クレジットカードの本人確認って必ずある?どういうものなの?

クレジットカードは銀行口座を作る時と同様、本人確認が必要となります。しかし銀行口座は窓口で本人確認書類を見せれば大丈夫なことに対してクレジットカードではいろいろな場面で本人確認がなされます。これはどういうものなのでしょうか?



クレジットカードの本人確認はなぜある?

クレジットカードを新しく作る時に必ず求められるのが、本人確認です。本人確認は運転免許証や健康保険証を受け付けの係の人に提示し、番号のメモを取られたり、郵送申し込みの場合はコピーを同封したりします。個人情報を見知らぬ他人に見せなければならないため、抵抗がある方も多いことでしょう。

しかしこの本人確認はとても大事な手続きなのです。今回はこのクレジットカードの本人確認について解説していきます。

クレジットカードの仕組みから

クレジットカードは利用者の信用(クレジット)をもとにクレジットカード会社が利用者に代わって立替え払いをするものです。こういったシステムから、クレジットカードが悪用されてしまうとクレジットカード会社も立替金が回収できなくなるため困ってしまいます。

例えば他人に使わせるためにクレジットカードを作ってしまったり、他人になりすまして他人のカードを作り使用してしまう、現金化するためにクレジットカードを作るなどです。

クレジットカード会社の本人確認は法律で定められています

クレジットカードの本人確認は、実は法律によってクレジットカード会社の義務として定められてるものなのです。具体的には「犯罪による収益の移転防止に関する法律」(一般的には「犯罪収益移転防止法」と呼ばれます)という法律で、犯罪組織や反社会的組織などに資金の流れができないよう防止するものなのです。

クレジットカードのお申し込みの際の本人確認
参照元:日本クレジット協会(2016年1月時点、著者調べ)



こんなときにクレジットカードの本人確認が

クレジットカードの本人確認は、不正使用を防止するためなどに随時行われます。以下に詳細を説明します。

クレジットカード申込時

■本人確認は公的書類を提示
クレジットカードの新規申し込みの際に本人確認が行われます。申し込んだ人が正に本人かどうか、あやしいところはないかなど確認します。新規申し込みには仮カードなどが作られ即日使用できる場合もあります。

方法としては、クレジットカード会社が定めた本人確認書類を提示して申し込みの担当係員が顔写真があれば照合して本人確認します。また、クレジットカードを本人が使用する意思で申し込んでいるかどうかも確認することがあります。

■複数の本人確認書類の提示は?
本人確認書類として2点お書類を提示するように求められる場合があります。これは顔写真がない公的証明書を本人確認書類として提示する場合です。顔写真ならば本人以外の者が申し込みに来た場合すぐに分かることに対し、ない場合は同年代や同性別ならば家族でも提示することができてしまいます。このことから2点ならば本人でないとなかなかそろえにくいという観点から提示を求められるのです。

クレジットカードのお申し込みの際の本人確認
参照元:日本クレジット協会(2016年1月時点、著者調べ)

申込意思確認・在籍確認

店頭などでのクレジットカード申し込みが終了し、後日クレジットカード会社ではカード発行の審査がなされます。この際にクレジットカード会社の担当者から電話で申し込み意思確認や在籍確認が行われます。

■申し込み意思確認とは?
まさにクレジットカードを申し込んだ人が本人かどうか確認する手続きです。自宅などに電話がかかってきます。本人かどうかの本人確認をします。氏名や住所、生年月日を口頭で言うよう求められることが多いです。
このような手続きですから、電話に出なかったり、電話に出ても答えることを拒否したりするとクレジットカードが発行されないことがあります。

■在籍確認とは?
在籍確認は申込書に申告した職場できちんと働いているかどうか、申し込みした人が支払い能力がきちんとあるかどうかを確認するためにする手続きです。

職場にある日突然電話がかかってきます。だいたい個人名でかかってきます。いきなり「○○カード会社の者ですが、○○さんいらっしゃいますか?」という電話ではありません。そして申込者本人が電話で氏名、住所、生年月日などを口頭で答えてこの手続きは終了です。

職場で個人情報を答えることは少し抵抗があるかもしれませんが、どこのクレジットカード会社も同様の手続きを取っており、クレジットカードを申し込めばみな同じように答えていますので、不審がられることも少ないと思います。
また、最近は信用情報機関の情報を利用し、職場へ在籍確認をしないクレジットカード会社もあるようです。

カード申し込みの際、職場へ確認の電話はありますか?
参照元:楽天カード(2016年1月時点、著者調べ)  

問い合わせを要求されたとき

買い物をしているレジで突然クレジットカード会社に連絡するよう言われることがあります。この場合、レジの係の人がクレジットカード会社に電話連絡し、その後電話に出るよう求められることがあります。

これは普段買い物金額が少ないのに突然高額の買い物についてクレジットカードで支払ったりした場合などになされます。どのような場合に電話連絡を求められるのか各社異なっていますが、盗難されてカードが不正使用されていないかどうかなどを確認することを目的とするものです。買い物を急いでいる場合には面倒に思ってしまうかもしれませんが、大事な確認事項になります。

店頭でのご本人確認にご協力お願い致します
参照元:日本クレジットカード協会(2016年1月時点、著者調べ)

本人確認方法はクレジットカード会社によって異なります

犯罪収益移転防止法は、本人確認方法まで詳細に定めているものではありません。反社会的組織などに資金が提供されたり流出しなければいいのです。そのため、各クレジットカード会社によって異なることがあります。「あの会社ではここまで聞かれなかったのにどうしてこの会社では?」と不思議に感じる場面もありますが、個々の会社によって定めている基準が異なるからなのです。

また、この本人確認をきちんとしないと入会審査の基準を満たさないおそれも出てきます。きちんと払える支払い能力があり、クレジットカードを活用していこうとして申し込みをしたのにもかかわらずカード発行されないのは残念ですから、少し抵抗感があるかもしれませんが、素直に従ったほうがカード発行がスムーズに行われます。

もっともどうしても不審に思ったことがあった場合は、各クレジットカード会社にはコールセンターがありますからそちらに問い合わせてみるといいでしょう。

大切な確認事項です

いかがだったでしょうか?心配に思うかもしれませんが、クレジットカード会社や利用者の保護のために本人確認がなされているのです。事務手続き上大切な確認事項ですから、きちんと応じると手続きがスムーズに進みますよ。