのパーソナルトレーナーやインストラクターなど、各スポーツジムと業務委託契約を結び、担当しているクライアントさんの予約が入っている時や、受け持っているエアロビクスなどのレッスンがある時だけ出勤する人です。

後者は、基本的には資格や経験があり、オーディションなどで採用されることが多いので、ここでは、初心者がアルバイトをするというパターンに絞り、前者のスタッフとしての勤務について述べていきます。

スポーツジムの部門は、大まかにいえば、フィットネス・サービス・アメニティなどに分かれます。フィットネススタッフは、基本的にはジムの監視をしながら、マシンの使い方を説明したり、会員さんたちに声をかけたりします。ジムによっては、どのマシンを何回というようなトレーニングメニューを無料で作成してお渡しするところもありますし、個別での対応が有料のジムであれば、その対応や、マンツーマントレーニングをお勧めする営業も、業務の一つになります。

また、社内研修やテストを受けることで、スタジオなどでインストラクターとして運動指導できるジムも多く、著者も学生の頃からスタジオでマイクをつけて前に立ち、音楽に合わせて運動するクラスを担当していました。 次に、サービスの部門ですが、こちらは主にフロントでのチェックインやチェックアウト、入会や退会の受付、電話対応などを行います。また、スポーツジムにはプロショップという、ウェアやシューズなどを販売しているコーナーがあり、その販促や棚卸し作業などもこの部門のスタッフの仕事です。比較的、主婦や女性が多い傾向があり、来た方が一番に目にするフロントに立つジムの顔でありつつ、唯一金銭を扱うセクションでもあり、素早く正確な手続を行うことが求められます。

最後に、アメニティの部門についてですが、要は清掃業務を行います。更衣室やお風呂、トイレやエレベーターホールなどを回り、掃除やゴミ捨てをしたり、トイレットペーパーや電球の交換をしたりと、施設を清潔に保ちます。経験上、60代以上の年配のスタッフがほとんどのなかに、主婦も時々いるかなという印象で、開館の何時間も前に出勤して開館前に帰るという、早朝のみの働き方をしている人もいるので、早朝のみの勤務を希望する人にもお勧めです。 その他、施設によっては、子どもや大人の水泳指導を行うスイミングの部門、子どもに鉄棒やマットの指導を行う体育の部門、テニスやゴルフなどの部門、エステの部門などがあるところもあります。逆に、小規模のジムでは、一人のスタッフがフィットネスもサービスもスイミングも兼業しているなんていうこともあります。気になるジムがある方は、まずホームページなどでそのジムにどのような設備があるか見てみると、少しイメージができるかもしれません。

必要なスキルや資格

スポーツジムというと、体育系の学校を出ていなければいけないのかとか、太っていたら雇ってもらえないのかとか、いろんな疑問があるようですが、どの部門に関しても、特に必要なスキルや資格はありません。ただ、人と話すのが好きな人の方が向いているとは思います。

著者が一緒に働いていた人のなかでも、専門の勉強をしてきたというスタッフの方が少数でしたし、スイミングのスタッフなのに泳げない人や、ダイエットの指導もしているフィットネススタッフなのに太っている人が、愛想がいいおかげで会員さんたちから大人気ということも、普通にありました。

逆に、元気がなく暗い印象の人は採用されないことが多いし、採用されたとしても、他のスタッフや仕事内容と合わなくてやめてしまうことが多いです。明るく元気な挨拶ができるうえで、会員さんの役に立てるようにと勉強熱心な人は、会員さんからも信用されやすいし、社内でも頼りにされるし、本人もやりがいを感じられるはずです。

ただ、スポーツジムには、いわゆる富裕層の方も多く通っており、最低限の礼儀がなっていなかったり、信用を失くすような対応をとったりしたことで、思わぬトラブルに発展することもあり、明るく活発ななかにも礼儀は必要となります。 スイミングや体育など、子どもと接するセクションであれば、子どもが好きであることはもちろん、親への対応なども丁寧に行えることが必要となります。ジムによっては、大会に参加したり、生徒向けにスキー合宿や潮干狩りなどのイベントを行ったりと、日常の勤務外の仕事が発生する可能性もあります。実際の採用では、勤務できる曜日や時間もかなり考慮されるので、子どものクラスが行われる平日の夕方や土日に働ける人は、有利といえるのではないでしょうか。

給料相場

給料については、特に高いわけでも低いわけでもなく、どのセクションも、各地域のアルバイトの平均的な時給からスタートだと思っていいのではないかと思います。経験を積むなかで、昇給することもありますし、フィットネスのスタジオ指導の時間やスイミングの指導の時間などは、もう少し高めの別の時給がつくことが多いです。

勤務パターン

基本的にはシフト制で、希望の曜日や時間に働く形になります。ただ、フィットネスなど、特定の曜日や時間に決まった指導が入りやすいセクションでは、毎週ほぼ固定のシフトで動いていることが多いです。多くのジムは、朝10時頃に開館し、夜10〜12時頃に閉館しますが、24時間営業のジムなども存在するので、希望する勤務時間と営業時間を照らし合わせて検討しましょう。



スポーツジムのバイトならではの良さ

いろんな人と出会える

子どもの指導でもそうですが、フィットネスでも、ジムは高校生からお年寄りまで、老若男女問わず様々な方がいらっしゃって、皆さんが同じように運動しているという面白い場であるといえます。その方々とお話しするだけでも、自分の将来に役立つような情報を得られることもあるし、自分と話すのを楽しみにジム通いを続けていると言って頂けるなんていう、嬉しいこともあります。

こんな風に歳を重ねたいなと思えるような素敵な人もいれば、かなりクセがあって付き合いにくい人もいるなかで、スーパーのレジなどのように一瞬ではなく、比較的がっつり皆さんと関わることになるので、刺激的で社会勉強にもなりますよ。

スタッフの仲が良いことが多い

明るく体育会系で話し好きのスタッフが多いためか、スタッフ同士の仲が良いことが多く、事務所や休憩所が賑やかだったり、勤務外でも皆で遊びにいったりするところが多いです。人間関係は仕事をするうえで一つ大事な要素ですから、仕事で失敗したり嫌なことがあったりしても、仲間がいるおかげでやめずに頑張れることも多いです。

余暇のサポート

これは、著者が法律事務という、離婚や破産など人の暗い面を扱う仕事を経験して特に感じたところですが、ジムの仕事というのは、人の余暇の時間をサポートする仕事です。もちろん生活習慣病の解消やダイエットのために必死で通っている方もいらっしゃいますが、基本的には仕事後や休日のリフレッシュ、理想の体作りを目指して楽しみに来ている方が多いので、その場の雰囲気が明るく、働いている側も元気をもらえることが多いです。

その時間を盛り上げたり、快適に過ごせるようにサポートしたりすることで、来ている方々の生活が充実すれば、とてもやりがいがありますよね。

スポーツジムのバイトの大変さと解決法

勤務時間の調節

仕事ができるようになるほど、いろんな仕事を任されるようになり、結果的に勤務時間が延びてしまう可能性があります。

フィットネスであれば、マンツーマントレーニングを担当してほしいという会員さんが増えるのは嬉しい反面、他の仕事もあるなかで予約を取らなければいけないので、結果的に元のシフトの時間外で勤務をせざるをえなくなったり、会員さんの希望に合わせるために、休日出勤や勤務終了後数時間おいての再出勤をする羽目になったりということがあります。

また、スイミングなどで親御さんに連絡事項を伝えるための毎月の通信を書く当番に当たったり、潮干狩りなどのイベントに参加するこの家庭に電話連絡をしたりすることもあり、そのために残業しているスタッフもいます。ただ、どの場合についても、会社が強制できることではなく、時間外労働が苦でない人が自ら引き受けたり、勤務するなかで社員が頼みやすい人に頼んだりすることが多いので、断固として通常の勤務以外を行わないような態度でいれば、特に問題はないかと思います。

休みにくい

フィットネスやスイミングのように、自分が担当するクラスや会員さんがいる場合は特に、簡単には休めません。

自らの体調不良や冠婚葬祭はもちろん、子どもの体調不良や参観日などでも、急に休めば、クラスが実施できなくなったり、会員さんに予約の変更の連絡をしなければならなかったりと、会員さんや他のスタッフにも迷惑がかかってしまうので、クラスの担当がある場合は代わりを探さなければ休めないし、場合によっては体調が悪くてもなんとか出勤しなければ仕方ないこともあるかもしれません。

自分が休むとなった時に「今日は他のメンバーでシフトを回すから安心して休んでね」とはいかないところが難点ですが、例えば子どもがいていつ休むことになるかわからない人は、初めからクラスの担当などを引き受けない、いざという時にすぐ代わりを頼める人や子どもを預かってくれる人を確保するなど、予め休むときのことを想定して行動しておくことで、うまく子どもの行事などにも参加しながら働いているスタッフもいます。

売り込みが辛いことも

スポーツジムとはいっても一つの企業ですから、利益を出すのは大事なことです。スポーツジムでは会員さんから月会費を頂いていますが、それだけでは経営が成り立たないので、様々な有料プログラムを用意しているジムが多いです。会社や店舗にもよりますが、月にダイエットプログラムやサプリメントの販売をいくら以上など、売上のノルマがあるところもあり、その営業が辛くて退職を考えてしまう人もいます。

ただ、売り込むというよりも、この人の望む体作りをサポートしたいという気持ちで向き合えば、これもジムのスタッフとしては大事な仕事です。各会員さんのためを思って取り組み、それでも向いていないと思うのであれば、最低限のことはやりつつ、他の持ち味を発揮していけばいいと思います。



応募する際のポイントやコツ

希望シフト

どのアルバイトでもそうかもしれませんが、採用においては、長期間・長時間勤務ができる人やシフトの融通が利く人が有利で、ほぼフリーターで成り立っているというジムも多いのが実状です。あとは、単純にそのタイミングで不足している時間帯に働ける人は優遇されるので、午前の人員が足りていない場合は、短い時間でも午前中に継続的に働ける主婦などは有利であるといえます。

お互い後々事情は変わりますし、履歴書などに書いた曜日や時間そのままで勤務させられることはないはずなので、ひとまず応募の時点で入れそうな時間帯は、希望シフトとしていっぱいいっぱいまで書いておきましょう。

志望動機

面接の時点では仕事内容をわかっていない人がほとんどですし、あまり採用には直結しないと思いますが、例えば、柔道整復師の勉強をしているので働きながら体のことを学びたいとか、スポーツの専門学校に行っているのでそこで学んだことを活かしたいとか、明確な理由があると、雇う側としてもすぐに現場で活躍できそうだと判断する可能性はありますね。

よくあるのが、無料でトレーニングができると思ったからという動機ですが、それで落とされることはないとはいえ、少し浅はかに見られがちなので、明確な理由のない人は、自分の明るさで人に元気を与えたいなど、ジムとは強引に絡めずに述べるのもいいかもしれません。

態度

志望動機よりも、こちらの方が見られているのではないかと思います。上の必要なスキルや資格のところでも書いたように、ジムでの仕事は、明るく元気に人と話せる人でないと難しいと思います。もちろん、働き始めてから徐々に人見知りをしなくなったり、大きな声で挨拶ができるようになったりする人も多いですが、根本的に暗くてボソボソと話す人は、採用において優先順位は低くなると思います。また、スポーツジムのイメージを損なわないような、清潔で爽やかな見た目も大切です。

まとめ

以上、著者の体験をもとにスポーツジムのバイトの実状を述べましたが、イメージと比べてどうでしたか。上から目線になってはいけませんが、自分より数十歳上の人生の先輩方から時には先生と呼ばれながら頼って頂ける仕事は、なかなかやりがいのあるものですし、楽しそうに運動に取り組む快活な人たちからは、とても元気をもらえます。

そのような場所で働いていると、自然とジムのスタッフらしくなってきますし、現時点で適性がないかもしれないと感じている方も、興味があればぜひ応募してみて下さいね。