着物ってどうやって売るの?買取相場は?売却経験者が教えます。

着物は保存が大変で、洋服に比べて保存がとても大変です。しかも、枚数が多いとかさばって、まさに箪笥の中の華やかな肥やし状態に!着物の処分を検討している方へ、着物を売る方法やどんな着物に高値がつきやすいのかを中心に、着物の知識を教えます。



華やかなタンスの肥やし

着物は日本の民族衣装というだけでなく、その美しさから、女性なら一着はきちんとしたものが欲しいと願うもの。しかし、華やかさに比例するように保存方法が非常に難しく、定期的に手入れをしなければタンスの肥やし状態。カビや虫食いですぐに駄目になってしまうことも!

着物の枚数が多いとそれだけで手入れも一苦労ですから、不要な着物は処分してしまうのも手です。華やかなタンスの肥やしにするくらいだったら中古でも誰かに着てもらう方が良いのかもしれません。不要な着物をどうにかしたい!母や祖母から受け継いだけれど、使う機会もないから売ってしまいたい!どうせ売るならきちんとした業者にそれなりの価格で引き取って欲しい!そんな方に、着物売却の知識を教えます。



売る方法も色々ある!

まず、着物を中古売却する基礎として、売却方法の違いを解説します。CDや本、DVDは店頭で買い取りを前提で査定してもらって、査定額に納得したら売却という方法が一般的かなと思います。店舗に連絡をすると取りに来てくれるところもありますよね。では、着物はどうなのでしょうか。

方法は主に3つ

着物も、CDや本と同じように中古着物販売店に持ち込んですぐに査定してもらって買い取りをお願いする方法もありますし、遠くの店舗に発送して買い取りをお願いする方法もあります。枚数が増えれば出張買い取りしてくれる業者もあります。このあたりの買い取りの段取りは一般的な古本屋などの中古買取ショップと同じです。

■店舗に赴いて買い取ってもらう方法
■発送して買い取ってもらう方法
■自宅で買い取ってもらう方法

以上の3つが主な方法です。
基本的な買い取り方法は本やCDを売る時と変わりませんが、一部、事情が変わる部分があります。それは、着物の買い取りをしてくれるお店はさほど多くないということと、同じ着物でも店によって買い取ってくれるところとくれないところがあるということ。

大型チェーン店の古着屋に着物を持ち込んでも、まず買い取ってくれません。かさばりますから、買取拒否か処分という判断になることが多いと思います。普通の古着屋では着物を買い取ることは基本的にしてくれません。着物に関しては専門の業者に買い取りを依頼する必要がありますので、普通の古着屋に持ち込んでも売れないということを覚えておきましょう。

それから、着物の中古買取業者でも、それぞれの業者で買い取るものと買い取らないものが異なっています。正絹はほとんど全ての業者で買い取ってくれますが、安いウールやポリエステル製の着物は買い取りできませんという業者もあります。ここに売ろうと決めたらその業者のホームページをよく確認するか、電話で問い合わせをしてみるのが良いでしょう。

それぞれのメリットとデメリット

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。

店舗に足を運んで買い取ってもらう方法は、自宅にある着物が邪魔、置く場所がない、とにかく早く処分したいという時に便利です。店に持ち込めば即座に査定が行われ買い取りをしてもらえます。ただ、枚数が多いと自分で運ぶのは大変ですし、運んでいる途中で着物を汚してしまうかもしれません。車で運んでいる途中は良いお天気だったのに、お店に車を停めたらぱらぱらと雨が降ってくる。こんなことだってあり得ますよね。せっかくの着物が濡れたら査定時にマイナスですが、運んでいる途中で汚れが付着しないように一着一着梱包するのはかなりの手間です。また、店頭での買い取りは比較的買い取り額が低いとも言われています。

発送して買い取ってもらう方法は、不要な着物を梱包し、店舗に送って査定し、査定額に納得したら買い取りをしてもらう方法です。多くのお店が発送での買い取りをしており、発送買取をお願いすると着物用の梱包セットを送ってくれます。セットが届いたら自宅で梱包して宅配業者に依頼するだけなので楽です。

ただ、買い取り業者の中には着物が多く梱包セット使用数が多いと、手数料を必要とするところもあります。査定も無料ではなく有料というお店もありますし、何より、査定のために着物を送る、査定を断って送り返してもらう、この間に着物が汚れて査定額が下がってしまうことも有り得ます。梱包セットは頑丈な段ボールであることが多いですが、どうしても汚れてしまう可能性が零ではありません。また、発送でのやり取りですから、買い取り金の入金まで時間がかかるお店もあります。

店舗買取は着物がかさばっていてすぐに引き取って欲しい時に便利ですが、自分で持ち込みをしなければならないのでかなりの手間。着物が汚れて査定額が下がってしまう可能性がある。発送買取は梱包して送るだけで手間は少ないけれど、発送中に着物が汚れる可能性があることと、枚数が増えると店側の負担も増えるので手数料や梱包キッドの追加代が必要になることがある。買い取り金の入金まで時間がかかることがある。2つの買い取り方法のメリットとデメリットです。

自宅での買い取りとは?

もう一つの方法として、買い取り業者に自宅に来てもらい、不要な着物を査定して買い取りしてもらうという方法があります。実は、着物の買い取りをしてもらう時は、この方法こそが一番メリットがあると言われています。

自宅に来てもらって不要な着物を査定してもらうなら、着物は汚れません。それだけでなく、着物の付属物も確認してもらうことができますし、着物と揃いになった帯や小物がある時は合わせて売ることで買い取り金額がぐっとアップします。

店舗買取や発送買取では、どうしても「持って来るのを忘れた」ですとか、「小物は面倒だからいいかな」なんて忘れてしまいますし、億劫になることもあります。しかし自宅で査定してもらえば、担当から「この着物の箱や証紙はありますか?」「付属の小物があれば買取額がアップします」とアドバイスしてもらえます。アドバイスの際に引き出しから取り出すことも容易ですよね。それに発送や運搬の最中に着物を汚すこともないので安心です。

大量の買い取りにも対応してくれますから、大量の着物が遺品として座敷に残っているという時にも便利です。

着物の買い取り相場は?

買い取り相場は100分の1が目安と言われています。正絹の着物でも1万円程度でしか売れないという話はよく聞きます。やはり中古ですから、あまり買い取り値には期待できません。

着物の種類によって相場があります。着物の中でも自宅用の着物は買い取り相場が低く、訪問着のような外出用の着物の方が買い取り相場は高く設定されていると言われています。確かに、現代は家の中で着物を着て過ごすことは少なく、着物といえば外出用が主です。柄や布地だけでなく、需要と供給の差はあるのかもしれませんね。

買い取り額が高い着物は?

現在多く出回っている安い着物は、素材がポリエルテルやウールを使っていることも多く、買い取り自体ができないか、買い値がかなり安いです。では、逆に買い取り額が高い着物とはどんな着物なのでしょうか。

まず、前項で説明したように、有名作家や有名工房、伝統文化財を素材として使っている着物、人間国宝の作、老舗呉服店の仕立てなどです。特に、人間国宝の作った着物は中古でもかなりの高額で取り引きされることも多く、高価買取の対象になる代表的なものです。

他には、証紙がきちんと残っている着物です。証紙とは、着物についている証明書のようなものです。宝石は鑑定書があれば高額買い取りの可能性がありますよね。保存しておくと買い取りの際にかなり有利です。

人気の柄か、一色ではないかも重要です。有名工房の作でも、人気の柄や流行すたれのない柄は高価買取の対象になります。ただ、あまり人気のない色や柄は買い取り値が少し下がってしまいます。同じく、喪服や単色の着物は買い取り値が低く設定されていると言われています。

帯と着物の選び方:西陣web
参照元:西陣織工業組合(2016年1月、著者調べ)

買い取り額を高くしたいなら

着物の買い取り額を高くしたいなら、気をつけて欲しいポイントが2つあります。

一つ目は保存状態に気をつけるという点。どんな物を中古として売る時も基本ですが、着物もやはり汚れていないかどうかはとても重要です。綺麗な物や一度も袖を通していない物はそれだけ評価が高くなります。

セットで売ることも重要です。着物単品ではなく、その着物に合わせた小物や帯を一緒に売れば、その分査定では評価が高くなります。「保存状態」と「セットで売ること」は、誰でも気をつけることのできるポイントです。

この2つのポイントを頭に入れた上で、なるべくは自宅での買い取りをお願いするか、頑丈な梱包キッドでの発送買取をお願いしましょう。

見積もりという方法

一つのお店だけでなく、いくつかのお店で査定してもらうのも良いかもしれません。最近では、発送買取でも実物を送らず電話で簡単に査定してくれるようなお店もあります。色々なお店に査定の方法を尋ねたり、着物の簡単な査定をお願いするのは良いかもしれません。ただし、注意するポイントが2つあります。

査定が発送や持ち込みの場合、着物が汚れてしまうというリスクがあります。最初の業者に持ち込んだら1万円と査定されたのに、次の業者での査定額は2千円だった。いきなり買い取り値が下がった!どうして?……こんなことも有り得ます。査定をお願いする度に誰かが触れ、どこかに持ち込むとなれば、途中で着物が汚れてしまうことだってあります。査定を繰り返しているうちに着物の価値を下げてしまうこともあるので、査定をいくつかの業者にお願いして一番高く買い取ってもらうと言う思考は間違ってはいませんが、よく考える必要があります。

また、中には査定後に買い取りをキャンセルすると手数料が必要になる業者もあります。査定を繰り返して手数料がかさまないように、査定後のキャンセルや査定についてはよく確認してください。



着物を売るなら優良業者に!

着物を売るなら優良業者にお任せしましょう。インターネットに広告やホームページを出している業者の場合は、まず、評価や評判もきちんと確認してください。その上で、この業者がいいというところを選んでください。

優良業者は細かい質問にもちゃんと答えてくれますし、値段の話だけでなく、その物自体の状態や価値をきちんと見極めてくれます。例えば、証紙を出すのを忘れていたとします。邪な業者は「しめしめ。証紙がないならこの有名工房の着物は安く買い叩こう」と、何も言いません。しかし親切な業者は「この着物はいい着物ですね。証紙はありませんか?」とこちらに確認をとってくれます。その上で「証紙?」「それは着物の箱に入っているのですか?」なんて素人丸出しの質問をしても、嫌がらずに色々教えてくれます。

質問をした時に納得のゆく答えをくれる業者。こちらに「こういうものはありますか?」「こうではありませんでしたか?」と注文や質問をする業者。そんな業者が優良業者であると言えます。

参考としていくつか着物買い取り業者をご紹介します。それぞれの業者に買い取り枚数や査定方法、買い取り方法に特徴があります。中にはある程度の量からが買い取り対象になる業者もありますので、皆さんの家の着物事情に合わせて業者を選ぶのが良いでしょう。取り引きの際はそれぞれの業者のホームページを読み、気になったところは問い合わせをしてくださいね。

着物・訪問着など古くても汚れていても、満足する価格で買い取ります
参照元:スピード買取.jp(2016年1月、著者調べ)

宅配着物買取のヤマトク
参照元:ヤマトク(2016年1月、著者調べ)

着物買取 京都高級呉服買取センター | 高級着物・帯・反物・リサイクル着物
参照元:京都高級呉服買取センター (2016年1月、著者調べ)

リサイクルきものショップ たんす屋 きものと帯どうぞお売りください。
参照元:たんす屋(2016年1月、著者調べ)

久屋 着物の宅配買取専門店
参照元:久屋(2016年1月、著者調べ)

着物買取相場を熟知したファンタジスタ!安心査定!出張・宅配買取
参照元:ファンタジスタ(2016年1月、著者調べ)

着物買取ショップ エイブイ.com|東京都中野区|新品・中古の着物・帯類、査定します。
参照元:エイブイ(2016年1月、著者調べ)

着物買取・きなり【高級呉服ほか和装品なら何でも宅配買取】
参照元:きなり(2016年1月、著者調べ)

着物を売る他に方法はある?

中古着物として売却する他に、リメイクするという方法もあります。

きちんとした着物を解くと一枚の反物になると言いますから、解いて普段着やドレス、礼服へ仕立て直すことも可能です。近年は着物のレトロな雰囲気と洋服の近代的な雰囲気を融合させたタイプのドレスや礼服が人気を呼んでいますし、着物を仕立て直したドレスを仕入れて着付けと写真撮影をしてくれる写真館も評判だそうです。上手く日常着に仕立てれば雅な着こなしができるでしょうし、ちょっとしたお呼ばれの席でも失礼にはならない立派なものができます。頑丈な生地ならコートに仕立て直すのも人気があります。

母や祖母から受け継いだ大切な着物が傷んでしまった。もう着られないし、着物としては買い取ってもらえない。そんな時も、リメイクなら痛んだ部分以外を使うこともできますから、思い出の品を新しい形に生まれ変わらせて大切にすることができます。昔の日本では着物の仕立て直しは当然のように行われていたようですから、ある意味正しい着物の使い方なのかもしれません。

また、服だけでなく、バッグなどの小物へとリメイクすることも可能です。最近は色々な業者、また、デザインや縫製を得意としている個人がリメイクを請け負うことも多くなり、ちょっと調べると着物リメイクのお店がたくさん出てきます。デザインも色々なものが出回っていますね。

中古で売れない。売ってもほとんど値がつかない。もう着ないけど思い出の品だ。そんな着物は昔の日本の精神に則って、リメイクを検討してみるのはいかがでしょうか。参考までに、着物リメイクのお店のリンクを貼っておきます。こちらのお店だけでなく他にもたくさんありますから、検討してみようという方は色々なお店のホームページを回ってみてくださいね。

きものリメイク&レンタル「和み」 〜こんなお店です〜
参照元:和み(2016年1月、著者調べ)

着物リメイクのお店カナタツ商店【送料無料/全国対応】
参照元:カナタツ商店(2016年1月、著者調べ)

着物リメイクドレス・和布リメイク工房 | ギャラリー・ポマル | 着物生地・古布の着物リメイクドレス・着物クッションの販売|東京台東区・銀座線稲荷町駅から徒歩8分
参照元:ギャラリー・ポマル(2016年1月、著者調べ)

こんな物にもリメイク可能!?

日本刀を収納する袋は女性の着物や帯からも作られることはご存知でしょうか?

上等な帯であれば日本刀の拵え職人などが喜んで引き取ってくれることがあります。少し前に筆者が日本刀の拵え職人にお会いした時は、日本刀の袋を作ることのできる上等な帯や着物が簡単に処分されることを嘆いていらっしゃいました。

近くに日本刀に詳しい方がいらしたら、帯や着物は引き取ってくれるものかを尋ねてみたらいいかもしれません。買い取りというより寄付という形になるかもしれませんが、日本の伝統文化保護に貢献できるというメリットもあるため、不要な着物や帯があれば検討しても良いのではないでしょうか。

最後に

着物の買い取りの基礎知識について解説しました。着物はどうしてもプロでなければ目利きが難しく、新品同然と思っていた着物でも思わぬところに汚れがあることも珍しくなく、扱いには非常に気をつかいます。ドレスと着物どちらの扱いが難しいか?と訊かれたら、やはり着物ではないかと思います。

最後に豆知識として日本の伝統的な着物保存方法をご紹介します。

売却しない着物なら、なるべく綺麗に保存したいですよね。着物には完璧な保存方法はないため、家族が昔から着付けをしている筆者の家でも悩みの種です。一枚ずつ着物箪笥に丁寧に保存していますし湿気にも気を使っているのですが、やはり完璧にとはいきません。時間が経てば虫食いも出てしまいます。

そこでご紹介するのが日本古来の方法です。ただクリーニングして保存するのではなく、着物が主流だった時代の女性がしていたように、着物用に調合された香袋(薫衣香)を箪笥に仕込むのはいかがでしょうか。虫よけにもなりますし、一般的に販売されているものより香りもいいため、香り目当てで香と市販の虫よけをダブルで箪笥に仕込むのもお勧めです。まさに着物用という感じがします。着物に家特有の生活臭がつくことも防いでくれますから、昔の人に習ってみるのも良いかもしれませんね。

香十/TOP
参照元:香十(2016年1月、著者調べ)